1
20 20 年度 第 3回 11 月 九 大本 番レ ベル 模試 採 点基 準
一 評 論 文
( 教
・ 法
・ 経 学 部
) (
60
点
)
問1
11 点
(模 範解 答例
) A①
〇1 点
A②
〇1 点
A③
〇1 点
〈卓 越し 傑出 して いる
〉の 意味 での
「善
=よ さ」 が 公的 な場 面で 栄え る
「徳
」に 相当 し、
B①
〇1 点
B②
〇1 点 B
③〇 1点
〈有 用〉 の意 味で は 生活 上必 要な
「 家政
」に 代表 され る私 的領 域に 属す るの に対 して
、 X〈 分析
=分 ける こと
〉〇 1点 C①
〇1 点
C
②〇 1点
C③
〇1 点
「絶 対的 意味 での
」そ れ は
「 あな た( 他者
)の た めに
」す る「 倫 理」 と いう
、 私 的領 域の Y〈 分析
=分 ける こと
〉〇 1点 中で も「 極端
」な もの であ るこ と。
( 11 点
)
【 構 造 点
】
・X は
、傍 線 部 を 説 明 す べ く
、「 善
= よ さ
」の
「 絶 対 的 な 意 味
」で な い 側 を
、A
(〈 卓 越 し て い る
〉の 意 味
) と
、 B
(〈 有 用
〉 の 意 味
) の
〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 し て 説 明 す る 構 造 へ の 評 価 で あ る
。こ こ で は
、A
、B の 要 素 が そ れ ぞ れ 一 つ 以 上 あ れ ば
、こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分析
=分 ける こと
〉 Aの 要素
+B の要 素
○1 点
・ Y は
、 傍 線 部 を 説 明 す べ く
、「 善
= よ さ
」 を
、〈 A
+ B
〉 と C の 二 部 分 に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 し て 説 明 す る 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は
、〈 A
、 B
〉 の い ず れ か の 要 素 が 一 つ 以 上 あ り
、 ま た C の 要 素 が 一 つ 以 上 あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 Y〈 分析
=分 け るこ と〉
〈 Aの 要素
、B の要 素〉 が一 つ以 上+ Cの 要素
○ 1点
◎ 採点 のポ イン ト
2
※ A、 B、 C は条 件同 士に お いて
、ま た各 条件 内の 要 素同 士に おい ても 原 則的 に部 分採 点可 能と す る
。( 9点 満点
)
※ ただ し、
【 構造 点】 X・ Y は、 右 に示 した 要素 を組 み合 わせ た意 味内 容が 成立 して いる 場合 にの み 加 点す る
。( 2 点満 点) A
「〈 卓越 し 傑出 し て いる
〉の 意 味 での
『善
=よ さ』 が公 的な 場面 で栄 える
『徳
』に 相当 し、
」( 3点
)
※
「善
= よ さ」 を 説 明す る
、「 絶対 的 意味
」 の 反対 側 の
〈卓 越 し 傑出 し て いる
〉 の 意 味 であ る 場 合の 条 件
。
①
「〈 卓越 し傑 出し てい る〉 の意 味で の『 善= よさ
』が
」の 要素 に1 点
○
「『 善
=よ さ
』 が〈 卓 越 し傑 出 し てい る
〉 の意 味 で ある 場 合 は」
「〈 卓 越し 傑 出 し てい る
〉 の意 味 に おけ る
『 善= よ さ
』が
」 な どで も 可
。
×
「〈 卓 越し 傑 出 して い る
〉の 意 味 での
『 善
=よ さ
』」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ て いな け れ ば× 0 点
。
②
「 公的 な場 面で 栄え る」 の要 素に 1点
。
〇
「 公 的に 見 ら れる 時 に こそ 栄 え うる
」「 公的 に 見 られ る か らこ そ 栄 える
」 な どで も可
。
×
「 公 的 な場 面 で 栄え る
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
③
「『 徳』 に相 当し
、」 の要 素に 1点
。
○
「『 徳
』 の こと で あり
、」
「『 徳』 に 合 致し
、」 など で も 可。
×
「『 徳
』 に相 当
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。 B
「〈 有用
〉の 意 味で は 生活 上 必要 な「 家政
」に 代 表さ れる 私的 領域 に属 する のに 対し て、
」
(3 点)
※ 傍線 部 を 説明 す る ため の
、「 絶対 的 意味
」 の 反対 側 の
〈有 用
〉 の意 味 で ある 場 合 の 条 件。
①
「〈 有 用〉 の意 味で は」 の要 素に 1点
。
○
「〈 有 用
〉を 意 味 する 場 合 には
」「
〈 有用
〉と いう 意 味 にな る 場 合は
」な ど で も 可
。
×
「〈 有 用
〉の 意 味」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。
②
「 生活 上必 要な
