1 対話文の読解では,話の流れをつかむことと代名詞の指す内容を理解することが重要。
⑴ ( )内に疑問詞と〈主語+動詞〉があり,直前にDo you knowがあるから,間接疑問文である。
( )内を〈疑問詞+主語+動詞〉の語順にする。この場合,how tall「どのくらいの高さ」は1つ のまとまりとして考える。×Do you know how tall is it?にしないように注意!!
⑵ If ~, …「~ならば…」と,two times「2倍」を理解することがポイント。「東京スカイツリー(634
m)があと 32m高ければ東京タワー(333m)の2倍の高さになる」ことを,四則計算を使った式で表す。
⑶ 下記参照。代名詞と時系列に着目して並べかえよう。
itはイにあるTokyo Towerを指すね。
ケビンの発言に対する返答だからイが最初に来るよ。
1958 年の出来事のアの次は 1968 年の出来事のエだよ。
that はエにあるThe first building that was more than one hundred meters tallを指すよ。
themはオにあるmany taller buildings than that「それより高い多くの建物」を指すよ。
⑸want to visit Horyu-ji againと同じこ とを表す文だよ。
⑹先行詞peopleは人を表す語だね。
⑺あ
⑺い
⑺う
⑴know などの後に how があるときは,how to ~
「~する方法」か間接疑 問文の可能性が高いよ。
↓
↓
↓
↓
⑷ 下線部③の文の主語Itはthe pagoda「法隆寺の五重の塔」を指す。五重の塔が立っている期間を 英太の父親の4回目の発言から抜き出す。
It’s about one thousand three hundred years old.「約 1300 年の古さだ」=It has stood there for about one thousand three hundred years.「約 1300 年間立っている」
⑸⒜ 「ケビンが写真で見つけた古い建物は東京にありますか?」…the old building Kevin found in the
pictureは法隆寺の五重の塔を指す。五重の塔は奈良県にあるから答えはNo, it isn’t.である。
⑸⒝ 「なぜ英太はもう一度法隆寺を訪れたいですか?」…本文中からwant to visit Horyu-ji againと 同じことを指す表現を探し,その直後の文を答えに合うように変える。Why ~?「なぜ~?」の質問 には〈To+動詞の原形〉か〈Because+主語+動詞〉で答える。
⑹ 〈関係代名詞+動詞〉で後ろから名詞を修飾して表す。先行詞が人を表す語だから,使う関係代名詞 はwhoである。
⑺ 東京スカイツリーを建てるのに,法隆寺の五重の塔で使われた技術が使われていることを聞いたケ ビンの感想が入る。「最新の技術は最古の技術から来ている」という意味の文にする。抜き出す箇所は 前のページにある対話文の の部分を参照。
【本文の要約】 [重要表現]
ケビン :来週,僕は東京へ行くんだ。※1今までに東京スカイツリー を訪れたことはある?
※1Have you ever ~「今までに~した ことがありますか?」
英太 :いいや,※2まだないけれど,そうしてみたいな。それは東 京タワーより※3ずっと高いんだ。
※2not yet「まだ~してない」
※3much+比較級「ずっと~」
※4say ~「~と書いてある」
ケビン :ここに東京スカイツリーは 634mだと※4書いてあるよ。東 京タワーも高いタワーみたいだね。どのくらい高いか知っ ている?
英太 :うん,※5高さは 333mだよ。新しいタワーがあと 32m高け れば,東京タワーのちょうど2倍の高さになるよ。
※5is ~ meters tall「高さ~mだ」
ケビン :東京にはもう高いタワーがあるね。なぜ新しいタワーが必 要なの?
英太 :※6わからないな。なぜか知ってる,お父さん? ※6I’m not sure.「わからない」
英太の父 :タワーは電波を送信するのに使われているんだ。それらを
※7受信する※8ことで私達はテレビを見られるんだ。 ※7receive「受信する」
※8by ~ing「~することによって」
ケビン :東京タワーがそれらを送信するために使われていることは
それほど高くなかったんだ。最初の高さ 100m以上の建物 は 1968 年に建てられた。その後,東京にはそれより高い建 物がたくさんできた。中には 200mを超えるものもあった んだよ。
英太 :そうか。※11人々にとって東京タワーから電波を受信するの は難しくなったんだね。
※11It becomes…for+人+to ~「(人)に とって~することは…になる」
英太の父 :そう。だから※12東京タワーよりも高い,新しいタワーが必 要になったんだ。
※12このwhichは関係代名詞
ケビン :ありがとうございます。わかりました。※13東京スカイツリ ーへは行ったことがないので,東京へ※14行くのが待ちきれ ません。ところで僕はもう1つ尋ねたいことがあります。
この写真を見てください。古い日本の建物が写っています。
これも東京にありますか?
※13have never ~「~したことがない」
※14can’t wait to ~「~するのが待ちき れない」
英太 :いいや,東京にはないよ。これは奈良県にある法隆寺の五 重の塔だよ。
英太の父 :それは世界で一番古い木造建築だよ。それは※15建ててから 約 1300 年経つんだ。
※15be ~ years oldは「(人が)~歳だ」,
「(ものが)…してから~年経つ」
ケビン :奈良は僕がいつか訪れたい場所の1つです。ではなぜこの 写真がここにあるのですか?
