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PDF 第55号 2007年4月1日 - Sophia

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    第55号            2007年4月1日

「英検合格者の英語学習・英語使用状況調査」報告

ASTE第142回例会      2006年6月24日      柳瀬和明 

(財)日本英語検定協会 

制作部顧問          (財)日本英語検定協会では各級合格者の英語学習と実際の英語使用状況についての調査を2004

年から2005年にかけて行いました。以下はそれをまとめたものです。英語学習者の方々や指導者 のみなさまになんらかのお役に立てればと思います。

1. 調査趣旨・目的

英検の各級合格者が英語をどの程度学習し、どのようなものを活用しているのかを知ることは、

各級合格者の「典型的な姿」を考える上で有益であり、さらに毎回非常に多くの英語学習者が取 り組んでいる英検の合格者の姿を知ることで、日本における英語学習の全体状況を垣間見ること ができるのではないかということから調査を実施した。

なお、本調査について以下の2点を補足する。

(1) 英検Can-do調査と合わせて行ったので、回答者の負担を軽減するために調査項目数を抑

えたこと。

(2) 調査対象者である英検合格者は幅広い年齢層に渡るため、調査項目の表現をなるべくわか りやすく単純化したこと。

上記のことから調査内容に行き届かない点があるかもしれないが、各級合格者の「典型的な姿」

をイメージする上で参考になるのではないかと考える。

2. 調査方法

実用英語技能検定(英検)2004 年度第2回の各級合格者に対するアンケート調査で、各級の

合格者2,000人を任意抽出した(1級については上記の回だけでは2,000人に達していなかった

のでその前の回の合格者も含む)。有効回答者数と回収率は以下の通り。

Association of Sophian Teachers of English 上  智  大  学  英  語  教  員  研  究  会

(2)

有効回答者数 回収率

1級 1,267 63.3%

準1 1,320 66.6%

2級 1,277 63.9%

準2 1,123 56.2%

3級 1,148 57.4%

4級 1,078 53.9%

5級 972 48.6%

3. 調査項目

本調査で尋ねた項目は以下の通りで、回答は基本的に選択形式(一部記述)とした。

      (1) 1週間の英語学習時間       (2) 英語学習で活用しているもの

      (3) 4技能のうちで学習時間が最も多い分野       (4) 4技能のうちで学習時間が最も少ない分野       (5) 生活や仕事での英語使用時間

      (6) 海外滞在経験

      (7) 滞在先での英語使用状況       (8) 滞在期間

      (9) 滞在目的・理由 4. 調査結果と考察

(1) 1週間の英語学習時間(学校の授業、塾、語学学校、研修、テレビ・ラジオ英語番組などすべて

を含む)

    1週間という単位で尋ねたのは、調査対象者における生徒・学生の割合が多く、曜日ごとのば らつきがかなりあることが考えられることから、回答者に「1 日の平均学習時間」を計算して もらうという手間を省くためである。なお、授業の「1時間」は実質的な分単位(例:50分)

で計算して回答してもらった。

(結果)数値は%

 

してい ない 〜1

時間

〜2 時間

3 時間

〜4 時間

5 時間

〜6 時間

〜7 時間

〜8 時間

〜9 時間

〜10 時間

それ 以上

無 回 1 14.0 10.1 10.7 10.5 7.5 8.2 5.8 7.2 3.2 1.9 5.1 14.7 1.0 1 7.5 9.7 12.6 12.0 7.6 9.9 6.9 7.9 5.4 2.9 4.7 12.1 0.9 2 3.3 5.4 6.3 7.5 6.3 9.9 10.1 10.5 7.6 8.3 8.1 16.1 0.6 2 0.9 3.9 4.0 5.7 8.5 16.1 15.2 13.8 9.3 6.3 7.3 8.3 0.6 3 1.0 3.7 5.5 11.1 16.4 19.2 16.9 10.0 5.9 3.3 2.8 3.6 0.7 4 1.2 6.3 8.2 12.4 20.7 21.8 12.3 6.3 4.1 2.8 1.7 1.7 0.6 5 1.7 21.4 19.4 12.3 13.9 12.4 8.6 4.3 2.8 0.7 0.7 0.0 2.5

   

(考察)