」の 要素 に1 点。
○
「 生 活 に不 可 欠 な」
「 生 活上 必 須 の」 な ど でも 可
。
×
「 生 活 上必 要
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
③
「『 家 政』 に代 表さ れる 私的 領域 に属 する のに 対し て、
」 に1 点。
○
「『 家 政』 を 典 型と す る 私的 な 領 域に 含 ま れる の に 対し て
、」
「『 家 政
』を 中 心 と す る私 的 領 域を 構 成 する の に 対し て
、」 な ど で も可
。
3
×
「『 家 政』 に 代 表さ れ る 私的 領 域
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0 点。 C
「『 絶 対的 意味 での
』そ れ は『 あ なた
(他 者) の ため に』 す る『 倫理
』と い う、 私 的領 域の 中で も
『 極端
』 な もの であ る こ と。
」( 3 点)
※ 傍線 部 を 説明 す る ため の
、「 絶対 的 意味
」 で ある 場 合 の条 件
。
①
「『 絶 対的 意味 での
』そ れは
」の 要素 に1 点。
○
「『 絶 対 的意 味 で の』
『 善= よ さ
』は
」「
〈絶 対 的 意味
〉に お け る それ は
」な ど で も 可
。
×
「『 絶 対 的意 味
』」 の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。
②
「『 あな た( 他者
)の ため に』 する
『倫 理』 とい う、
」の 要素 に1 点。
○
「『 あ なた
( 他 者) の た めに
』 に 該当 す る
『倫 理
』 であ る
、」
「 他者 の ため に す る
『倫 理
』 とい う
、」 など で も可
。
×
「『 あな た( 他 者
)の た め に』 する
『 倫理
』」 の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な け れば×
0 点。
③
「 私的 領域 の中 でも
『極 端』 なも ので ある こと
。」 に1 点。
○
「『 極 端
』 な 私的 領 域 の も の で あ る こ と
。」
「『 極 端
』 な 私 的 領 域 に 属 す るこ と
。」 など で も 可。
×
「 私 的 領 域 の中 で も
『 極 端
』」 の ニ ュ ア ン ス の 成 分 が 入 っ て い な け れ ば× 0 点
。 問2
8 点
(模 範解 答例
) A①
〇1 点
A②
〇1 点
A③
〇1 点 イエ スが 教え た善 行は
、 公的 に周 知と なれ ば善 意の 特性 を失 うか ら 隠さ れね ばな らな いが
、 B①
〇1 点
B②
〇1 点
B
③〇 1点
B
④〇 1点 実は あな たで はな く 私の ため に偽 装さ れた 意 識的 行為 であ ると いう 疑 いを 常に 払拭 で X〈 逆説
=矛 盾を 含む こと
〉〇 1点 きな いこ と。
( 8点
)
【 構 造 点
】
4
・X は
、傍 線 部 を
、A
、B の〈 矛 盾
〉す る 二 条 件 に 引 き 裂 い て 説 明 す る
、〈 逆 説
= 矛 盾 を 含 む こ と
〉の 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は
、 A
、 B の 要 素 が そ れ ぞ れ 一 つ 以 上 あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X
〈逆 説= 矛盾 を含 むこ と〉 A の要 素+ Bの 要素
○ 1点
◎ 採点 のポ イン ト
※ A、 B条 件 同士 にお いて
、 また 各条 件内 では 要素 同 士に おい ても
、原 則 的に 部分 採点 可能 とす る
。( 7 点満 点)
※ ただ し、
【 構造 点】 X は、 右に 示し た
、要 素を 組み 合わ せた 意味 内容 が成 立し てい る場 合に のみ 加点 する
。( 1点
) A
「イ エス が 教え た善 行は
、 公的 に周 知と なれ ば善 意 の特 性を 失う から 隠 され ねば なら ない が、
」( 3 点)
※ 傍線 部 を 説明 す る ため の 一 方の 条 件
。
①
「 イ エス が教 えた 善行 は、
」の 要素 に1 点。
○
「 イエ ス が 言葉 と 行 いで 教 え た 善行 は
、」
「 イエ ス の 教え で あ る善 行 は
、」 な ど で も 可。
×
「 イ エ スの 教 え た善 行
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
②
「 公的 に周 知と なれ ば善 意の 特性 を失 うか ら」 の要 素に 1点
。
○
「 公に な れ ば善 意 と いう 特 有 の 性質 を 失 うか ら
」「 周囲 に 知 られ て し ま うと 善 意 の 性質 を 失 って し ま うか ら
」 など で も 可。
×
「 公 的 に周 知 と なれ ば 善 意の 特 性 を失 う
」の ニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れ ば× 0 点
。
③
「 隠さ れね ばな らな いが
、」 の 要素 に1 点。
