2017 年度
上智⼤学経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論⽂
フリーランサーの実態とは?
〜急速に増加するフリーランスのこの先とは〜
2018 年 1 ⽉ 15 ⽇
A1441945 勧学 知穂
⽬次
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 基本情報
Ⅱ-1. フリーランスの定義
Ⅱ-2. フリーランスの歴史
Ⅱ-3. フリーランスの概要
Ⅲ. 仮説・検証
Ⅲ-1. ⼈⼝減少による仕事環境と意識の変化 Ⅲ-2. IT 技術の発展
Ⅲ-3. 賃⾦の伸び悩みと社会の⾼齢化
Ⅳ. 結論
Ⅴ. 終わりに
Ⅵ. 参考⽂献
Ⅰ. はじめに
突然だが、テレビ朝⽇系のドラマ“ドクターX〜外科医・⼤⾨未知⼦〜”をご存知だろう か?私の家族は、このドラマの放送がスタートした 2012 年から観続けている。放送当時は なぜこのドラマに惹かれたのかわからなかった。過去にも医療ドラマは放送されていた。し かし、このドラマの設定は型破りだった。それは、主⼈公が「フリーランス」の外科医とい う設定だ。従来の医療ドラマはどこかの⼤学病院に所属する医師の葛藤などを描くストー リーなのだが、このドラマは何にも属さない⼀匹狼のようなフリーランスにフォーカスを 当てている。その世界観に惹かれたのではと考える。フリーランスしての強い⾃覚とプロ意 識をもって仕事に取り組む姿勢に、“そんな⼥性になりたい!”と私は⼦供ながら憧れを抱い た。実際の医療現場で働く⼈の中にフリーランスの医師は増加している。従来の働き⽅は企 業に所属し、安定的な収⼊を得る考え⽅が普遍的であった。ある Web アンケートによると 8割の⼈が働くモチベーションは「給料」と考える中、約2割の就労者は「⾃分⾃⾝の⼒を 試したい」と考える。実際に、私のいとこで起業した者が⼆⼈いる。社会でも広く多様な働 き⽅が認められており、⾃分にあった働き⽅を探したり、求めたりすることが可能になって いる。時代の変化に伴って、働き⽅も変化していく。しかし、フリーランスは会社員ではな いため収⼊⾯は安定しておらず、フリーランスとして働くことを躊躇している⼈も⼤勢い ることも現実である。⽇本政府も「働き⽅改⾰」の⼀環として後押ししているため、これか らさらに注⽬されるのではと考える。本研究で国内におけるフリーランサーの在り⽅につ いて考えていきたい。
Ⅱ. 基本情報
Ⅱ-1. フリーランスの定義
フリーランスとは特定の企業や団体、組織に属しておらず、⾃らの才覚や技能を提供する ことにより社会的に独⽴した個⼈事業主もしくは個⼈企業法⼈である。単発の仕事として あらゆる仕事をこなすものの、その仕事を依頼する度に契約を結ぶ形をとっている。国税局 では⾃由職業として広く、開業医や⼩説家、芸能⼈、スポーツ選⼿など個⼈の能⼒によって 成果が決まる職種に多いが、⼤⼯やプログラマーなどの技術者もフリーランスである。フリ ーランルの“フリー”は「無料」ではなく「⾃由・中⽴」という意味である。
Ⅱ-2. フリーランスの歴史
フリーランスという⾔葉の語源は中世のヨーロッパにまで遡る。その時代、数多くの戦争 が起きていた。各国には、専属の軍隊が配備されていたのではなく、戦争が起こる度に契約 を結び軍隊(槍騎兵)を雇っていたと考えられている。そのため、⼈間の数ではなく、⼀戦 闘単位「槍」という括りで契約を結んでいた。そして、まだ敵国との契約を結んでいない軍 隊を総称して「フリーランス」と呼んでいた。兵⼠や戦闘単位を⽰していたが、「組織から 独⽴して働くこと」を指すようになり、意味が変化し現在に⾄る。
Ⅱ-3. フリーランスの概要
⼀⼝に“フリーランス”といっても、独⽴してそれだけで⽣活をしているわけではない。本 業の隙間時間に⾏う副業から法⼈として会社を起こして運営しているものまで、かたちは 様々である。以下のデータはランサーズ株式会社が全国の20-69歳の男⼥(3,095 ⼈)を 対象にフリーランス実態調査を実施し、その調査結果から抜粋したものである。
