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Jiheishoji no kyodo chui to komyunikeshon : soki no hyoka to shien (yoyaku)

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Academic year: 2021

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(1)【要約】自閉症児の共同注意とコミュニケーション ~早期の評価と支援~ 熊. 仁美. 慶應義塾大学大学院 社会学研究科. 心理学専攻. 1.序論 他者とのコミュニケーションに関連する社会的機能の最も基礎にあるメカニズムと して「共同注意」がある.. 発達過程において、本人と他者と事象の関係の 2 者関係を. 基盤とし、出来事や事象についての経験と感情を他者と共有する 3 者関係である共同注 意が成立する(山本・直井, 2006). 共同注意には、他者の指さしや視線を追随して事 象に注意を向ける反応型共同注意と、自ら自発的に他者の注意をひくためのアイコンタ クトやジェスチャーなどの働きかけを行う始発型共同注意に分類することが可能であ る(Butterworth, 2001). また、始発型共同注意の 1 つに社会的参照がある.不明瞭な 刺激に出会った時に、子どもが大人の顔を見て、その表情や視線を弁別刺激として反応 する 1 連の行動連鎖のことを示す(Gewirtz & Pelaez-Nogueras, 1992) いずれの反応も、他者の視線や表情といった社会的刺激が、弁別刺激や強化子として 重要な機能を果たしている. 反応型共同注意は、他者の視線や表情などの社会的刺激を 弁別刺激として、自分自身の視線を調整し、他者が見ている対象物を見る行動である (Tomasello, 1995). 始発型共同注意は、自分の興味のある対象への注視や指さしを行い、 次に他者の顔や目を注視することで、自分が見ているものに他者の注意を向けさせる行 動であり、他者との社会的なやり取りが強化子となる行動である. 自閉症児は、発達初期の段階で、共同注意が成立しにくいことが多くの研究で示さ れてきた (Mundy, 1995). 共同注意は、後の言語発達や療育効果の増大に関連する重 要な行動であることも明らかになっており (Siller & Sigman, 2002)、自閉症児の反応 特徴を評価し、効果的な支援プログラムを開発する上で、その分析が必要である. 近年明らかになってきたことは、自閉症児が始発型共同注意に特に困難を示すという 事実である.Clifford and Dissanayake (2008) は、共同注意の自然発達の中での変化に ついて、自閉症児と定型発達児で比較を行った.その結果、反応型共同注意や、事物の 要求などはある程度発達したにも関わらず、始発型共同注意の改善はみられなかった.. 1.

(2) また、訓練により始発型共同注意の獲得を支援した研究もあるが、獲得や維持が難しい ことが分かっている.自閉症児は、始発型共同注意と同様、社会的刺激が強化子となる 社会的参照にも欠陥を示すことから(Walden & Ogan,1988) 、自閉症児は反応型、始 発型、といった共同注意の反応形態によって困難を示しているのではなく、他者の顔や 視線といった社会的刺激が強化子として機能しにくく、その結果様々な社会的反応が成 立しないという仮説を立てた. そこで、様々な行動の構成概念である共同注意を、社会的刺激の機能という観点から 改めて分類し評価を行うことで、(1) 他者とのコミュニケーションにおいて社会的刺激 が弁別刺激または強化子として機能する条件を設定し、自閉症児の行動に影響を及ぼす かを明らかにすること、(2 ) 個々の自閉症児の知能や言語発達と、共同注意がどのよう な関連を示すか明らかにし、その関係の分析から、社会的機能の成立条件を明らかにす ること、(3) 自閉症児が困難を示す始発型共同注意や社会的参照の獲得に介入すること で、社会的刺激への反応が向上し、維持されるかを検討すること、(4)獲得した共同注 意が、直接的に自閉症児の発達の改善につながるかを、言語学習や他者との相互作用の 分析から明らかにすることとした.. 2. 研究1: 自閉症児に対する Low-intensity な保護者主導型早期療育の 効果~包括的療育プログラムの効果と共同注意との関連~ 2-1. 序論と目的:研究 1 では、70 名の自閉症児に対して早期の包括的療育支援を行 い、その効果の分析と共同注意との関連を検討した. 自閉症児に対する応用行動分析に 基づく早期療育研究は、特に知能や言語の改善に大きな効果を示すことが分かってい る.Lovaas (1987)は、週 40 時間程度の早期集中療育を実施し、その結果約半数の参加 児が知的に定型発達域に達し、その効果の維持が示された. 近年では、Lovaas (1987) の構造化された介入の限界を補うものとして、遊びや社会性に焦点を当てた介入も発展 してきた.関連する先行研究の結果をまとめると、今後の早期療育研究において重要な 条件は、(1) 保護者が療育に適切に関わること、(2) 社会性を重視した Pivotal Response Treatment (PRT) (Koegel & Koegel, 2006)や Early Start Denver Model (ESDM) (Dawson et al., 2010) のような社会性を重視した療育プログラムを取り入れること、 (3) Low-intensity な介入で効果を最大化すること、(4) 療育効果の個人差を小さくして いくため個人差に関連する指標をより多く明らかにしていくことであった. 研究 1 では、早期療育プログラムの効果を検討する研究 を行った. 実施した早期療育 プログラムは、上記の (1) 保護者が療育に適切に関わる、(2) 社会性を重視した療育プ ログラムを取り入れる、(3) 週 10 時間の Low-intensity な介入である、という 3 点を 満たしたものであった.. 2.