○
「 秘匿 さ れ ねば な ら ない が
、」
「人 に 知 られ て は なら な い が、
」 な どで も 可
。
×
「 隠 さ れね ば な らな い
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。 B
「実 はあ な たで はな く私 の ため に偽 装さ れた 意識 的 行為 であ ると いう 疑 いを 常に 払拭 でき ない こ と
。」
(4 点
)
※ 傍 線 部 を説 明 す るた め の
、A と は
〈矛 盾
〉 する 他 方 の条 件
。
①
「 実 はあ なた では なく
、」 の要 素に 1点
。
○
「 実は あ な たの た め にで は な く、
」「 本 当は あ な たで は な く、
」 な どで も 可
。
×
「 実 は あな た の ため に で はな く
」の ニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
②
「 私の ため に偽 装さ れた
」の 要素 に1 点。
5
○
「 私の た め であ る こ とを 隠 蔽 し た」
「 私 のた め で あ るの を 見 せな い よ う に偽 装 し た
」な ど で も可
。
×
「『 私の た め に』 の 偽装 さ れ た」 の ニュ ア ン スの 成 分 が入 っ て いな け れ ば× 0 点
。
③
「 意識 的行 為で ある とい う」 の要 素に 1点
。
○
「 意識 的 行 為の
」「 意識 的 な 行為 で あ るこ と の
」な ど で も可
。
×
「 意 識 的行 為
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
④
「 疑い を常 に払 拭で きな いこ と。
」 の要 素に 1点
。
〇
「 疑 いが 晴 れ るこ と が 決し て な いこ と
。」
「疑 念 が 常に つ き まと う こ と。
」 な ど で も 可。
×
「 疑 い を払 拭 で きな い
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。 問3
7 点
(模 範解 答例
) A〇
1点 善行 は、 B①
〇1 点
B
②〇 1点 為さ れる 否や
、忘 却さ れね ばな らな いた め、 世 界の 構成 部分 を形 作ら ず、 C①
〇1 点
C②
〇1 点
C
③〇 1点 故に 事実 とし ては 顕れ ない
、 可能 性で 語ら れる 形 而上 的な
「倫 理」 の次 元で のみ 存在 す X〈 分析
=分 ける こと
〉〇 1点 ると いう こと
。( 7 点)
【 構 造 点
】
・ X は
、 傍 線 部 を 説 明 す べ く
、 条 件 A を
、〈 因 果 関 係
〉 を な す
、〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 B
、 C に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 し て 説 明 す る 構 造 へ の 評 価 で あ る
。こ こ で は
、 条 件 A
、 条 件 B の 要 素
、条 件 C の 要 素 の 内 二 つ 以 上 が あ れ ば
、 こ の 仕 組 み の 骨 組 み は 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分析
=分 ける こと
〉
〈A
、B の要 素、 Cの 要素
〉の 内の 二つ 以上
○ 1点
◎ 採点 のポ イン ト
※ A、 B、 C は、 条件 同士 に おい て、 また 条件 B、 C 内の 要素 同士 にお い ても 原則 的に 部分 採点 可 能 とす る
。( 6 点満 点)
6
※ ただ し、
【構 造点
】X は、 右 に示 し た、 条 件、 要素 を組 み合 わせ た意 味内 容が 成立 して いる 場合 に の み加 点 す る。
(1 点) A
「善 行は
、」
( 1点
)
※ 傍 線 部を 説 明 する た め の話 題 明 示の 条 件
。
×
「 善 行
」の 成 分 が入 っ て いな け れ ば× 0 点
。 B
「 為さ れる や否 や、 忘却 され ねば なら ない た め
、世 界 の構 成部 分を 形作 らず
、」
(2 点)
※ 傍 線 部を 説 明 すべ く
、 Aを 説 明 して 行 く
、〈 因 果 関係
〉 の
〈因
〉 の 条件
。
①
「 為さ れる や否 や、 忘却 され ねば なら ない ため
、」 の 要素 に1 点。
○
「 為 され た 途 端、 忘 れ去 ら れ なけ れ ば なら な い ので
、」
「 為 さ れる と す ぐに 忘 れ ら れ なけ れ ば なら な い ため
」 な どで も 可
。
×
「 為 さ れる や 否 や、 忘 却
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。
②
「 世界 の構 成部 分を 形作 らず
、」
」 の要 素に 1点
。
○
「 世 界 を 構成 す る 部分 と な りえ ず
、」
「世 界 の 構成 部 分 を形 成 せ ず、
」な どで も 可
。
×
「 世 界 の構 成 部 分の 形 成 を否 定
」の ニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。 C
