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2. 合成函数の微分

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Academic year: 2024

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§ 2. 合成函数の微分

以下f(x, y)は必要な回数だけ微分できる(十分なめらかである)とする.

x, yがtの微分可能な函数x=x(t),y=y(t)であるとき,合成して得られるtの函

数t 7!f x(t), y(t) をtで微分することを考えよう.公式は次の定理の通り.

定理 2.1. d

dt f x(t), y(t) =fx x(t), y(t) x0(t) +fy x(t), y(t) y0(t).

解説. fの第1変数も第2変数もtの函数になるので,それぞれについて,合成函 数の微分をして足し合わせる.

•3変数だと

d

dt f x(t), y(t), z(t) =fx x(t), y(t), z(t) x0(t) +fy x(t), y(t), z(t) y0(t) +fz x(t), y(t), z(t) z0(t).

•n変数だと(右辺ではf の中のxk(t)を単にxkと書くことにする)

d

dt f x1(t), x2(t), . . . , xn(t)

=fx1(x1, x2, . . . , xn)x01(t) +fx2(x1, x2, . . . , xn)x02(t) +· · ·+fxn(x1, x2, . . . , xn)x0n(t).

例題 2.2. f(x, y) =xy,x(t) =t2,y(t) =t3のとき,tの函数f(x(t), y(t))を微分 する.

解. 第1の方法: fx =yxy 1,fy =xylogx.そしてx0(t) = 2t,y0(t) = 3t2であ るから

d

dt f(x(t), y(t)) =fx(x(t), y(t))x0(t) +fy(x(t), y(t))y0(t)

=y(t)x(t)y(t) 1·2t+x(t)y(t)(logx(t))·3t2

= 2t4·t2(t3 1)+t2t3 ·6t2logt= 2(1 + 3 logt)t2t3+2. 第2の方法: 具体的な函数の場合は,合成した函数を直接微分するのも良い.

g(t) :=f(x(t), y(t))とおくと,g(t) = t2t3 =e2t3logt.ゆえに

g0(t) =e2t3logt(6t2logt+ 2t2) = 2(1 + 3 logt)t2t3+2. もちろん対数微分法も悪くない: logg(t) = 2t3logtより

g0(t)

g(t) = 6t2logt+ 2t2 = 2t2(3 logt+ 1).

ゆえにg0(t) = g(t)·2t2(3 logt+ 1) =t2t3+2(3 logt+ 1). ⇤

1

(2)

今度は,x, yが2変数u, vの函数の場合を考えよう.x =x(u, v),y = y(u, v)とし て,u, vの函数f(x(u, v), y(u, v))をu, vで偏微分することを考える.

定理 2.3 (連鎖律(chain rule)). g(u, v) :=f x(u, v), y(u, v) とおくとき,

gu(u, v) =fx x(u, v), y(u, v) xu(u, v) +fy x(u, v), y(u, v) yu(u, v), gv(u, v) =fx x(u, v), y(u, v) xv(u, v) +fy x(u, v), y(u, v) yv(u, v).

解説. uに関して偏微分するというのは,もう一つの変数vを定数と見るのである から,定理2.1と何も変わりはしない.

•公式をベクトルと行列を使って書き表そう:

(gu, gv) = (fx, fy)

✓xu xv yu yv

• n変数の場合,ベクトルで書くことにして,x = (x1, . . . , xn),u = (u1, . . . , un), g(u) :=f(x(u))とおくと

guj(u) = Xn

k=1

fxk(x(u))@xk

@uj (u) (j = 1,2, . . . , n).

例題 2.4. g(u, v) = uv,u(x, y) = x+ 2y,v(x, y) = sin(xy)のとき,f(x, y) :=

g(u(x, y), v(x, y))について,fx,fyを求める.

解. 第1の方法: fx =guux+gvvx,fy =guuy+gvvyであり,

gu =vuv 1, gv =uvlogu, ux = 1, uy = 2, vx=ycos(xy), vy =xcos(xy) であるから

fx =vuv 1 + (uvlogu)·ycos(xy) = · · · , fy = 2vuv 1+ (uvlogu)·xcos(xy) =· · · . 第2の方法: 具体的な函数なので,直接計算も悪くない.

f(x, y) = (x+ 2y)sin(xy)よりlogf = sin(xy)·log(x+ 2y)となるから fx

f =ycos(xy)·log(x+ 2y) + sin(xy) x+ 2y , fy

f =xcos(xy)·log(x+ 2y) + 2 sin(xy) x+ 2y これより,fx =f ·

ycos(xy)·log(x+ 2y) + sin(xy) x+ 2y

,fy =· · ·. ⇤

注意 2.5. 定理2.1や定理2.3は一般論において意味があるのであって,具体的な 函数では合成函数を計算してから微分する方が楽なことが多い.