(3) 2-2. 方法:70 名の自閉症児に対し、早期療育を 1 年間実施した.知能検査や言語の 評価を行うことで、参加児の知的機能や言語にどのような変化がおこるかを分析するこ とや、共同注意を中心とした前言語スキルのスコアが療育効果の個人差と関連があるか 分析することを目指した.研究は、PRE-POST デザインを用い、介入前の PRE 評価、 半年後の TIME1 評価、1 年後の TIME2 評価を行った. 2-3. 結果と考察:週 10 時間の低密度な介入にも関わらず、平均 IQ が 20 上昇し、 約半数の参加児が知的に定型発達域に到達するという結果が得られた(図 1).短時間でこ のような結果が示された要因を探すため、Lovaas (1987)などの研究と比較を行った結 果、介入プログラムが様々な 7 つのプログラムを統合した包括的な内容であったことで、 参加児の多様性に適した課題設定ができたこと、多様な共同注意が標的行動に含まれて おり、社会性の促進に適した内容だったこと、保護者へのトレーニングが on the job training(OJT)形式であり、個別性と具体性が高かったことが影響している可能性が示 唆された.また、療育効果の個人差に関連する指標を明らかにする分析では、IQ、生活 年齢、始発型共同注意が関連を示した.介入初期の IQ が高いほうが、1 年後に知的に定 型発達域に達している割合が高かった.また、知的障害がある群においては、療育開始 年齢が低いほうが、IQ 変化量が大きかった.また、始発型共同注意のスキルが高い参加 児は、前半半年は他の参加児と同様の傾向を示すが、全体の傾向としては変化量が小さ くなる後半半年の IQ 変化量が、他の参加児より大きかった. これらのことを考え合わ せると、始発型共同注意は、短期的な療育効果ではなく長期的な療育効果に関連する重 要な行動であることが示された.. 100 92.29. 95. Averege IQ. 85. **. 80 75. *. 88.58. 90. N=70. 72.68. 70. **. 65 60 55. 50. PRE. TIME1. TIME2. 図 1. 平均 IQ の変化. *p<.05. **p<.01. 各フェイズにおける 70 名の参加児の平均 IQ の変化を示した.. 3.

(4) 3.研究 2:自閉症児の社会的文脈における視線理解 -社会的刺激の機能と形態による分析 3-1. 序論と目的:研究 1 では、始発型共同注意のスコアが、自閉症児の療育効果の 個人差に関連していた.始発型共同注意とは、他者からの視線や表情といった社会的な 刺激が強化子として機能する行動である.自閉症児は共有機能の始発型共同注意の維持 や獲得が困難であること(Warryen, Roeyers, Wetswinkel, & Groote, 2007; Whalen & Schreibman, 2003)、社会的参照が困難であること (Walden & Ogan, 1988; Cornew, Dobkins, Akshoomoff, McCleery, & Carver, 2012; 熊, 2009)、自発的な観察反応が生 起しにくいことなどから(Presmanes, Walden, Stone, & Yoder, 2007)、研究 2 では自閉 症児にとって社会的刺激が強化子または条件性強化子として機能しにくいという仮説 をたて、自閉症児と定型発達児を比較して検討を行った. 3-2. 方法: 熊 (2009) が行った視線弁別課題を用いた.10 名の自閉症児と 10 名の定 型発達児に、ビデオに登場する大人がやりとりをする様子を見せた.動画には、やりと りにおいて文脈にそぐわない視線の動きを行う(視線を人や対象物以外の方に向けてお 礼を言う、本を読みながら視線を上にあげるなど)「in-correct 条件」と文脈に一致し た視線の動きを行う(視線を人や対象物に向けてお礼を言う、本に視線を向けながら読 む) 「correct 条件」があり、 「どっちが変?」という質問に対し in-correct 条件を選択 する課題であった.動画は、以下の条件に分けて変化させ、ランダムに提示した. 条件と は、(1)視線が弁別刺激または強化子として機能する場面に分けて視線を変化させた SD (弁別刺激)変化条件と強化変化条件、(2)視線刺激の形態を「視線と首」と「視線の み」に分けて変化させた首変化条件と視線変化条件、(3)刺激の文脈を人-物の 2 項関係 と人-物-人の 3 項関係に分けて変化させた 2 項関係条件と 3 項関係条件であった.. 研究. デザインは、群間比較法を用いた. 3-3. 結果と考察:自閉症児は、視線刺激が相互コミュニケーションの強化子として 機能する場面で、視線を変化させた強化変化条件を観察した場合、in-correct 条件を選 択する割合(正反応率)が低かった(図 2).このことは、視線や表情などの社会的刺激が、 弁別刺激として機能する条件より、強化子として機能する条件の方が、反応が困難であ るという仮説に一致する. 他者の刺激が強化子として機能しないために、そもそもの観 察反応が起こらず、弁別が困難であった可能性がある.自閉症児の支援は反応型、始発 型共同注意といった反応形態に基づいた評価や介入研究が中心であったが、視線や表情 が強化子として機能するコミュニケーション行動という枠組みで考えると、始発型共同 注意、社会的参照など様々なコミュニケーションが挙げられる.今後は、強化子として 社会的刺激が機能するコミュニケーションにおける自閉症児の反応特徴を分析し、介入 プログラムに生かしていくべきである.. 4.