⽇本における広義のフリーランス数の推移である。昨年度対⽐で5%増加し、おおよそ就
業⼈⼝の40⼈に1⼈程度である。⼀⽅でアメリカに⽬を向けてみると、就業⼈⼝の4⼈に 1⼈がフリーランスとして⽣活を送っている。このことから、国によって働き⽅が違うこと がわかる。また、国内の市場規模の推移は以下のように予測されている。昨年⽐15%増加 となり、⽇本経済にも影響を及ぼしている。
広義のフリーランスを⼤きく分けると以下の4つのタイプが挙げられる。
フリーランスは時間や場所にとらわれない⾃由さに、年齢や性別を問わず増加してい る。昨年と⽐較すると特に“副業系すきまワーカー”が急増しているのが⽬⽴つ。総務省の 調査によれば、副業を営む者は約234万⼈存在し、有業者(6442万⼈)のうち3.6%
を占めている。しかし、他国に⽐べて、国内の普及率はまだまだ低いことが現状である。
多様な実態が必ずしも⼗分把握されていないことも問題視されている。今後、多様かつ柔 軟な働き⽅の理解が求められる。
次に、フリーランスのメリットとデメリットを⾒てみる。
以上はランサーズ株式 会社がフリーランサー向 けに調査した“働き⽅の 満⾜度”である。データ からもわかる通り、フリ ーランスは働き⽅に捉わ れず⾃由に、そして⾃⾝
の魅⼒を⽣かすことで達 成感がある。⾃由で柔軟 な⽣活を送ることができ るとモチベーションも上がる。育児や介護などを⾏いながら仕事をこなす在宅就労(テレ ワーク)を推進している企業が増加したことも要因の⼀つである。その⼀⽅で、デメリッ トとなる障壁もある。それは以下の通りである。
フリーランスを継続する上で、収⼊⾯の不安が最も多い。また、彼らは属していないこ とから社会保障、福利厚⽣を受けることができない。個⼈で仕事を⾏うため、コミュニテ ィーや社会からの信⽤獲得も難しいことが現状として掲げられる。共働きの家庭が増えて いる現在、育児や介護を⾏いながら、⽣活費や家計費の補助として⾃⾝のスキルを使って フリーランスとして働く⼥性が増えている。
本章ではフリーランスの歴史、概要、メリット、デメリットをまとめ、時代の変化や流
⾏によって従来の働き⽅が変⾰してきている。8割の就業者が「給料」をモチベーション にしている中、残り2割は「仕事が好きである」や「⾃⼰成⻑」をモチベーションにして
いる。ここで⼀つの疑問が⽣まれてきた。多数の就業者が「給料」をモチベーションに掲 げているにも関わらず、なぜ、収⼊が不安定であるフリーランスとして働き続ける就業者 が年々増加しているのか。そして、今後も増加していくのか。という疑問が浮かんでき た。仮説として以下の3つをたてた。
1. ⼈⼝減少による働き⽅と意識の変化 2. IT 技術の発展
3. 賃⾦の伸び悩みと社会の⾼齢化
この3つを次章で⼀つ⼀つ仮説・検証していきたい。
Ⅲ. 仮説・検証
前章で、フリーランスの歴史から概要、メリット・デメリットをみてきた。本章では、
前章で述べた概要、メリット・デメリットをもとにたてた、3つの仮説を検証していきた い。
Ⅲ-仮説1 ⼈⼝減少による働き⽅と意識の変化
近年、慢性的な出⽣率の低下から、国内の⼈⼝は年々減少していることから、この仮説 を設定する。労働⼈⼝増加のため、⼥性雇⽤も積極的に⾏っている。しかし、企業経営は グローバル化の進展や国内マーケットの縮⼩から厳しさを増しており、終⾝雇⽤形態が崩 れる可能性がある。そんな時代に不安を持つ者が、通信教育にて資格を簡単に取得し、そ のスキルや経験を活かせる働き⽅(仕事環境)を意識したことが⼤きな背景である。
Ⅲ-検証・考察1
