「枠組み条約と議定書の関係について」
発表:木村哲也 1) 枠組条約と議定書の一般的な関係
(ア) 枠組条約・・・現象の認識、対策や措置の合意
⇒法的拘束力 無し
(イ) 議定書・・・具体的な環境改善指針(数値目標や排出規制等)、各種支援メカニズム
⇒法的拘束力 有り (ウ) 利点
科学の進歩に対しての柔軟性
2) ケーススタディ
(ア) ウィーン条約とモントリオール議定書
・ 事象・・・オゾン層破壊
(イ) 気候変動枠組条約(FCCC)と京都議定書(Kyoto Protocol)
・ 事象・・・気候変動
<参考資料>
出所:「京都メカニズムのゆくえ」IGESフォーラムプレゼン資料 松尾直樹氏作成
2000/6/21
「ベルリンマンデートからCOP3へ」
文責:藤田真吾
−U N F C C C とC O P 1(ベルリンマンデート)について−
1 9 9 2 年6 月:「気候変動枠組条約」採択@ブラジル・リオ
<目的>温室効果ガスの濃度を安定化
<原則>1.「共通だが差異ありのある責任」2.「持続可能な経済成長」3.「予防原則」
<義務(Commitment)>
・先進国と経済移行国(付属書Ⅰ国)
1)「2000年までに温室効果ガスの排出を従前の水準に戻すことを目指した
政策・措置を取ること」(4条2項a) (→戻す事を義務づけているわけではない!)
2)「aなどで行われる対策の結果予測されるCO2およびその他のGHGsの発生源による 人為的な排出および吸収源による除去に関する詳細な情報を提供すること(4条2項b)
・先進国のみ(OECD24カ国)
1)合意された「新規かつ追加的資金」の供与
今後の課題:〜C O P1で決めること〜
1)GHGsの排出・吸収の量の計算方法について検討 (→ネット方式・シンクについて)
2)共同実施に関する検討
3)開発途上国のための資金供与の制度の問題に関する検討 4)先進国の約束の妥当性について検討
↓
・2000年以降をどうするか
・「1990年レベルに戻す」ことのみで温暖化阻止上十分か ・排出量削減そのものに関して義務的目標が必要ないか
1 9 9 5 年3 月:第1回締約国会議(C O P1)@ベルリン
目的:今後の枠組条約の実施の方向性を決めること
1)約束の妥当性(UNFCCCの4条2a・bの義務の内容は妥当か?)
2)共同実施実行の期間の設定と試行の開始
3)手続規則(全会一致のコンセンサス方式で良いのか?)
☆グリーンペーパーの提出:産油国以外の途上国が作成。途上国は新しい義務は負わず先 進国の義務を強化する事を主張し、バラバラになっていた途上国をまとめる事で、EU&
アメリカに圧力をかけた。
↓
具体的な数値目標ではなく目的にするという妥協はあったが、先進国が途上国へ義務を課 す事をあきらめさせる結果に。 (後々まで影響→アメリカの後悔)
成果:
1)枠組条約の4条a・bは不十分であり、議定書などの法的文書の採択によって、2000年 以降の適切な処置をCOPが取ることを可能にするプロセスの開始に合意
2)COP3において QELROs(数量化された排出抑制削減目標)の設定などを含む、議 定書が採択されることを目指して、議定書交渉をスタート
3)共同実施活動(AIJ)をスタート
<ベルリンマンデート>
上に挙げた「先進国の約束の妥当性」を検討した結果・・・2000年以降の取り組みが不十 分!!
1)政策および措置の詳細に作成すること
2)2005年、2010年、2020年といった特定の時間的な枠組みにおける数量化され た抑制および削減の目的の設定
COP3 までに、主に上の2点に関して議定書(などの法的文書)を取りまとめよう!
