応 用 問 題 P.7〜8
解説
⑴ イとオが誤り。イ.アパラチア山脈は,環太平洋 造山帯(新期造山帯)には属さず,古期造山帯に属す る。オ.国連本部のあるニューヨークは,アメリカ の 首 都 で は な い。ア メ リ カ の 首 都 はワ シ ン ト ン D.C.である。
⑵ Aのカリフォルニア州が正しい。アジア系の移民 は,ハワイ州を除けば,カリフォルニア州>ニュー ジャージー州>ニューヨーク州の順に多い。シリコ ンバレーは,カリフォルニア州のサンフランシスコ 郊外にある。Bはモンタナ州,Cはアイオワ州,D はミシシッピ州,Eはニューヨーク州である。
⑶①㋐ スペイン語を話す中南米からの移民およびそ の子孫をヒスパニックという。アメリカ国民に 占めるヒスパニックの割合は,15%におよぶ。
また,ヒスパニックは,メキシコ国境に接する カリフォルニア州・ニューメキシコ州・アリゾ ナ州・テキサス州や南部のフロリダ州に多い。
㋑ 奴隷貿易によって,アフリカから連れてこら れた人々が,南部の綿花栽培の大農園で働かさ れたのが,アメリカにおけるプランテーション の歴史である。
② 北緯37度以南をサンベルト,以北の五大湖周辺 をスノーベルト(フロストベルト)という。
③ エが正しい。ヒスパニックはメキシコとの国境 を越えて移動してきた移民およびその子孫を意味 するので,CはIがあてはまる。
五大湖沿岸や東部メガロポリスで産業が発達する と,南部の綿花地帯で働いていたアフリカ系の子 孫は,仕事を求めて北部スノーベルトに移動した ので,AはⅡがあてはまる。
北部の五大湖沿岸や東部メガロポリスの産業の発 達が弱まると,気温が温暖で,広大な安い土地を 手に入れることができ,賃金の比較的安い労働力 ⑴イ,オ ⑵A
⑶①㋐ヒスパニック ㋑プランテーション
②サンベルト ③エ ⑴イ ⑵ウ ⑶イ 解答例
が豊富な南部サンベルトへの企業の進出が起きた から,BはⅢがあてはまる。
⑴ イが正しい。ブラジルは,1970年代にはコーヒー 豆の輸出が多かったが,ブラジル高原を開発し,大 豆やサトウキビの生産が増え,大豆は重要な輸出品 となっている。ブラジルではサトウキビ由来のバイ オエタノールを使った自動車が普及しているので,
サトウキビは国内で消費され,輸出量は多くない。
また,輸出相手国にアルゼンチンがあることからも イがブラジルと判断できる。アは,輸出品目の上位 が銅鉱・銅であることからチリ,ウはNAFTA(北米 自由貿易協定)を結んでいるアメリカ・カナダが貿 易相手国の上位にあることからメキシコと判断でき る。なお,NAFTAに代わって,2020年7月にUSMCA
(米国・メキシコ・カナダ協定)が発効している。
⑵ ウが正しい。文章中の「環太平洋造山帯に属する」
「先住民のマオリ」からニュージーランドと判断す る。よって,資料2からウを選ぶ。アはペルー,イ はオーストラリアの輸出品目とその割合のグラフで ある。オーストラリアは,環太平洋造山帯に含まれ ず,ほとんどが安定陸塊で東部の一部に古期造山帯 があることは覚えておきたい。
⑶ イがキトの気温と降水量のグラフである。赤道は アマゾン川河口付近を通ることから,地図中でキト とマナオスがほぼ赤道直下にあるとわかる。低緯度 地域ほど1年の温度差が小さくなり,標高が高いほ ど平均気温は低くなるので,アがブエノスアイレス,
イがキト,ウがマナオスと判断する。