総務省による労働⼒調査平成 29 年 11 ⽉分の集計における就業者数は 6,552 万⼈と前年 同⽉より 75 万⼈(内⼥性 66 万⼈)増加している。⽇本政府が、就業者数の減少に⻭⽌め をかけるため、積極的に⼥性雇⽤を推進していることからこの結果に繋がっている。ここ で専業主婦世帯と共働き世帯の推移を⾒ていきたい。以下のグラフは総務省の「労働⼒調 査」の統計表から就業状態を集計したものである。平成8年から平成9年あたりから共働 き家庭が増え始めている。
共働き社会から、⼥性 だけでなく男性も家事や
⼦育てに積極的に協⼒す ることが⼀般的になりつ つある。共働き家庭への 理解が広がり、企業は育 休や⼦育て⽀援に対して 積極的である。しかし、
正社員や⾮正社員として
勤める以上、休暇期間は1年から 2 年と短い。時間の制約がある就業形態の就労者より も、フリーランスのような⾃由な時間に働くことができ、場所にも制約があまりない働き
⽅にシフトしていく者が増えていくのではと考える。朝の通勤ラッシュがないことは、フ リーランスという働き⽅の魅⼒ではないかとも考える。また、意識の変化として本研究の 初めにも記述したが、給料のためで働くのではなく、⾃分⾃⾝の実⼒がどこまで社会で通
⽤するかを試したいと考え、フリーランスを選択する者もいる。内閣府の「国⺠⽣活に関 する世論調査(6,281 ⼈)」の働く⽬的は何かという調査結果のデータを集計したものによ ると、お⾦を得るためと答えた者を除いた場合、⾃⾝の才能や能⼒のために働くと答えた 者だけが前年より増えている。意識の変化が働き⽅を変えていることから、才能や能⼒を 発揮できる働き⽅、フリーランスが増加していると考えることができる。
Ⅲ-仮説2 ICT 技術の発展
ICT 技術の進歩により、インターネットで情報収集が簡単にできる時代である。IT 技術 の発展に伴って、リモートワークやテレビ会議、また Skype での⾯接など在宅での業務を
⽀援する技術が⽣まれている。⽇本政府は中央省庁の地⽅移転を⽬指している。その⼀環 として、2016 年に消費庁の⼀部を徳島県へ移す実地調査を⾏った。テレビ会議などの IT 技術を活⽤することで省庁の地⽅移転が可能か試みを⾏っている。このことから、働き⽅
も⼤きく変化していく兆しがあると予想できる。
Ⅲ-検証・考察2
総務省「通信利⽤動向調査」よりインターネットの利⽤状況を調査したものである。左図 はインターネットの利⽤者数と⼈⼝普及率を、右図は利⽤端末の種類を表している。利⽤者 は前年より28万⼈増加し、右肩上がりで伸びている。また、端末別の利⽤状況はパソコン が依然として最も多く、その次にスマートフォンやタブレットと続く。今や、83%の⼈が利
3,341
904 528 1,250 258
3,354
892 565 1,155 301
0 2000 4000
お⾦ 社会の務め 才能・能⼒ ⽣きがい その他
平成28年 平成29年
⼦機器類は今後さらに利⽤者が増えるであろうと考える。
左図は 25 世帯(家族親戚を含 む)へのアンケートを実施し、家 庭内での無線 LAN の利⽤状況を⽰
したものである。調査対象の 50%
が家庭内ですでに無線 LAN を利⽤
しているもしくは、利⽤すること を前向きに考えているということ がわかった。半数の世帯が在宅で 仕事をこなすことができる環境で あることが⾔える。⼀⽅で、その 他の中の意⾒として、「家庭外の Wi-Fi ステーション(例えば、レストランやカフェ)を 利⽤する」という声があげられ、家庭内に Wi-Fi を設置しない⼈も多くいることもわかっ た。ICT の発展により、情報セキュリティや迷惑メールによるウイルス感染などの対策を さらに強化する企業や世帯が増えており、それに伴いテレワークもフリーランスも増加す ると考える。働く場所が⼀つの場所から幅広くなった。以上のように、出勤せずに在宅で の勤務が⼀般的になれば、フリーランスという雇⽤形態も同時に⼀般化されるのではと考 える。
Ⅲ-仮説3 賃⾦の伸び悩みと社会の⾼齢化
