• Tidak ada hasil yang ditemukan

Study on Systematic Teaching Practice For Advanced Practical Ability

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2023

Membagikan "Study on Systematic Teaching Practice For Advanced Practical Ability "

Copied!
9
0
0

Teks penuh

(1)

【教育実践研究部門】

実践的指導力を一層高めるための 1 年次から 4 年次までの 体系的教育実習のあり方についての研究

-実践的指導力の更なる向上につながる体験実習プログラムの開発研究-

研究代表者 池田 修 (保健体育講座)

研究分担者 永田萬享 (技術教育講座)

研究分担者 河内祥子 (学校教育講座)

研究分担者 佐藤勝志 (福岡県教育センター)

研究分担者 江崎 藏 (教育総合研究所)

研究協力者 金子泰久 (教育支援課)

研究協力者 濱田勝彦 (教育支援課)

研究協力者 工藤智徳 (教育支援課)

Study on Systematic Teaching Practice For Advanced Practical Ability

-Development of Experience Training-

Osamu IKEDA

1)

Kazuyuki NAGATA

2)

Shoko KAWACHI

3)

Katsushi SATOH

4)

Osamu EZAKI

5)

Yasuhisa KANEKO

6)

Katsuhiko HAMADA

6)

Tomonori KUDOU

6)

1) Department of Health and Physical Education, Fukuoka University of Education 2) Department of Technology Education, Fukuoka University of Education

3) Department of School Education, Fukuoka University of Education 4) Fukuoka Prefectural Education Center

5) Institute of advanced Studies in Education, Fukuoka University of Education 6) Academic Support Department, Fukuoka University of Education

The purpose of this project was to improve the teaching practice at Fukuoka University of Education.

We examined the demands and opinions from the boards of education and cooperating schools as well as from university teaching staff and students. As a result, we found the issues that need to be improved such as contents of experience training, pre and post guidance, communication and coordination system, work start date of experience training and students’ own expenses. We suggested improvement plans for each problem, in particular the conducting of interviews with teachers, to increase their motivation for becoming a teacher.

キーワード:体系的教育実習,体験実習,プログラム開発,インタビュー活動

Key words:systematic teaching practice, experience training, program development, interview with teacher

(2)

序 論

これからの教員に求められる資質能力として、

実践的指導力と課題解決能力が強く求められてい る(中央教育審議会答申、平成24年8月28日)。

「福岡教育大学では平成11年度から学生が常に 学校教育現場を念頭に置いて、教師としての自覚 を高め、実践的指導力をつけるようにすることを 目指して、1年生から4年生まで絶えず学校現場 にかかわる体制を取ってきた」(教育実践ハンドブ ック2013年度版より引用)。具体的には、1年 次に体験実習、2年次に基礎実習、3年次に本実 習、4年次に教育総合インターンシップ実習(平 成26年度より実施)と4年間を通じて、教育現 場と密接な関わりをもたせた体系的教育実習を実 施することにより、「学生が教職意識を明確にもち、

発達段階に応じた児童・生徒の理解を通じて実践 的指導力を身につけること」(教育実践ハンドブッ ク2012年度版より引用)を主眼として実施を 行ってきた(表1)。

表1.福岡教育大学の教育実習

福岡教育大学教育実習 1年次:体験実習

2年次:基礎実習 3年次:本実習

4年次:教育総合インターンシップ実習(平成26年度より実施)

(目的):園児、児童、生徒とのふれあい、子どもの世界の理解

(内容等):学校行事等に参加、子どもの可能性に目を向けている教師の視点を体験

(目的):授業を構成する力の育成、本実習の基礎作り

(内容等):教材研究、授業参観、学習指導案の作成、模擬授業を体験

(目的):教育実践力の育成

(内容等):各附属学校等で教育活動の全般にわたって教育実習生として実践的に学ぶ。

(目的):教育実践力の向上

(内容):指導教諭の補助的な教育支援活動を行うなかで、児童・生徒のニーズの理解や 児童生徒の変化、学級経営の課題、学級経営の指導スキル等について実践的に学ぶと ともに、学級担任のアドバイスと大学教員の指導を受けながら、実践力の振り返りと開発 を図る。

しかし、平成11年度から14年間を経過し、

大学内外を取り巻く状況が大きく変化する中で、

それぞれの教育実習の実施内容・方法が実践的指 導力を身につける目的に合致しているかを見直し、

改善すべき時期にすでに至っていると思われる。

3年次の本実習については初等教育教員養成課 程の附属実習の内容と時期について改善し、平成 25年度より実施を行っている。研究実習につい ても改善すべき実施上の課題や問題点が指摘され ていたことから、検討の結果、研究実習を廃止し、

平成26年度から卒業年次の4年生を対象に、更 なる実践的指導力向上のプログラムとして教育総 合インターンシップ実習を新設・実施することと し、平成25年度においては宗像地区において試 行を実施している。

