• Tidak ada hasil yang ditemukan

付録 ベルヌーイ多項式の性質 - 北海道大学

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2024

Membagikan "付録 ベルヌーイ多項式の性質 - 北海道大学"

Copied!
5
0
0

Teks penuh

(1)

付録 B: ベルヌーイ多項式の性質

ここでは, (A.7), (A.8), (A.9) 式のベルヌーイ多項式の証明を行う. なお, 上記の付録と同様に長田直樹著雑誌「理系への数学」連載「お話:数値解 析第 3 回」を参考にオイラー・マクローリンの公式を導く. 連載記事は http://www.cis.twcu.ac.jp/~osada/rikei/rikei2008-7.pdfにてPDF形式で閲覧する ことができる.

Bk(t) = kBk1(t), (A.7) B2k(1) =B2k(0) =B2k, (A.8) B2k1(1) =B2k1(0) = 0 (A.9)

始めに,ベルヌーイ多項式の定義式と,ベルヌーイ数の定義式を再掲しておく. ベル ヌーイ多項式の定義式は,

Bn(t) =

n k=0

( n k

)

Bktnk. (B. 1)

ベルヌーイ数の定義式は,





B0 = 1

n1 k=0

( n k

)

Bk= 0 (n= 2,3· · ·) (B. 2)

(2)

まず(A.7)式を証明する. (B. 1)式を両辺を微分して, Bn(t) =

n1

k=0

(n−k) (

n k

)

Bktn−1−k

=

n1

k=0

n!

k!(n−1−k)!Bktn1k

=n

n1

k=0

( n−1

k )

Bktn1k

=nBn1(t). (B. 3)

となる.

次に(A.8)式を証明する. ベルヌーイ多項式の定義式(B. 1)にt= 0を代入すると,

n =kのときの係数だけが残るので,

Bn(0) =Bn. (B. 4)

また,t= 1を代入すると,

Bn(1) =

n k=0

( n k

)

Bk. (B. 5)

ベルヌーイ数の定義式(B. 2)を(B. 5)式に代入すると,

Bn(1) =Bn (B. 6)

これらから, (A.8)式は成り立つ.

最後に, (A.9)式を証明する. まず,B2k+1 = 0 (k= 2,3,· · ·)であることを示す. ま ず,以下のベルヌーイ数の母関数と,ベルヌーイ多項式の母関数を導入する.

x ex1 =

n=0

Bnxn

n!, (B. 7)

xetx ex1 =

n=0

Bn(t)xn

n!. (B. 8)

まずベルヌーイ数の母関数を導出する. exをテイラー展開して変形すると, ex=

n=0

xn n!, ex1 =

n=1

xn n!

(3)

となる. よって, (B. 7)式の両辺にex1をかけて x=

(

m=1

xm m!

) (

k=0

Bkxk k!

)

(B. 9)

となることを示せばよい. なおここで紛れを防ぐため, (B. 7)式の右辺の総和の添 え字をkに,exの展開式の総和の添え字をmに書き変えている. 左辺の和の記号を まとめて変形すると,

(左辺) =

m=1

k=0

Bkxk+m k!m!

k+m =nとおいて,mを消去する. m 1なので,n−k 1より, n−1 k な ので,

(左辺) =

n=1

n1

k=0

Bkxn k!(n−k)!

=

n=1

n1

k=0

( n k

) Bkxn

n!. ここで,

(左辺) =

n=1

n1

k=0

( n k

) Bk

xn n!

ベルヌーイ数の定義式(B. 2)を代入すると,

(左辺) = x

となる. よって, (B. 9)が示されたので,ベルヌーイ数の母関数は, x

ex1 =

n=0

Bnxn

n! (B. 10)

であることがわかった.

これを用いて, (B. 8)式を導出する. etxをテイラー展開すると,

etx =

n=0

(tx)n n!

となる. これとベルヌーイ数の母関数の式(B. 2)を(B. 8)式の左辺に代入する. 先 ほどと同様に紛れを防ぐため,ベルヌーイ数の母関数の総和の添え字をkに,etx

(4)

総和の添え字をmに書きかえると,

((B.8)式の左辺) = (

m=0

(tx)m m!

) (

k=0

Bkxk k!

