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Academic year: 2025

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微分方程式参考問題

桂田 祐史

2008 年 1 月 10 日 , 1 月 19 日

この講義には過去問が存在しない (桂田がこの授業を持つのは初めてだから)ので、期末試 験にどういう問題を出すか、参考となる問題一式を以下に示す。1は変数分離形微分方程式、2 は1階線形微分方程式、3は同次形微分方程式 (このように変数変換が必要な場合、どういう変 数変換をするか問題文中で与える)、4は定数係数2階線形微分方程式である。もちろん中間点 もつける。例えば 4は、対応する同次微分方程式(つまりy00+ 2y015y = 0,y00+ 6y0+ 9y= 0, y004y0+ 13y = 0) の一般解を求めておけば、少なくとも半分の得点を与える。

1. 微分方程式 x(x−1)dy

dx =y について以下の問に答えよ。

(1) 一般解を求めよ。(2) x= 1

2 のとき y= 1 となる解を求めよ。

1 の解答 (1) 与えられた微分方程式から dy

y = dx

x(x−1) であるから、

Z dy y =

Z dx x(x−1) =

Z µ 1

x−1 1 x

dx.

ゆえに

log|y|= log|x−1| −log|x|+ logC = logC

¯¯

¯¯x−1 x

¯¯

¯¯ (logC は積分定数).

これから

y=±Cx−1 x .

±CC0 とおいて、y=C0x−1

x (C0 は任意定数).

(2) x= 1

2,y= 1 を代入すると

1 =C01/21

1/2 =−C0. これから C0 =1. ゆえに y= (1)x−1

x = 1−x x . 2. (1) 微分方程式 xdy

dx =y の一般解を求めよ。(2) 微分方程式 xdy

dx =y+ (x−2)ex の一般 解を求めよ。

—という問題だったのですが、これだと (1) は解けるけれど (答は「y =Cx (C は任意定 数)」です)、(2) が難しくなってしまうので、次のように問題を訂正します(すみません)。

(2)

2(改訂). (1) 微分方程式 dy

dx =y の一般解を求めよ。(2) 微分方程式 dy

dx =y+ (x−2)ex の 一般解を求めよ。

もとの 2.(1) 解答 変数分離形微分方程式として解くと、

Z dy y =

Z dx

x から、log|y| = log|x|+ logC = logC|x| (logC は積分定数). これから y =C0x (C0 は任意定数). あるいは

dy dx = 1

xy として、y0 =a(x)y の形をした微分方程式の解の公式 y=CeA(x) (C は任意定数), ただし A(x) :=

Z

a(x)dx

を使うことにして、

A(x) = Z 1

x = log|x|.

y=CeA(x)=Celog|x|=C|x|=±Cx=C0x.

ただし C0 =±C とおいた。この C0 は任意定数である。

2(改訂)の解答 (1) 変数分離形としても解けます: dy

y = dx よりlog|y| = x+C (C は積 分定数) なので |y| = ex+C = eCex. これから y = ±eCex = C0x (±eCC0 と置いた). あ るいは一階線形微分方程式 y0 = a(x)y と考えて、解の公式 y = CeA(x), A(x) :=

Z

a(x)dx を使ってもよい。また定数係数1階線形常微分方程式としても解けます(特性根は 1 なので、

y=Ce1x =Cex が一般解)。

(2) 定数変化法を用います。y=C(x)ex とおくと、

dy

dx =C0(x)ex+C(x)ex =C0(x)ex+y

なので、y が微分方程式の解であるためには、C0(x)ex = (x−2)ex であればよい。これから C0(x) = x−2. ゆえに C(x) = x2

2 2x+D (D は任意定数). ゆえに y= µx2

2 2x+D

ex.

3. 微分方程式

(☆) (x+y)dy

dx =y について以下の問に答えよ。

(1) u= y

x とおくとき、uの満たす微分方程式を求めよ。(2) 微分方程式(☆) の一般解を求 めよ。

解答 (1) まず(x+y)dy

dx =y より dy

dx = y

x+y = y/x 1 +y/x.