一方、入学初年次の1年生の体験実習について は、教育委員会等学外からの指摘(表2)が示さ れているにもかかわらず、未だ実践的指導力の向

上につながる内容や方法の検討・改善案策定の報 告がみられないようである。具体的には、平成2 4年度の連携事業連絡協議会・宗像地区合同研修 会及び教育委員会と福岡教育大学との懇談会にお ける体験実習に関する意見として、「体験実習や基 礎実習については福岡教育大学と宗像地区学校の 両者のねらいと利点が一致するように毎年確認を 行うこと」。また、「体験実習がやりっぱなしとな らないように、大学がより教員養成につながる内 容を打ち出して頂きたい」。さらに、「体験実習等 で課題を克服できない場合に教職を断念するケー スがあると聞くが、その際大学教員になぜ相談を しないのか疑問である」との意見が挙げられてい る。

表2.体験実習に関する学外からの意見

【連携事業連絡協議会・宗像地区合同研修会及び教育委員会と福岡教育大学との懇談会】

「体験実習や基礎実習について、大学や宗像地区学校に明確な狙いや利点のある ことが大事である。このことから毎年、協議会や合同研修会で確認し合いなが ら、実習を実施していくことが大切だと考える。」

「体験実習後が、中にはやりっぱなしという部分がある。問題は大学のほうが、だ いぶ遠慮されているのではないかと思う。もう少し大学のほうで学生のためには 1年生の時に将来の教員になるための一つの資質をつけるために、こういった 体験実習をお願いできないかということを打ち出していってもいいのではないか。」

「教員を目指す学生が体験実習等で壁にぶち当たった際、本来なら所属ゼミなどの 大学の指導教員に相談すべきであると思われるが、そうではなく実習校での指導 の先生などに相談し、課題が解決しない場合には教職を断念するといったケース があると聞いている。なぜ、大学の教員に相談しないのか素朴な疑問である。」

体験実習に関する学外からの意見

本プロジェクトは、本学教育実習における初年

次体験実習における宗像地区小・中学校実習につ いて実態調査を実施し、調査結果から明らかとな った課題について、本学ミッション、教育委員会・

協力校校長等の意見を踏まえて、より実践的指導 力向上につながる初年次体験実習改善案策定を目 的とする。

方 法

本研究プロジェクトは以下の手順で実施した。

1)平成11年度から平成24年度までの体験実 習実施状況調査

≪調査項目≫

①協力学校名、②協力学校数、③参加学生数、

④実習内容、⑤実習依頼状況、⑥協力校要望事 項、⑦学生・教員アンケート(成果及び全般的 な感想、反省点・課題、大学及び実習校におけ る改善点・検討課題)

2)体験実習改善案の策定

本学ミッション、中央教育審議会答申、協力校 要望、学生・教員アンケート結果、連携事業連絡 協議会・宗像地区合同研修会及び教育委員会と福 岡教育大学との懇談会意見を集約し、改善案の策

(3)

定を行う。

3)宗像地区小・中学校校長と体験実習改善案に 関する訪問調査

宗像地区小・中学校校長と体験実習の現状確認 と改善案の説明及び意見聴取を行う。

調査結果 1)体験実習協力校と参加学生数

表3に、平成11年度から平成24年度までの 体験実習の校種別協力校数と参加学生数を示した。

小学校と中学校は宗像市と福津市の公立学校で実 施を行い、平成12年以降は宗像地区小学校及び 中学校の全ての学校で実施してきた。幼稚園につ いては本学附属幼稚園で実施してきた。特別支援 学校等は福岡県立特別支援学校及び附属福岡小学 校で実施してきた。参加対象学生は教員養成課程 学生としているが、各年度により若干参加者数が 異なるが、平均493名程度であった。各協力小 学校への配置学生数は講座単位で配置を行うこと から、各講座の学生定員が直接反映され、平成2 4年度実施結果では、1校あたり最少8人、最多 30人と配置学生数に大きな違いがみられた。中 学校においても、1校あたり最少8人、最多24 人と同様の配置数であった。

表3.体験実習協力校と参加学生数

宗像地区小学校 宗像地区中学校 幼稚園 特別支援学校等 学生数

平成11年度 21 10 528

平成12年度 22 10 479

平成13年度 22 10 477

平成14年度 22 10 474

平成15年度 22 10 479

平成16年度 22 10 505

平成17年度 22 10 507

平成18年度 22 10 461

平成19年度 22 10 468

平成20年度 22 10 476

平成21年度 22 10 518

平成22年度 22 10 513

平成23年度 22 10 513

平成24年度 22 10 505

体験実習協力校数・参加学生数

2)宗像地区協力校及び本学との位置関係

表4に、初等教育教員養成課程学生及び中等教 育教員養成課程学生が実習を行う宗像地区小学校 及び中学校体験実習協力校名を示した。宗像市教 育委員会管轄小学校15校、中学校7校、福津市 教育委員会管轄小学校7校、中学校3校である。

各協力校までの移動時間は本学所在地宗像市赤間 文教町から近隣の城山中学校までは徒歩5分程度 であるが、大島小・中学校までは公共交通機関で 2時間程度を要する。移動のための交通費は移動 時間の多少が直接影響し、徒歩等で移動可能な大 学近隣校は無料であるが、遠方の協力校では往復 1,500円~2,000円程度を要する。