(5) % correct. * 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0. D SSD. condition. ASD TYPICAL. SR+ Sr+. 図 2. SD 変化条件と強化変化条件の平均正反応率.SR+ は強化変化条件をさす.. 4. 研究 3: 重度知的障害の自閉症児に対する早期療育の効果と 包括的共同注意の関連 4-1. 序論と目的:研究 3 では、研究 1、2 の結果を参考に、ペアレントトレーニング に基づいた週 10 時間の早期療育を実施し、共同注意の包括的評価を行うことで、 (1) 共 同注意の分類と療育効果との関連や、共同注意間の関連を明らかにすることを目的とし た.また、(2) 重度の知的障害を持つ自閉症児への効果を検討すること、(3) 言語や社会 生活への適応度、保護者ストレス、自閉症度など様々な領域の効果を検討することも目 的とした. 共同注意包括的評価は、観察反応(下位行動:声への反応/社会的強化への反 応)、社会的参照(下位行動:驚き事象/未知刺激選択)、始発型共同注意(下位行動:共 有機能/要求機能) 、反応型共同注意(下位行動:局所的注意/広域的注意)の 4 つに分け、 それぞれ 2 つの下位行動を評価した. 4-2.方法:26 名の自閉症児に対して、6 ヶ月間の早期療育を実施した. 手続きは、研 究 1 と同様ペアレントトレーニングに基づいた週 10 時間の介入であった. Intelligence quotient (IQ)の評価が可能であった参加児 17 名は IQ 評価群、IQ が算出不能であった 知的障害が重度である参加児 9 名は Developmental quotient(DQ)評価群とした.また、 介入の前後で共同注意包括的評価を実施した.評価項目は、反応型共同注意、始発型共 同注意、観察反応、社会的参照の 4 つであった.研究には PRE-POST デザインを用いた. 4-3. 結果と考察:6 ヶ月の療育の結果、 DQ 評価群の重度知的障害を持つ自閉症児も、 効果はやや小さいものの有意な知的機能の向上を示し(図 3) 、言語の評価も向上した.IQ 評価群、DQ 評価群をまとめて、共同注意の包括的評価を介入前後で比較した結果、始 5.

(6) 発型共同注意、観察反応、反応型共同注意が有意に改善していた(図 4).共同注意間の 相関を分析した結果、要求機能の始発型共同注意は独立に発達する傾向がみられ、対 して社会的参照はほぼ全ての共同注意と関連しており、重要な行動であることが示さ れた.また、共同注意の変化と療育効果の個人差の関連を検討するため、共同注意行動 が改善した群を向上群、改善しなかった群を非向上群として分類し、比較する分析を 行った.その結果、IQ 評価群では始発型共同注意と社会的参照が向上した群のほうが、 DQ 評価群では、反応型共同注意が向上した群のほうが、知的機能の増加量が有意に 大きかった.このことから、ある程度発達基盤が整っている参加児は、始発型共同注意 や社会的参照を学習する過程で知的機能の発達が加速した.一方、基本的な発達の基盤 が未学習の参加児は、反応型共同注意を獲得する過程で、知的機能の発達が加速した と考えられる.参加児の発達段階によって、重点的に介入するべき標的行動が異なるこ とが示唆された. 60. 55. **. average DQ. 51.22. 50 46.00. 45. 40. PRE. POST. 図 3. DQ 評価群の平均 DQ の変化. PRE・POST 評価における 9 名の参加児の平均 DQ の変化を示した. **p<.01. PRE. *. *. POST. passing rate of tasks. 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0. *. to social reinfercer. to voice. Observing response. small area. large area. Responding to joint attention. sharing. demanding. Initiating joint attention. surprising event. select unknown stimuli. Social referencing. 図 4. 共同注意包括的評価における通過人数の比較(マクネマー検定の結果). PRE・ POST 評価における共同注意の各下位行動の通過人数の変化を示した. *p<.05. 6.

