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信号処理とフーリエ変換第 8 - 明治大学

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(1)

信号処理とフーリエ変換 第 8 回

〜離散 Fourier 変換 (1) 〜

かつらだ

桂田 祐史

ま さ し

http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier2022/

2022 年 11 月 16 日

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier2022/信号処理とフーリエ変換 第8回 〜離散Fourier変換(1)〜 1 / 18

(2)

目次

1 本日の内容・連絡事項

2 離散 Fourier 変換 離散 Fourier 係数

Fourier 係数のサンプリング定理

(3)

本日の内容・連絡事項

これから 3 回、離散 Fourier 変換を説明する。講義ノート [1] の §3 の内容である。

1

離散 Fourier 係数を説明する。周期関数をサンプリングしたデータか

ら Fourier 係数を近似的に求めたものが、離散 Fourier

係数であり、そ

れを求める操作 ( 写像 ) が離散 Fourier

変換とみなせる。離散フーリエ

係数の基本的な性質と、 Fourier 係数に関するサンプリング定理を紹介 する。

2

離散 Fourier 変換は C

n

上の線形変換である。その反転公式を述べて

証明する。鍵となるのは選点直交性と呼ばれる性質である。

3

音声信号をサンプリングして得たデータ (離散信号) を離散 Fourier 変 換する実験を行う。音声データから離散 Fourier 係数を得ること、ま たその逆変換の両方に FFT が適用できる。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier2022/信号処理とフーリエ変換 第8回 〜離散Fourier変換(1)〜 2 / 18

(4)

3 離散 Fourier 変換

これから説明する離散 Fourier 変換は、 Fourier 級数の話の離散化とし て現れる。実際にデータ処理する場合はサンプリングした離散データを扱 わざるを得ず、離散 Fourier 変換の応用上の重要性はとても高い。

一方、離散 Fourier 変換は、周期数列についての Fourier 変換であり、

Fourier 級数の近似理論にとどまらない意味を持っている。

§2 ( 普通の Fourier 変換 ) もそうであったが、複素指数関数のみで説明す る ( あまり時間に余裕がなく、式を短く書きたいので、三角関数バージョ ンの説明はサボる ) 。

かつらだ 桂 田

まさし

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(5)

3.1 離散 Fourier 係数 サンプリング

f : R → C

は周期

T

とする。

f

がある程度滑らかならば1、次が成り立つ。

f (x) =

n=−∞

c

n

e

in2πTx

(x ∈ R ), (1)

c

n

:= 1 T

T

0

f (x )e

in2πTx

dx (n ∈ Z ).

(2)

次式で

{ x

j

} , { f

j

}

を定める。

x

0

, x

1

, · · · , x

N

[0, T ]

N

等分点となる。

(3) h := T

N , x

j

= jh, f

j

:= f (x

j

) (j ∈ Z ).

f

が周期

T

であることから

(x

j+N

= (j + N)h = jh + T = x

j

+ T

なので

)

(4) f

j+N

= f

j

(j ∈ Z).

すなわち

{ f

j

}

j∈Zは周期

N

の周期数列である。

信号処理では、

f

(

連続

)

信号、

x

j標本点

h

サンプリング周期

(

標本化周期

, sampling period)

1/h

サンプリング周波数

(

標本化周波数

, sample rate, sampling rate)

と呼ぶ。また、信号を測定して

{ f

j

}

を得ることをサンプリング

(

標本化

)

と呼ぶ。

1注:これまでは原点について対称な区間での積分

c

n

=

T1

T/2

−T/2

f (x)e

in2πTx

dx

で表していた。

かつらだ 桂 田

まさし

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(6)

3.1 離散 Fourier 係数 周期積分は台形公式で計算すべし

Fourier 係数 c

n

を知りたいとき、 { f

j

}

Nj=01

を用いて近似値を計算することを考 える。

c

n

をどのように近似計算するのが良いか。結論を天下りに述べると

周期関数の

1

周期区間における積分の計算には台形則がベスト

(正しい意味でベスト。しばしば驚異的な高精度が達成される。) ( これは数値解析の常識であるが、説明は省略する。 )