      上記の表で色をつけた部分は回答者の10%以上が答えている時間帯である。これを見ると、

5級から2級までは上位級になるにつれて次第に学習時間が増加している。2級では学習時間 が増加しながら二極化傾向が見られ、特に準1級と1級ではそれが顕著になっている。1級で

(3)

は「(学習)していない」というところに 14.0%という数字がでているが、このような現象の 理由としては上位級になるにつれて「英語学習」から「英語使用」への移行が進んでいるので はないかと考えられる。

(2) 英語学習で活用しているもの

    学習者のスタイルや日ごろの学習姿勢を見るために、どのようなものを使用しているかを尋ね た。アンケートでは22項目(下表縦軸の項目)について、4段階(「全く利用していない」「時々 利用している」「よく利用している」「とてもよく利用している」)で回答を求めた。また、これ ら以外で利用しているものについては「その他」の欄に記入してもらった。

  (結果)「よく利用している」または「とてもよく利用している」の回答状況

    :50%以上      :30〜49%  :20〜29%     :10〜19%  無色:10%未満 

  1 1 2 2 3 4 5

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(その他の例)回答数は少なく、上記の分類に含まれるものもあるが以下のような例が見られた。

    「CD/DVD/ビデオ」「外国人指導員(ALT)」「先生の作ったプリント」「チャット」 

   

(考察)

上記の表における色の濃淡が大きく2つに分かれていることが読み取れる。これは2級(準 2級)を「分水嶺」として、英語学習で活用するものに量的および質的な変化が起きている ためと考えられる。その変化とは、「学校教材(教室内教材)中心」から「幅広い教材(教 室内外教材)」への移行である。

5、4、3級の受験者の多くを中学生が占めることを考えれば当然のこととも言えるが、準2 級から見られ始め 2 級以降顕著になるこのような変化は、上位級の合格者は理解力

(receptive)と運用力(productive)の両面において「身近な話題」から「幅広い社会的な 話題」への対応力が備わっていることを表していると考えられる。

(4)

  (3) 4技能のうちで学習時間が最も多い分野

    「話すこと」「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の中で最も多く時間を費やしているものを1 つ選択してもらった。

    (結果)       

     

4技能のうちで最も学習時間が多いもの

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

話すこと 聞くこと 読むこと 書くこと

(考察)

全級を通して、「話すこと」に最も時間を費やしていると回答した合格者が非常に少ない。

5級や4級の合格者で「話すこと」が比較的多いのは昨今のコミュニカティブな教室活動など で英語を話す機会が多いことの表れとも考えられる。その後、3級、準2級、2級の合格者で

「話すこと」が急速に減少しているが、これらの級の合格者の多くははちょうど高校入試や大 学入試に直面する年齢層にあたり、学習者の英語力が試されるのは入試というreceptive skills 中心の場面であることと無縁ではないように思われる。また、準1級や1級合格者で再び「話 すこと」が若干ではあるものの増加傾向に転じているが、これらの級の合格者は大学生や社会 人が多いことから実社会での必要性が生じて学習せざるを得なくなる背景があるのではない だろうか。「聞くこと」「読むこと」といういわゆるreceptive skillsは級が上がるにつれて増加 している。

「書くこと」については準 2 級以下で特に多いが、これは「書くこと」の中に「単語を書 いて覚える」や「短文の英訳」といった練習も含まれていると考えられる。今回の調査では「ま とまりのある英文」、        「自分の考えなどを述べる英文」など「書くこと」の内容まで 尋ねることはできなかったので、今後の課題の1つと思われる。

 

(4) 4技能のうちで学習時間が最も少ない分野

  上記(3)とは逆に、「学習時間が最も少ないと思う分野」を1つ回答してもらった。

 

(5)

(結果)

   

4技能のうちで最も学習時間が少ないもの

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

話すこと 聞くこと 読むこと 書くこと

 

(考察)

全体的に「話すこと」「書くこと」というproductive skillsに対する学習時間が少ないと回答 している合格者が圧倒的に多い。

アンケートの質問項目自体は「最も学習時間が少ない分野」というように物理的な意味での 学習量を尋ねているが、回答者の心理として自分は「(ある程度学習しているが)十分対応でき ていない」、「もっと学習しなければならない」と考え、それに該当する分野を答えた可能性も 考えられる。