世界経済は回復の兆しを⾒せているが、まだまだリーマンショック以前の景気には戻っ ていない。リーマンショックが雇⽤と産業に深い⽖痕を残したと考えられる。本業での収
⼊が振るわないとなると、副業としてフリーランスを新たに始める⼈も増えると仮説を⽴
40%
10%
49%
1%
家庭内での無線LAN利⽤状況
利⽤している 導⼊する予定
利⽤も導⼊もしない その他
てることができる。概要で述べたが、実際に副業系フリーランスは前年より42万⼈増え ているというデータもある。また、少⼦化の影響で⾼齢化は進み、労働⼈⼝は減少の⼀途 をたどっている。終⾝雇⽤という⽇本独⾃の考え⽅が⾰新しようとしている。また退職 後、年⾦⽣活を送っていくスタイルが⼀般的だが、今後はフリーランスとして第⼆の⼈⽣
を歩んでいく⽅が増えると考える。このことを検証していく。
Ⅲ-検証・考察3
以下は Bloomberg による 1995 年から 2015 年までの世界(G7)の労働時間あたりの GDP 伸び率を⽰したグラフである。
労働⽣産性が世界的 に伸び悩んでいるこ とが賃⾦上昇率低迷 の理由の⼀つである ことを述べることが できる。労働⽣産性 を上昇させることで 更なる経済成⻑を⽣
み出すことが可能になり、そうすることで⼀⼈⼀⼈の賃⾦の上昇にもつながると考える。
しかし、国内は少⼦⾼齢化のため労働⼈⼝が年々減少している。
労働⽣産性が伸び悩んでいるこ とから賃⾦も伸びていないこと から、全国的に副業によって所 得を補填する動きが増えてい る。実際に企業で働いている 38 名にアンケートを実施。左図の 結果がわかった。禁⽌されてい ないと不明と答えた⼈は全体の 72%にのぼる。このことから、
労働⼈⼝が少ない中で⽣産性を伸ばすためにフリーランスを含む副業を⾏っていかなけれ ばいけない。しかし今後、労働⼈⼝を拡⼤するためには、退職後のシニア層も巻き込んで 取り組む必要がある。フリーランスは⾃由に⾃⾝と相談しながら働くことができることか
42%
26%
30%
2%
副業に関して
禁⽌されていない 禁⽌されている 不明 未選択
厚⽣労働省の「中⾼年者 の⽣活」に関する調査か ら、退職後に仕事をした いと考えている⾼齢者
(62 歳以上)は右図の 通りである。退職後でも 仕事を続けたいと考える
⼈の中で、“⽣活費を稼ぐ ため”と答える⼈が各層 の半数を占めている。フ リーランスは年齢問わ
ず、⾃由な時間に⾃由な場所で働くことができる。そして、実務経験者の⽅が⼿に職をつ けやすい。社会の⾼齢化を逆⼿にとって、給料のために働きたいという意欲のある⾼齢者 に⾃⾝の好きなことや経験したことをもとに再び社会の労働者になってもらう。このよう なサイクルを⽣むことで、労働⽣産性は上昇し、雇⽤や賃⾦の増加につながる。以上のこ とから退職後の⽣活費稼ぎの⾼齢者フリーランスを労働⼈⼝として労働⽣産性を上昇させ ることが賃⾦の伸び悩みを解消させる⽷⼝になる。
Ⅳ. 結論
前章で3つの仮説を⽴て、検証と考察を⾏ってきた。よって検証されたことは、
①⼈⼝減少による働き⽅と意識の変化 ②IT の発展
③賃⾦の伸び悩みと社会の⾼齢化
である。⼈⼝減少によって共働きが増加。1990 年代前半は、専業主婦(夫)世帯が多かっ たが、おおよそ 20 年間で⼤きく働き⽅も変わった。また、⾃⾝の才能やキャリアのため に働くという意識の変化も近年では⼤きく変化しており、仮説①はフリーランスが増加し ている⼤きな要因であると結論づける。また、ICT の発展によりパソコンやスマートフォ ンなどの電⼦機器で仕事のメールや情報収集が完結してしまう。また無線 LAN のエリア 拡⼤により、家庭内だけでなく家庭外でもネットにつなげることができ、仕事場を固定せ ずに⾃由に好きな所で働くという働く⽅も可能になった。このことから仮説②も要因にな
63.30%
39.20%
18.10%
0.00%
10.00%
20.00%
30.00%
40.00%
50.00%
60.00%
70.00%