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier2022/信号処理とフーリエ変換 第8回 〜離散Fourier変換(1)〜 5 / 18

(7)

3.1 離散 Fourier 係数 数値積分の台形公式

F : [a, b] → C の定積分

I =

b a

F (x ) dx に対して

(5) I

N

:=

N j=1

( F(x

j1

) + F (x

j

)

2 h

)

= h

 F

0

2 +

N

1 j=1

F

j

+ F

N

2

をその近似値として採用するのが (複合)

台形公式である。ただし

(6) h := b − a

N , x

j

:= a + jh, F

j

:= F (x

j

) (j = 0, 1, · · · , N).

F が周期 b − a の周期関数であれば、F (a) = F(b) であるから F

0

= F

N

. ゆえ に次式が成り立つ:

(7) I

N

= h

N

1 j=0

F

j

= h

N j=1

F

j

.

かつらだ 桂 田

まさし

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(8)

3.1 離散 Fourier 係数 離散 Fourier 係数の導入

F (x) := T 1 f (x)e − in

2πT

x の積分に台形則を適用して、 c n を近似計算した ものを C n ( 大文字表記 ) とする :

(8) C n := 1

T · h

N ∑ − 1 j =0

f j e − in

2πT

x

j

.

(9) ω := e i

2πT

h = e

2πiN

( ∵ h T = 1

T · T N = 1

N ) とおくと (ω は 1 の原始 N 乗根である — すぐ後で後述 )

e − in

2πT

x

j

= e − in

2πT

· jh = e − inj

2πN

= ω − nj . ゆえに

(10) C n = 1

N

N ∑ − 1 j =0

f j ω − nj .

この C n を f の離散 Fourier 係数と呼ぶ。

かつらだ 桂 田

まさし

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(9)

3.1 離散 Fourier 係数 準備 : ω の性質 … 1 の原始 N 乗根

補題 8.1 (ω の性質 … 1 の原始 N 乗根 , 冪乗の和 )

N ∈ N

に対して

ω := e

2πi/Nとおくとき、次の

(1), (2)

が成り立つ。

(1)

1 ≤ m ≤ N − 1

ならば

ω

m

̸= 1, ω

N

= 1 (ω

1

の原始

N

乗根

).

(

ゆえに

m ≡ 0 (mod N)

ならば

ω

m

= 1,

そうでないならば

ω

m

̸ = 1.)

(2) 任意の

m ∈ Z

に対して

N

1 j=0

ω

mj

=

{ N (m ≡ 0 (mod N)) 0 (

それ以外

).

証明.

(1)

(

常識的だけれど一応

) θ :=

2πN とおくと、

ω = e

, ω

m

= e

imθ

. 1 ≤ m ≤ N − 1

らば

0 < mθ < 2π

であるから、

ω

m

= e

imθ

̸= 1. ω

N

= e

iNθ

= e

2πi

= 1.

(2)

m ≡ 0 (mod N)

であれば、

ω

m

= 1

であるから

N−1

j=0

ω

mj

=

N−1

j=0

1 = N. (

続く

)

かつらだ 桂 田

まさし

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(10)

3.1 離散 Fourier 係数 準備 : 1 の原始 N 乗根 ω の性質

証明 ( 続き ).

m ≡ 0 (mod N)

でなければ、

ω

m

̸= 1.

初項

1,

公比

ω

mの等比級数の和であるから

N−1

j=0

ω

mj

= 1 · 1 − ( ω

mN

)

1 − ω

m

= 1 − ( ω

N

)

m

1 − ω

m

= 1 − 1 1 − ω

m

= 0.