学校教育で音声重視の授業が広がっているにもかかわらず、5、4、3 級で「聞くこと」の学 習時間が少ないと思っている合格者が多いのは、英語の音を聞き取ることの難しさを感じる機 会が多いことの現われではないだろうか。

2級、準1級、1級の合格者で「書くこと」が増加しているのは、Eメールをはじめさまざ まな機会に英文を書く必要性が高まっているという昨今の状況と関係があると思われる。   

(5) 生活や仕事での英語使用時間

    学習目的ではなく日常生活で実際に英語を1日あたりどの程度使っているのかを4技能別に 尋ねた。7段階の選択肢(「全くない」「5分以下」「〜10分」「〜20分」「〜30分」「〜60分」「そ れ以上」)から選択してもらった。

  (結果)

生活や仕事での1日の平均英語使用量(話すこと)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

全くない 5分以下

〜10分

〜20分

〜30分

〜60分 それ以上 無回答

(6)

(「話すこと」の考察)

      2級以下の合格者は「まったくない」と「5分以下」を合わせると80%近くを占めている。

これに対して準1級、1級の合格者になると使用時間が増加している。準1級と1級合格者 の年齢層を考慮すると大学や社会で「話すこと」が求められている機会が多くなっているこ とが考えられる。(英語でのプレゼン、会議など)

     

生活や仕事での1日平均の英語使用量(書くこと)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

全くない 5分以下

〜10分

〜20分

〜30分

〜60分 それ以上 無回答

(「書くこと」の考察)

    グラフの形が「話すこと」と類似したパターンを示しているが、全体的に「話すこと」よ

りも使用時間が多くなっている。特に準1級と1級で使用時間が多いのはレポートやEメー ルなどでの必要性が高まっているためではないかと考えられる。

     

生活や仕事での1日平均の英語使用量(読むこと)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

全くない 5分以下

〜10分

〜20分

〜30分

〜60分 それ以上 無回答

    (「読むこと」の考察)

      上位級になるにつれて使用時間が多くなっている。準2級、2級から増加傾向が顕在化し、

特に準1級と1級でその増大が著しい。「読むこと」を通して情報収集の機会が増大してい ると思われる。

     

(7)

     

生活や仕事での1日平均の英語使用量(聞くこと)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

全くない 5分以下

〜10分

〜20分

〜30分

〜60分 それ以上 無回答

 

  (「聞くこと」の考察)

      「読むこと」と類似した傾向を示している。特に準1級、1級で時間が多くなっているの は英語でのプレゼンを聞いたり会議などで英語を聞く機会が増加しているのではないかと 思われる。

    (4技能の全体的考察) 

4技能全般的にわたって実際の英語使用は「まったくない」「5分以下」の占める割合が非 常に多いのは日本における「英語の必要性の実態」を物語っているように思われる。つまり、

多くの人が「英語は必要だ」と思いながらも実際に使う機会はさほど多くないということで ある。それでも各分野とも2級あたりを1つの「分水嶺」として実際に英語を使う場面が増 えているようで、特に準1級、1級の合格者ではそれが顕著になっている。

全級において実際の英語使用が少ない中で、5、4、3 級の合格者の数字が案外多くなって いる。初級学習者の実際の運用能力を考慮するとこれらの実態がどのようなものか捕らえに くい点があるが、1つ考えられることとして、学校や語学学校で多く取り入れられているタス クは従来の「机に向かって学習する」というイメージではないことや、外国人指導者とのや りとりなども含めて判断した可能性もある。

これらの級に限らず、具体的な使用場面がわかるようにアンケート項目の尋ね方(具体的 に記述を求めるなど)をさらに工夫する余地があると思われる。

  (6) 海外滞在経験(英語圏に限らない)   

      英語圏に限定しない尋ね方をした理由は大きく2つある。1つはその定義がなかなか複雑で、

回答者によって判断に大きな差が出るのではないかということ、2つ目は英語でのコミュニケ ーションは英語の母語話者だけがその対象ではないということがますます高まっている現実 があるということである。そこで、この項目では英語圏に限らず観光旅行も含めて「海外滞在 経験の有無」を尋ねることとし、滞在先の如何にかかわらずそこでの英語使用状況について質