(7) 5. 研究 4:共同注意集中訓練(Intensive Joint Attention Training; IJAT) の効果と言語学習の関連 5-1. 序論と目的:研究 1~3 の結果より、共同注意にも個別の発達段階があること、 参加児の発達段階にあった標的行動を指導することで、早期療育の効果の個人差を減ら せる可能性があることが示された.研究 4 では、共同注意の短期集中介入プログラム 「Intensive Joint Attention Training (IJAT)」を開発した. 先行研究から明らかにな った共同注意介入プログラムの条件は、短期集中型であること、遊び場面を中心とした 指導であること、様々なスキルを包括的に指導することであった.さらに研究 4 では、 研究 1~3 の結果から、(1)社会的参照や観察反応を含む包括的な共同注意の向上を促す こと、 (2) 参加児の発達段階に合わせて共同注意の機能ごとに介入強度を変えること、 が重要な条件であると考え、IJAT に組み込んだ.また、より機能的な共同注意を獲得さ せ、かつ共同注意と言語学習の関連を直接的に明らかにするために、 (3)共同注意を介 して言語を学習する過程を訓練に組み込み、言語学習率を従属変数として効果を検討し た.さらに、包括的な共同注意の向上により、保護者との相互作用やアイコンタクトの 自発などの向上が見られるかも検討した. 5-2. 方法:IJAT では、反応型共同注意、始発型共同注意、観察反応、社会的参照と いう 4 つの共同注意全てを標的行動とし、遊びを通じた短期集中訓練を行った. 3~4 才 の自閉症児 4 名を参加児とし、研究デザインは参加児間多層ベースライン法を用いた. 6 回のセッションで正反応率が達成基準の 75%に満たなかった標的行動は、訓練回数を 倍にするなど、参加児ごとに標的行動の介入強度を変化させられる手続きであった.共 同注意の訓練場面とプローブ評価場面では異なる刺激と場面を用いたため、評価場面へ の直接的介入は行わなかった.また、介入の前後で、4 つの共同注意を介した言語学習の 機会を設定し、一定数の学習機会で何語学習できるかを評価する言語学習率評価を行っ た.親子の自由遊び場面を設定し、自閉症児の自発的なアイコンタクトや模倣の回数を 評価した. 5-3. 結果と考察:IJAT による共同注意訓練の結果、プローブ評価における観察反応、 始発型共同注意、反応型共同注意、社会的参照全ての正反応率について、全参加児が基 準を達成した.また、人般化プローブと 10 日後のフォローアップにおいても効果が維持 された. IJAT の訓練場面では、プローブ評価で用いる場面設定や玩具は使わずそれ以外 の場面や刺激を使った.それにも関わらず、プローブ場面の正反応率が向上したことか ら、IJAT は、特定の場面や形態で生起する共同注意ではなく、機能的な共同注意を指 導できたと考えられる.その結果、保護者との相互作用が改善したり、自発的なアイコ ンタクトや模倣をしたりする割合が増加した(図 5).また、共同注意を介して新しい言 語を学習できる割合が向上し、共同注意の獲得が参加児の学習機会を増やすことを示し た.これらの結果から、包括的な共同注意集中訓練により、社会的刺激が強化子として 7.

(8) 機能する状態を作り出すことができ、指導した共同注意以外の自発的なアイコンタクト などが増加したと考えられる.参加児の学習パターンの分析からは、共同注意の中軸行 動として観察反応の重要性が示され、観察反応のみを集中してトレーニングすることで、 他の共同注意が改善する可能性が示された. 研究 4 では、研究者が介入を実施し、参加児の行動の学習が完了してから、保護者に マニュアルを手渡した.それにより、介入効果がフォローアップ時も維持されていた可 能性がある. 近年の研究では、保護者自身が共同注意の早期支援を行う介入モデルが増 えているが、始発型共同注意が向上または維持しない場合もある(Kasari, Gulsrud, Wong, Kwon, & Locke, 2010). 対して、Kasari, Freeman, and Paparella (2006)は、専 門家が主導するモデルで介入を行った結果、始発型共同注意が改善したと報告している. 自閉症にとってもっとも獲得しにくい始発型共同注意への介入は、支援をする側の難易 度が高く、保護者が指導することが困難な可能性もある. そのため、研究 4 のように、 始めの集中介入期のみ専門家が対応し、その後の維持や般化を保護者が行うというモデ ルが優れている可能性が高い.ただし、観察反応がフォローアップ時に低下している参 加児がいるなど、維持や般化の方略にはまだ改善が必要である. 研究 4 ではマニュアル を手渡すことで、保護者への介入を行ったが、今後は保護者向けのトレーニングを開発 し、専門家による介入とセットで実施することで、般化や維持が促進されるかを検討す る必要がある.また、IJAT による言語学習率の向上が、どの独立変数によっておこった かを検討するため、共同注意訓練と共同注意×言語訓練を混合で実施する群と、それぞ れを単体で実施する群に分けて、言語学習率の向上を比較することで、IJAT をより機 能的な共同注意の訓練プログラムとして、ブラッシュアップしていくことができる.最 後に研究4では、観察反応が共同注意全般の改善につながる中軸的行動である可能性が 示された.共同注意の中軸的行動を行動随伴性の観点から検討することは、より本質的、 効果的なプログラム開発のために重要である.次なる発展としては、観察反応のみを集 中的に訓練することで、その他の共同注意に改善がみられるかを検討する必要がある.. 8.