かつらだ 桂 田

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(11)

3.1 離散 Fourier 係数 離散 Fourier 係数の性質

定理 8.2 (離散 Fourier 係数の性質)

周期

T

の周期関数

f : R → C

N ∈ N

に対して

h := T

N , ω := e

2πi/N

, x

j

:= jh, f

j

:= f (x

j

) (j ∈ Z), C

n

:= 1

N

N−1

j=0

f

j

ω

nj

(n ∈ Z )

により

{ C

n

}

n∈Zを定めるとき、次の

(1), (2)

が成り立つ。

(1)

{C

n

}

nは周期

N

の周期数列である

: C

n+N

= C

n

(n ∈ Z).

(2)

f

の複素

Fourier

係数

c

n

n=−∞

|c

n

| < ∞

を満たすならば、任意の

n ∈ Z

に対して

(11) C

n

= ∑

m≡n

c

m

(

=

p=−∞

c

n+pN

) .

m≡n

は、

m ≡ n (mod N)

を満たすすべての

m

についての和を意味する。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier2022/信号処理とフーリエ変換 第8回 〜離散Fourier変換(1)〜 10 / 18

(12)

3.1 離散 Fourier 係数 離散 Fourier 係数の性質

n=−∞

|c

n

| < ∞

という条件は、例えば

f

が連続で区分的に

C

1級であれば満たされる。

証明.

(1)

ω

(n+N)j

= ω

nj

ω

Nj

= ω

nj であるから

C

n+N

= C

n

.

(2)

f (x) =

n=−∞

c

n

e

in2πTx であるから

(12) f

j

= f (x

j

) =

n=−∞

c

n

e

in2πTxj

=

n=−∞

c

n

e

in2πTjTN

=

n=−∞

c

n

ω

nj

.

ゆえに

(

絶対収束することに注意して

)

C

n

= 1 N

N

1 j=1

f

j

ω

nj

= 1 N

N

1 j=0

( ω

nj

m=−∞

c

m

ω

mj

)

= 1 N

m=−∞

c

m N−1

j=0

ω

(mn)j

= 1 N

m≡n

c

m

N = ∑

m≡n

c

m

.

かつらだ 桂 田

まさし

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(13)

3.1 離散 Fourier 係数 離散 Fourier 係数の性質

定理

8.2

(1) ({C

n

}

は周期

N

の周期数列

)

から、

{C

n

}

n∈Zを求めよ、と要求された とき、連続した

N

項、例えば

 

  C

0

C

1

. . . C

N−1

 

 

を計算すれば十分である。

入力

” { f

j

}

j∈Zについても同様で、例えば

 

  f

0

f

1

. . . f

N−1

 

 

があれば十分である。

問題の舞台は

C

Nということになる。

かつらだ 桂 田

まさし

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(14)

3.2 Fourier 係数のサンプリング定理

C

n

c

nを近似するように定めたが、本当にそうか?答えは

“In a sense, Yes. But, ...”

定理 8.3 ( Fourier

係数

(

周期関数に対する

Fourier

変換

)

に関するサンプリング定理

)

周期

T

の関数

u : R → C

が、有限

Fourier

級数

u(t) =

M n=−M

c

n

e

in2πTt

(t ∈ R )

で表せるとき、すなわち

u

Fourier

係数

{c

n

}

について

| n | > M ⇒ c

n

= 0

が成り立つとき、

N > 2M

を満たす

N

に対して、

{C

n

}

Nn=01は、

C

n

= c

n

(0 ≤ n ≤ M), C

N−n

= c

−n

(1 ≤ n ≤ M), (

)

C

n

= 0 (M < n < N − M)

を満たす。

(

特に、全ての

(0

でない

) Fourier

係数

{ c

n

}

Mn=−M は、離散

Fourier

係数

{ C

n

}

Nn=01から求まる。ゆえに

u(t)

も完全に再現できる。

)

かつらだ 桂 田

まさし

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(15)