「故 に事 実と して は顕 れな い、 可能 性で 語ら れる 形而 上的 な「 倫理
」の 次元 での み存 在す ると いう こと
。」
( 3点
)
※ 傍 線 部の 説 明 をす べ く
、A を 説 明し て 行 く、
〈 因 果関 係
〉 の〈 果
〉 の条 件
。
①
「 故 に事 実と し て は顕 れ な い、
」の 要素 に1 点。
○
「 した が っ て事 実 と はな り 得 な い、
」「 よ って 事 実 と して 表 面 化し な い
、」 な ど で も 可。
×
「 事 実 であ る こ との 否 定
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。
②
「 可能 性で 語ら れる
」の 要素 に1 点。
○
「 可能 性 と して の み 顕れ る
、」
「可 能 性 にお い て のみ 浮 上 する
、」 など で も 可。
×
「 可 能 性に 限 定
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。
③
「形 而上 的な
「倫 理」 の次 元で のみ 存在 する とい うこ と。
」の 要素 に1 点。
○
「 形 而上 的 な 次元 の『 倫 理
』と し て の みあ る こ と。
」「 形 而 上 的な 次 元 での
『 倫 理
』 に とど ま る こと
。」 など で も 可。
×
「 形 而 上 的 な 次 元 の
『 倫 理』
」 のニ ュ ア ン ス の 成 分 が 入 っ て い な け れ ば× 0点
。 問4
8 点
7
(模 範解 答例
) A〇
1点 善行 を為 して いる 者は
、 B①
〇1 点
B
②〇 1点
B③
〇1 点 ひた すら
「あ なた へ」 と向 かう 動 向と 化し た
「善 き者
」で なけ れば なら ない ので
、 C①
〇1 点
C②
〇1 点
C③
〇1 点 肝心 なこ とと して
、 自分 が〈 善人
=善 き者
〉で ある か否 かは
、 何に もま して
「一 番分 X〈 分析
=分 ける こと
〉〇 1点 から ない
」こ とで ある はず だか ら。
( 8点
)
【 構 造 点
】
・ X は
、 傍 線 部 の 理 由 説 明 を す べ く
、〈 主 体
〉 A の 行 為 の 様 態 を
、 B
、 C の
〈 因 果 関 係
〉 に あ る
〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 に〈 分 析
= 分 け る こ と こ と
〉し て 説 明 す る 構 造 へ の 評 価 で あ る
。こ こ で は
、条 件 A
、B の 要 素
、 C の 要 素 の 内 二 つ 以 上 が あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み は 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X
〈分 析= 分け るこ と〉
〈 A、 Bの 要素
、C の要 素〉 の内 の二 つ以 上
○1 点
◎ 採点 のポ イン ト
※ A、 B、 C は条 件同 士に お いて
、ま た条 件B
、C 内 では 要素 同士 にお い ても 原則 的に 部分 採点 可 能 とす る
。( 7 点満 点)
※ ただ し、
【構 造点
】X は、 右 に示 し た、 条 件、 要素 の組 み合 わせ の意 味内 容が 成立 して いる 場合 に の み加 点 す る。
(1 点) A
「善 行を 為し てい る者 は、
」( 1 点)
※ 傍 線 部の 理 由 説明 を す るた め の
〈主 体
〉 明示 の 条 件。
○
「 善 行 を行 う 者 は、
」「 善 行を 施 す 者は
、」 な どで も 可。
( 善 人 でも 可
)
×
「 善 行 を為 す 者
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。 B
「 ひた すら
『あ なた へ』 と 向か う動 向と 化し た
『善 き者
』で なけ れ ばな らな いの で、
」
(3 点)
※ 傍 線 部 の理 由 説 明を す べ く、 A の 行為 の 様 態を
〈 因 果関 係
〉 で説 明 し て行 く
〈 因〉 の 条 件。
①
「 ひた すら
『あ なた へ』 と向 かう
」の 要素 に1 点。
〇
「ひ た す らあ な た を志 向 す る」
「 ひ たす ら あ なた に 向 かう
」 な どで も 可
。
8
×
「 ひ た すら あ な たに 向 か う」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。
②
「 動向 と化 した
」の 要素 に1 点。
○
「動 向 そ のも の と なっ た
」「 ベク ト ルと 化 し た」 な ど でも 可
。
×
「 動 向 と化 す
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
③
「『 善き 者』 でな けれ ばな らな いの で、
」の 要素 に1 点。
○
「『 善 き 者
』で あ るべ き な ので
、」
「『 善き 者
』 であ る は ずな の で
、」 な ど でも 可
。
×
「『 善 き 者』 で なけ れ ば なら な い
