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シート状吸着材の吸着特性(基礎特性および水平方向移動時吸着能)

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Academic year: 2024

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シート状吸着材の吸着特性 ( 基礎特性および水平方向移動時吸着能 )

資源・廃棄物研究室 16T7-034 藤好凌大 指導教員 宮脇健太郎

1. 背景と目的

ダム¹⁾やトンネル²⁾などの工事の際に発生す る掘削土に含まれる自然由来の土壌汚染物質で あるヒ素が環境基準を超えて溶出することが問 題となっている。溶出したヒ素の流出を防止する ために、シート状吸着材が開発されている。しか し、使用環境における吸着特性を調べる方法は現 在定められていない。

本研究では、実際の使用環境におけるシート状 吸着材の吸着特性を把握するための試験方法を 確立することを目的とした。本実験ではガラスビ ーズにより模した土壌の厚さによる影響を調べ た。

2. 実験方法 2.1 試料

シート状重金属イオン吸着材(コスモフレッシ ュNANO-450)(塗布量:50 g/m²)(以降 NANO-450)

2.2 実験方法

①水平方向水分移動時吸着能試験

試料 NANO-450 を 5×30 cm²(吸着材塗布量

0.75 g)に切断した。分析に影響を与える有機物を 除去するため、1 L ビーカーに吸着材が塗布され た面を内側になるように設置し純水で撹拌洗浄 を30分間3セット行った。その後、純水1 Lによ る流水で洗浄を行った。ヒ素(5 価)濃度を 100 µg/Lに調整した。過去の布施による研究より、吸 着材が塗布された面を下向きにすることでばら

つきが少ないこと。傾斜3度の吸着率が高く、ば らつきが少ないことが示されている³⁾ため、実験

装置(図1)の傾斜を3 度に調整し、切断した試

料を吸着材が塗布された面を下向きになるよう 設置した。粒径5 mmのガラスビーズを試料から

0 cm、1 cm、2 cm、3 cmと厚さの条件を変えて乗

せた。流量を 2018 年の日最大降水量⁴⁾から 667 mL に調整し、ヒ素(5 価)溶液を滴下した。0.5 時間毎に採水を行い、6 時間通水した。0.45 µmメ ンブレンフィルターでろ過を行い、ICP-MS を用 いてヒ素(5価)の濃度を測定した。

図1 実験装置

3. 結果および考察

図2にガラスビーズ0 cmの結果、図3にガラ スビーズ 1 cmによる吸着率の影響、図 4にガラ スビーズ 2 cmによる吸着率の影響、図 5にガラ スビーズ3 cmによる吸着率の影響を示した。図2 と他の図を比較すると、ガラスビーズを乗せると 吸着率が低下していることが分かった。ガラスビ ーズの毛細管現象により、ヒ素溶液を保水するた め、試料を通過する溶液の割合が減少したと考え た。

滴下

液移動

採水 吸着材

(2)

図3、図4、図5を比較すると、ガラスビーズの 厚さが2 cmと3 cmの際、吸着率は約60~100 % 以上であったのに対し、ガラスビーズの厚さ1 cm の吸着率は約40~80 %であった。これは、ガラス ビーズの厚さ1 cmに対して2 cm以上のほうが滴 下されるヒ素溶液が分散され、試料に行きわたる ため、吸着率が向上すると考えた。

図2 ガラスビーズの厚さ0 cmの吸着率

図3 ガラスビーズの厚さ1 cmの吸着率

図4 ガラスビーズの厚さ2 cmの吸着率

図5 ガラスビーズの厚さ3 cmの吸着率

4. まとめ

ガラスビーズを乗せると吸着率は低下するこ とが分かった。ガラスビーズの厚さが 1 cm であ るときは 2 cm 以上に比べて吸着率が悪くなるこ とが分かった。

5. 今後の展望

今回の実験では吸着材が塗布された面を下向 きにして実験を行ったため、吸着材が塗布された 面を上向きにして実験を行うことが必要である。

6. 参考文献

1) 自然由来の重金属(ヒ素)を含んだ掘削土の 処理工法事例について

https://thesis.ceri.go.jp/db/giken/h20giken/JiyuRo nbun/gt-11.pdf

2) 海老坂トンネル掘削発生土の土壌対策事例に ついて

https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/10139 51.pdf

3)布施典子 シート状吸着材の吸着特性(吸着 特性および水平方向水分移動時吸着能)

4)気象庁 過去の気象データ

https://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.

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