(9) average number of responses. *. 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0. *. PRE POST. initiating eye contact & pointing. imitation. 図 5. 自発的なアイコンタクトと模倣の平均生起数. 15 分間の親子の自由遊び場面にお ける自発的なアイコンタクトと模倣の平均生起数を示した.. 6.総合考察 6-1.結果のまとめ:これまでの研究で、自閉症児は共同注意の成立が難しいことや、 共同注意と言語や認知、社会性の発達に関連があることなどが、明らかになってきた. しかし、共同注意とは始発型共同注意や反応型共同注意、社会的参照や観察反応といっ た複数の行動の構成概念であり、行動形態は共通しているとしても、行動随伴性の観点 から分析を行うと、行動を維持している弁別刺激や強化子は異なる. 従って、各行動の 形成や維持の過程はそれぞれを分析し、介入を行うことが重要である.そこで、本研究 では、自閉症児は社会的刺激が強化子として機能する条件下での反応に困難があり、そ の点が言語や認知、コミュニケーションの発達に重大な影響を与えているという仮説の もと、4つの研究を行った. 本研究で得られた結果を以下にまとめた. (1) 包括的な早期療育プログラムに基づく 保護者主導の週 10 時間の療育により、平均 IQ の約 20 上昇や言語や共同注意の改善が 示された. (2)早期療育には効果の個人差があり、その個人差には IQ、生活年齢、半年 の変化には要求機能の始発型共同注意が、介入後半 6 ヶ月の変化には共有機能の始発 型共同注意のスコアが関連していた. (3) 自閉症児は、社会的刺激がコミュニケーショ ンにおいて強化子として機能する場面の弁別と理解が不十分で、定型発達児よりも正 反応率が低かった.(4) 自閉症児の発達水準に応じて、重要な機能をもつ共同注意の構 成要素は変わる可能性が示唆された.発達の初期には反応型共同注意や要求機能の始発 9.

(10) 型共同注意の改善、発達初期以降に社会的参照や共有機能の始発型共同注意の改善が、 知能や言語発達などの改善と関連していた. (5) 遊びを通じた介入であること、社会的 参照や観察反応を含む多機能な共同注意を標的とすること、短期集中的に訓練するこ と、参加児ごとに標的行動の介入強度を変動できる個別性の高いプログラムであるこ と、共同注意を介して新しい行動を学ぶ過程が訓練や従属変数に組み込まれているこ と、という条件を満たした IJAT というプログラムを実施したところ、全参加児におい て共同注意行動の改善が示され、フォローアップでもほぼ維持されていた. (6) 共同注 意行動の改善により、共同注意を介して学習できる言語の数が上昇した.獲得した行動 を機能的に用いるための訓練の重要性が示唆された. 6-2.効果的な早期療育プログラムの条件と今後の発展:研究 1 で行ったペアレントト レーニングに基づいた Low-intensity な早期療育は、知的機能と言語、共同注意の改 善に効果を示した.早期集中療育で効果を上げている研究(Lovaas, 1987; Smith, Groen, & Wynn, 2000; Sallows & Graupner, 2005; Strauss, Vicari, Valeri, D’Elia, Arima, & Fava, 2012)では、週 20~35 時間という膨大な療育時間で、平均 IQ が約 20 程度上昇 するという結果が示されていたが、研究 1 では、先行研究の半分から 3 分の 1 程度で ある週 10 時間という療育時間で、平均 IQ が 20 上昇した.また、理解言語、表出言語 も改善した.このような短時間で効果が示せた要因について、介入条件は類似している ものの研究 1 よりは介入効果が小さい先行研究(Strauss et al., 2012; Smith, Flanagan, Garon, & Bryson, 2014) との違いを分析した結果、3 つの条件が示された. 1 点目は、先行研究で用いた療育プログラムは多くても 2 種類程度であるのに対し、 研究 1 は7種類の療育プログラムを統合した包括的療育プログラムを開発し用いた点 である.2 点目は、先行研究では始発型、反応型共同注意の 2 つが主だったのに対し、 社会的参照や観察反応を含む多様な共同注意が標的行動に組み込まれていた点であ る.3 点目は、先行研究のペアレントトレーニングは座学の時間や先輩セラピストの療 育の見学といった知識や療育スキルの獲得に時間がさかれていたのに対し、研究 1 で は介入開始時から、その週に参加児にとって重要な課題の実施方法を、リアルタイム で指導していく OJT 形式が中心であり、自らの子どもの療育に特化した個別性、具体 性の高い内容だった点である.また、研究 3 では、発達水準が低く IQ が算出できなかっ た DQ 評価群に対しても効果があり、変化量は IQ 評価群よりも小さいものの、知的機 能と言語が有意に向上した. Smith et al. (2014) の研究では、重度知的障害群の知能は 改善したものの有意差が示されなかったため、本研究の介入が満たした 3 条件は重度知 的障害の自閉症児にとっても重要であると考えられる. さらに、週 35 時間の介入を行った Strauss et al.(2012)と、週 10 時間の介入を行っ た Smith et al. (2014)の療育効果は、平均 IQ が約 13 上昇するという類似した結果であ った. 研究 1 よりも効果は小さいものの、Low-intensity な介入で一定の効果をあげて いるという点は、Smith et al. (2014) と研究 1 で共通している.Strauss et al. (2012) に 10.