英太の父 :東京スカイツリーの構造はこの塔に由来するからなんだ。
※16それは長い間ずっと立っている。つまり,その構造は
※17塔を地震に対して強くするのにとても有効なんだ。当時 の人々はすばらしい技術を持っていたんだと思うよ。
※16この〈have+過去分詞〉は「ずっ と~」という意味の現在完了“継 続”。
※17make A B「AをBの状態にする」
Bはstrong against earthquakes。 英太 :東京スカイツリーが最新の技術で建てられたことは知って
いるよ。でも五重の塔に由来するとは知らなかったよ。僕 は※18修学旅行で法隆寺を訪れたけれど,もう一度訪れたい な。今回は五重の塔をもっと注意深く見るよ。
※18on my school trip「修学旅行で」
ケビン :最新の技術は最古の木造建築から来ているんだね。※19それ を知ってとても驚いているよ。それを建てた人々はとても 偉大だと思うよ。
※19be surprised to ~「~して驚く」
2 説明文は段落ごとに主張する内容をつかむことが重要。この英文の場合は時系列を意識して英文を読み 進めよう。
⑴ 空欄の前後にある接続詞に着目しよう。
① ヨーロッパの人々はトマトを見て楽しむだけだった becauseなぜなら 「それらが美しかったから」
② 「多くのアメリカ人はトマトを食べなかった」becauseなぜなら トマトが有毒だと信じていたから
③ トマトを食べるロバートを見た人々が知った ということthat「自分達もトマトを食べることができる」
⑵ 段落ごとに違う時代のことが書いてあることに着目しよう。
⑵ア 16 世紀のことだから,第1段落から読み取る。
⑵イ 19 世紀のことだから,第3段落から読み取る。1820 年は 19 世紀である。
⑵ウ 現在のことだから,最終段落から読み取る。・be good for ~「~に良い」
【本文の要約】 [重要表現]
16 世紀,トマトは中央アメリカからヨーロッパに※1もたらされた。
トマトは美しかったので,ヨーロッパの人々は※2見て楽しむ※3だけ だった。その後,トマトを食べ始める人が現われた。
18 世紀,彼らはトマトを北アメリカにもたらした。しかし多くのア メリカ人はまだトマトが有毒だと信じていたので,食べなかった。
アメリカの人々はどのようにしてトマトを食べ始めたのか?多くの 人々が信じる有名な話がある。1人のアメリカ人,ロバート・ジョン ソンはヨーロッパでトマトを好んで食べていたので,※4他のアメリカ
※1〈be動詞+過去分詞〉は「~され る」という意味の受動態
※2enjoy ~ing「~して楽しむ」
※3just「ただ~だけ」=only
※4want+人+to ~「(人)に~してほ しい」
⑵ア.16 世紀について書かれている段落だね。
⑵イ.1820 年は 19 世紀だね。
⑵ウ.現在について書かれている段落だね。
⑴①②becauseは理由を表す接続詞だね。
⑴③thatは考えたことやわかったことを表す接続詞だね。
今,トマトは※6世界中で※7様々な食べ物に使われ,私達はそれが
※8身体に良いことを知っている。
※6all over the world「世界中で」
※7many kinds of ~「様々な~」
※8be good for ~「~に良い」
3 ⑴① 天気を尋ねる表現は〈How is the weather+(場所)+(時間)?〉。過去形の〈How was the weather?〉や未来形の〈How will the weather be?〉も覚えておこう。
なお,whatを使って現在の天気を尋ねるときは,What is the weather like?と言う。
文意「今日のロンドンの天気はどうですか?」
⑴② 直後にwithが来る動詞は選択肢内ではイのみ。・agree with ~「~に賛成する」
文意「彼の計画に賛成することは,私には難しい」
⑴③ 直後に〈all the+名詞の複数形〉があるから,エが適切。
文意「このグループの歌手全員の中で一番人気があるのはだれですか?」
最上級がある文でofの後には複数を表す名詞が,inの後には範囲を表す名詞が続き,「○○の中で 最も~」という意味になる。
例:He is the tallest of all the classmates.「彼は全てのクラスメートの中で最も背が高い」
He is the tallest of the five.「彼は5人の中で最も背が高い」
He is the tallest in his class.「彼はクラスの中で最も背が高い」
⑴④ 「電話に出る」という意味にするから,エが適切。・answer the telephone「電話に出る」
⑵① 「○○がある」という意味の〈There+be動詞+○○〉のbe動詞は文の時制と直後の名詞に合わ せる。英文全体の時制が現在で,直後の名詞some festivalsは複数だから,areにする。
⑵② 「それは5月に開催される祭りです」という意味になるから,過去分詞にする。
〈過去分詞+語句〉で後ろから名詞を修飾し「~される○○(名詞)」という意味になる。
⑵③ 前置詞の後にある名詞は目的格にする。・both of ~「~の両方とも」
⑶① 下線部直後のBの発言「どうもありがとう。そうするよ」より,体調が悪そうなBに対して「早 く寝た方が良い」などと体調を回復させるためのアドバイスする表現を考えて書く。should「~す
べき」やhave to「~しなければならない」を使おう。
⑶② 家を早く出たのに遅れてしまった理由を考えて書く。家から目的地までの間に何があったかを過 去形を使って表現しよう。
4 「全ての中学生はボランティア活動をするべきである」という意味の文。賛成(I think so.),反対(I don’t
think so.)のどちらの立場でもよいが,「好き/嫌い」などの感情論ではなく「○○に役立つ」や「○○
をするのに時間を使った方が良い」など客観的な理由を述べよう。
この問題の採点基準は以下の通り。
○形式について
・スペル,連語表現,語順のミス…1件につき2点減点
・意見が 10 語未満である…0点
○内容について
・最初にI think so.かI don’t think so.がない…0点
・中学生がボランティアをすることについての意見でない…0点
・理由が客観的でない…4点減点