表4.宗像地区体験実習協力校

宗像地区体験実習協力校

【福津市教育委員会関係(小学校7校、中学校3校)】

津屋崎小学校 福間南小学校 福間中学校 勝浦小学校 神興小学校 福間東中学校 福間小学校 神興東小学校 津屋崎中学校 上西郷小学校

【宗像市教育委員会関係(小学校15校、中学校7校)】

大島小学校 赤間小学校 日の里中学校 吉武小学校 赤間西小学校 自由ヶ丘中学校 日の里西小学校 河東小学校 城山中学校 日の里東小学校 河東西小学校 玄海中学校 南郷小学校 玄海小学校 河東中学校 自由ヶ丘小学校 玄海東小学校 中央中学校 東郷小学校 地島小学校 大島中学校 自由ヶ丘南小学校

3)宗像地区体験実習内容

図1に、平成11年度~平成24年度宗像地区 体験実習内容について校種別に示した。小学校体 験実習内容で圧倒的に多いのが、運動会163回、

次いでキャンプ63回、宿泊体験35回、遠足1 7回の順であった。中学校体験実習内容は、文化 祭34回が最も多く、次いで宿泊体験26回、ク ラスマッチ19回、勉強指導17回、運動会15 回の順であった。

各体験実習内容における学生役割は協力校より 以下の役割が示されていた。

①運動会では、児童引率、道具の出し入れ、記録 補助等。

②文化祭では、バザー会場の準備と当日の運営補 助、生徒の活動支援。

③宿泊体験では、教諭の補助、児童の安全管理。

④クラスマッチでは、クラスマッチの準備、教諭 の補佐等。

⑤勉強指導では、机間巡視等の中で生徒の質問対 応、学習支援。

⑥キャンプでは、屋外活動の見守り、教諭の補助、

児童の安全管理。

⑦マラソン大会では、会場設営係などの補助、当 日の召集、時計、観察等の補助。

⑧遠足では、児童引率、安全管理。

4)宗像地区体験実習具体例

表5~表8に、平成23年度に実施された小学 校及び中学校体験実習の具体的内容と協力校及び 引率教員・学生の意見についての代表例を4例示 した。

実習例1は小学校の運動会体験実習であり、初 等学生14名が5月24日、27日、及び28日 の3日間参加し、運動会準備、教諭の補助、及び 演技補助が役割であった。協力校意見では「中運

(4)

0 20 40 60 80 100 120 140 160

180 163

3 35

0 0

63

0

17 26

15

34 26

19 17

2 7 0

31 小学校 中学校

平成 11 年度~平成 24 年度体験実習内容

図1.体験実習内容

動会からの関わりと雨天順延対応策の検討」がみ られ、本学引率教員から「意義深い体験実習」と の成果報告と、「雨天順延対応策と中運動会からの 関わりの重要性」についての意見がみられた。学 生からは「現場の先生のお話を聞く機会がほしい」、

「交通費の補助」及び「早めの連絡への要望」に ついて意見がみられた。

表5.体験実習例1

平成 23 年度体験実習例1(TS小学校)

学校行事:運動会 日程:5月24、27,28日 担当教室:初等A選修14名

学生の役割:①運動会の準備②教諭の補助③演技補助 学生負担費用:3,920

協力校意見:来年も中運動会から関わってほしい。雨天順延の場合の対応策を 検討いただきたい。

成果:意義深い体験であった。学校現場の体験も加えていただき運動会だけよ りも深い体験実習であった。

引率教員意見:雨天順延の連絡と対応を検討すべき。中運動会から関わること が体験実習を質的に高めていたのでぜひ取り入れるべきである。

学生意見:現場の先生のお話を聞く機会がほしい。交通費の援助。雨天中止や 打ち合わせの早めの連絡がほしい。

実習例2は中学校の文化祭体験実習であり、中 等学生13名が10月13日と15日の2日間参 加し、文化祭準備の補助と当日運営の補助が役割 であった。協力校意見は特になく、本学引率教員 から「貴重な機会であった。気持ちを引き締める 好機になった。」との成果報告がなされた反面、「生 徒たちの活動をみる機会を工夫できなかったか。

教員や生徒と直接触れ合う点で物足りない。事前 の連絡が不足していた。」との意見がみられた。学 生からも「生徒と直接触れ合う場がほしかった。

教員の仕事を観る機会がほしかった。PTAのお

手伝いの面が強かった。」との意見がみられた。

表6.体験実習例2

平成 23 年度体験実習例2(TS中学校)

学校行事:文化祭 日程:10月13、15日 担当教室:中等B専攻13名

学生の役割:①文化祭準備の補助②当日運営の補助 学生負担費用:3,000円程度

協力校意見:特になし。

成果:貴重な機会であった。気持ちを引き締める好機になった。

引率教員意見:生徒たちの活動をみる機会を工夫できなかったか。教員や生 徒と直接触れ合う点で物足りない。事前の連絡が不足してい た。

学生意見:生徒と直接触れ合う場がほしかった。教員の仕事を観る機会がほ しかった。PTAのお手伝いの面が強かった。

実習例3は小学校の運動会体験実習であり、初 等学生10名が5月24日、27日、及び30日 の3日間参加し、運動会の練習補助と運動会準備 補助が役割であった。協力校からは「3日間の設 定に難色を示された。可能な日数の例示を。」との 意見がみられ、本学引率教員から「打ち合わせ、