(11) はなく、Smith et al. (2014) と研究 1 には共通している点を分析したところ、両研究と もに PRT (Koegel & Koegel, 2006) という社会性やコミュニケーションに焦点をあて た介入プログラムを取り入れていた. このことから、研究 1 で統合した 7 つのプログラ ムのなかでも、特に PRT( Koegel & Koegel, 2006)に代表される社会性やコミュニケー ションに焦点をあてた支援が重要であった可能性や、同じく社会性やコミュニケーショ ンの基盤である多様な共同注意が標的行動に含まれていたことも、大きな効果をもたら した要因の可能性がある. 6-3.. 共同注意と療育効果の個人差の関連:研究1の1年間の療育における後半6ヶ月. のIQの変化量は、共有機能の始発型共同注意のスコアと関連があった. 研究3の6ヶ月の 療育によるIQ変化量に関連を示したのは、要求機能の始発型共同注意であった.このこ とから、同じ始発型共同注意においても、玩具などの事物も強化子として提示される要 求機能のほうが発達の初期には関連が強く、長期的な変化には共有機能のほうが、関連 がある可能性が示唆された.また、共同注意の改善と、発達指標の改善の関連を分析し た結果、発達の初期には反応型共同注意や要求機能の始発型共同注意の支援を行い、発 達初期以降に社会的参照や共有機能の始発型共同注意の支援を行うことで、知能や言語 発達などをより効率的に促進できる可能性が示された.これまでの研究では参加児の発 達段階がどのような状態の時に、どの共同注意を標的行動として指導するべきか、とい う点は十分に検討されてこなかったため、研究3で得られた知見は非常に重要である. 研究3で得られた知見を、共同注意の適切な標的行動を適切なタイミングで指導する1 つの基準とすることで、早期療育全体の効果の個人差を減らせる可能性がある.自閉症 児の発達段階にそった共同注意特化型の介入を、包括的な早期療育プログラムに付加し て運用する研究を行い、全体の療育効果が増大するか、また個人間の効果の個人差が軽 減するかを検討する必要がある. 共同注意の介入について、Kasari et al. (2010) は、これまでの共同注意介入研究は、 限定されたスキルセットを構造化された環境で指導することにとどまっていたと指摘 し、そのような介入方法は般化や維持を阻害すると述べている.また、共同注意の発達 にも個人差があるにも関わらず、参加児の共同注意スキルを介入前に評価し、介入の標 的行動を決定するような研究がほとんどない点も指摘している. Joint Attention, Symbolic Play and Engagement Regulation(JASPER) (Goods, Ishijima, Chang, & Kasari, 2013)という共同注意や遊びに特化した介入プログラムに おいては、反応型共同注意と始発型共同注意の共有機能や要求機能から、発達段階にそ って標的行動を選定していくと述べられている. また、Joint Attention Mediated Learning (JAML)(Schertz, Odom, Baggett, & Sideris, 2013)という共同注意介入プログラムにおいては、顔を見るという反応から、 ターンテイキング、反応型共同注意、始発型共同注意と標的行動が細分化され、参加児 の発達段階に合わせて訓練が行えるという点で優れている.しかし、JASPER (Goods et 11.