問(7)であらためて尋ねることとした。

   

(8)

(結果)

     

海外滞在経験(英語圏に限らない)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

ある なし 無回答

 

  (考察)

        合格者の年齢層を考えると当然のことではあるが、上位級になるにつれて海外で の滞在経験が増大している。逆に、海外滞在経験がなくても準1級や1級に合格している

方々が10%〜!5%程度いるということは興味深い。

  (7) 滞在先での英語使用状況

        滞在先での英語使用状況について4段階(「英語をまったく使用していない」「英語をあま り使用していない」「英語を多く使用」「(ほとんど)英語のみを使用」で回答を求めた。以 下のグラフは各級における「海外滞在経験者」に占める割合を示したものである。

     

(結果) 

   

海外滞在先での英語使用頻度

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

全く使用せず あまり使用せず 多く使用

ほとんど英語のみ

 

(考察)

      上位級になるにつれて滞在先での英語使用が増えていることがわかる。特に、準2級の合格 者からその傾向が強くなり始め、準1級以上で飛躍的に伸びている。この背景としては(9)の質 問で尋ねている「滞在目的・理由」と深い関係があると思われるので、詳しくはそちらの考察

(9)

をご覧いただきたい。

(8) 滞在期間(「海外滞在経験がある」と答えた回答者に対して)

    選択肢(グラフの凡例参照)を設けて該当するもの1つを選択してもらった。海外滞在経験 が複数ある場合にはそれぞれの滞在期間を合計して回答するよう指示した。以下のグラフは各 級における「海外滞在経験者」に占める割合を示したものである。

 

(結果)

 

海外滞在期間

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

1週間以下

〜2週間

〜3週間

〜1ヶ月

〜3ヶ月

〜6ヶ月

〜1年

〜2年 それ以上

(考察)

      2 級から滞在期間が延びはじめ、準1級以上で滞在期間が長期化(または滞在経験が何回も ある)している。5級から準2級までの合格者で「1週間以下」と「〜2週間」が多くなってい るのは、これらの級の合格者に中学生や高校生が多いことから、海外滞在といっても多くの場 合は夏休みのような期間を利用せざるを得ないことが考えられる。

また、各級で「〜1年」、「〜2年」、「それ以上」と答えた合格者がいるが、それらは合格者 の年齢によってその理由が異なることが考えられる。この点についての詳細は次の(9)を参照さ れたい。

(9) 滞在目的・理由

      海外滞在の目的・理由について選択肢(下表横軸参照)から複数回答可として尋ねた。海外 滞在経験が複数ある場合には当てはまるものすべてを選んでもらった。したがって、各級の数 値の合計が100を超えている。以下のグラフは各級における「海外滞在経験者」に占める割合 を示したものである。

 

(10)

(結果)数値は%   

  観光  ホーム 

ステイ  留学  仕事  家族の  理由 

その他 

(含無回答) 

1 26.8 21.2 44.8 22.3 36.2 3.2 準1級  29.5 33.9 42.5 7.8 32.7 4.3 2 40.0 49.7 26.7 1.7 20.1 4.7 準2級  46.6 38.4 7.8 0.8 23.5 8.6 3 65.0 16.1 1.3 0.3 26.0 4.5 4 66.5 18.9 0.9 1.4 23.1 3.3 5 69.1 5.0 1.4 0.7 27.3 7.2

(その他の例)回答数は少なかったが以下のような例が見られた。

「研修」「修学旅行」「ワーキングホリデー」「ボランティア」「インターンシップ」

(考察)

      上記の表で色が濃くなっている部分は20%以上の回答があったものである。5、4、3級の合 格者の場合は「観光」と「家族の理由」が中心となっている。これらの級の年齢層を考慮する と、「誰かに連れて行ってもらう」または「家族の庇護」のもとに置かれたいわば「依存型滞 在」と言える。

      準2級の合格者から目的や理由が多様化し始め、特に「ホームステイ」が急増している。い わば「依存型滞在」から「自立型滞在」への移行が見られる。また、2級以上では「留学」が 急増し、特に1級では「仕事」が急増している。