↓
これについて考えていくのがアドホックブループ(A G B M)
(1995年8月からCOP3直前まで計8回)
****************************************
〜C O P・A G B M・その他の会議の流れと内容〜
9 5・3〜4 C O P1 @ベルリン・・・ベルリンマンデート 8 第 1 回A G B M
9 第 2 回A G B M ・・・EUが議定書アウトライン案を提出
9 6・3 第 3 回A G B M ・・・数値目標の「差異化」と「衡平性」について議論。
・日本が差異化を主張→4/15に報告書を提出することに。
・ドイツが2000年までに10%、2010年までに15〜20%
削減する案を提出。
9 6・7 C O P 2 @ジュネーブ ・・・成果として
・2000年以降の排出の抑制と削減目標に「法的拘束力」を 持たせる。
(→アメリカが初めて政策を転換)
・IPCC第二次レポートの評価と支持を閣僚宣言として コンセンサスでテイクノート(「記録」に過ぎず、産油 国や中国・ロシアの反対により「採択」は出来なかった)
→ベルリンマンデートプロセスを促進 ・COP3を京都で開催することを決定。
・宣言に「相当な」と「全体的」が入る。
☆アメリカは政策・措置にフリーハンドを持たせたいので数値目標に法的拘束性 を持たせる事によって、政策・措置まで義務化する必要性を無くす為と、EUと協 力して一律削減を目指す為。
9 6・7 第 4 回A G B M …COP2と平行して開催。AOSISの提案への指示は少なく、
またEU内部でも数値目標を巡り、意見が対立。
→96/10/15までに具体的提案を出すことに合意。
9 6・1 2 第5 回A G B M …13カ国から具体案提出(特に日本案が注目される)
→アメリカ・EUが途上国の義務を求めたことに対し 途上国が反発し、議論が膠着状態に。
・日本案 …「p&q案」(*)
・アメリカ案…6つの対象ガス、拘束力ある数値目標、
差異化に反対、メカニズムの導入賛成、
・EU案 …バブルの概念、政策や措置にも拘束力を。
↓
日本のp&qを始め、第6回AGBMまでにより具体的に!
9 7・3 第 6 回A G B M …アメリカ・EU・オーストラリアが具体案を提出し、今後 の主要な争点が出揃う→今後の論点が明確に!
・アメリカ案…排出バジェット、排出権取引、エボリュー ション、JI(AB国間、プロジェクトベース)
・EU案 …EUバブル(他国は一律削減)
CO2/Nox/メタンのバスケットアプローチ
・オーストラリア案…差異化を求める複雑なもの
9 7・5 G 8 環境大臣会合(@マイアミ)
…サミットにおける環境の議論に関する準備を行うのが目的。
「特定の時間的枠組みの中で、排出抑制および相当な、かつ、現実的な排出削減 を規定する数量化された法的拘束力のある排出目標を採択することによって先進 国の真剣さを示す必要あり。」という議長サマリーが採択された(**)。アメリカが
「抑制」の削除に傾いたことで、COP3 主催国の日本が孤立した点がポイント。
↓
以後日本は、「抑制」の削除を受け入れる代わりにメカニズムや差異化の主張へ転換。
9 7・6 G 8 デンバーサミット
…地球環境規模問題に焦点。以下の共同宣言が採択された。「COP3 においてベル リンマンデートに合致し数量化された、かつ、法的拘束力のある排出の目標を含 む強力な合意を形成しなければならない。2010 年までに GHGsを削減する結果 をもたらすような、意味のある、現実的で、衡平な目標にコミットする意図を有 する。」
9 7・6 国連環境特別総会(@ニューヨーク)
… 橋 本 総 理 大 臣 が 「 デ ン バ ー サ ミ ッ ト に お い て 、2010 年までに GHGsを 削減する結果をもたらすような、意味のある、現実的、かつ、衡平な目標にコミ
ットすることで合意した」と宣言。
9 7・8 第 7 回A G B M
…各国から出たアイデアを並列的に並べた議定書の文案が配布されてから初めて の会議。数値目標・対象ガスの種類・排出権取引などの「柔軟性」・「差異化」・「途 上国問題」などについて議論されたが、なにも決まらず。
9 7・1 2 第8 回A G B M
…COP3の前日1日だけ開催。課題について少しでも方向性を出すのが狙い。
↓
京都会議(C O P 3)へ!(9 7 / 1 2 / 1〜1 2 / 1 2)
日本提案 EU提案 アメリカ提案
基準年 1990年 1990年 1990年
目標年 2008年〜2012年2010年 2008年〜2012年
対象ガス 二酸化炭素、メタン、亜酸 化窒素
二酸化炭素、メタン、亜酸 化窒素
二酸化炭素、メタン、亜酸 化窒素、HFC、PFC、SF 6
基準削減率▲5% 一律▲15%削減 1990年比安定化 遵守条項において一
数量目的
定の柔軟性を認める GDP当たり排出量 EU域内は認めるが、 認めない
、一人当たり排出量 域外には認めず。
及び人口増加率によ (注)EU加盟国に り全ての国に差異化 対しては、▲30%
を認める 〜+40%の範囲で 差異化
差異化を認める
バジェット制度、排 バジェット制度を評 バジェット制度、排 出権取引、共同実施 価(期間は3〜5年) 出権取引、共同実施 柔軟化
を認める
各国が責任を負う EUと加盟国の関係 各国が責任を負う 責任関係
が曖昧
*日本の「p&q 案」
…「一人あたりの排出量をpトン以下にする」か「総排出量の平均を1990年比で q%以上削減する」かのどちらかを選ぶ。→簡素化された差異化として評価!
