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5.1 曲線のパラメーター表示 (解答)

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(1)

5.1 曲線のパラメーター表示 ( 解答 )

点Pの座標が変数tの連続関数になっているとする. tの変化とともにPは空間曲 線を描く. Pの位置ベクトルをr = (x, y, z)とすれば

r(t) = (x(t), y(t), z(t)) =x(t)ex+y(t)ey+z(t)ez

である. これを曲線のパラメーターtによる表示と呼ぶ. ta≤t≤bの範囲を変 化する時,t =aに対応するPの座標を始点,t=bに対応する座標を終点と呼ぶ.

曲線上の各点の接線ベクトルr0(t)は r0(t) = dr(t)

dt = lim

t0

r(t+ ∆t)r(t)

t で与えられる. この式は以下のようにも書ける

dr =dxex+dyey+dzez =

Ãdx

dtex+dy

dtey +dz dtez

!

dt drは線素ベクトルと呼ばれる.

tが微少量変化する時の線素(点Pの移動距離)ds

ds =

dr·dr =

vu ut

Ãdx dt

!2

+

Ãdy dt

!2

+

Ãdz dt

!2

dt=|r0(t)|dt

で与えられる. これを始点から終点まで積分すると曲線全体の長さsが得られる.

s=

Z s 0

ds =

Z b a

vu ut

Ãdx dt

!2

+

Ãdy dt

!2

+

Ãdz dt

!2

dt

以下具体例を考えよう. 曲線r(t) = pcostex+psintey +qtez (p, q は実定数)に ついて,以下の問いに答えよ

(1) この曲線の概形を図示せよ.

解答:

半径p,z軸方向に右周りで進む螺旋を描く.

(2) 点(p,0,0)における接線ベクトルと,接線の方程式を求めよ.

解答:

(2)

ベクトルr(t)のtに関する微分は r0(t) = dr(t)

dt

= −psintex+pcostey +qez.

点(p, 0, 0)ではt= 0なので,接ベクトルは

r0(t= 0) =pey +qez. これより接線の式は

r =

p 0 0

+

0 p q

s ここでsは任意のパラメータである. または

x= 1, py−qz = 0.

(3) この曲線上の任意の点における接線はz軸と定角をなすことを示せ.

解答:

接ベクトルr0(t)とz軸とのなす角θの余弦は,内積を利用して cosθ = r0(t)·ez

|r0(t)||ez| と表される.

r0(t)·ez =q, |r0(t)|=qp2+q2, |ez|= 1 より

cosθ= q

√p2+q2.

これは定数なので,r0(t)とz軸とのなす角は一定である.

(4) 0≤t≤2πのとき,曲線の長さを求めよ.

解答:

s =

Z 2π 0

vu ut

Ãdx dt

!2

+

Ãdy dt

!2

+

Ãdz dt

!2

dt

=

Z 2π 0

q

p2+q2

= 2πqp2+q2.

(3)

5.2 曲面のパラメーター表示 ( 解答 )

点 Pの位置ベクトルr = (x, y, z)が2変数u, v の連続関数である時,u, v の変化 とともにPは曲面を描く. これを曲面のパラメーターu, v による表示と言う. これ を成分で書き下すと

r =r(u, v) = x(u, v)ex+y(u, v)ey+z(u, v)ez となる.

このときvを固定してuを動かすとr(u, v)は1つの曲線を描く. これをu-曲線 と いう. 同様にuを固定してv を動かして得られる曲線をv-曲線という. u, v-曲線の 接線ベクトルru,rv はそれぞれru = r(u, v)

∂u ,rv = r(u, v)

∂v で与えられる. この とき以下の問いに答えよ.

(1) S上の各点においてSに垂直なベクトルを法線ベクトルと呼ぶ. ru×rvが点 P(u, v)における法線ベクトルであることを示せ.

解答:

P(u, v)の描く曲面の接平面上にある任意のベクトルは

r =tru+srs

と表される. これとru×rv との内積を考えると,ru×rvru,rv と直交す るベクトルなので,

(ru×rv)×(tru +srs) = 0.

よって,ru×rv は接平面に垂直なベクトル,すなわち法線ベクトルである.