      「依存型滞在」は第三者の庇護の下にあるので、生活経験や英語使用においてもある程度限 定的なものになる可能性が高い。これに比べて「自立型滞在」はいろいろなことにおいて自ら の責任で行動する機会が増えることから、失敗も成功も含め現地での幅広い生活経験、英語使 用経験を積むことになると思われる。 

(11)

5.級別まとめ

  今回の調査結果をもとに、各級についてその特徴、傾向をまとめると以下のようになる。

学習時間 教材

学習時間の 最も多い分

学習時間の最

も少ない分野 英語使用 海外経験 段階

1級

二極化顕著

(実際の「使 用」の増加)

多様な 教室外教材

読むこと

話すこと

・4技能全 般にわたっ て「5分以 下」の回答 者多数

・上位級に なるにつれ て増加

・中長期

・自立型

自立型 使用者 Independent

User

準1級

2級 増 加 し つ つ二極化傾向    ・教室外教材 ・多様化傾向

・ 短 期 か ら  中長期へ

・自立型

自立型 学習者 Independent

Learner 2級:後期 2級:前期

準2級

級が上がるに つれて増加

教室内教材 から 教室外教材へ

書くこと

・短期

・依存型から   自立型へ

3級

教室内教材 中心

・短期

・依存型

依存型 学習者 Dependent

Learner

4級 5級

学習時間の最も多い分野・最も少ない分野:4技能のうちで回答数が最も多かった技能

英語使用:1日の中で学習目的以外で実際に英語を使う時間

段階:調査結果をもとに学習者の特徴を3段階に分けたもので、各段階の概要は以下の通り。

依存型学習者:指導者から与えられた教材中心で、学習を進める上で指導者への依存度が高い。

      自立型学習者:指導者から与えられた教材だけでなく自ら教材を広げ、指導者からの自立傾向が強まる。

      自立型使用者:必要に応じて学習をしながら、実際の英語使用が顕著になる。

6. 課題

  今後の課題として以下のような点があげられる。

(1) 調査項目の設定

      冒頭に述べたように、今回の調査は英検Can-do調査の一環として実施したため、あら かじめ回答者の負担を配慮して調査項目を絞り込んだ。これにより結果を解釈する手がか りが不十分だった点がある。また、個人レベルの「学習履歴」、制度レベルでの「学習環 境」(例:小学校での英語活動など)の多様化がますます加速しているので、調査項目の 質と量について一層の配慮が求められる。

(2) Can-do調査との関連

学習者が「英語で○○できる(自信がある)」といういわゆるCan-do調査との関連を考 えながら、学習者の自信を支える要素がどのようなものかを探る。

(3) 依存型から自立型へ

    5.の「級別まとめ」で示した依存型学習者から自立型学習者への移行、さらに自立型使用

者への「離陸」を促進する要素がどのようなものかを探る。

(12)

英検の受験者は積極的に英語に取り組んでいる学習者であると言えよう。今回の調査結果をもと に、学習者は自らの英語学習を振り返ることができる。また、指導者の方々は学習者の英語力を向 上させる上でのヒントを得ることができるのではないだろうか。

調査項目の広さや深さなど望まれる点も少なくないが、各級合格者の「典型的な姿」を描く上で 役に立つ点も多く含まれていると思われる。

例会当日は吉田先生はじめ参加者のみなさまから貴重なコメントいただきました。あらためて感 謝申し上げます。ありがとうございました。

「基本語力が英語力をささえる」

(使い分けつつ、使い切る力を養成するための理論と実銭)

英語 I の教科書を通しての実践

ASTE第143回例会      2006年10月28日      田辺博史 埼玉県立南稜高等学校        

この実践はNHKで放送された「新感覚☆キーワードで英会話」

の映像とテキストを用いて日本語のバイアスを少なくして英語 の基本単語今回は動詞を効果的に学習してもらうことをねらいと したものです。

はじめに

  最初にここで使われる「コア」とはどういうものなのかを知っておく必要があります。E-gate 英 和辞典((2003)は次のように述べています

『コア(core meaning)』の概念

コアとは語の中核的な意味や機能を表したものです。コアは、分断され分散されていた意味の記述 に、意味の展開の連続性を回復させ読者に語の意味の全体像を示すことを意図した教育的工夫です。

