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偏微分係数と極大・極小の必要条件

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(1)

偏微分係数と極大・極小の必要条件

Nobuyuki TOSE April 16, 2018

(2)

ミクロ経済学における基本的な問題

ミクロ経済学では最初に以下の基本的な問題を学びます.

生産理論(Production Theory) 消費者理論(Consumer Theory)

(3)

生産理論( Production Theory

生産物(product)Cが生産要素(production elements) A,Bから生産される とします.A,B,C の価格はそれぞれp,q,rとします.ABをそれぞれ xy投入するときCがz =f(x,y)得られるとします.

このときf(x,y)を生産関数(production function)と呼ばれます.またこ の状況で利潤関数(profit function)を

π(x,y) =rf(x,y)−pxqy と定義します.

生産理論の最初のステップは,利潤関数π(x,y)を最大化して生産要素需 要関数

x =x(p,q,r),y=y(p,q,r) を求めることにあります.

(4)

消費者理論( Consumer Theory

商品(Goods) A,Bがあるとします.Aをx, Bをy購入するとき,消費者 が効用関数(utility function)u(x,y)の効用を得るとします.さらにA,B の価格がp,qであるとします.

消費者が予算Iを全額消費してA,Bを購入するとします.ここでの問題は 予算制約と呼ばれる制約条件

Ipxqy =0

の下でu(x,y)を最大化して需要関数(demand function) x =x(p,q,I),y=y(p,q,I) と所得の限界効用(mariginal utility of income)

p q I

(5)

開円盤 CT 246p

開円盤(Open Disc)

r >0,P0(a,b)∈R2に対して

Br(P0) :={P∈R2; d(P,P0)<r} を中心P0, 半径r > 0の開円盤と呼びます.こ こでd(P0,P)は2点P0,Pの距離です.P(x,y) のとき

d(P0,P) =q

(xa)2+ (yb)2

注意今後「P0の近くで~」という言い方をしますが,これはある正数 r >0に対して

任意のP∈Br(P0)において~

(6)

開集合( Open subsets CT 246p

Definition

R2の部分集合U があるとします.U が開集合 であるとは任意のP0Uに対してr >0が存 在して

Br(P0) :={P∈R2; d(P,P0)<r} ⊂U が成立することです.

注意 Uの任意の点P0の周りがUに含まれてい るということです.

(7)

開集合の例

以下のR2の部分集合は開集合です.

R2 上半平面

U1:={(x,y)∈R2; y >0} 第1象限(1st Quadrant)

R2++:={(x,y)∈R2; x,y >0} 開円盤

Br(P0) :={P∈R2; d(P,P0)<r}

(8)

開集合 – 反例

以下のR2の部分集合は開集合ではありません.

P0R2のなす集合{P0} 閉上半平面

F1:={(x,y)∈R2; y ≥0} 閉第1象限

R2++:={(x,y)R2; x,y ≥0} 閉円盤

Br(P0) :={P∈R2; d(P,P0)≤r}

(9)

Partial Differentiation

R2 の開集合U上の関数

f : UR が定義されているとします.

P0(a,b)∈Uに対してxの関数 F(x) :=f(x,b)

x =aの近くで定義できます.さらにy の関数 G(y) :=f(a,y)

y =bの近くで定義することができます.

(10)

Partial Differentiation

この状況で,定義の中の極限が存在すれば,xyに関する偏微分係数を fx(a,b) :=F0(a) = lim

xa

f(x,b)−f(a,b) xa fy(a,b) :=G0(b) = lim

yb

f(a,y)−f(a,b) yb と定義できます.

(11)

Partial Differentiation-An example

R2上の関数

f(x,y) =x3+2xy2+y3 について考えます.(a,b)∈R2 の周りで考えるとして

F(x) :=f(x,b) =x3+2xb2+b3, G(y) :=f(a,y) =a3+2ay2+y3 と定義します.このとき

F0(x) =3x2+2b2, and G0(y) =4ay +3y2 から

fx(a,b) =3a2+2b2, fy(a,b) =4ab+3b2 を得ます.

(12)

1 変数の極大点(極小点) – 定義

開区間]a,b[上の関数f : ]a,b[⇒Rが与えられているとき ft=cで極小(resp. 極大)

⇔あるδ >0に対してf が]c−δ,c+δ[上最小(resp. 最大)

⇔あるδ >0に対して

f(t)≥f(c) (c−δ <t <c+δ) resp.f(t)≤f(c) (c −δ <t<c +δ)

(13)

1 変数の極大点(極小点) CT 104-105p

微分可能な1変数関数の極小点(極大点)に関する次の定理を紹介します.

Theorem

微分可能な関数f : ]a,b[→Rがあるとします.fc ∈]a,b[で極小(極 大)ならば

f0(c) =0 注意 これは中身を理解して欲しい定理です.

(14)

Minimal (Maximal) Points CT 268p

R2 の開集合U上の関数

f : UR

に対して,f がP0(a,b)で極小(resp. 極大)であるとはあるδ >0が存 在して f(x,y)≥f(a,b) ((x,y)∈Bδ(P0))

(resp.

f(x,y)≤f(a,b) ((x,y)∈Bδ(P0)) )

が成立するときです.

(15)

Minimal (Maximal) Points–Theorem CT 269p

R2 の開集合U上の関数

f : UR

Uの各点P∈Ux,yについて偏微分できると仮定します.

Theorem

f がP0(a,b)∈Uで極小(極大)ならば

fx(a,b) =fy(a,b) =0 (1) が成立します.

この状況で(1)を満たす点P0(a,b) をf の停留点と呼びます.

(16)

Minimal (Maximal) Points–Sketch of proof

f P0(a,b)で極小とします.このときF(x) =f(x,b)はx=aで極小と なります.実際

f(x,y)≥f(a,b) ((x,y)∈Bδ(P0)) からf(x,b)≥f(a,b) (a−δ <x<a+δ) 従って

F(x)≥F(a) (a−δ <x <a+δ) となります.よって

F0(a) =0 従って fx(a,b) =0

(17)

Minimal (Maximal) Points–An example

関数 f(x,y) =x2+4xy+2y2−6x−8y

について考えます.

fx(x,y) =2x+4y·1+0−6−0

=2x+4y−6=0 fy(x,y) =0+4x·1+4y−0−8

=4x+4y−8=0

を解くと,(x,y) = (1,1) がf の唯一の停留点であることが分かります.

(18)

クラメールの公式 CT 205-206p

連立1次方程式

ax + by = α · · ·(1) cx + dy = β · · ·(2)

を考える.yを消去するために(1)×d−(2)×bを考える.

adx + bdy = αd

−) bcx + bdy = βb (adbc)x = αd−βb xを消去するために(1)×c−(2)×aを考える.

acx + bcy = αc

−) acx + ady = βa

(19)

行列式・クラメールの公式

行列式

a bc d

=adbc これを用いると

a bc d

x =

α b

β d

,

a bc d

y =

a α c β

特にD :=

a bc d

6=0 のとき x = 1 D

α b

β d

, y = 1

D

a α c β

これをクラメールの公式と言います.

(20)

クラメールの公式 –

2x + 4y = 6

4x + 4y = 8

を解きます.

D =

2 44 4

=2·4−4·4=−86=0

からクラメールの公式が適用できます.実際 x =−1

8

6 48 4

=−1

8(6·4−8·4) =−1

8(−8) =1 y =−1

8

2 64 8

=−1

8(2·8−4·6) =−1

8(−8) =1

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