連絡、実施等学生への配慮が行き届いていた。」と の成果報告があった反面、「児童との触れ合う機会 が増えることを要望。3日間は引率できなかっ た。」との意見がみられた。学生からは「児童と触 れ合う機会を増やしてほしかった。授業欠席が多 くなった。」との意見がみられた。

表7.体験実習例3

平成 23 年度体験実習例3(JM小学校)

学校行事:運動会 日程:5月24、27、30日 担当教室:初等C選修10名

学生の役割:①運動会の練習補助②運動会準備補助 学生負担費用:3,780円

協力校意見:3日間の設定に難色を示された。可能な日数の例示を。

成果:打ち合わせ、連絡、実施等学生への配慮が行き届いていた。

引率教員意見:児童との触れ合う機会が増えることを要望。3日間は引率 できなかった。

学生意見:児童と触れ合う機会を増やしてほしかった。授業欠席が多く なった。

実習例4は、中学校の運動会体験実習であり、

中等学生12名が10月3日、5日、及び9日の 3日間参加し、実習参加の心構えの確認の後、予 行練習及び反省会へ参加し、運動会での教諭の補 佐、準備、片付けが役割であった。協力校意見は 特になく、本学引率教員から「学校独自の良い経 験ができた。先生方の理解があり充実した実習で あった。」との成果報告がなされた。意見としては

(5)

「交通費支給について事前の配慮を願いたい。」が みられた。学生からは「先生と直接話を聞く機会 がほしい。交通費の支給をもっとしてほしい。」と の意見がみられた。

表8.体験実習例4

平成 23 年度体験実習例4(O中学校)

学校行事:運動会 日程:10月3,5,9日 担当教室:中等D専攻12名

学生の役割:①実習参加の心構えの確認②予行練習及び反省会

③運動会での教諭の補佐、準備、片付け 学生負担経費:渡航費等3日分

協力校意見:特になし。

成果:離島の学校独自の良い経験ができた。先生方の理解があり充実した 実習であった。

引率教員意見:交通費の支給を事前に配慮してほしい。

学生意見:先生と直接話を聞く機会がほしい。交通費の支給をもっとしてほ しい。

5)実習校からの要望等

表9に平成22年度、平成23年度、及び平成 24年度の体験実習実施後の各協力校から提出さ れた要望をまとめた。「実施要項の見直し」、「体験 実習内容の事前打ち合わせの必要性」、「年度ごと の振り返りの要望」、「実習学生の意識の低さ」、「運 動会関連の要望」等が要望として挙げられていた。

表9.実習協力校からの要望等

・10年以上の実績を踏まえて要項の見直しを検討いただきたい。

・大学の求める実習内容と合致しているか事前打ち合わせが必要。

・年度ごとの振り返りの要望。学生の感想や要望を知りたい。

・事前指導を学校指定日に要望。

・実習生の意識の低さがみられ、改善すべきある。

・3日間の設定としたが、講座によっては難色を示される。可能な日数の例示を要望。

・体験実習2日間以外に前日のボランティアがいると助かる。

・来年も中運動会から関わってほしい。

・雨天順延の場合の対応策を検討いただきたい。

・男子学生の多い教科の学生を希望する。

実習協力校からの要望等

6)引率教員及び実習学生の意見

図2に平成22年度、平成23年度、及び平成 24年度の体験実習終了後の引率教員及び実習学 生の意見をまとめて示した。意見として最も多く みられたのは「児童・生徒との交流機会の増加」

53件、次いで「実習内容・日程の連絡」51件、

「アクセス困難と旅費等の軽減」45件、「実習内 容への要望」29件、「先生との交流機会の増加」

25件、「事前・事後指導の充実・改善」24件、

13 4

6 16

22 29 14 24

455153

0 10 20 30 40 50 60

情報提供 順延等の対応 実習委員会への要望 先生との交流機会の増加 アクセス困難と旅費等の軽減 児童・生徒との交流機会の増加

平成22年度~平成24年度

引率教員及び学生のアンケート調査結果

4 6

16

51 22

29 13

24

45 25

53

0 10 20 30 40 50 60

協力校の指導の在り方 順延等の対応 大学授業欠席への懸念 実習内容・日程の連絡 実習委員会への要望 実習内容への要望 情報提供 事前・事後指導の充実・改善 アクセス困難と旅費等の軽減 先生との交流機会の増加 児童・生徒との交流機会の増加

図2.引率教員及び実習学生の意見

「実習委員会への要望」22件、「大学授業欠席へ の懸念」16件、「体験実習関係情報の提供」13 件の順であった。

7)体験実習業務スケジュールについて

平成24年度の体験実習業務スケジュールを以 下に示した。

①平成24年3月21日

各講座主任宛に教育支援課修学支援・実習グル ープ名で平成24年度「体験実習」依頼書及びオ リエンテーション資料の送付。4月9日までに参 加者リスト提出を依頼。

②平成24年4月7日

宗像地区小学校長宛に学長名で平成24年度

「体験実習」依頼文書の送付。4月16日までに 体験実習計画書提出を依頼。

平成24年4月17日~20日

講座別体験実習実施校の決定(教育実習運営委 員会)