*E U の「トリプティーク・アプローチ」
…GHGsの排出を①産業界から②エネルギー部門から③民生部門から、の3つに 分けて分析し、そのうえで、可能削減量を計算。その積み上げで各国全体の削減 可能量を出す。民生部門では、EU全体で2030年には90年比で20〜30%減らす という目標を設定し2030年の時点で各国の一人あたりの排出量が同一になるよう
に、という前提にした。
→各国の生活水準を同じにしようとしている!
〜素朴な疑問〜
その一:Q:なんで日本はCOP3 を招致したのか?
A:EUのどこかで開催されると厳しい水準になる危険性があるから。
名声を高めるため。
その二:Q:なんで1990年が基準年なのか?
A: UNFCCC交渉の際に手に入る最新のデータだったから。
その三:Q:6種類のガスはどう違うの?
A:「CO2・メタン・亜酸化窒素」と「代替フロン」の2グループに分けられる。
温暖化の主犯は CO2と言われており、日本&AOSIS はこの1種類のみの対象化 を主張したが、CO2の割合が60%と低いアメリカが産業界の意見を汲みいれた為、
代替フロンも対象に含まれる事になった。
〜国際交渉ってこんな感じ〜
例)G8環境大臣会合における議長サマリーでの話し合い
* たたき台「意味があり法的拘束力のある排出削減目標」
↓
EU:「90年比」と「相当な」を入れろ!
日本:「抑制」入れて欲しいなー
アメリカ:「相当の、かつ、現実的な削減」なら良いよ ↓
* 修正案①
「相当の、かつ現実的な削減をもたらす、意味があり法的拘束力のある排出目標」
↓
日本:やっぱり「抑制」入れて欲しい!
↓
* 最終決定「排出抑制および相当な、かつ、現実的な排出削減を規定する数量化さ れた法的拘束力のある排出目標」
〜参考文献〜
・「地球温暖化の政治学」竹内敬二 朝日選書
・「地球温暖化と環境外交」田邊敏明 時事通信社
・通産省HP内「地球環境とCOP3に関する疑問」
http://www.miti.go.jp/topic-j/e97924ij.html
・武田信吾氏の昨年のレジュメ
・山口教授の去年の講義レジュメ ⇒初心者にオススメ!
〜E U・アメリカ・日本の実状と主張の背景〜
☆E U の事情 −1 9 9 0 年基準&E U バブルで E U はかなり楽ちん!−
・ EUはなぜ15%削減という大きな目標を主張できるのか?
理由 その一:EU加盟国に対し国ごとの経済事情を踏まえて、マイナス30%からプラス 40%まで差別化されたCO2削減率を定め、全体として15%を目指してい るから。(「E U バブル」と域内のみでの「差別化」のメリット) ・・・表② その二:EU全体の削減量の77%を占めるドイツとイギリスの両国(各々1990年 比で25%と10%の削減が目標)は、1990年を基準とした場合、1994年の 段階ですでに11%と5%の削減を達成している。 ・・・表③④ その理由としては、90年以前は石炭依存度が高く、天然ガスへの切替えに よってCO2の排出が減ったこと、ドイツの場合90年の統合以降、東ドイ ツで大幅に(41%も)削減できたこと、の2点が挙げられる。・・・表⑤⑥ ↓
1 9 9 0 年を基準とすること&域内で目標を差別化することによって、E U 全体として
大きな削減目標を掲げることができる!