(2) 近接した2本のu-曲線と近接した2本のv-曲線,計4本の曲線で囲まれた 四辺形状の部分を考える. P0=P(u, v),P1=P(u, v+ ∆v),P2=P(u+ ∆u, v)と すれば,この部分はベクトル −−→P0P1−−→P0P2 の作る平行四辺形で近似される.

この部分の面積を∆S とおくと,

S ≈ |(ru ×rv)∆uv| と近似できることを示せ.

解答:

ベクトル −−→P0P1−−→P0P2 のなす角をθとすると,−−→P0P1−−→P0P2 の作る平行四辺 形の面積∆S は,

S=¯¯¯−−→P0P1¯¯¯¯¯¯−−→P0P2¯¯¯sinθ

(4)

と近似される.

−−→P0P1 = r

∂vdv=rvdv, −−→P0P2 = r

∂udu=rudu より,

S = |rv| |ru|dudvsinθ

= |(ru×rv)dudv|

(5)

5.3 一般化座標 ( 解答 )

座標r を直交直線座標(x, y, z)に代わる3つの変数(u, v, w)で表す場合を考える.

u, v, w はともにx, y, z の関数である. 例えば円筒座標では変数として(r, φ, z)を用 い,それぞれx, y, z と次の関係にある.

r=

q

x2+y2, φ= arctan

µy x

, z =z 球座標(r, θ, φ)では

r =qx2+y2+z2, θ = arccos

à z

√x2+y2+z2

!

, φ= arctan

µy x

である.

(1) 直交直線座標と円筒座標の幾何学的関係を図示し,(x, y, z) を(r, φ, z)を用 いて表せ.

解答:

x = rcosφ, y = rsinφ, z = z

(2) 直交直線座標と球座標の幾何学的関係を図示し,(x, y, z)を(r, θ, φ)を用い て表せ.

解答:

x = rsinθcosφ, y = rsinθsinφ, z = rcosφ

u曲線とは,v, wを固定してuを変化させた時に座標rが描く軌跡のことを言う.

その接ベクトルruは次式で与えられる

ru = ∂ x

∂uex+ ∂ y

∂uey+ ∂ z

∂uez

v, w曲線およびその接ベクトルrv,rwは同様に定義される. これら接ベクトルの方 向をそれぞれu, v, w 方向という.

(6)

(3) 円筒座標においてrr,rφ,rzr, φ, z,ex,ey,ezを用いて表せ.

解答:

rr = cosφex+ sinφey, rφ = −rsinφex+rcosφey, rz = ez

(4) 球座標においてrr,rθ,rφr, θ, φ,ex,ey,ezを用いて表せ.

解答:

rr = sinθcosφex+ sinθsinφey + cosθez, rθ = rcosθcosφex+rcosθsinφey−rsinθez, rz = −rsinθsinφex+rsinθcosφey

u曲線のスケール因子hu とは,u方向接ベクトルの長さ|ru|のことを言う. ここ からu方向単位ベクトルeu

eu = ru

hu またはru =hueu

と定義される. v, w曲線のスケール因子hv, huv, w方向単位ベクトルev,ewも同 様に定義される. eu,ev,ewは一般化座標系(u, v, w)での基本単位ベクトルである.

(5) 円筒座標においてhr, hφ, hzを求めよ.

解答:

hr = 1, hφ = r, hz = 1 (6) 球座標においてhr, hθ, hφを求めよ.

解答:

hr = 1, hθ = r, hφ = rsinθ

(7)

5.4 面積素と体積素 ( 解答 )

一般化座標(u1, u2, u3)における面積素dSij と体積素dV はそれぞれ dSij =ri×rjduiduj

dV =|r1 ·(r2×r3)|du1du2du3

であらわされる. ただしここでは和の規約は用いず式の簡略化のためruj =rj, huj = hj と記す.

(1) 各点で接ベクトルri (i=1,2,3)が互いに直交している座標系を直交曲線座標 という. このとき

dSij =hihjei×ejduiduj =εijkhihjekduiduj dV =h1h2h3du1du2du3

を示せ. ここでejuj 方向基本単位ベクトルをあらわす. 和の規約は用い ない.