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0 点。 C
「肝 心な こと とし て、 自分 が〈 善人
=善 き者
〉で ある か否 かは
、何 にも まし て『 一番 分か らな い』 こと であ るは ずだ から
。」
( 3点
)
※ 傍 線 部 を説 明 す べく
、A の 行為 の 様 態を
〈 因 果 関係
〉で 説 明 して 行 く〈 果〉 の 条 件
。
①
「 肝心 なこ とと して
、」 の 要素 に1 点。
〇
「肝 心 な こと は
、」
「核 心 的 なこ と と して
、」 など で も 可。
×
「 肝 心 なこ と
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
②
「 自分 が〈 善人
=善 き者
〉で ある か否 かは
、」 の
」要 素に 1点
。
○
「自 ら が
〈 善人
= 善 き者
〉 で ある か ど うか は
、」
「 自分 が 善 人 であ る か 否か は
、」 な どで も 可
。
×
「 自 分 が善 人 あ るい は 善 き者 で あ るか ど う か」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い な けれ ば× 0点
。
③
「 何に もま して
『一 番分 から ない
』こ とで ある はず だか ら。
」 の要 素に 1点
。
〇
「 何よ り も 当人 が『 一 番分 か ら ない
』こ との は ず だか ら
。」
「 他の こ と はと も か く
『 一番 分 か らな い
』 こと だ か ら。
」 な どで も 可
。
×
「 何 に もま し て『 一 番 分 から な い
』こ と
」の ニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れ ば× 0 点
。 問5
9 点
( 模範 解答 例) A〇
1点 善行 が顕 わと なる と、 B①
〇1 点
B②
〇1 点
B
③〇 1点
「あ なた
=他 者」 に恩 義を 感じ させ る 贈り 物と なっ て、 返 礼を 要求 する こと にな り、
9
C①
〇1 点 C
②〇 1点
X〈 分析
=分 ける こと
〉〇 1点 経済
=家 政の 相 互的 遣り 取り の行 為と 化し て、 D〇 1点
Y
〈総 合= まと める こと
〉〇 1点 善行 自ら を破 壊し てし まう こと
。( 9 点)
【 構 造 点
】
・X は
、傍 線 部 を 説 明 す べ く
、前 提 条 件 A を
、〈 因 果 関 係
〉を な す〈 矛 盾
〉し な い 二 条 件 B
、C に〈 分 析
= 分 け る こ と
〉し て 説 明 し て ゆ く 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は
、 条 件 A
、 B の 要 素
、 C の 要 素 の 内 の 二 つ 以 上 が あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分析
=分 ける こ と〉
〈A
、B の要 素、 Cの 要素
〉の 内の 二つ 以上
○ 1点
・Y は
、条 件 B
、C を 条 件 D に〈 総 合
= ま と め る こ と
〉を し て 結 論 づ け る 構 造 へ の 評 価 で あ る
。こ こ で は
、 条 件 B の 要 素 と 条 件 C の 要 素 の 少 な く と も 一 方 と
、条 件 D が あ れ ば
、こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 Y
〈総 合= まと める こと
〉
〈B の要 素、 Cの 要素
〉の 少な くと も一 方+ D
○1 点
◎ 採点 のポ イン ト
※ A、 B、 C
、D は条 件同 士 にお いて
、ま た条 件B
、 C内 では 要素 同士 に おい ても 原則 的に 部分 採 点 可能 と す る。
(7 点満 点)
※ ただ し、
【構 造点
】X
・Y は
、右 に示 した
、条 件、 要素 を組 み合 わせ た意 味内 容が 成立 して いる 場 合 にの み 加 点す る。
(2 点満 点) A
「善 行が 顕わ とな ると
、」
( 1点
)
※ 傍 線 部を 説 明 する た め の前 提 条 件。
○
「 善 行
、 す な わ ち 倫 理 が 顕 在 化 す ると
、」
「 善行 が 周 知 に な る と
、」 な ど で も 可
。
×
「 善 行 の顕 在 化
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。 B
「『 あ なた
=他 者』 に 恩義 を感 じさ せる 贈り 物と なっ て、 返 礼を 要求 する こと にな り、
」
(3 点)
※ 傍線 部 を 説明 す べ く、 A を
〈因 果 関 係〉 で 説 明す る
〈 因〉 の 条 件。
①
「『 あ なた
=他 者』 に恩 義を 感じ させ る」 の要 素に 1点
。
○
「『 あ なた
= 他 者』 に恩 義 を 着せ て し まう
」「 他 者 で ある あ な たに 恩 を 感じ さ せ て し まう
」 な どで も 可
。
×
「 他 者で あ る あな た に 恩義 を 感 じさ せ る