③平成24年4月20日

講座主任宛に教育実習運営委員会委員長名で小 学校体験実習実施校の決定通知発送。5月8日ま でに体験実習引率教員名簿提出の依頼。

④平成24年4月23日

講座主任宛に教育実習運営委員会委員長名で中 学校体験実習実施校の決定通知発送。6月10日 までに体験実習引率教員名簿提出の依頼。

⑤平成24年5月9日以降

宗像地区小学校長宛に学長名で引率担当教員及 び実習生の決定通知書の送付。

⑥平成24年5月9日以降

引率教員宛に教育実習運営委員会委員長名でお 願い文書及び実習校体験実習計画書の送付。

⑦平成24年4月20日以降~体験実習開始前日 引率教員による事前指導の実施。

⑧平成24年5月17日~11月24日 体験実習開始

(6)

⑨体験実習終了後随時

事後指導及び引率教員と実習校の実習報告書の 提出

以上のとおり、協力校からの体験実習内容・日 時の報告を受けて、実習開始日までに1ヶ月程度 の期間に学生の事前指導と協力校との日程調整及 び打合せを実施しなければならない状況である。

宗像地区体験実習改善案

宗像地区小学校・中学校における現行の体験実 習について、実習内容、協力校の要望、引率教員 と実習生の要望、学外からの意見等の結果、多く の課題が認められた。本学のミッション及び中央 教育審議会答申を踏まえて、以下の体験実習改善 案を策定した。

1)体験実習内容の改善

本学引率教員と実習学生の意見「児童・生徒と の交流機会の増加」や「先生との交流機会の増加」、 実習校の要望「実施要項の見直し」、及び教育委員 会等学外からの意見「体験実習がやりっぱなしと ならないように、大学がより教員養成につながる 内容を打ち出して頂きたい」の要望等がみられた。

これらの意見は体験実習が学校行事の単なる手伝 いとしての色彩が濃く、また教員や児童・生徒と の触れ合いが極めて少ないことに起因している。

今回の調査から現行体験実習は学生が主体的・能 動的に体験実習プログラムに関わり、「子どもの 様々な可能性に目を向ける教員としての視点を体 験する」ための内容・方法としては、その工夫が 不十分であると言わざるを得ない。大学改革実行 プラン(平成24年6月)では、「主体的に学び・

考え・行動する大学教育の質的転換」が示され、

また中央教育審議会答申(平成24年8月28日)

では、「学校現場での体験機会の充実等によるカリ キュラムの改善、いじめ等の生徒指導に係る実践 力の向上」が教員養成段階の学部レベルにおける 改善方策として示されている。さらに、本学のミ ッションでは、「福岡教育大学の教員養成分野は、

教育委員会等との連携強化により、義務教育諸学 校に関する教員養成機能における広域の拠点的役 割を目指すことを基本的な目標とし、実践型教員 養成機能への質的変換を図り、我が国の学校教員 の質の向上に貢献する」(福岡教育大学ミッション から抜粋)とし、実践型教員養成機能強化を謳っ ている。以上の大学改革実行プラン、中央教育審 議会答申及び本学ミッションを踏まえて、次のよ うに体験実習内容・方法を改善することを提案す る。

1.体験実習のねらいとプログラムの見直し 教師としての喜びとやり甲斐を主体的に探るた

めの体験実習を主眼とする。そのため協力校指導 教師へのインタビュー活動を導入し、現職教師の 実態に触れるとともに自らのモデルとなる教師像 を学生相互の意見交換を通して探る。

2.事前・事後指導の見直し

現行の全日参加の場合は2日間、部分参加の場 合は3日間に加えて、90分間の事前指導と90 分間の事後指導を確実に行う。事前指導内容は、

体験実習中の教師へのインタビュー活動、実習生 としての心得、及び体験実習内容の解説と資料提 供が主なものである。

3.教師へのインタビュー活動に関する内容は以 下のとおりである。

①ねらい(自ら考えた質問を担当教諭へインタ ビュー活動を行うことにより、現職教師の実態に 触れる)。

②インタビュー内容(ア.志望動機、イ.めざ している教師像、ウ.教師としての喜び、感動、

遣り甲斐、生き甲斐等、エ.教師としての難しさ、

厳しさ等、オ.実習生自ら考えた質問内容)。 ③方法(ア.体験実習中に担当教諭に10分程 度インタビューを行い、要点をメモし、インタビ ュー内容を整理する。イ.体験実習後に自らの教 員志望の動機やイメージする教師像を見つめ直す、

ウ.自らのイメージする教師像を整理し、担当教 諭へ手紙を書いてお礼とする。事後指導において、

学生同士で現段階の教師像を相互に語り合い、モ デルとなる教師像を探る)。

以上の質問内容の作成(P)、インタビュー活動

(D)、教師像を描く(C)、ディスカッション(A)