解答:

定義より,rj =hiej,接ベクトルが互いに直交するため,ei×ej =εijkekが成 り立つ. よって,

dSij = ri×rjduiduj

= hihjei×ejduiduj

= hihjεijkekduiduj,

dV = |r1·(r2×r3)|du1du2du3

= |r1·h2h3ei|du1du2du3

= h1h2h3du1du2du3 (2) 円筒座標と球座標は直交曲線座標であることを示せ

解答:

円筒座標の接ベクトルは

rr = excosφ+eysinφ, rφ = exsinφ+eycosφ, rz = ez

(8)

より,

rr·rφ = 0, rφ·rz = 0, rz·rr = 0 が成り立つ. よって円筒座標は直交曲線座標系である.

同様に,極座標については,

rr = exsinθcosφ+eysinθsinφ+ezcosθ, rθ = exrcosθcosφ+eyrcosθsinφ−ezrsinθ, rφ = exrsinθsinφ+eyrsinθcosφ

より,

rr·rθ = 0, rθ·rφ= 0, rφ·rr= 0 が成り立つ. よって極座標も直交曲線座標系である.

(3) 円筒座標と球座標における体積素の表式をそれぞれ求めよ.

解答:

円筒座標の場合,hr = 1, hφ =r, hz = 1より, dV =r dr dφ dz.

極座標の場合,hr = 1, hθ =r, hφ=rsinθより, dV =r2sinθ dr dθ dφ.

(9)

5.5 直交曲線座標における勾配 ( 解答 )

スカラー場ϕの勾配gradϕはベクトルであり,直交直線座標系の基本単位ベクト ルを用いて

gradϕ = ∂φ

∂xiei

と表される. これを直交曲線座標 (u1, u2, u3)で表すには,この直交曲線座標の基 本単位ベクトルeujを用いる. 各成分(gradϕ)uj はgradϕを各基本単位ベクトルの 方向に射影したものなので

(gradϕ)uj =gradϕ·euj = ∂ φ

∂xiei·euj となる.

(1) ei ·euj = 1 hj

∂ xi

∂uj を示せ. この表式では和の規約は用いず,スケール因子は huj =hj と記すものとする[ヒント:問題5.3のeujの定義を思い出す].

解答:

euj = ruj hj

=

̶ x

∂ujex+ ∂ y

∂ujey+ ∂ z

∂ujez

! 1 hj であることから,

ei·euj = 1 hj

∂ xi

∂uj (2) 恒等式 df(x1(ξ), x2(ξ), x3(ξ))

= ∂ f

∂xi dxi

を利用し,

(gradϕ)uj = 1 hj

∂ ϕ

∂uj を示せ. この表式も和の規約は用いない.

解答:

(gradϕ)uj =

Ã∂ ϕ

∂xiei

!

·euj

= ∂ ϕ

∂xi 1 hj

∂ xi

∂uj

= 1 hj

∂ ϕ

∂uj

(10)

(3) 円筒座標における勾配は

gradϕ = ∂ ϕ

∂rer+ 1 r

∂ ϕ

∂φeφ+∂ ϕ

∂zez と表されることを示せ.

解答:

gradϕ = (gradϕ)ujeuj

= 1 hj

∂ ϕ

∂ujeuj

= ∂ ϕ

∂rer+ 1 r

∂ ϕ

∂φeφ+∂ ϕ

∂zez

(4) 上と同様に球座標におけるgradϕの表式を書き下せ.

解答:

gradϕ = (gradϕ)ujeuj

= 1 hj

∂ ϕ

∂ujeuj

= ∂ ϕ

∂rer+1 r

∂ ϕ

∂φeφ+ 1 rsinθ

∂ ϕ

∂φeφ

(11)

5.6 直交曲線座標における発散 ( 解答 )

直交曲線座標(u1, u2, u3)で表されるベクトル場A=Aieuiの発散の表式について 考える. これは発散の定義から丹念に計算しても導けるが面倒である. ここではガ ウスの定理

Z

V AdV =

Z

S

A·dS を使った導出を行う.

(1) 体積V として,ui,ui+ ∆ui(i= 1,2,3)一定の面で囲まれた微小6面体を考 える. このとき

Z

V ∇·AdV ≈ ∇·Ah1h2h3u1u2u3

を示せ. ただしスケール因子はhuj =hj と記す.

