教
きょう材
ざいのかいせつ あやは︑祭
まつりのごちそうになる山
さん菜
さいをとりに山に入る と︑見たことがない花が一
いち面
んにさいている場 所
しにまよい こんでしまいました︒そこで山ンばに出会い︑一
いち面
んにさ く花のひみつを聞かされます︒
● 26 花さき山
当社 二次元コード
入ル
あ や
﹁おっかあ︑おらはいらねえから︑そよサ買ってやれ︒﹂
そう言ったとき︑その花がさいた︒おまえは家がびんぼうで︑二 ふた人 に祭 まつり着を買ってもらえねえことを知ってたから︑自分はしんぼうし た︒おっかあは︑どんなに助 たかったか
!
そよは︑どんなによろこんだか
!
おまえはせつなかったべ︒だども︑この赤い花がさいた︒この赤い
花は︑どんな祭 まつり着の花もようよりも︑きれ
いだべ︒ここの花は︑みんなこうしてさく︒
ソレそこに︑つゆをのせてさきかけてきた
小さい青い花があるべ︒それはちっぽけな︑
ふたごのあかンぼうの上の子のほうが︑今さ
かせているものだ︒
兄弟といっても︑おんなしときのわずかな
後先で生まれたものが︑自分はあんちゃんだ
と思って︑じっとしんぼうしている︒
弟は︑おっかあのかたっぽうのおっぱいを も
ウクンウクンと飲 のみながら︑もうかたほうのおっぱいもかたっぽうの手でいじくっていては
なさない︒上の子はそれをじっと見て︑あんちゃんだからしんぼうしている︒目にいっぱい
なみだをためて││︒
そのなみだがそのつゆだ︒
この花さき山一面の花は︑みんなこうしてさいたんだ︒つらいのをしんぼうして︑じぶん
のことよりひとのことを思って︑なみだをいっぱいためてしんぼうすると︑そのやさしさと︑
けなげさが︑こうして花になって︑さきだすのだ︒
花ばかりではねえ︒この山だって︑この向 むこうのみねつづきの山だって︑一 ひと人ずつの男が︑
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5
5
11 11
そ よ