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PDF 被覆型最終処分場の早期安定化技術に関する研究 16t7-036 峰岸 俊介 指導教員 宮脇 健太郎 指導教員 宮脇 健太郎

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被覆型最終処分場の早期安定化技術に関する研究

16T7-036 峰岸 俊介 指導教員 宮脇 健太郎

指導教員 宮脇 健太郎 1 背景及び目的

廃棄物のリサイクル技術は高度になってい るがそれでも廃棄物すべてを資源化すること は極めて困難である。資源化することができ ないものは最終処分場に安定化するまで埋め 立てられる。被覆型最終処分場では、人工的な 散水を行い、汚濁成分の洗い出しをすること により埋め立て物の早期安定化することが可 能とされている。しかし効果的な散水方法や pH の低下方法などが明らかになっていない 問題がある。方法の一つとしてウルトラファ インバブル(以下 UFB と記す。)の応用技術 開発が進められている。UFB とは気泡径が 1μm 以下の気泡であり、気泡内部が高圧を示 し、封じ込められている気体を溶液に溶解さ せる特性を有している。その特性を利用し CO2を含むUFB含有水を利用することで浸出 水を中和させることにより pH を低下させる ことができる。そこで本研究では浸出水のpH 低下方法の検討を目的とし、円筒形カラムに 焼却灰を充填した模擬埋立層を作成し、UFB を含む水で人工散水を行うことで汚濁物質の 洗い出しと pH の低下を促進させる実験を行 った。

2 実験方法

①実験試料

実験試料は2019年11月28日に日野市ク リーンセンターで採取した。この灰を乾燥し ないようにビニール袋に入れ保存し、目開き 16mm のふるいで固形物処理したものを使用 した。

②カラム実験の方法と条件

まず焼却灰の状態を知る為に、試料の一部 を 105℃で 2 時間、電気炉で乾燥させ試料の

含水率を求め充填条件を結果を表1に示した。

その後筒形カラム(内径10cm 高さ80㎝)に0~20cm を下層、20~40cmを中層、40~60cmを上層とし、

高さ 60cmまで焼却灰を突き詰めながら充填した。

充填条件及び使用した採取試料の含水率を表1に示 した。 表1焼却灰状態

模擬埋立層作成後、UFB発生装置を用いて純水 に CO2UFB を 発 生さ せた 。定 量ポ ンプ を用 い 5mL/minをカラム上部からUFB(約IC157.2mg/L、 CO2581.6mg/L 相当)が含まれた純水を滴下した。

1500mL に達したら 散水を停止した。ま た同時に UFB の効 果を調べるためUFB を含まない純水を定 量 ポ ン プ を 用 い て 5mL/min でカラム上 から滴下し 1500mL に達したら散水を停 止した。1日放置し カラム内の水分を排 出させた。それぞれ の浸出水を500mLご

とに50mL採取し 写真1カラム実験 pH、EC、ORP、を測定した。また、100mL採取し 酸消費量(8.3)を測定した。その後TOC、CI-及び SO42-測定し一部試料は金属前処理を行い、AASを 測定した。

3結果及び考察 ①pH

図 1 に pH の変化を示す。横軸は水量を

焼却灰重量(g) 密度(%) 採取試料含水率(%) 通常型カラム 5875.0 1.2467

UFB型カラム 5932.1 1.2588 26.8

(2)

液個比(L/S)で示した。pH は通常型が初期値 13.14、最終値が12.14となった。UFB型は初 期値が12.74、最終値が12.04となった。図か らどちらも初期値と比べると減少傾向にある が排出基準に至るまで減少はしなかった。ま た通常型にくらべUFB型のpHは減少してい たが大きな差はでなかった。

図1 pHの変化

②EC

図2にECの変化を示す。ECは水中の電解 質の指標として用いられる。通常型の初期値 が6.78s/m、最終値が0.198s/mとなり、UFB型 が初期値 6.83s/m、最終値が 0.189s/m となっ た。どちらもL/S0.5付近まで急激に数値が低 下した。通常型とUFB型の数値を見比べても 大きな差はなかった。

図2 ECの変化

③ORP

図3にORPの変化を示す。通常型の初期値 が-91.2mv 最終値が-21.1mv となり UFB 型は 初期値が-79.7mv最終値が-5.7mvとなった。ど ちらも規則性がなかったがどちらも初期値よ

り増加傾向であった。また純水の ORP が 255mV であることから L/S4 になっても還元 性であり、還元物質が含まれていると考えら れる。

図3 ORPの変化

④酸消費(8.3)

図4に酸消費量(8.3)の変化を示す。通常型の初 期値が147.5mmol/L、最終値が9mmol/LとなりUFB 型の初期値が154.9mmol/L、最終値が 9mmol/Lと なった。どちらもEC同様にL/S4付近まで急激に 減少した。このことから焼却灰の塩基物質は初期 の方に一気に洗い出され、その後徐々に洗い出さ れると考えられる。

図4 酸消費量(8.3)

4.まとめと今後の展望

それぞれの測定項目から通常型とUFB型に大 きな差がなくCO2UFB含有水を散水するだけでは 効果が薄いことがわかった。排水基準であるpH5.8

~8.6に届かせるためより効率的に UFB含有水を 焼却灰に含ませる方法を模索する必要がある。方 法の一つとして昨年度行った散水後カラム層上部 から二酸化炭素を通気させる方法と組み合わる方 法など考えられる。

11.8 12 12.2 12.4 12.6 12.8 13 13.2 13.4

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0

pH

L/S

通常型カラムpH UFB型カラムpH

0 1 2 3 4 5 6 7 8

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5

EC(s/m)

L/S

通常型カラムEC(s/m) UFB型カラムEC(s/m)

-100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 -30 -20 -10 0

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5

mV

L/S

通常型カラムORP 通常型カラムORP

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5

酸消費量(8.3)

L/S

酸消費量8.3(mmol /L)通常型カラム

酸消費量8.3(mmol /L)UFB型カラム

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