の一連の主体的活動を通して教員養成大学学生と しての学修体験を積み重ねる素地をつくる。

尚、インタビュー活動を実現するためには、現 行の協力校担当教諭1名が15名程度の実習生を 指導する体制を変更することが必要である。可能 であれば3~5名の学生に1人の担当教諭が指導 を行う体制が望まれる。また、担当教諭には学校 行事の運営指導に加えて、30~40分間のイン タビュー活動への対応をお願いすることとなり、

インタビュー時間の設定とインタビュー内容への 回答・指導を依頼することとなり、宗像市教育委 員会並びに福津市教育委員会、各実習協力校のご 理解とご協力を頂くことが必要不可欠である。

2)現行実施日数に事前・事後指導の時間を加 えること

体験実習内容は小学校では運動会が圧倒的に多 く、次いでキャンプ、宿泊体験、遠足の順であっ た。中学校では、文化祭が最も多く、次いで宿泊 体験、クラスマッチ、勉強指導、運動会の順であ った。これらの実習内容等について引率教員及び

(7)

実習生の要望として、「実習内容・日程の連絡」、

「事前・事後指導の充実・改善」、「体験実習関係 情報の提供」が多数みられる。改善策として、各 学校の体験実習内容は前年度と同様の内容がほぼ 継続される傾向があることから、教育実習運営委 員会は毎年の学校行事内容と運営方法および実習 生の具体的職務の情報を蓄積整理し、次年度の事 前指導資料として活用すべきと考えられる。

また「実習学生の意識の低さ」が協力校から指 摘されていることへ対応するために、初年次の体 験実習から将来教職に就く学生としての態度や言 葉使い等の心得を徹底指導することが必要である。

指導に当たっては文書とともに試作の動画等も活 用し、実習形式で行うことが必要である。

3)体験実習指導体制の改善

現行体験実習では、各協力校へ各講座別に学生 が実習に参加し、そのため引率教員は当該講座の 教員が行うこととなっている。各講座教員が当該 の学生について責任を持って体験実習の指導を行 う点は重要であるが、一方で実習校からの要望で は「体験実習内容の事前打ち合わせの必要性」等、

大学引率教員との連絡調整がスムーズに進まない という指摘もみられる。引率教員の決定は各講座 によって異なるが、多くの講座が年度毎に交代し ているようである。このように協力校へ学生を引 率する教員は年ごとに代わっていく。初年次の体 験実習をより充実した内容にするためには、協力 校と深いつながりを持ち、協力校実習の情報を蓄 積した教員が、担当講座の1年次生とつながりを 深め、事前指導、打ち合わせ、体験実習、事後指 導までの一連の指導を行う必要がある。宗像地区 小・中学校32校の学校毎に担当教員を決定し、

担当教員は3年間継続担当し、協力校体験実習情 報を蓄積整理し、次の担当者に引き継ぐ。引率学 生は必ずしも担当教員の講座学生ではないが、本 学学生の指導という立場で任に当たる。

4)体験実習業務開始時期の改善

平成24年度における実習実施時期は、宗像地 区小学校が5月実施校9校が最も多く、9月6校、

10月4校、11月2校、6月1校であった。中 学校は10月実施校7校が最も多く、9月実施校 2校、11月実施校1校であった。体験実習の開 始は平成23年度と平成24年度ともに、小学校 では5月から、中学校では9月から行われていた。

当該年度の体験実習の業務連絡は前年度3月下旬 から開始されているが、5月中旬の小学校体験実 習までの期間は2ヶ月に満たない。平成24年度 では4月7日付で宗像地区学校長宛に「体験実習」

依頼文書送付と4月16日までに体験実習計画書 提出依頼が行われている。宗像地区学校長からの

回答を受け取ってから担当講座を決定し、その後 小学校体験実習の協力校と引率教員の連絡調整、

また引率教員と学生の連絡や事前指導をゴールデ ンウイークを除いた3週間の期間中に実施するこ とは極めて困難な業務と思われる。各協力校から の要望で、「実施要項の見直し」、「体験実習内容の 事前打ち合わせの必要性」、「実習学生の意識の低 さ」があげられ、また引率教員及び実習生の要望 として、「実習内容・日程の連絡」、「事前・事後指 導の充実・改善」、「実習委員会への要望」が多数 みられることは、当該年度の実習業務開始時期と 体験実習開始時期の期間が極めて短期間であるこ とに起因している部分が大きいと思われる。改善 策としては、体験実習業務開始を1ヶ月半程度前 倒しを行い、2月初旬に変更する。それにより2 月と3月中に学内引率教員の決定と連絡、及び協 力校との連絡調整を全て完了させておく。4月は 引率教員が1年次生入学後に十分な余裕をもって 事前指導や協力校との打ち合わせを行う。

5)体験実習学生負担費用の検討・改善

初等教育教員養成課程学生と中等教育教員養成 課程学生は講座学生定員の多少や協力校児童・生 徒数を考慮して、それぞれ宗像地区小学校22校、

中学校10校に講座別に分かれて実習を行ってき た。本学から宗像地区の各実習協力校までの移動 時間は徒歩5分程度から2時間程度までと本学と 協力校所在地の距離により大きく異なり、それに 伴い移動費用は遠距離ほど多く掛かっていた。学 生からの改善意見として「アクセス困難と旅費等 の軽減」が毎年多数寄せられている。これについ ては、体験実習費用全体を参加者全員で案分する 案や後援会費用から支援する案が考えられる。