3.2 Fourier係数のサンプリング定理 vs. 通常のサンプリング定理 (現段階では、このスライドに書いてあることは分かりにくいかも)

通常、サンプリング定理と呼ばれるのは、(普通の Fourier 変換に関する) 別の 定理 (第 11 回授業で説明する予定) であるが、上の定理 8.3 もそれに近い内容を 持っている。(個人的な意見になるが、定理 8.3 の方が現実の (音などの) 現象の 説明に便利である。この辺は “通常のサンプリング定理” を紹介したときに再び 取り上げよう。)

仮定の自然さについて: Riemann-Lebesgue の定理から、

n→±∞

lim c

n

= 0

であるから、 | n |

が大きいとき

| c

n

|

が小さいと期待するのは、それなりにもっと もである。

しかし、上の定理のように、 | n |

が大きいとき

c

n

= 0 (

ぴったり

0) としてしま うと、 f は実解析的となり、非常になめらかな関数ということになる。これは極

端かもしれない。不連続関数にも使えるのが

Fourier 級数の良いところだったの では?

(

信号処理分野の人は、小さいことと

0

であることの差をおおらかに考えているのかも しれないが、無限がからむので、そんなに簡単ではない…一数学者の意見

)

かつらだ 桂 田

まさし

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(16)

3.2 Fourier係数のサンプリング定理 証明の前に

定理

8.3

の証明を書く前に、具体的な

M, N

に対して主張を確認すると、カラクリが 見えてくる

(

と思う

)

M = 1 (

つまり

| n | > 1 ⇒ c

n

= 0), N = 10

の場合、

C

0

= ∑

m≡0

c

m

= c

0

+ c

10

+ c

10

+ c

20

+ c

20

+ c

30

+ · · · = c

0

+ 0 + 0 + · · · = c

0

,

C

1

= ∑

m≡1

c

m

= c

1

+ c

9

+ c

11

+ c

19

+ c

21

+ · · · = c

1

+ 0 + 0 + · · · = c

1

,

C

9

= ∑

m≡9

c

m

= c

9

+ c

1

+ c

19

+ c

11

+ c

29

+ c

21

+ · · · = 0 + c

1

+ 0 + 0 + · · · = c

1

,

C

2

= ∑

m≡2

c

m

= c

2

+ c

8

+ c

12

+ c

18

+ · · · = 0 + 0 + · · · = 0,

C

8

= ∑

m≡8

c

m

= c

8

+ c

2

+ c

18

+ c

12

+ · · · = 0 + 0 + · · · = 0,

同様にして

2 ≤ n ≤ 8

に対して、

C

n

= 0

が得られる。

0

でない

c

nは、

c

0

= C

0

, c

1

= C

1

, c

1

= C

9 と求まる。

かつらだ 桂 田

まさし

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(17)

3.2 Fourier係数のサンプリング定理 証明の前に

一方、M

= 5 (つまり | n | > 5 ⇒ c

n

= 0), N = 10

の場合は

C0=∑ m≡0

cm=c0+c10+c10+c20+c20+c30+· · ·=c0+ 0 + 0 +· · ·=c0,

C1=∑ m≡1

cm=c1+c9+c11+c19+c21+· · ·=c1+ 0 + 0 +· · ·=c1,

C9=∑ m≡9

cm=c9+c1+c19+c11+c29+c21+· · ·= 0 +c1+ 0 + 0 +· · ·=c1,

C2=∑ m≡2

cm=c2+c8+c12+c18+· · ·= 0 + 0 +· · ·=c2,

C8=∑ m≡8

cm=c8+c2+c18+c12+· · ·= 0 + 0 +· · ·=c2,

.. .

.. . C4=∑

m≡4

cm=c4+c6+c14+c16+· · ·=c4+ 0 + 0 +· · ·=c4,

C6=∑ m≡6

cm=c6+c4+c16+c14+· · ·= 0 +c4+ 0 +· · ·=c4,

ここまでは調子が良い。ところが

C5= ∑ m≡5

cm=c5+c5+c15+c15+· · ·=c5+c5+ 0 + 0 +· · ·=c5+c5 (混じる).