解答:

問題5.4 (1)の結果から,微小6面体の体積は

dV =h1h2h3u1u2u3

と表される. この微小6面体内で∇·Aが一定であると近似すると,

Z

V ∇·AdV ≈ ∇·Ah1h2h3u1u2u3

が成り立つ.

(2)

Z

S

A·dS =

Z u2+∆u2

u2

Z u3+∆u3

u3

[A1h2h3du2du3]uu1=u1+∆u1

1=u1

+

Z u3+∆u3

u3

Z u1+∆u1

u1

[A2h3h1du3du1]uu2=u2+∆u2

2=u2

+

Z u1+∆u1

u1

Z u2+∆u2

u2

[A3h1h2du1du2]uu3=u3+∆u3

3=u3

を示せ. 右辺はさらに

̶ A1h2h3

∂u1 +∂ A2h3h1

∂u2 +∂ A3h1h2

∂u3

!

u1u2u3

と近似できることを示せ.

解答:

面積分を行う閉領域として(1)と同様の微小6面体を考える. まずu1 軸に直 交する面について面積分を考えると,面要素の大きさdS23は,問題5.4 (1)の 結果を用いると

h2h3eu1du2du3

(12)

である. ここでeu1 は微小6面体の外向きに向かうu1方向の単位ベクトルで ある. u1 =u1においては

A·dS23=−A1h2h3(u1)du2du3 u1 =u1+ ∆u1 においては

A·dS23 =A1h2h3(u1+ ∆u1)du2du3 であるから,u1軸に直交する面について面積分は

Z u2+∆u2

u2

Z u3+∆u3

u3

[A1h2h3(u1 + ∆u1)−A1h2h3(u1)]du2du3

=

Z u2+∆u2

u2

Z u3+∆u3

u3

[A1h2h3du2du3]uu1=u1+∆u1

1=u1

と表される.

u2 軸,u3 軸に直交する面に関する面積分についても同様に考えると,

Z

S

A·dS =

Z u2+∆u2

u2

Z u3+∆u3

u3

[A1h2h3du2du3]uu11=u=u11+∆u1 +

Z u3+∆u3

u3

Z u1+∆u1

u1

[A2h3h1du3du1]uu22=u=u22+∆u2 +

Z u1+∆u1

u1

Z u2+∆u2

u2

[A3h1h2du1du2]uu33=u=u33+∆u3 となる.

次に,

A1h2h3(u1+ ∆u1)−A1h2h3(u1)

A1h2h3(u1) + (A1h2h3)

∂u1u1−A1h2h3(u1)

= (A1h2h3)

∂u1u1

と近似すると,u1軸に直交する面について面積分は

Z u2+∆u2

u2

Z u3+∆u3

u3

[A1h2h3(u1+ ∆u1)−A1h2h3(u1)]du2du3

Z u2+∆u2

u2

Z u3+∆u3

u3

(A1h2h3)

∂u1u1du2du3

(A1h2h3)

∂u1u1u2u3

と表される.最後の近似はu2, u3軸方向の積分範囲内について(A1h2h3)

u1

(13)

u2 軸,u3 軸に直交する面に関する面積分についても同様に考えると,

Z

S

A·dS

Ã(A1h2h3)

∂u1

+ (A2h3h1)

∂u2

+(A3h1h2)

∂u3

!

u1u2u3 となる.

(1)と(2)の結果を比較すると∇·A

∇·A= 1 h1h2h3

Ã(A1h2h3)

∂u1 + (A2h3h1)

∂u2 +(A3h1h2)

∂u3

!

と書けることが分かる. これが曲線直交座標系での発散の一般形である.

(3) 円筒座標における∇·Aの表式を求めよ.

解答:

問題5.3 (5)より,円筒座標(r, φ, z)のスケール因子はhr = 1,hφ =r,hz = 1 より,

∇·A = 1 r

Ã(rAr)

∂r + ∂ Aφ

∂φ +∂ rAz

∂z

!

= 1 r

(rAr)

∂r +1 r

∂ Aφ

∂φ +∂ Az

∂z (4) 球座標における∇·Aの表式を求めよ.

解答:

問題5.3 (6)より,球座標(r, θ, φ)のスケール因子はhr= 1,hθ =r,hφ=rsinθ より,

∇·A = 1 r2sinθ

Ã(r2sinθAr)

∂r +(rsinθAθ)

∂θ + (rAφ)

∂φ

!