(3)

一方 u= y

x よりy=xu. ゆえに dy

dx =u+xdu

dx. これを上の式に代入して u+xdu

dx = u 1 +u. 移項して

xdu

dx = u

1 +u −u= u−u(1 +u)

1 +u = −u2 1 +u.

整理して du

dx = −u2 x(1 +u). (2) 微分方程式から dx

x =−u+ 1

u2 du であるから、

Z dx x =

Z u+ 1

u2 du= Z µ1

u +u2

du= 1

u log|u|= loge1/u

|u| . 左辺は log|x|+ logC = logC|x| (logC は積分定数) と変形できるので、

C|x|= e1/u

|u| すなわち Cx= e1/u u .

u=x/y を代入して Cx= ex/y

y/x. Cy =ex/y. 4. 次の各微分方程式の一般解を求めよ。

(1) y00+ 2y015y=x+ 1 (2) y00+ 6y0+ 9y=ex (3) y004y0+ 13y= sin 3x

解答 (1) まず対応する同次方程式 z00 + 2z0 15z = 0 の一般解を求めよう。特性方程式は λ2+ 2λ−15 = 0で、特性根は λ=5,3. ゆえに一般解はz =C1e5x+C2e3x. 特解を求める ため、u=ax+b (a, b は定数)とおくと、

u00+ 2u015u= 0 + 2·a−15(ax+b) =15ax+ (2a−15b).

これが x+ 1 と等しくなるには、15a= 1 かつ 2a−15b = 1 で、a = 1

15, b=22517. ゆえ に u= x

15 17

225. ゆえに求める一般解は

y=z+u=C1e5x+C2e3x x

15 17 225.

(2)まず対応する同次方程式z00+6z0+9z = 0の一般解を求めよう。特性方程式はλ2+6λ+9 = 0 で、特性根は λ = 3 (重根). ゆえに一般解は z = C1e3x+C2xe3x. 特解を求めるため、

u=aex (a は定数)とおくと、

u00+ 6u0+ 9u= (a+ 6a+ 9a)ex = 16aex.

(4)

これが ex と等しくなるには、16a = 1 すなわち a = 1

16. ゆえに u = ex

16. ゆえに求める一般 解は

y =z+u=C1e3x+C2xe3x+ 1 16ex.

(3)まず対応する同次方程式z004z0+13z = 0の一般解を求めよう。特性方程式はλ24λ+13 = 0 で、特性根は λ = 2±√

2213 = 2±3i. ゆえに一般解は z =C1e2xcos 3x+C2e2xsin 3x.

特解を求めるため、u=acos 3x+bsin 3x (a, b は定数)とおくと、

u004u0 + 13u=9 [(a−3b) cos 3x+ (3a+b) sin 3x]. これが sin 3x と等しくなるには、

9(a−3b) = 0, 9(3a+b) = 1.

これを解いて a= 1

30,b = 1

90. ゆえにu= 1

90(3 cos 3x+ sin 3x). ゆえに求める一般解は y=z+u=C1e2xcos 3x+C2e2xsin 3x− 1

90(3 cos 3x+ sin 3x).

(正直に白状すると)実は、例の m6= 0 となる問題を出そうとしてミスしました。代りに次の

問題を出しておきます。

改訂 4.(3) y00+ 9y= sin 3x の一般解を求めよ。

解答 まず同次方程式 z00+ 9z = 0 の一般解はz =C1cos 3x+C2sin 3x (C1, C2 は任意定数).

u=x(acos 3x+bsin 3x)とおくと、

u00+ 9u= 6bcos 3x−6asin 3x.

これが sin 3x に等しいためには、b = 0, a=1

6. すなわち u=−x

6cos 3x. ゆえに y=z+u=C1cos 3x+C2sin 3x− x

6cos 3x.

5. (一つくらいは蓋をあけてのお楽しみ。)

何か1問くらいは同じ問題が出ると期待したりしないように。

同じような問題を出すけれど、同じにはしません。

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