ここでいうコアは大別して以下4つの考え方があります。それは①図式的なもの②基本義てきなも の③原義的なもの、④機能的なものの4つです。図式的なものとは、本来的に動作や空間関係に根 ざした語が該当し、コアを図式で表現することが可能なものです。

ここで付け加えておかなければならないことは単語を使い分けつつ、使いきるために必要な単語の 意味知識は次のようことが条件となると述べられています。(田中2005)

(13)

例 

  cut

■  動作図式  :鋭利なもので切る  (これがコアになります)

■  図式の意味展開:  『切り込み』と「切り離し」のタイプがあり、

切り込むから『ケガをする」、切り離すから『消滅する』などの意味が展開する。

■  命題構造  (動詞が要求する共演項)

    Cut (誰が、何を、何で)

        誰が      何を       cut

何で

■  構文的な知識と用例

・A [person]cut B[object]with C[instrument]

John cut a cake with a knife.

・ A[person]cut B [person] C [object]:outcome]

I’ll cut you a piece of cake.

・ A [instrument] cut Adverb [manner]

This knife cuts well.

・ A [object] cut adverb[manner]

The cake cuts easily

■  句動詞(動詞+副詞・前置詞)

Cut out cut off cut in

Cut

Cut down cut up cut away    

単語を使い分けるためには他の単語との違いを知る必要があります。

(14)

cutを目標語とした連想のネット

切り込む      ケガをする   Carve 切り込む      injure   傷つける

Chop 多々きる      stab 尖ったもので刺す   Engrave 彫る      wound 武器などで傷つける    Slash 薄くきる

  Trim 刈り込む

     

    Cut

    切り離す      縮小する  Detach 引き離す      abbreviate 省略する Dissect 解剖する      abridge 要約する Divide 分割する      curtail 削減する

Partition 仕切る      reduce 量・額などを減らす       shorten 短くする

      shrink 縮める

ここまで見てくると語彙能力とはどのようなものであるか感じ取れると思います。これらを体系的 に身につけることはなかなか困難です。この実践では単語を使い分けつつ使い切るために次の3つ の事に留意しました。

1.個々の単語のコアとイメージをつかむ         2.似ている単語との違いをつかむ         3.単語を使って文をつくる。

(15)

実践      教科書を通して      

内容      教科書    1年生      Exceed English Series I      三省堂 Lesson 6      Science in Daily

1.  個々の単語のイメージをつかむ

Science in Daily Life

Mr. Hill : I’m going to do an experiment in science. Look at this.

      This is something you sometimes see or use. What is it?

• Takeo : A 10,000-yen bill.

• Mr. Hill : Right. This is a 10,000-yen bill. Look.

•       I hold the upper part of the bill like this.

•       You make a V-sign with your forefinger

•       and middle finger and hold it horizontally.

•       Now, I put the bill between your two fingers.

•       You shouldn’t touch the bill with your fingers.

•       Then, as soon as I drop the bill, you have to catch it between        

•       your two fingers. Is there anyone who wants to try it?

• Takeo : Wow, that’s easy. Iʼm sure I can catch the bill.

• Mr. Hill : OK. Come up and try, Takeo.

• (Takeo comes to Mr. Hill.)

• Mr. Hill : Now, here we go.

• Takeo   : Oh

この英文のなかには基本語とよばれる動詞が多く見られます。この英文の内容理解に重要と思われ る3つの動詞  hold, drop, catchにスポットをあてました。

方法   

放送ビデオを見みせて単語のコアをつかんでもらう

(  放送時間は10分ですが重要な部分は6分ぐらいです。)

最初hold、次に関連語  keep, haveを提示

      Hold コア    何かを一時的に抑えておく       Keep コア    何かを比較的長い間保つ       Have コア      何かを自分のところに持つ

次に  drop の映像を示し、そのあとに関連語としてfall を提示した。

      Drop コア  「ぽったんと落ちる(落とす)

      Fall コア  落下する

最後に  catchの映像を示し、つぎに関連語としてtake, getを提示した。

        Catch コア  動いているものをパット捕まえる

(16)

        Get コア  ある状態にする(なる)

 

    hold のコア  を  「何かを一時的に抑えておく」drop の コア  を「ぽったんと落ちる(落

とす)」,catchの コアを「  動いているものをパット捕まえる」ととらえることによってこの英文

でMr. Hill がやろうとしている実験の状況がかなりはっきりイメージ化できるといえる。

生徒の活動

    各単語の映像をみているとき生徒は次のようなA4のコアノートがわたされメモをとってファ イルしている。   

      コアノート

      Class No. Name 単語      例    take

Take took taken taking.