= 1 r2

(r2Ar)

∂r + 1

rsinθ

(sinθAθ)

∂θ + 1

rsinθ

∂ Aφ

∂φ

(14)

5.7 直交曲線座標における回転 ( 解答 )

直交曲線座標(u1, u2, u3)で表されるベクトル場A=Aieui の回転の表式について 考える. これは回転の定義から丹念に計算しても導けるが面倒なので,ここではス トークスの定理

Z

S∇×AdS =

I

A·drを使った導出を行う.

(1) u3 が一定の面内でu2, u2+ ∆u2 一定の2本のu1 曲線と,u1, u1+ ∆u1一定 の2本のu2 曲線,計4本の曲線で囲まれた内部を面Sにとる. このとき

Z

S∇×A·dS (∇×A)3h1h2u1u2

を示せ. ここで (∇×A)3∇×Au3 方向成分を表す. スケール因子は huj =hj と略記している.

解答:

問題5.4 (1)の結果から,u3が一定の面内における面要素dS12は,h1h2eu3u1u2 である. ここでeu3u3 方向の単位ベクトルである. この面要素dS12上で

∇×Aが一定であると仮定すると,

Z

S∇×A·dS =

Z

S∇×A·dS12

(∇×A)3h1h2u1u2

(2) 線積分を (u1, u2) (u1 + ∆u1, u2) (u1 + ∆u1, u2 + ∆u2) (u1, u2 +

u2)(u1, u2)の順に行うことに注意して

I

A·dr =

Z u1+∆u1

u1

[A1h1]uu2=u2+∆u2

2=u2 du1+

Z u2+∆u2

u2

[A2h2]uu1=u1

1=u1+∆u1du2 を示せ. 右辺はさらに

̶A1h1

∂u2 ∂A2h2

∂u1

!

u1u2 と近似できることを示せ.

解答:

上記問題には誤りがあったので訂正する.

I

A·dr =

Z u1+∆u1

u1

[A1h1]uu2=u2

2=u2+∆u2du1+

Z u2+∆u2

u2

[A2h2]uu1=u1+∆u1

1=u1 du2

を示し,右辺はさらに

à !

(15)

となることを示す.

I

A·dr =

Z u1+∆u1,u2

u1,u2

A·dr+

Z u1+∆u1,u2+∆u2

u1+∆u1,u2

A·dr +

Z u1,u2+∆u2

u1+∆u1,u2+∆u2

A·dr+

Z u1,u2

u1,u2+∆u2

A·dr

=

Z u1+∆u1,u2

u1,u2

A·h1eu1du1+

Z u1+∆u1,u2+∆u2

u1+∆u1,u2

A·h2eu2du2 +

Z u1,u2+∆u2

u1+∆u1,u2+∆u2

A·h1eu1du1 +

Z u1,u2

u1,u2+∆u2

A·h2eu2du2

=

Z u1+∆u1,u2

u1,u2

A1h1du1+

Z u1+∆u1,u2+∆u2

u1+∆u1,u2

A2h2du2 +

Z u1,u2+∆u2

u1+∆u1,u2+∆u2

A1h1du1+

Z u1,u2

u1,u2+∆u2

A2h2du2

=

Z u1+∆u1

u1

A1h1(u2)du1+

Z u2+∆u2

u2

A2h2(u1+ ∆u1)du2

+

Z u1

u1+∆u1

A1h1(u2 + ∆u2)du1+

Z u2

u2+∆u2

A2h2(u1)du2

=

Z u1+∆u1

u1

(A1h1(u2)−A1h1(u2 + ∆u2))du1+

Z u2+∆u2

u2

(A2h2(u1+ ∆u1)−A2h2(u1))du2

=

Z u1+∆u1

u1

[A1h1]uu22=u=u22+∆u2du1+

Z u2+∆u2

u2

[A2h2]uu11=u=u11+∆u1du2

となる.

さらに

A1h1(u2)−A1h1(u2 + ∆u2) = A1h1(u2)

Ã

A1h1(u2) + (A1h1)

∂u2u2

!

