2)BMI(問 4・問 5)
一般高齢者の 85. 5%、要支援・要介護高齢者の 98.4%とほとんどがかかりつけ医を もっていた。
一般高齢者の 79.6%、要支援・要介護高齢者の 80.3%とほぼ 8 割が手稲区内にかかり つけ医をもっていた。新発寒、富丘西宮の沢地域では、手稲区内にかかりつけ医がある 人の割合が比較的低かった。
一般高齢者の 29.6%、要支援・要介護高齢者の 33.0%は、手稲区外にもかかりつけ医
をもっていた。新発寒、富丘西宮の沢地域では、手稲区外にかかりつけ医がある人の割
合が比較的高く、一次医療圏域は他区にもわたっていると考えられた。
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11)かかりつけ歯科医の有無(問 21)
かかりつけ歯科医をもっている者は、一般高齢者の 76.2%に対し、要支援・要介護高
齢者は 68.2%と比較的少なかった。富丘西宮の沢地域の一般高齢者では、かかりつけ歯
科医がある人の割合が比較的低かった。一方、要支援・要介護者では、手稲地域のかか
りつけ歯科医がある人の割合が比較的低かった。
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12)居住地域の医療施設の不便・不満足(問 22)
居住地域の医療施設の不便・不満足があるとの回答は、一般高齢者の 7.5%に対し、
要支援・要介護高齢者は 16.1%と比較的多かった。居住地域の医療施設の不便・不満足 がある人の割合の地域差は統計学的に有意ではなかった。
13)外来で治療できる傷病の際は病院より診療所を受診するようにしているか(問 23)
医療機関受診の際、外来で治療できる傷病の際は病院より診療所を受診するようにし ているとの回答は、一般高齢者の 60.1%、要支援・要介護高齢者の 55.5%であり、4 割 程度は外来で治療できる傷病の際でも病院を受診するようであった。星置の要支援・要 介護者は外来で治療できる傷病の際は病院より診療所を受診するようにしている者の割 合が有意に高かった。病院と診療所の役割についてより周知させる必要があると考えら れる。
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14)居住地域の訪問看護・訪問看護体制の不便・不満足(問 24)
居住地域の訪問看護・訪問看護体制の不便・不満足があるとの回答は、一般高齢者の
0.6%、要支援・要介護高齢者の 2.9%と少なかったが、「わからない」とした者が、一
般高齢者の 59.5%、要支援・要介護高齢者の 40.9%と比較的多かった。居住地域の訪問
看護・訪問看護体制の不便・不満足がある人の割合の地域差は統計学的に有意ではなか
った。
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5.介護サービスニーズ
1)介護・介助の必要性(問 25)
「介護・介助の必要性はない」者は、一般高齢者は 92.4%であったが、要支援・要介 護高齢者では 15.7%にすぎなかった。
介護・介助が必要だが現在は受けていない者は、一般高齢者の 5.2%、要支援・要介護
高齢者では 16.7%にみられ、介護・介助の潜在的ニーズは大きいものと考えられる。
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2)在宅で暮らし続けるために必要なこと(問 26)
在宅で暮らし続けるために必要なことについては、一般高齢者の 86.3%、要支援・要 介護高齢者の 93.9%があるとの回答であった。
「住み続けられる住まいがある」をあげた者(一般高齢者 58.8%、要支援・要介護高 齢者 58.6%) 、 「家族が同居、または近くにいる」をあげた者(一般高齢者 55.2%、要支 援・要介護高齢者 67.8%) 、 「利用できる介護サービスがある」をあげた者(一般高齢者 37.6%、要支援・要介護高齢者 56.6%)、 「身近に利用できる医療機関がある」をあげた 者(一般高齢者 45.0%、要支援・要介護高齢者 59.5%) 、 「デイサービス(通ったり宿泊 できる介護サービス)がある」をあげた者(一般高齢者 29.8%、要支援・要介護高齢者 49.6%)、「見守ってくれる友人・知人が近くにいる」をあげた者(一般高齢者 14.6%、
要支援・要介護高齢者 18.9%)については、要支援・要介護高齢者の方がニーズが 高かった。 「夜間に訪問してくれる介護サービスがある」 をあげた者は、 一般高齢者 19.5%、
要支援・要介護高齢者 14.4%と一般高齢者がやや多かった。
「経済的に余裕がある」をあげた者は、一般高齢者 23.9%、要支援・要介護高齢者
25.6%とほぼ同じ割合であった。
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3)現在の要介護度<問 27>
現在の要介護度は、要支援・要介護高齢者では「該当しない」者は、3.7%とほとんど いなかった。要支援・要介護高齢者の最も多い要介護度は、要介護1で男性の 24.4%、
女性の 24.6%であった。
4)1 年前の要介護度<問 28>
要支援・要介護高齢者のうち 1 年前は「該当しない」者は、男性 21.9%、女性 12.4%
であった。
現在の要介護度別にみると、現在要支援の 16.4%は 1 年前は非該当であった。また、
要介護度 1~2 の 11.1%は 1 年前は非該当であった。要介護度 3~5 の 7.9%は 1 年前は 非該当であった。
介護予防活動の評価としては現在の要支援・要介護高齢者の数での評価でなく、新規
に要支援・要介護となる割合をいかに低減させるかが重要となる。
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5)介護予防事業への参加(問 27<問 29>)
「既に参加している人」は、一般高齢者の 1.8%にすぎなかった。要支援・要介護高 齢者では 21.4%がすでに参加していた。
参加を勧められても「参加しない」との回答は、一般高齢者の 26.1%、要支援・要介 護高齢者の 53.4%と多かった。
6)介護保険サービスの利用<問 30>
介護保険サービスを利用している者は、要支援・要介護高齢者の 70.9%であった。
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7)介護保険サービス利用に対する考え(問 28<問 31>)
介護サービス利用についての考えでは、 「利用できるサービスは利用すべきだと思う」
との回答は、一般高齢者の 27.1%、要支援・要介護高齢者の 29.5%と両群の差はみられ なかった。
8)介護保険サービスの利用・周知状況<問 32>
訪問診療(医師の訪問)を利用したことがあるのは 12.2%であり、29.2%は「知らな かった」との回答であった。
訪問介護を利用したことがあるのは 18.0%であり、10.7%は「知らなかった」との回
Dalam dokumen
医療機関と保険者機能連携に関する 調査研究事業
(Halaman 35-43)