問 36<問 39>③)
何らかの団体や組織に加入し地域活動をしている人の割合をみると一般高齢者で約 5 割が、要支援・要介護者においては 4 人に1人が地域の共助の仕組みを利用していた。
生活圏域ごとでは、 「自治会・町内会」 、 「サークル・自主グループ」 、 「老人クラブ」の
加入割合において手稲鉄北・前田地域において高かった。一方、新発寒地域においては
低調であった。 「ボランティア活動」においては、もっとも低い新発寒地域 3.1%から最
も高い星置 10.3%と地域差が大きいといえた。地域の活性化が低調な地域には地域特性
を考慮したうえでの選択と集中を旨とする区政の取り組みが求められる。
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12)介護支援ボランティア活動への参加意欲(問 41<問 44>)
一般高齢者合計において「興味はあるが参加していない」54.7%、 「参加したくない」
35.7%であった。要支援・要介護者においては「興味はあるが参加していない」28.9%、
「参加したくない」63.8%であった。
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13)居住継続の意向とその理由(問 42<問 45>)
一般高齢者においても、要支援者・要介護者においても、95%を超える者が手稲区に 今後も住み続けたいと回答していた。さらに“手稲区に今後も住み続けたい”が「はい」
の者について男女別に比較すると、一般高齢者は男性 95.1%、女性 96.2%であった。要 支援・要介護者においては男性 95.4%、女性 96.2%であった。一般高齢者・要支援・要 介護者ともに男女差はみられなかった。
その内訳は、一般高齢者においては「住みなれているから」91.1%、 「買物に便利だか ら」53.7%、 「医療機関が充実しているから」45.9%、 「自然に恵まれているから」40.7%
の順であった。一方、で要支援・要介護者においては「住みなれているから」86.1%、
「医療機関が充実しているから」41.5%、 「買物に便利だから」29.0%、 「まわりの人が
やさしいから」25.0%の順であった。要支援・要介護者においては医療機関の充実、近
隣者の存在を必要にしていることがうかがえる。
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7.自由記載項目
自由記載項目について、代表的ないくつかの意見を抜粋して掲載する。なお、文章後の
( )内の数字は、同様の意見が出た数を示している。
1)お�まいの��の医療施設(病院・診療所)について、�便・���な� (� ��)
一般高齢者と、要支援・要介護高齢者を比較すると、要支援・要介護高齢者からは、
<施設・設備面>について要望が多かった。その他は同じような意見であった。
�通院に�する�便・���な�
○病院・診療所が遠い(24)
・
良い病院だと思うが、距離が遠い。
・
遠いため、一人では通院できず、嫁いだ娘に仕事を休んでもらって通院しなけれ ばならない。
・
遠いため、主人の車で通院している。その為、自分の体調が悪くても、自分の都 合で通院する日が決められない。
○徒歩圏内にかかりつけ医がほしい・歩いていける距離に病院・診療所がない(12)
・
車が無くても歩いて行ける所にあればうれしい。
・
タクシーで病院へ通院している。もっと近くの歩いて行ける距離ににあったらと 思います。
○交通の便が悪い(15)
・
交通の便が悪い。
○乗換が大変(4)
・
バスの乗り換えが大変で、通院が苦痛な時がある。
○冬期の通院が大変(15)
・
少し遠いので冬はタクシーに乗って通院しています。冬場が大変です。
�診療科に対しての�便・���な�
○整形外科について(5)
・
近くには整形外科がありません。
・
良い整形外科がありません。
○精神科について(4)
・
精神科(デイサービスが)と、そこに通所できる病院、施設がほしい。
・
精神科で、自分が通院しやすい所にない。
�医師(医療・介護�事者)に対しての�便・���な�
○もう少し丁寧に診察をしてほしい(11)
・
待ち時間は長いのに、病気に対しての説明時間は短い。
・
診察時間が短い。まだ聞きたい事があるのに、医者の方から、「今日はこれでい いですよ」と言われる。
○患者に接する時の態度を改めてほしい(8)
・
脳梗塞の患者だから、何もわからない事と思い、医師、看護師、ヘルパー等々の
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態度が悪いです。非常に残念な事です。
・
高齢者に対する病院の扱い方がぞんざいである。まもなく死ぬ人、イコール、ど うでもいい人という感じがする。特に大病院で感じる。
・
看護師の対応が悪かった。転倒しても連絡もなく本人が腰の痛みを訴えても家族 がお見舞いに行ってもうやむやにしていた。
・
入院患者を「△△ちゃん」と呼んだり、嚥下機能が不十分な患者に早く食べるよ うに急かしたりと、落ち着いて食べさせなかった。人としての扱いがなく尊厳を 無視していた。
○処方薬に関すること(4)
・
症状が変わっても薬を変えようとしない。
・
薬の量が多いと感じる。
�診療の待ち時間(混�)に対する不�・不�足な�
○待ち時間が長い(32)
・
待ち時間が長く、予約の時間はあるようでないものと感じる。
・