(12) al., 2013)や JAML(Schertz et al., 2013) などのプログラムの欠点は、反応型と始発型 の共同注意という限定されたスキルの訓練にとどまっているという点である. 研究 4 で 開発した IJAT では、反応型共同注意、始発型共同注意に加えて観察反応と社会的参照 を標的行動に組み込んだ. 研究 3 の結果において、発達の初期には反応型共同注意や要 求機能の始発型共同注意の支援を行い、発達初期以降に社会的参照や共有機能の始発型 共同注意の支援を行うことで、知能や言語発達などをより効率的に促進できる可能性が 示された.これは、共同注意の適切な標的行動を参加児の個別性に対応して指導するこ とで、早期療育の効果の個人差が減る可能性を示唆している. また、共同注意行動同士 も相関関係にあり、特に自閉症児にとって獲得が困難である始発型共同注意には、観察 反応や社会的参照が相関を示していた. IJAT は、これらの反応も組み込んだ包括的な共 同注意を訓練したことで、より短時間で全ての共同注意が改善し、始発型共同注意も獲 得・維持されたと考えられる.また、参加児ごとに共同注意の発達の個別性に対応でき ることが重要であるが、研究 4 で実施した IJAT は参加児の共同注意の包括的なアセス メントができるだけでなく、参加児の反応が弱い部分に流動的に介入の強度を増せる構 成になっていた.その点も、短期間で効率的に効果が示された 1 つの要因であろう. 6-4. 社会的刺激の機能評価:本研究では、自閉症児は社会的刺激が強化子として機 能する行動に困難を示すという仮説のもと、様々な研究を行ってきた.結果、本仮説は 支持されたと考えられる.研究1~4において、自閉症児は共同注意の中でも、社会的刺 激が弁別刺激として機能する反応型共同注意や、社会的刺激による強化に加えて一次性 の強化も提示される要求機能の始発型共同注意については、比較的初期の発達段階に改 善を示していた.対して、共有機能の始発型共同注意や社会的参照は、自然発達では改 善がしにくく、また介入においても指導回数を多く要する傾向がみられた. これは、自閉症児は社会的刺激が強化子として機能する行動に特に困難がある、とい う仮説に一致するといえる.研究 2 の視線不一致動画選択課題の選択においても、自閉 症群は社会的刺激が強化子として機能する条件で正反応率が低いことが示された.研究 2 の参加児は、精神年齢が 4~5 才と研究 1 や 3 よりも高いにも関わらず同様の傾向が 示された. 実際に、Kylliainen and Hietanen (2006)の研究では、平均年齢 12 才の自閉 症における他者の視線への皮膚電導反応の比較を行った結果、自閉症児にとってダイレ クトな視線はそらされた視線よりも、より強い身体的な刺激となることを示した. これらのことから、自閉症児が社会的刺激を強化子として維持される行動に困難を示 すこと、その傾向は発達年齢が向上しても部分的に残る可能性が示唆された.このよう な社会的刺激に対する反応の特異性や、社会的刺激が強化子としての機能を十分に持た ないということは、自閉症児の中軸的な困難さとしてさまざまな領域の発達に重大かつ 長期な影響を与えている可能性がある.このような影響を最小限にし、自閉症の中軸的 な困難さの改善を目指すため、社会的刺激を強化子として機能化する訓練を早期から実 施することが重要であろう. 12.

(13) 本研究の結果から、社会的刺激が強化子として機能するようになるまでの段階の仮説 を述べる. はじめに、反応型共同注意を獲得することで、他者の指さしや視線と新規な 物や事象という強化子が対提示される.これを繰り返すと、他者の視線や指さしは強化 子の到来を予測させる条件性強化子となっていく.平行して、要求機能の始発型共同注 意が発達する.物と他者の視線や表情といった社会的刺激を交互に見る反応に対し、要 求物が強化子として提示されることで、他者の社会的刺激が条件性強化子となっていく. 観察反応では、研究4で実施したように声や動作といった他者からの弁別刺激をきっか けに、他者の顔や目を見ることで、新規な情報や事物、出来事が提示され、他者の社会 的刺激が条件性強化子となっていく.こういった強化履歴が十分に積み重なったところ で、社会的刺激が強化子として十分に機能するようになり、共有機能の始発型共同注意 や社会的参照の自発につながっていくと考えられる.十分に社会的刺激に強化子の機能 がついた状態が、始発型共同注意や社会的参照行動の介入に効果的に従事できる準備状 態、すなわちレディネスができている状態であると考えると、それらの行動を単体で訓 練しても反応の形態だけを指導することになり、般化や維持が困難となるだろう. 今後は、自閉症の中軸的な困難さの改善を目指すため、社会的刺激を強化子として機 能化する訓練を早期から実施することによる効果を分析することが重要である. 6-5.社会的刺激機能化の条件::社会的刺激が強化子として機能しにくいという点が、 自閉症児の中軸的な困難さに関わっているという仮説に基づき、研究4ではIJATという 共同注意集中訓練を実施した.全参加児で、始発型共同注意や社会的参照、観察反応と いった共同注意の改善が示され、そのほとんどはフォローアップでも維持されていた. 共有機能の始発型共同注意や観察反応、社会的参照といった行動も改善したことから、 特定の行動レベルでは社会的刺激が強化子として機能するようになったと考えられる. このような効果が示された理由には、多機能な共同注意を短期集中的に指導したことな どと同時に、反応形態を絞ったことが有効であったと考えられる.始発型共同注意には、 アイコンタクト以外に、言語や指さしといった反応形態もある. しかし、研究4では評価においても訓練においても、アイコンタクトを基本の標的行 動とした. 研究4の参加児は3~4歳と生活年齢が低く、アイコンタクトは、共同注意行 動のなかでも初期に発達する行動である.しかしそれだけではなく、社会的刺激を強化 子にするという観点からは、アイコンタクトを指標とする事で、評価においては他者の 視線や表情という視覚刺激が機能しているかどうかの評価を行うこと、介入においては 確実に社会的刺激を参加児に見せ、そこに1次性の強化を対提示していくという過程を 経ることが重要であった.熊(2009)は、自閉症児のアイコンタクトと言語の関係を分 析した結果、言語能力が高くなるほど、言語にアイコンタクトが同期する割合が低くな ることを示した.これは、言語が発達することによってアイコンタクトが果たしていた 機能に置き換わっていくからであると考えられる.定型発達児には、このような傾向は 示されなかったため、言語発達が進むごとにアイコンタクトのコミュニケーションにお 13.