2

(3)

例 2.6. z = f(x, y),x = rcos✓,y = rsin✓ とする.g(r,✓) := f(rcos✓, rsin✓) について: (1) (fx)2+ (fy)2 = (gr)2+ 1

r2 (g)2. 証明. 連鎖律を使うと

1

(gr =fxxr+fyyr =fxcos✓+fysin✓,

g =fxx+fyy =fx·( rsin✓) +fy ·(rcos✓).

ゆえに

(gr)2+ 1

r2 g2 = (fxcos✓+fysin✓)2+ ( fxsin✓+fycos✓)2 =fx2+fy2. この例において,(fx)2 + (fy)2を(結果を知らないで)書き直すということで計算 をしてみよう(実際の場面で数学を使うときはこのような状況の方が多いと思う).

1 を書き直すと

(gr, g) = (fx, fy)

✓cos✓ rsin✓ sin✓ rcos✓

であるから

(fx, fy) = (gr, g)

✓cos✓ rsin✓ sin✓ rcos✓

1

= (gr, g)

✓ cos✓ sin✓

1

r sin✓ 1r cos✓

◆ . ゆえに

fx =grcos✓ 1

rgsin✓, fy =grsin✓+ 1

rgcos✓.

これより(fx)2+ (fy)2 = (gr)2+ 1

r2 (g)2 が出る.

(2) fxx+fyy =grr+ 1

rgr+ 1 r2 g✓✓. 証明. 連鎖律より

grr = @

@r(fxcos✓+fysin✓)

= (fxxxr+fxyyr) cos✓+ (fyxxr+fyyyr) sin✓

= (fxxcos✓+fxysin✓) cos✓+ (fyxcos✓+fyysin✓) sin✓

=fxxcos2✓+ 2fxycos✓sin✓+fyysin2✓.

同様に g✓✓ = @

@✓ ( rfxsin✓+rfycos✓)

= r(fxxx+fxyy) sin✓ rfxcos✓+r(fyxx+fyyy) cos✓ rfysin✓

=r2fxxsin2✓ 2r2fxycos✓sin✓+r2fyycos2✓ rgr. ゆえに

grr+ 1

rgr+ 1

r2 g✓✓ = (fxx+fyy)(cos2✓+ sin2✓) = fxx+fyy.

3

(4)

注意 2.7. 合成函数の微分に関連して,記号について改めて注意をしておきたい.

次の4個の函数は同じであろうか.

(1) d

dx f(x2) , (2) df

dx(x2), (3)f0(x2), (4) f(x2)0 (1)はx 7! f(x2)という函数を微分したもの,(2)はf の導函数 df

dx のx2における 値,(3)はfの導函数f0のx2における値で(2)と同じ,(4)は(1)と同じである.実 際f(x) = sinxを考えてみると,f(x2) = sin(x2),f0(x) = cosxであるから,

d

dx f(x2) = f(x2)0 = 2xcos(x2), df

dx(x2) =f0(x2) = cos(x2) となって,結果は違うものになっている.

 2変数函数f(x, y)になっても事情は同じである.x, yを固定して,tの函数g(t) :=

f(tx, ty)を考え,tで微分してみよう.

g0(t) =fx(tx, ty)x+fy(te, ty)y. · · · 2 一々gという函数を導入するのも面倒なので,2

d

dt f(tx, ty) =xfx(tx, ty) +yfy(tx, ty) と書く.さらに左辺の括弧もはずして, d

dtf(tx, ty) = xfx(tx, ty) +yfy(tx, ty)と書 く.左辺においては df

dt (tx, ty)ではありえないことに注意すること1.また右辺にお

いては,fx(tx, ty)はfのxに関する偏導函数fxの(tx, ty)における値であることに も注意.fy(tx, ty)も同様である.

 函数というのはあくまでも対応の規則のことをいうのであり,f(x, y)と書いてしまった ら,あくまでも函数f の点(x, y)における値を意味する.しかし規則にがんじがらめになっ ていると窮屈であるし,一方で便利なこともあるので,昔から用いられてきた,そして高校 以来なじみのある,「函数f(x, y)」という言い方も認めているのだということを銘記してほ しい.多くの場合このようなこだわりは不要であるが,合成函数の微分のところでは,函数 と函数の値の区別を厳密にしないと混乱が生じる.

【宿題】なめらかな函数f(x, y)を考える.x(r, t) :=rcosht,y(r, t) := rsinhtのと き,g(r, t) :=f(x(r, t), y(r, t))に対して次式を示せ:

(fx)2 (fy)2 = (gr)2 1

r2 (gt)2, fxx fyy =grr+ 1

r gr 1 r2 gtt.

1元の函数f1個だけの変数tで微分(偏微分ではなくて)することは考えられない.

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