62−64 65−69 70−
退職後仕事をしたい⼈
っている。そして、労働⽣産性が賃⾦と深く関わっていることから、リタイアした⾼齢層 が⾃⾝の経験とスキルを活かした第⼆の⼈⽣をスタートさせる⼀因にフリーランスという 働き⽅があり、会社員だけではなく昼休みや帰宅後に副業として収⼊を得る動きになって いる。労働⼈⼝が増えることで⽣産性も上昇し、賃⾦も増加する。このことから仮説③賃
⾦の伸び悩みで就業者の副業やシニア層の第⼆の⼈⽣として“フリーランス”という働き⽅
に辿り着くと結論づけることができる。
今まで、“フリーランス”という働き⽅のあり⽅を仮説、検証、考察を通して研究してき た。以上のことから、フリーランサーはますます増加していくのではと考えられる。近年 の若者の起業率が増えている。はじめの3年程度企業で勉強をし、知識や経験を積みその 後辞めて企業する。実際にいとこで⼆⼈起業している。この⼆⼈に話を聞くと、答えに共 通していることがあった。「⾃由に働くことができ、ストレスが減った」という回答であ る。「起業した当時は企業に所属していた時のように営業もうまくいかず信頼もしてもら えない。だが、⼀つ⼀つ失敗や成功を噛み締め学んでいくことが本当の成⻑だと感じ た。」と話していた。企業に所属し続けることがこれからの将来は正しいとは限らない。
景気がリーマンショック以前にまで戻ることはしばらく困難であると考えることが妥当で ある。⾃⾝の勤め先が倒産してしまった時のために、複数の収⼊源を確保しておく必要も あると考える。フリーランスという働き⽅が将来的には⼀般的になる⽇近いかもしれな い。
Ⅴ. おわりに
本研究の作成にあたり、1 ⽉に⼊ってからアンケート調査に協⼒してもらった家族や親 戚、友⼈に感謝したい。そして、1年間の制作期間があったにも関わらず、準備不⾜で研 究テーマをなかなか決めることができず、また仮説、検証、考察を上⼿く⽴てることの難 しさを感じた。2 年間綱倉先⽣が常におっしゃっていた「何がおもしろいのか」を私の研 究でうまく引き出すことができず、不甲斐ない研究になってしまったという反省ばかりが 残る論⽂になってしまった。しかし、2 年間先⽣のもとで学ばせていただき、世の中のニ ュースや事象、当たり前だと考えられていることを鵜呑みにするのではなく、⼀度⾃分⾃
⾝で考えるという意識を持つようになったことは私⾃⾝の成⻑であると思う。今後の⽣活 でも、まずは⾃分⾃⾝の頭の中で考えて⾒ることを意識し続け精進していきたい。2017 年 度唯⼀の済済⽣である私をゼミ⽣として迎えてくださり、助けてくださり、2 年間本当に お世話になりました。ありがとうございました。
Ⅵ. 参考⽂献
THE LANCER
http://www.lancers.jp/magazine/category/feature
総務省「ICT サービスの利⽤動向」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252120.html
厚⽣労働省「中⾼年者縦断調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou17/
内閣府「国⺠⽣活に関する世論調査」
https://survey.gov-online.go.jp/h29/h29-life/index.html
中⼩企業庁「⼩規模企業⽩書」
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/170421hakusyo.html
Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-03-15/from-osaka-to-frankfurt-listless- wage-gains-remain-g-7-mystery
ライフネット⽣命
http://www.lifenet-seimei.co.jp