しかもドイツを例にあげると、25%削減した場合、一人あたり排出量もGDP百万ドル あたりの排出量も改善されるが、それでも日本の90年レベルにも及ばない! ・・・表⑦ →日本からすれば、大した改善目標ではない!
☆アメリカの事情 −一律が良い&途上国入れなきゃいや!−
・一国でのCO2排出量、一人あたりのエネルギー消費量がともに世界一 ・・・表⑧⑨
(CO2は世界の全排出量の25%、一人当たりのエネルギー消費量は6.2トン)
・1990年に比べ、94年の段階ですでに3.4%増加している ・・・表④
・省エネの導入はまだまだ(石炭への依存度も高い) ・・・表⑤⑩ ↓
差異は不利だから一律にして国際競争力を落としたくない!
☆日本の事情 −すでに省エネがかなり進んでいる!−
・70年代のオイルショック以降、日本は世界一の省エネ技術を導入している。
(GDPあたりの1次エネルギー消費量はOECD平均の1/2、アメリカの1/3)・・・表⑩
(石炭への依存度も、EU・アメリカに比べて極端に少ない) ・・・表⑤
・1990年に比べ、94年の段階ですでに8.3%増加している ・・・表④ ↓
90 年 比 で も0.5% が 精 一 杯(by 通産省)& 差 異 化 に し な い と 削 減 コ ス ト が 他 国 よ り 莫 大 に ! ・・・90年比で安定化した場合、2100年における経済成長に与える影響は 日本・欧州は大きく、トンあたりの炭素コストは日本がダントツで高くなる!
・・・表⑪
****************************************
★4つの途上国グループ 〜「G77+中国」の一枚岩ではない!〜
・ A O S I S :海面上昇で国土水没。最も被害が大きい国。
(小島嶼国連合) →先進国への要求は高いが、途上国内での力は弱い。
・中国&インド :現時点ですでに排出量が多く、かつ今後の伸びが着実で大幅なこと が予想される国。2025年には途上国のCO2排出量がOECD諸国 を超えることが予想されている ・・・表①⑫ →自らに抑制・削減義務が課されるのを恐れ、
先進国のみの義務を強く主張。
・ 産油国 :GNPの大半を温暖化阻止に反対。
→全会一致のコンセンサス方式による「拒否権」に固執!
・ L L D C 諸国 :温暖化よりも貧困の撲滅に関心がある。
(後発開発途上国) →資金援助&技術協力を求める。
「京都会議(COP3)及び京都議定書とその後」
文責:木村哲也 1) 京都議定書の内容
(ア) 対象ガス・・・6種類
CO2, メタン(CH4), 亜酸化窒素(NOX), 代替フロン3種(HFCS, PFCS, SF6) (イ) 数量規制 - [Article 3]
① 基準年:1990年(但し、代替フロン3種は1995年でも可)- [Article 3-8]
② 目標達成期間:2008年〜2012年(この期間の年平均)- [Article 3-1]
③ 数量について ・・・(参考資料2)
1. 日本(1990年比6%削減)を例に取ると・・・(図1)
OK OK
1990年 2008〜2012
-6%
year
A B reduction (%)
2. バブルとバンキングについて
⇒議定書上、EUは各国8%削減と表示 but, 一律ではない。
E U として 2010 年 の 排 出 量 を 1990 年比▲15% と す る こ と を 提 案 。 そ の う ち ▲ 1 0%分のついての配分は合意済みとして報道されている。(C O P 3 以前の話)
表1:EUバブルの例 ルクセンブルク ▲30%
オーストリア ▲25%
デンマーク ▲25%
ドイツ ▲25%
イギリス ▲10%
オランダ ▲10%
ベルギー ▲10%
イタリア ▲ 7%
フィンランド 0%
フランス 0%
スウェーデン 5%
アイルランド 15%
スペイン 17%
ギリシャ 30%
ポルトガル 40%
合計 10%
出所:通産省ホームページよりhttp://www.miti.go.jp/topic-j/e97924cj.html (ウ) Sinkについて - [Article 3]
① Sinkとは?・・・日本語で「吸収源」
1. 計算方法(図 2)
② 議定書で確定しているSink - [Article 3-3]
1. ARD活動(afforestation, reforestation, deforestation)
Afforestation = 新規植林 Reforestation = 再植林 Deforestation = 森林減少
図3:図解ARD活動
③ 未確定なSink - [Article 3-4]
(エ) 京都メカニズム(柔軟性メカニズム)・・・(参考資料:表10)