待ち時間が長く、とても疲れる。
・
具合が悪い時に待ち時間がとても辛いです。
○予約が取りにくい(2)
・
混んでいて予約が取りにくい。
�医療施設の��についての不�・不�足な�
○総合診療科を設けてほしい(3)
・
近年診療科目が細分化され、どの科へ行けば良いのか、わかりづらく、病状に応 じ的確に診断される総合内科などの振り分けがあればと思います。
○往診システムについて(3)
・
すぐ往診に来てくれる様なお医者さんがいると助かる。
�入院に関する不�・不�足な�
○入院できる病院が少ない(12)
・
入院・施設に入りたいけど入れない。
・
具合が悪くても入院出来ない。
�医療施設�の情報不足による不�・不�足な�(�)
・
医療施設の情報不足。
・
今は、かかりつけの病院を札幌駅近くでしているが、年をとってくると、近くの 家庭医に行きたいのですが、良い所がなくて、探しています。
・
現在、自分に合う歯科医が見つけられないでいます。
・
引っ越して来たばかりなので、医療施設がよくわからない。
・
若年性認知症に対応する病院が見あたらない。
�費�についての不�・不�足な�
○医療費について(3)
・
検査が多すぎるため高くなる。
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・
医療費が高い。
○交通費について(7)
・
車イスでの通院なので介護用タクシーを利用しています。タクシーに乗り込むま での介助料がかかり経済的負担が大きい。
・
足が悪い為、夏はいいのですが、冬はタクシーしか使えないので治療費よりタク シー代の方がかかり、遠い病院等はすぐには行くことが出来ず、我慢している状 態です。
���・���についての不便・不�足な�(��)
・
階段が多い。
・
入口に階段があったりする。中の廊下に手すりがない所がある。
・
眼科などは階段あり、車イスで不便です。
・
近くに車イスで入れる皮膚科、整形がなく、車イス用のトイレがない。だから時 間ばかりかかる
・
階段は困る。歯医者はスロープのある所を探して変更した。
・
歯医者に身障者用トイレがない。トイレに手すりすら付いていないのに身障者を 専門に診ているような看板を掛けていた。
・
歯科医が 2 階にあり、通院できない。病院を変えるしかない。
�)��まいの��の訪問医療・訪問看護体制について、不便・不�なこと (問 2�)
一般高齢者と、要支援・要介護高齢者を比較すると、一般高齢者からは、情報に関す る要望が多かった。要支援・要介護高齢者からは、具体的な要望が多かった。
�訪問医療についての不便・不�足な�
○訪問医療について、詳しく情報が知りたい(7)
・
訪問医療を行っている医院のリストがあれば良い。
・
家族の助けがないと通院が出来ない為、医師が自宅まで来て状態を診てくれると いいのにとは何度も思いました。情報が不足しています。
○その他
・
夜間診療してほしい。
・
申し込んでも、すぐ対応してもらえる状況にない。
�訪問看護ス�ーシ��についての不便・不�足な�
・
訪問看護体制の手続きの方法と訪問医療など不明、特に医療機関が不明。
・
夜間の訪問看護、ヘルパーをもっと手軽に(日中の様に)利用出来ると助かる。
・
訪問看護の内容についてわからない。
・
理論的、法的なことはある程度理解できるし、説明もされるが、具体的なことは
さっぱり、こちらが理解し、選択できるような説明は無理なのでしょうか。
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�)在宅で暮らし続けるた�に必要なこと (� ��)
一般高齢者と、要支援・要介護高齢者ともに同じような意見が出ていた。
�医療関連
・ かかりつけ医師の往診があること。
・ 動けない時に来てくれるお医者が近くにいるといい。
�自宅の��
・ 車椅子で生活できるバリアフリーな家、又はスペースがある。
�交通�ンフ�関連
・ 通院の足となる JR バスの存続を強く希望します。
・ 近くの医療機関に送迎のサービス、又はタクシーの割引サービスが欲しい。
���関連
・ 希望、どの家にもテレビがあるので、医療機関と自宅のテレビで直接コンタクト取 れるシステムがあったら、1 人でも自宅で安心して一生を終える事が出来る。
・ 緊急時、別居している家族、兄弟等速やかに連絡してもらえる仕組みが町内会等に あると安心。
・ 町内会があっても隣や班の人達との交流がないので、もっと人と人(町内)の交流が 必要と思う。
���・介護サービス関連
・ 独居の場合、1 日 1 回見回りが電話の安否確認が必要。
・ 日中も見守りの介護サービスが必要。
・ 介護している者が通院、その他所用で外周している間、見守ってもらう人を雇うの に介護保険を適用してほしい。現在は自費で家政婦を雇っている。
・ どんなことでも相談できる場所や電話などの逃げ場受け入れてくれる所。
�経済関連
・ お金がないと、在宅では暮らせないと思う。
・ 経済的に苦しいから、仕方なく在宅で暮らしている。
�介護者関連
・ 介護され家族に負担をかけてまで生きたくはありません。(10)
・ 現在介助してくれている人が病気になった時に、援助、又は相談相手になってくれ る人が欲しい。
・ 何かがあれば娘が色々世話をしてくれること。
・ 現在息子夫婦と同居、息子夫婦が健康でいてほしいと祈る。
Dalam dokumen
医療機関と保険者機能連携に関する 調査研究事業
(Halaman 66-77)