) ,

=

m=0

k=0

(tx)m m! Bkxk

k!,

=

m=0

k=0

Bktmxm+k m!k! ,

=

n=0

n k=0

Bktnkxn (n−k)!k!,

=

n=0

n k=0

( n k

)

Bktnkxn

n!. (B. 11)

なお途中でm+k =nとおいている. ベルヌーイ多項式の定義式(B. 1)より,

n=0

n k=0

( n k

)

Bktnkxn n! =

n=0

Bk(t)xn

n!. (B. 12)

よって,

xetx ex1 =

n=0

Bn(t)xn n!

となり, (B. 8)式が導かれた.

この式の両辺入れ替えてtに1−tを代入して変形すると,

n=0

Bn(1−t)xn

n! = xe(1t)x ex1

= (−x)et(x) ex1

=

n=0

Bn(t)(−x)n n! . 辺辺比べると,

Bn(1−t) = (1)nBn(t).

t = 1を代入すると,

Bn(0) = (1)nBn(1).

(5)

t = 0を代入すると,

Bn(1) = (1)nBn(0).

(A.8)式の証明から,Bn(1) =Bn(0) (n = 2,3· · ·)なので,nが3以上の奇数のと きこの式が成り立つには,

Bn(1) =Bn(0) = 0 (nは3以上の奇数)

証明終わり.

参考文献

長田直樹:雑誌「理系への数学」連載「お話:数値解析第3回」http://www.cis.twcu.ac.jp/ osada/rikei/rikei2008-

7.pdf伊理正夫・藤野 和建, 1985:数値計算の常識,共立出版

Referensi

Dokumen terkait

(別紙) ※ この別紙は、更新確認申請書を提出する場合に提出すること。 ※ 1.前年度の授業料等減免対象者及び給付奨学生の数 ※ ※ 備考欄は、特記事項がある場合に記載すること。 以下に掲げる人数を記載すべき全ての欄について、該当する人数が1人以上10人以下の場合に は、当該欄に「-」を記載すること。該当する人数が0人の場合には、「0人」と記載するこ と。

る「大学の所見」及び「学生への周知方法」を記入してください。 11 「備考」欄には,①教職大学院の毎週担当授業時数,②学部,教職大学院以外の大学院の毎週担当時 数の「計」をそれぞれ記入してください。(兼担・兼任教員は記入する必要がありません。) また,「毎週担当授業時数」の記載に当たっては, の実習がある教員が10時間担当する場合

6 文学研究科授業科目の概要 6 文学研究科授業科目の概要 授業科目名 単位数 授業科目等の概要 担当教員 日本文学特論Ⅰ (古代文学) 2 記・紀・風土記を精読し、倭建伝承と二皇子発見譚の真相を追求する。これ らの伝承の基盤には、冬至前後に執り行う新嘗祭(稲の収穫祭)が大きくか かわっているらしいことを炙り出す。 教授 畠山 篤 日本文学特論Ⅱ

で与えられる. 問3.2 Rn+1の座標 Xn+1 をRn+1 で定義された関数とみて,それをSn に制限したものをh とする( 高さ関数 ).hの全微分dhをSn \ {p+}, φ,Sn \ {p−},ψにおいて局所 座標表示せよ. さて,微分形式αを具体的に記述するときには,一気に大域的な記述を与えるのが困難な場

多変数多項式の割り算(余りを求める) ⇓ Gr¨obner基底 (広中-Buchberger の algorithm) 多変数多項式環のidealの標準的な生成系を 組織的に与えるアルゴリズム 連立方程式 −→(一般には高次の)1 変数方程式へ (変数消去)... では、 この解法を現代の記号法で見ていこう

多変数多項式の割り算(余りを求める) ⇓ Gr¨obner基底 (広中-Buchberger の algorithm) 多変数多項式環のidealの標準的な生成系を 組織的に与えるアルゴリズム 連立方程式 −→(一般には高次の)1 変数方程式へ (変数消去)... では、 この解法を現代の記号法で見ていこう

ただし積分路C は原

物理数学I演習 20 6.2 直交曲線座標における勾配 スカラー場ϕの勾配gradϕはベクトルであり,直交直線座標系の基本単位ベクト ルを用いて gradϕ = ∂φ ∂xiei と表される.. これを直交曲線座標 u1, u2, u3で表すには,この直交曲線座標の基