(14) ける機能が減じていくことは、自閉症児特有の行動変容過程であると考えられる.アイ コンタクトはあくまで要求などの手段として働いており、他者の視線や表情、顔といっ た社会的刺激の強化子としての機能が脆弱だった可能性がある. IJATのフォローアップでは殆どの参加児が学習を維持していたが、観察反応の下位 行動である社会的強化への反応の正反応率が低下した参加児もいた.社会的刺激を強化 刺激としての機能を確立させるためには、日常的に訓練効果を維持する関わりを継続し、 強化履歴を積み重ねていくことが重要だと考えられる.例えば幼少期にIJATを短期集中 で実施し、それ以降就学まで、保護者によって維持訓練を行っていくなど、低密度かつ 長期の介入モデルも有効であろう.長期の介入モデルにより、社会的刺激が強化子とし て十分機能する基盤を形成された自閉症児とそうでない自閉症児が、幼少期以降の社会 性や言語、自閉度などの発達指標にどのような違いを示すか検討する必要がある. 6-6. 課題と今後の展望:本研究では、社会的刺激が強化子として機能する条件で、 自閉症児が困難を示すという仮説を支持する結果が得られた.この傾向は、生活年齢や 発達年齢の改善に関わらず一定の割合で残っていくと考えられるが、行動指標でこの傾 向が示されたことを評価した研究はなく、写真や動画を使った基礎研究が中心である (Kylliainen & Hietanen, 2006; 熊, 2009).この傾向が発達年齢や生活年齢に関わらず 維持される自閉症の中軸的障害なのか、という仮説を検討するためには、実際に他者が 社会的刺激を強化子として提示するコミュニケーション場面での行動特徴を、学齢期以 降でも評価していく必要があるだろう. また、研究4で行ったような社会的刺激を強化子にする訓練が、自閉症の中核症状の 改善に繋がり、その従属変数として、始発型共同注意や社会的参照といった共同注意の 改善に繋がり、さらにその従属変数として、知能や言語といった発達指標の改善が加速 するという階層構造がある可能性がある.今後は、この仮説を検討するため、これまで 知的機能や言語の改善に効果が顕著に示されてきた早期療育を行いながら、並行して社 会的刺激を強化子にする訓練を徹底的に行うことで、療育効果をより増大することがで き、また自閉症の中核的な症状改善につながるかを検討する必要があるだろう.. 14.

(15) 7.引用文献 Butterworth, G. (2001). Joint visual attention. In G. Bremner, & A. Fogel (Eds.),. Infant Development (pp213-240). Oxford, UK: Blackwell Publisher. Clifford, M. S., & Dissanayake, C. (2008). The early development of joint attention in infants with autistic disorder using home video observations and parental interview. Journal of Autism and Developmental Disorders, 38, 791-805. Cornew, L., Dobkins, R. K., Akshoomoff, N., McCleery, P. J., & Carver, J. L. (2012). Atypical social referencing in infant siblings of children with autism spectrum disorders. Journal of Autism & Developmental Disorders, 42, 2611-2621. Dawson, G., Rogers, S., Munson, J., Smith, M., Winter, J., Greenson, J., Donaldson, A., & Varley, J. (2010). Randomized controlled trial of an intervention for toddlers with autism: the Early Start Denver Model, Pediatrics, 125, 17-23. Gewirtz, J. J., & Peláez-Nogueras, M. (1992). Social referencing as a learned process.. In S. Feinman (Ed.). Social referencing and the social construction of. reality in infancy (pp 151–173). New York: Plenum. Goods, S. K., Ishijima, E., Chang, Y., & Kasari, C. (2013). Preschool based JASPER intervention in minimally verbal children with autism: Pilot RCT. Journal of. Autism & Developmental Disorders, 42, 1-12. Kasari, C., Freeman, S., & Paparella, T. (2006). Joint attention and symbolic play in young children with autism: a randomized controlled intervention study.. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 47, 611–620. Kasari, C., Gulsrud, C. A., Wong, C., Kwon, S., & Locke, J. (2010).. Randomized. controlled caregiver mediated joint engagement intervention for toddlers with autism. Journal of Autism & Developmental Disorders, 40, 1045-1056. Kylliainen, A., & Hietanen, J. K. (2006). Skin conductance responses to another person’s gaze direction in children with autism. Journal of Autism and. Developmental Disorders, 36, 517-525. Koegel, R. L., & Koegel, L. K. (2006). Pivotal response treatments for autism:. communication, social, & academic development. Baltimore: Paul H. Brookes. 熊仁美 (2009). 自閉症スペクトラム障害における共同注意と社会的参照行動. 慶應 義塾大学大学院社会学研究科修士論文.(未公刊) Lovaas, O. I. (1987). Behavioral treatment and normal educational and intellectual functioning in young autistic children. Journal of Consulting and Clinical. Psychology, 55, 3–9. Mundy, P. (1995). Joint attention and social-emotional approach behavior in 15.

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図 4.  共同注意包括的評価における通過人数の比較(マクネマー検定の結果).  PRE・

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