」の ニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れ
10
ば× 0 点
。
②
「 贈り 物と なっ て、
」の 要素 に1 点。
○
「贈 り 物 とし て の 意味 を 持 ち、
」「 贈 り物 の 姿 をと っ て
、」 な ど でも 可
。
×
「 贈 り 物」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。
③
「 返礼 を要 求す るこ とに なり
、」 の 要素 に1 点。
○
「 返 礼の 義 務 が 生じ
、」
「 返礼 を し な けれ ば な らな い こ とに な っ て、
」 な ど でも 可
。
×
「 返 礼 を要 求
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。 C
「経 済= 家政 の相 互的 やり 取り の行 為と 化し て、
」( 2 点)
※ 傍 線 部を 説 明 すべ く
、 Aを
〈 因 果関 係
〉 で説 明 す る〈 果
〉 の条 件
。
①
「 経済
=家 政の
」の 要素 に1 点。
○
「経 済 つ まり 家 政 の」
「 家 政の 次 元 での
」 な どで も 可
。
×
「 経 済 ある い は 家政
」 の ニュ ア ン スの 成 分 が入 っ て いな け れ ば× 0 点
②
「相 互的 やり 取り の行 為と 化し て、
」 の要 素に 1点
。
○
「 相 互 的 交 渉 の 行 為 と な っ て
」「 相 互的 交 流 行 為 の 意 味 を 帯 び て
」 な ど で も 可。
×
「 相 互 的や り 取 り」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。 D
「善 行自 らを 破壊 して しま うこ と。
」( 1 点)
※ B、 C を まと め て 結論 づ け る条 件
。
○
「 善 行 その も の を壊 し て しま う こ と。
」「 善 行を 自 壊 させ て し まう こ と
。」 な ど で も可
。
×
「 善 行 の破 壊
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。 問6
8 点
( 模範 解答 例) B①
〇1 点 B②
〇1 点
B
③〇 1点 行為 は
〈 世界 の中 での 公共 空間
〉で 複 数性 にお いて 明示 され るも のだ から
、 A〇 1点 アレ ント にと って
、 C①
〇1 点
C②
〇1 点
C③
〇1 点 神に よっ て証 言さ れる しか ない
、 孤独 な活 動と して の善 行は
、 行為 たり えな いと いう こ
11
X〈 分析
=分 ける こと
〉〇 1点 と。
( 8点
)
【 構 造 点
】
・ X は
、 傍 線 部 を 説 明 す べ く
、 A の 考 え を
、〈 因 果 関 係
〉 を な す
〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 B
、 C に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉し て 説 明 し て ゆ く 構 造 へ の 評 価 で あ る
。こ こ で は 条 件 A
、B の 要 素
、C の 要 素 の 内 の 二 つ 以 上 が あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分析
=分 ける こ と〉
〈A
、B の要 素、 Cの 要素
〉の 内の 二つ 以上
○ 1点
◎ 採点 のポ イン ト
※ A、 B、 C は条 件同 士に お いて も、 また 条件 B、 C 内で 要素 同士 にお い ても 原則 的に 部分 採点 可 能 とす る
。( 7 点満 点)
※ ただ し、
【構 造点
】X は、 右 に示 し た、 条 件、 要素 を組 み合 わせ た意 味内 容が 成立 して いる 場合 に の み加 点 す る。
(1 点) B
「 行為 は〈 世 界の 中で の公 共空 間〉 で 複数 性に おい て明 示さ れる もの だか ら、
」( 3 点)
※ 傍 線 部を 説 明 すべ く
、 Aの 考 え 方を
〈 因 果関 係
〉 で説 明 す る〈 因
〉 の条 件
。
①
「 行為 は」 の要 素に 1点
。
×
「 行 為
」の 成 分 が入 っ て いな け れ ば× 0 点
。
②
「〈 世界 の中 での 公共 空間
〉で
」の 要素 に1 点。
○
「ど ん な 人 もど ん な 物も 他 の 人々 に よ って 見 聞 さ れる 場 で
」「 世 界 が 人々 に 提 供 し てく れ る 公共 の 空 間で
」 な どで も 可
。
×
「〈 世 界 の中 で の公 共 空 間〉
」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。
③
「 複数 性に おい て明 示さ れる もの だか ら、
」の 要素 に1 点。
○
「 複 数性 の 制 約に お い て示 さ れ るも の だ から
、」
「 本 来的 な 複 数性 に 則 って 示 さ れ る もの だ か ら、
」 な どで も 可
。
×
「 複 数 性」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。 A