  コア・コアイメージ

例文

注意点

以下「新感覚☆キーワードで英会話」のテキストから基本語動詞16個、

コア、コアイメージと例文です。

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(18)
(19)

2.似ている単語の違いをつかむ

The little Prince

  When the narrator hears the Princeʼs words, he does not know why the Prince asks him to draw. Still, he draws a sheep on a sheet of paper. But the Prince does not like it. So the narrator draws some other sheep, but none of them pleases the Prince. Finally, the narrator draws a box and says, “This is a sheep box. Your sheep is inside.” Then the Prince is satisfied and says, “This is just the sheep I wanted.” He also says, “Does this sheep eat a lot?

Look! Now it has closed its eyes. Itʼs sleeping

      (教科書    1年生      Exceed English Series I      三省堂)

ここではdrawに注目しその映像を提示し、その後に関連語のpullを示した。

        Draw コア  ゆっくりなめらかに引く         Pull コア  力を入れてぐいと引く

  この文のdrawという単語理解おいて意味の展開を考えてもらった。5月号のテキストは draw は何か引いた結果に注目すために、線を引いたり、図を描いたりする際にも用いるとしてき している。ここで問題点として図式に合わない単語もあるのでネットワーク化を図る場合次のよう に具体的に示した。

書く・描くに関して

Write:文字を使って名前・手紙・文書・小説などを書く Draw:線を使って絵・略図・設計図などを描く

Paint:彩色して絵などを描く

Scribble:文字を使って走り書き・殴り書き・落書きをする Sign:署名する

(E-gate英和辞典 P.1943)

3.単語を使って文をつくる。  意味から構文へ

    動詞の命題構造を理解することによって英文の理解と英文を作るときに役立たせる。

The little prince

  Throughout the story,  Saint ‒Exupery tell us that the most important thing is invisible.

He asks us whether we have the power of imagination to see invisible treasures. What is your visible treasure?

(教科書    1年生      Exceed English Series I      三省堂)

動詞Tell とaskの構文     (フラッシュカードを用いて黒板に示した)

Tell コア  (相手にある内容を伝える)

        誰が      誰に       tell

        何を      するように(to) 

(20)

誰が    tell 誰に  何を(..するように)

I tell [you ] [one thing.]

The teacher told [me] [to read the book.]

He is always telling [me ] [what to do.]

Askコア  (言葉を使って物や事を求める)

誰が      誰に       ask

何を      情報内容・物・事/..してくれるように(to)

誰が  ask [誰に・何を]    [物・事・情報] 

I asked [her name.]

I ask[ what you want]

A teacher asked [me ][to erase the board.]

まとめ

ある単語を使い分けつつ使いきるための条件としてその動詞の動作図式、図式の意味の展開、その 動詞の命題構造、その動詞の構文、その動詞の句動詞、さらにその動詞を中心としたネットワーク かがあげられる。ここではある動詞の図式化、動詞の命題構造、構文に注目し生徒に提示してきた。

しかし語彙力をつけるにはまだまだいろいろなことが残っている。これからの問題点としていいた い事を表現するときまたきちんと英文内容を理解するためにはテンス・アスペクトを十分に理解し なければならないと感じた。語彙問題は文法問題に大きく関係していることを学んだ。

 

参考文献

  田中茂範・アレン玉井光江・根岸雅史・吉田研作(編著)2005.『幼児から大人までの一貫した 英語教育のための枠組:English Curriculum Framework(ECF)』東京:リーベル出版 田中茂範・佐藤芳明・阿部一(編著)2006.『英語感覚が身につく実践的指  コアとチャンキン

グの活用法』東京:大修館書店

  田中茂範・武田修一・川出才紀2003.Eゲイト英和辞典  ベネッセ

田中茂範  2006. 『英語感覚キーワードで英会話』4.5.6号  東京:NHK

(21)

ASTE  2007 年度  春学期  予定 

 