= −∂(A1h1)

∂u2u2, A2h2(u1+ ∆u1)−A2h2(u1) = A2h2(u1) + (A2h2)

∂u1u1 −A2h2(u1)

= (A2h2)

∂u1u1 と近似すると,

I

A·dr ≈ −

Z u1+∆u1

u1

(A1h1)

∂u2u2du1+

Z u2+∆u2

u2

(A2h2)

∂u1u1du2

≈ −∂(A1h1)

∂u2u2u1+ (A2h2)

∂u1u1u2

=

Ã(A2h2)

∂u1 −∂(A1h1)

∂u2

!

u1u2

(16)

となる. 上式の 1 行目から2 行目の計算の際にはそれぞれの積分区間内で

(A1h1)

∂u2 , (A2h2)

∂u1 は一定と仮定した.

(1)と(2)を比較すると,

(∇×A)3 = 1 h1h2

Ã(A2h2)

∂u1 −∂(A1h1)

∂u2

!

が導かれる. ∇×Aの各ui成分の一般的な表式は (∇×A)i =εijk 1

hjhk

∂Akhk

∂uj である.

(3) 円筒座標における∇×Aの表式を求めよ.

解答:

問題5.3 (5)より,円筒座標(r, φ, z)のスケール因子はhr = 1,hφ =r,hz = 1 より,

(∇×A)r = 1 r

̶ Az

∂θ (rAθ)

∂z

!

= 1 r

∂ Az

∂θ ∂ Aθ

∂z , (∇×A)φ = ∂ Ar

∂z ∂ Az

∂r , (∇×A)z = 1

r

Ã(rAθ)

∂r ∂ Ar

∂θ

!

(4) 球座標における∇×Aの表式を求めよ.

解答: 問題5.3 (6) より, 球座標 (r, θ, φ) のスケール因子はhr = 1, hθ = r,

hφ =rsinθより,

(∇×A)r = 1 r2sinθ

Ã(rsinθAφ)

∂θ (rAθ)

∂φ

!

= 1

rsinθ

Ã(sinθAφ)

∂θ −∂ Aθ

∂φ

!

, (∇×A)θ = 1

rsinθ

̶ Ar

∂φ (rsinθAφ)

∂r

!

= 1

rsinθ

∂ Ar

∂φ 1 r

(rAφ)

∂r , (∇×A) = 1Ã(rAθ)

−∂ Ar!

(17)

5.8 直交曲線座標におけるラプラシアン ( 解答 )

(1) 勾配と発散一般形から直交曲線座標におけるラプラシアン2ϕ = ∇·(∇ϕ) の一般形を導け.

解答:

問題5.5 (2)より,

(∇ϕ)uj = 1 hj

∂ ϕ

∂uj を用いると,問題5.6の結果から.

∇·(∇ϕ) = 1 h1h2h3

"

∂u1

Ãh2h3 h1

∂ ϕ

∂u1

!

+

∂u2

Ãh3h1 h2

∂ ϕ

∂u2

!

+

∂u3

Ãh1h2 h3

∂ ϕ

∂u3

!#

(2) 円筒座標における2ϕの表式を求めよ.

解答:

問題5.3 (5)より,円筒座標(r, φ, z)のスケール因子はhr = 1,hφ =r,hz = 1 より,

∇·(∇ϕ) = 1 r

"

∂r

Ã

r∂ ϕ

∂r

!

+

∂φ

Ã1 r

∂ ϕ

∂φ

!

+

∂z

Ã

r∂ ϕ

∂z

!#

= 1 r

∂r

Ã

r∂ ϕ

∂r

!

+ 1 r2

2ϕ

∂φ2 + 2ϕ

∂z2 (3) 球座標における2ϕの表式を求めよ.

解答:

問題5.3 (6)より,球座標(r, θ, φ)のスケール因子はhr= 1,hθ =r,hφ=rsinθ より,

∇·(∇ϕ) = 1 r2sinθ

"

∂r

Ã

r2sinθ∂ ϕ

∂r

!

+

∂θ

Ãrsinθ r

∂ ϕ

∂θ

!

+

∂φ

à r rsinθ

∂ ϕ

∂φ

!#

= 1 r2

∂r

Ã

r2∂ ϕ

∂r

!

+ 1

r2sinθ

∂θ

Ã

sinθ∂ ϕ

∂θ

!

+ 1

r2sin2θ

2ϕ

∂φ2

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