「ア レン トに とっ て、
」( 1 点)
※ 傍 線 部を 説 明 する た め の〈 主 体
〉明 示 の 条件
。
×
「 ア レ ント
」 の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。 C
「神 によ っ て証 言さ れる し かな い、 孤独 な活 動と し ての 善行 は、 行為 た りえ ない とい うこ と。
」( 3 点)
12
※ 傍 線 部 を説 明 す べく
、 A の考 え 方 を〈 因 果 関係
〉 で 説明 す る
〈果
〉 の 条件
。
①
「 神に よっ て証 言さ れる しか ない
、」 の 要素 に1 点。
○
「唯 一 神 が証 言 し てく れ る
」「 神 だ けが 証 言 して く れ る」 な ど でも 可
。
×
「 神 の みが 証 言 し得 る
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
②
「 孤独 な活 動と して の善 行は
、」 の 要素 に1 点。
○
「 見 捨 てら れ た
、孤 独 な 活動 で あ る善 行 は
、」
「 孤 独 を本 質 と する 善 行 は、
」 な ど でも 可
。
×
「 孤 独 な活 動 と して の 善 行」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。
③
「 行為 たり えな いと いう こと
。」 の 要素 に1 点。
○
「 行 為 とは 言 え ない と い うこ と
。」
「行 為 の 定義 に 反 する と い うこ と
。」 など で も 可。
×
「 行 為 であ る こ との 否 定
」の ニ ュ アン ス の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。 問7
9 点
(模 範解 答例
) A①
○1 点
A②
○1 点
A③
○1 点 アレ ント のよ うに
、 善行 が公 の場 に出 て
「自 己の ため に」 とい う生 命の 論理 に服 する A④
○1 点 もの と化 すの を恐 れて
、
「神
」を
「逃 げ場
」に すれ ば、 B①
○1 点
B②
○1 点 善行 に関 わる
「あ なた
=他 者」 に向 き合 う 可能 性か ら逃 げる こと にな るし
、 C①
○1 点
C
②○ 1点 また 善行 と行 為の 関連 を断 ち切 って 肝 心の 行為 の存 立基 盤を 見失 わせ てし まう から
。 X〈 分析
=分 ける こと
〉〇 1点
( 9点
)
【 構 造 点
】
・ X は
、 傍 線 部 の よ う に 筆 者 が 言 う 理 由 を 説 明 す べ く
、 A の ア レ ン ト の 姿 勢 を
、 B
、 C の
〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉し て 説 明 し て ゆ く 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は
、 条 件 A
、 B
、 C の 要 素 の 内 二 つ 以 上 が あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分析
=分 ける こ と〉
〈A の要 素、 Bの 要素
、C の要 素〉 の内 の二 つ以 上
○1 点
◎ 採点 のポ イン ト
13
※ A、 B、 C は条 件同 士に お いて
、ま た各 条件 内で は 要素 同士 にお いて も 原則 的に 部分 採点 可能 と す る。
(8 点満 点)
※ ただ し、
【 構造 点】 X は
、右 に 示し た、 要 素を 組み 合わ せた 意味 内容 が成 立し てい る場 合に のみ 加 点 する
。( 1点
) A
「ア レン ト のよ うに
、善 行 が公 の場 に出 て『 自己 の ため に』 とい う生 命 の論 理に 服す るも のと 化 す のを 恐 れ て、
『神
』を
『逃 げ場
』に すれ ば、
」( 4 点)
※ 傍 線 部の よ う に筆 者 が 言う 理 由 を説 明 す るた め の 前提 条 件
。
①
「 アレ ント のよ うに
、」 の 要素 に1 点。
×
「 ア レ ント
」 の 成分 が 入 って い な けれ ば× 0点
。
②
「 善行 が公 の場 に出 て」 の要 素に 1点
。
○
「 善 行 が公 と な って
」「 善行 が 人 々の 知 る 所と な っ て」
×
「 善 行 が公 に な る」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。
③
「『 自己 の ため に』 とい う 生命 の論 理に 服す るも の と化 すの を恐 れて
、」 の 要素 に1 点
○ 。
「『 お の れ のた め に
』と い う 生 命の 論 理 と見 分 け がが つ か な くな る の を恐 れ て
、」
「 自分 の た めと い う 生命 の 論 理と 区 別 でき な く なる の を 恐れ て
、」 な ど で も可
。
×
「『 お の れ の た め に
』 と い う 生 命 の 論理 と 見 分 け が が つ か な く な る の を 恐 れ る」 とい う ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。