① 共同実施(Joint Implementation)-[Article 6]
…該当する両国の承認があればプロジェクト可能
② 排出権取引(Emission Trading)-[Article 17]
…現在のところ規定なし
③ クリーン開発メカニズム(Clean Development Mechanism)-[Article 12]
…指定された第三者機関の認証が無いとCDMにならず、クレジット(削減 量)が得られない。
⇒①、②は先進国(附属書Ⅰ国)同士、③は先進国と途上国で行う 図4:図解!排出権取引
日本
-7%
取引によって お互いの国 が数量規制を 守れる
国 際 排 出 権 取 引 市 場
日本 USA
EU ロシア
USA
-6%
← 1990年の排 出量
← 議定書の 数量規制
図5:共同実施(JI)とクリーン開発メカニズム(CDM)のCO2削減量の考え方
2008〜2012
baseline
Project後の排出量
* )b a se lin e = この P r o je c t が 無 か っ た 場 合 の 排 出 量 。 こ こ で は ba se lin e に 時 間 に 関 す る 変 化 が 無 い と 仮 定 C O 2 排 出 量
y e ar
credit
(オ) 発効要件
① 全附属書Ⅰ国のGHGS排出量(1990年)のうち55%を占める締約国が批准
② 条約締約国のうち55カ国が批准 以上の①、②を満たした後、90日後に発効 2) COP4 およびCOP5の概要
(ア) COP4(1998)・・・ブエノスアイレス行動計画(The Buenos Aires Plan of Action)
⇒京都メカニズムの原則、手続き、遵守問題をCOP6 で決定することを目指す (イ) COP5(1999)・・・Lio + 10の必要性を訴える
3) 今後の課題(論点)
(ア) 遵守問題
・・・京都議定書が骨抜きになるかどうかの焦点
(イ) 京都メカニズムについて
・・・国際排出権取引をどのように行うか。
・・・
(ウ) 京都議定書発効に向けて
・・・米国議会の批准問題
<附属書Ⅰ国中のCO2排出量のシェア(1990年)>
USA:36.1% EU(15カ国計):24.2%
ロシア:17.4% 日本:8.5%
カナダ:3.3% 豪州:2.1%
4) 京都議定書(京都会議)の問題点(私見)
(ア) 先進国間のアメとムチ
⇒ モントリオール議定書との比較 5) 議論の足がかりとして・・・
(ア) アメリカの真意を探る
① 途上国問題
1. ただの交渉における1枚のカードか 2. 背景に途上国に対する危機感があるのか
<参考資料1>
G r e e n h o u s e g a s e s (温室効果ガス)
Carbon dioxide (CO
2) Methane (CH
4) Nitrous oxide (N
2O)
Hydrofluorocarbons (HFCs)
Perfluorocarbons (PFCs) 代替フロン3種 Sulphur hexafluoride (SF
6)
<参考資料 2>
京都議定書で commit された各国排出量
A n n e x BP a r t y Q u a n t i f i e d e m i s s i o n l i m i t a t i o n o r r e d u c t i o n c o m m i t m e n t
(percentage of base year or period)
Australia 108
Austria 92
Belgium 92
Bulgaria* 92
Canada 94
Croatia* 95
Czech Republic* 92
Denmark 92
Estonia* 92
European Community 92
Finland 92
France 92
Germany 92
Greece 92
Hungary* 94
Iceland 110
Ireland 92
Italy 92
Japan 94
Latvia* 92
Liechtenstein 92
Lithuania* 92
Luxembourg 92
Monaco 92
Netherlands 92
New Zealand 100
Norway 101
Poland* 94
Portugal 92
Romania* 92
Russian Federation* 100
Slovakia* 92
Slovenia* 92
Spain 92
Sweden 92
Switzerland 92
Ukraine* 100
UK 92
USA 93