体験実習改善案の意見聴取結果

体験実習改善案について宗像地区小学校7校及 び中学校4校の学校長の意見を聴取する目的で、

各校長との面談による見直し案の説明と質問紙に よる回答を依頼した。結果及び主な意見は次のと おりであった。

1)体験実習のねらいとプログラムの見直しにつ いては、次の積極的賛成意見がみられた。「やり甲 斐を探るための体験実習とするためのインタビュ ー活動を加えるのはよい。さらに、学生が主体的 に体験実習に取り組むようにするため、体験する 行事の概要を把握し、児童や教職員に自分がどの ように関わるかの行動目標を設定する話し合いが 必要である。学生による自治的な話し合いを事前 指導で行う」、「大学1年生のやり甲斐作りに協力 したい」、「見直しをしていくことはよいと思う。

多様な子供の活動をみることや学生自身が考え、

(8)

行動する機会を持つことは大切である」、「教職へ の夢や希望を持たせることが大切だと考えます」、

「受け入れ中学校側も意識して、くれぐれも作業 要員として受け入れない」。

一方、インタビュー活動導入について、次のよ うな課題も寄せられた。「体験実習協力校としても、

受け入れ体制や職員の意識改革が必要と考える」、

「体験実習は学校行事当日や準備期間にあたる場 合が多いので、指導教師にインタビューする時間 が取れるかどうか心配です」。結果として、賛成が 6校、概ね賛成が5校であった。

2)現行実施日数に事前・事後指導の時間を各9 0分間加えることについては、賛成が6校、概ね 賛成が5校であった。意見としては、「事前・事後 指導に90分以上のコマを設定するのは是非とも 必要である。体験実習で参加する学校行事に学生 がどのような目標をもって取り組むかを学生自身 が事前にしっかりと考え、学生同士で話し合って おくことにより主体的な体験になる」との積極的 賛成がみられた。

また、「希望者については、実習後継続して学校 ボランティアとして関わっていただけたらより効 果が高まると考えます」と、学校ボランティアの 活用についての意見も寄せられていた。

3)インタビュー活動を体験実習に組み込むこと については、賛成が6校、概ね賛成が5校であっ た。要望等としては、「事前に学校行事にどのよう に関わるかの行動目標を設定するための学生によ る自治的な話し合いが必要である」、「事後指導を 設定し、その中でインタビューした内容でのレポ ート発表をすることで内容が充実すると思いま す」、「中学生の職場体験のように、終日体験を行 った後、その日の終礼後にインタビュー活動とい うプログラムを考えています」が寄せられた。

一方、「ディスカッションの場所を確保すること が協力校では難しい」や「体験実習で初めて子ど もと触れ合う機会となる学生も多いと思われるの で、教職について詳しい聞き取り等よりも多くの 子どもたちの姿に触れられるプログラムがよい」

といった課題や変更案もみられた。

4)協力校担当教諭1名が学生3~5名を指導す る体制への変更については、賛成が5校、概ね賛 成が6校であった。意見としては、「本校では運動 会の係ごとに学生を振り分け、担任の先生とのコ ミュニケーションや子どもとのかかわりももたせ ている。インタビュー活動を設けることは可能で ある」との協力的意見がみられた。

また一方、「方法案としては賛成です。ただし、

3~5名の学生さんに対して、指導教師が1人付 くとすれば、全体で3~4名の指導教師が校内で

必要になる。インタビュー活動でそれだけの時間 が取れるかが心配です」、「事前指導で学生に体験 実習の目的や意義,心かまえについて理解させる だけでなく、学生が主体的に体験に取り組むため の目標設定が必要である」、及び「少数で教師と関 わっていくことはよいと思うが、指導する教師側 が十分な意識の統一を図っておく必要があるので はないかと思う。受け入れ側の体制作りが問われ る」との課題についての意見も寄せられた。

5)本学教員の学生指導体制の改善については、

賛成が6校、概ね賛成が5校であった。意見とし ては、「大学の先生の終日参加は必要ない。ただ学 生の活動の様子はぜひ見ていただきたい」、「大学 と協力校が連携して、体験実習を行うことが全教 職員にわかる」、「中学校側に丸投げではなく大学 側の担当者が当日付いたり、打ち合わせに参加し たりするなどの必要性を感じる」、「学生が体験実 習に主体的に取り組み成果をあげるためには、実 習校の担当教諭による極め細やかな指導だけでな く、大学教員による一連の実習を通した確かな関 わり(学生への指導、支援、実習校との打ち合わ せや連携・協力)が必要である」、「大学教育の一 環としての体験実習なので、大学で担当教員を決 め責任を持つことは当然と考えます」といった大 学側の責任ある指導への要望が多くみられた。