④
「『 神』 を『 逃げ 場』 にす れば
、」 の 要素 に1 点。
○
「『 神
』を
『 逃げ 場
』に して し ま うと
、」
「『 神』 と い う『 逃 げ 場
』に 逃 れ る のな ら
、」 な どで も 可
。
×
「『 神
』 を
『 逃 げ 場
』 に す る
」 の ニ ュア ン ス の 成 分 が 入 っ て い な け れ ば× 0 点。 B
「 善行 に関 わる
『 あ なた
=他 者』 に 向き 合う 可能 性か ら逃 げる こと にな るし
、」
(2 点)
※ 傍 線 部の よ う に筆 者 が 言う 理 由 を説 明 す るた め の
、A か ら 生起 す る 一方 の 条 件。
①
「 善行 に関 わる
『あ なた
=他 者』 に向 き合 う」 の要 素に 1点
。
○
「善 行 に おけ る
『 あな た
= 他者
』 に 面す る
」「 善 行 に おい て 逃 れる こ と がで き な い他 者 に 向き 合 う
」な ど で も可
。
×
「 善 行 にお け る『 あ な た
=他 者
』に 向 き 合 う」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い な けれ ば× 0点
。
②
「 可能 性か ら逃 げる こと にな るし
、」 の 要素 に1 点。
○
「可 能 性 を 否定 す る こと に な るし
、」
「 可 能性 か ら 去っ て ゆ く こと に な るし
、」 な ど でも 可
。
14
×
「 可 能 性か ら 逃 げる
」 の ニュ ア ン スの 成 分 が入 っ て いな け れ ば× 0 点
。 C
「ま た善 行と 行為 の関 連を 断ち 切っ て肝 心の 行為 の存 立基 盤を 見失 わせ てし まう から
。」
(2 点)
※ 傍 線 部の よ う に筆 者 が 言う 理 由 を説 明 す るた め の
、A か ら 生起 す る 他方 の 条 件。
①
「 また 善行 と行 為の 関連 を断 ち切 って
」の 要素 に1 点。
○
「 また
『 善 き 行い
』の 行 為と の 関 連を 切 断 して
」「 ま た善 行 と 行為 を 切 り離 し て
」 など で も 可。
×
「 善 行 と行 為 の 関連 を 断 ち切 る
」 のニ ュ ア ンス の 成 分が 入 っ てい な け れば×
0 点。
②
「 肝心 の行 為の 存立 基盤 を見 失わ せて しま うか ら。
」 の要 素に 1点
。
○
「 肝 心の 行 為 がそ の 存 立基 盤 を 失っ て し まう か ら
。」
「 肝心 の 行為 が 存 立し え な く な るか ら
。」 な ど で も可
。
×
「 肝 心 の行 為 の 存立 基 盤 が失 わ れ る」 の ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0点
。
15
二 現 代 文
( 評 論
) 採 点 基 準
( 合 計
60
点
)
問1
10 点
(模 範解 答例
) A①
○1 点 A②
○1 点
A
③○ 1点 日本 人が
、 民主 主義 の中 身を 考え ずに 北 朝鮮 のニ ュー スを 見て 非民 主主 義的 だと 批 判し
なが ら、 B①
○1 点
B
②○ 1点
B
③○ 1点 電子 空間 にも 街頭 にも 知 性と 品性 を欠 いた 言葉 が溢 れ、 ま たテ レビ のニ ュー スや 新聞 B④
○1 点
B⑤
○1 点 の社 説も ま とも な政 権お よび 企業 批判 がで きず に、 報 道の 自由 度が 世界 から 低く 評価 B
⑥○ 1点
X〈 逆説
=矛 盾を 含む こと
〉○ 1点 さ れて いる のが 日 本の 現状 だか ら。
( 10 点
)
【 構 造 点
】
・ X は
、 筆 者 が 傍 線 部 の よ う に 述 べ る 理 由 を 説 明 す べ く
、 A
、 B の〈 矛 盾
〉 す る 二 条 件 に 引 き 裂 い て 説 明 す る
、〈 逆 説
= 矛 盾 を 含 む こ と
〉の 構 造 へ の 評 価 で あ る
。こ こ で は A
、B の 要 素 が そ れ ぞ れ 一 つ 以 上 あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み は 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 逆説
=矛 盾を 含 むこ と
〉 Aの 要素
+B の要 素
○1 点
※ A、 Bは 条 件同 士に おい て も、 また 条件 A、 B内 の 要素 同士 にお いて も 原則 的に 部分 採点 可能 と す る。
(9 点満 点)
※ ただ し、
【 構造 点】 X は
、右 に 示し た、 要 素を 組み 合わ せた 意味 内容 が成 立し てい る場 合に のみ 加 点 する
。( 1点
) A
「日 本人 が
、民 主主 義の 中 身を 考え ずに 北朝 鮮の ニ ュー スを 見て 非民 主 主義 的だ と批 判し なが ら
、」
(3 点
)
※ 傍線 部 を 説明 す る ため の 一 方の 条 件
。
①
「 日本 人が
、」 の 要素 に1 点。
×
「 日 本 人」 に 相 当す る ニ ュア ン ス の成 分 が 入っ て い なけ れ ば× 0 点
。
②
「 民主 主義 の中 身を 考え ずに
」の 要素 に1 点。