C

5

= c

5も

C

5

= c

5も成り立たない。c5と

c

5は簡単に求まりそうにない。

少し考えると、M

= 5

であっても、N

> 10

であれば、うまく行く

((★)

が成り立つ)ことが分 かる。

落ち着いて一般化すると、N

> 2M

であれば

(★)

が成り立つ。

かつらだ 桂 田

まさし

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(18)

3.2 Fourier係数のサンプリング定理 一応証明

定理 8.3 の証明 .

定理

8.3 (2)

C

n

= ∑

m≡n

c

m

= c

n

+

p=1

(c

n+pN

+ c

n−pN

) .

を用いる。

0 ≤ n ≤ M

であれば、

n + pN ≥ N > 2M > M

であるから、

c

n+pN

= 0.

n − pN ≤ M − N < − M

であるから、

c

n−pN

= 0.

ゆえに

C

n

= c

n

.

残りも同様にして証明できる。

次のことはぜひ頭に入れて欲しい。

0 ≤ n ≪ N

であるとき、

c

n の近似は

C

n

c

n の近似は

C

N−n

(C

N−n

c

N−nではなく、

c

nの近似である

)

かつらだ 桂 田

まさし

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(19)

参考文献

[1] 桂田祐史: 「信号処理とフーリエ変換」講義ノート , https://m-katsurada.sakura.ne.jp/fourier/

fourier-lecture-notes.pdf, 以前は「画像処理とフーリエ変換」

というタイトルだったのを変更した。 (2014 〜 ).

かつらだ 桂 田

まさし

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Referensi

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自己紹介 かつらだ 桂田 祐史ま さ し 研究室 910 号室 メールアドレス katurada あっと meiji ドット ac どっと jp 質問はメール、または Zoom オフィスアワー 日時はアンケートの 結果を参考に決める を利用して下さい。 授業 WWW サイト

2018 年度 信号処理とフーリエ変換 期末試験問題 2019年1月24日木曜施行 担当 桂田 祐史 ノート等持ち込み禁止, 解答用紙のみ提出 以下の6問の中から5問を選択して解答せよ。各問の解答の順番は自由である。 以下で説明なしに用いている記号は講義に出て来たものである。 問

以下の1〜5 を解答せよ。記号や用語の定義は授業に準じる Fourier変換は資料によって、 定数因子等に違いがあるので注意すること。 1月24日午前0時までは、問題の内容について、私桂田以外の人に質問・相談しないこと。

自己紹介 かつらだ 桂田 ま さ し 祐史 専門は数値解析 数値計算法の数理の関数解析的研究 研究室は高層棟 910 号室 質問・相談はメールでも可 メールアドレスは katurada あっと meiji どっと ac ドット jp 授業 WWW サイト https://m-katsurada.sakura.ne.jp/fourier/

20 これが熱方程式の初期値問題 12a, 12b の解の公式である。 適当な仮定をおいたとき、この u が確かに 12a, 12b の解であること、ま た解の一意性が成り立つことが証明できる この講義では省略する。 G は熱方程式の初期値問題の基本解 the fundamental solution to the heat equation,

• 3「覚えるべきFourier変換」見出しにもしているとして授業で5つの関数3セットと数えること もできるあげてある。試験では公式の導出を書けるようにしておこう、と言ってある授業に出ていな くても過去問を見れば分かると思うのだが…。毎年3セットのどれかを出題している。今回は [−a, a] の定義関数面積が1になるように2aで割ってある とsincax のペア。

次の 4A, 4Bのいずれか一方を選択して解答せよ。 4A Fourier 変換 定義は問2中に記したもの に関する公式 d dξFfξ = −i F[xfx]ξ を示せ。 ただしf は遠方で十分速く減衰する滑らかな関数とする。 4B 離散時間 Fourier 変換Ffω = ∑∞ n=−∞ fne−inω ω ∈ R の反転公式 fn を Ffω で表す