6)インタビュー活動に係る学生の質問内容と協 力校担当教諭の指導については、賛成が6校、概 ね賛成が5校であった。意見としては、「インタビ ューが最善かどうかはわからないが、学生側が能 動的に学ぶ必要を持たせることはよいと思う」と の賛成意見がみられた。

また、「インタビュー活動を形だけに終わらせず、

本音をよく聞き取り、事後指導でしっかり討論し てほしい」、「学生が実際に体験する学校行事のね らいや活動、指導内容と関連したインタビューに なれば効果的である(一般的でなく)」、「現場の先 生のやり甲斐や苦労等、生の意見をしっかり聞き 取ってほしい」といった積極的意見もみられた。

さらに、「インタビューの対象となる教員は、誰 でもよいという訳ではありません。実習の目的を 踏まえて、しかるべき教員、担任を選択、あるい は指導する必要があると考えます。そうすると受 入の学生数も学校と協議が必要です」、「インタビ ュー内容を事前にお知らせ願いたい」、「インタビ ューに応えることによって職員の資質向上も図る ことができる」といった管理職者としての要望も みられた。

7)体験実習全般についての要望等については、

「体験実習の目的、実施日数、プログラム、体験 の方法、指導体制について改善されることはとて

(9)

もよいと思います。協力校としては大変ありがた いです」、「4年間に行う各種の実習の中で、子ど もへの愛情、共に生活し、かかわりを持っていく ことの素晴らしさと難しさを学んでもらいたい。

教師としての技能を学んで卒業するよりも就職し てからも『学び続けなければ』と思えるように、

たっぷりと子どもたちに愛情を持ち、人と関わり たいと思えるような、そんな教師になる土台づく りとして体験実習が行われると良いと思う」、「学 生が実習によって、教職への意欲を高められるよ うまた学校(先生・子どもにとって)にも得るも のがあるよう改革できたらいいですね」と、より よい体験実習への改善を支持する意見がみられた。

また、インタビュー活動の導入による時期の変 更や職員意識の改革等の意見も寄せられた。「時期 が大きく変わると想定されます。運動会等の学校 行事においては、児童への指導に集中させたいの で、そうでない時期、9月から11月が増えてく ると思います。大学の授業との調整が必要かもし れません。」、「体験実習協力校の職員の意識を『後 輩を育てる教師としての魅力を伝える』などに変 える必要性を感じる」、「教育委員会とも連携を深 めていただき、各学校への周知を徹底していただ きたい」。

さらに、本学学生への事前指導の不十分さにつ いての意見が寄せられている。

「学校として、体験実習は大変助かっている。し かし、参加する学生の意識に差がみられ、子ども 以上に指導しなければいけないこともある。子ど もに『先生』として紹介していることから」、「大 学側で、もう少し学生の教師に対する考え方を高 めた上で、実習に臨んでほしいという意見があり ますので、事前指導による目的・意義を十分踏ま えていく必要があると考えます」

以上の宗像地区実習協力学校長への体験実習改 善案意見聴取結果から、全般的に賛成の意見を頂 いたと思われる。修正或いは要望等の意見につい ては、今回の改善案に反映させる形で最終の体験 実習改善案に盛り込む必要があると考える。

現行の体験実習をより実践的指導力向上につな がる実習として、平成27年度導入を目指すため には、平成26年度中に教育向上推進室や教育実 習運営委員会で、今回の実習協力学校長意見を踏 まえて、体験実習改善案に基づいた改正体験実習 実施要項を策定するとともに、試行を2~3校で 実施し、その後、教育委員会や協力校と最終的な 詰めの協議を行う等の実質的審議が不可欠である。

文 献

1)中央教育審議会答申「教職生活の全体を通じ

た教員の資質能力の総合的な向上方策につい て」、 文部科学省、平成24年8月28日 2)福岡教育大学教育総合研究所教育実践ハンド ブック編集委員会編、「教育実践ハンドブック -教育実習の手引き-2013年版」、ミドリ 印刷、平成25年3月1日

3)平成24年度の連携事業連絡協議会・宗像地 区合同研修会及び教育委員会と福岡教育大学 との懇談会における体験実習に関する意見、

平成25年度福岡教育大学企画懇談会資料、

平成25年5月

4)大学改革実行プラン~社会の変革のエンジン となる大学づくり~、文部科学省、平成24 年6月

5)福岡教育大学ミッション

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/

education/detail/__icsFiles/afieldfile/2013/

12/18/1342091_18.pdf

Referensi

Dokumen terkait

研究開発座談会(K-ARCセミナー) URA会議* (議長:研究担当副校長) 学校長 各研究分野・ 研究リーダー バーチャル 大講座 地元企業 自治体 公設試 関連団体 学内研究組織 学内横断型講座 外部組織 管理運営組織 ・分野横断的に異分野の研究者,エンジニアも含め 具体的に研究内容,アイデア,進め方等を議論する場

障害科学専攻 後期課程 障害科学専攻(後期課程)では、障害に関連する多様な現実的課題に即した研究を行うとともに、障害科学 関連分野における先端的な研究及び先導的教育を行うことのできる研究・教育者、ならびに高度専門職業人 として研究・教育・指導に当たる人材を養成することを目的としています。原理から実践まで幅広い領域の教員に