第146回 ASTE 例会 

講演:「教育実習の決め手・勘どころ」 

講師:菅正隆  (国立教育政策研究所・文部科学省) 

日時:2007年4月14日(土)    3:15〜4:45  場所:上智大学3号館  227教室 

**今回は教育実習事前授業と兼ていますのでいつもと時間が少し違いますのでご注意ください。 

  

第147回 ASTE 例会 

講演:「小学校英語教育の意義と課題―ベネッセの調査から見えてくるもの」 

講師:吉田研作  (上智大学) 

日時:2007年5月26日(土)    3:00〜5:00  場所:上智大学2号館  508教室 

  

第148回 ASTE 例会 

講演:「主語の設定で迷う学習者」−「は」の処理に関する調査報告ー  講師:柳瀬和明  (日本英語検定協会) 

日時:2007年6月23日(土)    3:00〜5:00  場所:上智大学L号館812会議室(中央図書館) 

上智大学他の言語学、応用言語学、言語教育関係のホームページ

1) 上智大学のホームページ   http://www.sophia.ac.jp/

2) 上智大学大学院応用言語学研究会  CALPS HOME PAGE

上智大学の大学院で応用言語学を専攻した卒業生、または現在専攻している学生による HOME PAGE です。言語学、言語教育、応用言語学に関する関連サイト、短い記事や論文などが沢山載っ ています。興味のある方は是非一度立ち寄ってみてください。

http://www.ne.jp/asahi/calps/home/index.htm

3) 上智大学外国語学部英語学科  HOME PAGE

英語学科が独自に運営しているホームページ。英語学科同窓会(SELDAA)ホームページへのリンク もあります。

http://www.info.sophia.ac.jp/engffs/index.html

(22)

4) 上智大学外国語学部言語学副専攻監修  「言語研究のすすめ」

語学の色々な分野を紹介したエッセイ集です。

  http://www.info.sophia.ac.jp/fs/fukusen/gengo/gensusu.htm

5) 上智大学一般外国語教育センター http://www.info.sophia.ac.jp/flcenter/

6)上智大学大学院応用言語学研究会

大学院応用言語学研究会のホームページです。院生が調べた論文の要約、そして、研究会で実施し た研究報告等が読めます。

http://pweb.cc.sophia.ac.jp/~linstic/applied/index.html

7)英語学科のBritto先生が集められた英語学習サイトの宝庫!!

  http://pweb.sophia.ac.jp/~britto/weblab-e.html

8)上智大学国際言語情報研究所(SOLIFIC

  http://solific.ling.sophia.ac.jp/

9)吉田研作のHome Page

  http://pweb.sophia.ac.jp/~yosida-k

10)応用言語学交流会

首都圏の大学院で外国語教育や言語習得を専攻している大学院生同士の交流会です。

    http://members.tripod.co.jp/kouryuukai/

11)NPO小学校英語指導者認定協議会

民間のNPOとして現在全国の小学校で始まっている英語教育の指導者を認定する組織です。

    http://www.j-shine.org/

12Asia TEFL

アジア諸国を中心とした初の国際英語教育学会です。

http://www.asiatefl.org/

13TESOL International Research Foundation (TIRF)

TEFL関係の優秀な研究(博士論文を含む)に研究資金を提供しています。

    http://www.tirfonline.org/

14TOEFL2005年から変わります(4技能全てがテストされます)

    http://www.ets.org/toefl/index.html

(23)

ASTE Home Page: http://www.bun-eido.co.jp/ASTE.html

ASTE事務局

1028554 東京都千代田区紀尾井町71 上智大学外国語学部英語学科

吉田研作研究室

03-3238-3719 Fax:03-3238-3910 E-mail: [email protected]

**お詫びと今後のニュースレター発行予定

ASTE Newsletter 55号は、予定を半年以上遅れて発行の運びとなりました。内容的にも従来のよ うに、できるだけ全ての例会の内容を掲載するという形ではありません。編者、発表者等の時間的 な制約等があり、今後も、可能な限り例会で発表された内容を掲載するようにしたいと思いますが、

このような形になる可能性が大きいことをご理解ください。また、発行日についても、今回のよう、

不定期になる可能性があることも合せてご理解ください。

Referensi

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