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6. 合成函数の微分:Laplacian に関連する計算例

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Academic year: 2024

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§ 6. 合成函数の微分: Laplacian に関連する計算例

例 6.1. z = f(x, y),x = rcos✓,y = rsin✓ とする.g(r,✓) := f(rcos✓, rsin✓) について: (1) (fx)2+ (fy)2 = (gr)2+ 1

r2 (g)2. 証明. 連鎖律を使うと

(⇤)

(gr=fxxr+fyyr=fxcos✓+fysin✓,

g =fxx+fyy =fx·( rsin✓) +fy·rcos✓.

ゆえに (gr)2+ 1

r2 (g)2 = (fxcos✓+fysin✓)2+ ( fxsin✓+fycos✓)2 = (fx)2+ (fy)2. この例において,(fx)2 + (fy)2を(結果を知らないで)書き直すということで計算 をしてみよう(実際の場面で数学を使うときはこのような状況の方が多いと思う).

(⇤)を書き直すと(あとの注意6.2の(⇤⇤)を使うのもよい)

(gr, g) = (fx, fy)

✓cos✓ rsin✓ sin✓ rcos✓

であるから

(fx, fy) = (gr, g)

✓cos✓ rsin✓ sin✓ rcos✓

1

= (gr, g)

✓ cos✓ sin✓

1

r sin✓ 1r cos✓

◆ .

ゆえに転置行列を考えると1

✓fx

fy

=

✓cos✓ 1r sin✓ sin✓ 1r cos✓

◆✓gr

g

であるから

(fx)2+ (fy)2 = (fx, fy)

✓fx

fy

= (gr, g)

✓ cos✓ sin✓

1

r sin✓ 1r cos✓

◆✓cos✓ 1r sin✓ sin✓ 1r cos✓

◆✓gr

g

= (gr, g)

✓1 0 0 r12

◆✓gr

g

= (gr)2+ 1 r2 (g)2. (2) fxx+fyy =grr+ 1

rgr+ 1 r2 g✓✓. 証明. 連鎖律より

grr = @

@r(fxcos✓+fysin✓)

= (fxxxr+fxyyr) cos✓+ (fyxxr+fyyyr) sin✓

= (fxxcos✓+fxysin✓) cos✓+ (fyxcos✓+fyysin✓) sin✓

=fxxcos2✓+ 2fxycos✓sin✓+fyysin2✓.

1もちろん,fx=· · ·fy=· · · として,(fx)2(fy)2を計算してもよい.

1

(2)

同様に g✓✓ = @

@✓ ( rfxsin✓+rfycos✓)

= r(fxxx+fxyy) sin✓ rfxcos✓+r(fyxx+fyyy) cos✓ rfysin✓

=r2fxxsin2✓ 2r2fxycos✓sin✓+r2fyycos2✓ rgr. ゆえに

grr+ 1

rgr+ 1

r2 g✓✓ = (fxx+fyy)(cos2✓+ sin2✓) = fxx+fyy. 注意 6.2. 極座標 x = rcos✓,y = rsin✓にするとき,r = p

x2+y2 であるが,

✓= arctan y

x とするのは誤りである. ⇡

2 <arctant < ⇡

2 ( 1< t <1)として いるので.たとえばx <0かつy < 0のときを考えてみよ2.しかし,✓を微分する にあたっては,✓ = arctan y

x としておいても問題はない.

(⇤⇤) @r

@x = x

r , @r

@y = y

r , @✓

@x = y

r2 = sin✓

r , @✓

@y = x

r2 = cos✓ r . 定義 6.3. 写像f 7!fxx+fyy,すなわち微分作用素 := @2

@x2 + @2

@y2 を2次元の

ラプラシアン

Laplacianと呼ぶ.先の計算により,Laplacianの極座標表示は

@2

@r2 + 1 r

@

@r + 1 r2

@2

@✓2 · · · 1 例 6.4. 空間の極座標(次ページの図参照):

x=rsin✓cos', y=rsin✓sin', z =rcos✓.

ただしr=0,05✓ 5⇡,05' <2⇡とする.ここでは3次元のLaplacian := @2

@x2 + @2

@y2 + @2

@z2 を考え,その極座標表示が次で与えられることを示そう.

= @2

@r2 + 2 r

@

@r + 1 r2

⇣ @2

@✓2 + 1 tan✓

@

@✓ + 1 sin2

@2

@'2

 3変数の連鎖律を用いても計算は可能であるが,結構大変である(A4用紙2枚 位).ここでは円柱座標を介して計算してみよう.

定義 6.5. 円柱座標とは

x=⇢cos', y=⇢sin', z =z で定義される座標系(⇢,', z)のことである.

 まず変数x, yで 1 を適用すると(すなわち円柱座標での の表示は)

= @2

@⇢2 + 1

@

@⇢ + 1

2

@2

@'2 + @2

@z2 · · · 2

2主値にこだわるからこういうことになる.

2

(3)

'

✓ r O

x

y z

P

O P

x y

z

'

そして円柱座標から極座標へと移ろう:

z=rcos✓, ⇢=rsin✓, '='.

変数z,⇢で 1 を適用して 2 の @2

@z2 + @2

@⇢2 の部分を書き換える:

@2

@z2 + @2

@⇢2 = @2

@r2 + 1 r

@

@r + 1 r2

@2

@✓2. 残るは 1

@

@⇢ の部分の書き換えである.連鎖律から @

@⇢ = @r

@⇢

@

@r + @✓

@⇢

@

@✓ であ り,注意6.2の(⇤⇤)より,@r

@⇢ = ⇢

r = sin✓,@✓

@⇢ = cos✓

r であるから,

1

@

@⇢ = 1 rsin✓

⇣sin✓ @

@r + cos✓ r

@

@✓

⌘= 1 r

@

@r + 1 r2

1 tan✓

@

@✓ .

以上から所要の結果を得る. ⇤

Laplacianの重要な性質として,直交変換で不変なことがある.

定義 6.6. 実n次正方行列T が直交行列()def tT T =I(n次単位行列).

注意 6.7. dettT = detT であるから,T が直交行列ならdetT =±1である.とく にT は正則行列であって,T 1 = tT.したがってTtT =Iでもある.直交行列で表 されるRnの線型変換x7!Txを直交変換と呼ぶ.ここではxは縦ベクトル.

 2次元や3次元のLaplacianと同様に,n次元のLaplacian を次で定義する:

:= @2

@x21 +· · ·+ @2

@x2n 定理 6.8. 直交行列T による直交変換u :=Txにより,

@2

@u21 +· · ·+ @2

@u2n = @2

@x21 +· · ·+ @2

@x2n.

3

(4)

証明. T = (tjk)を直交行列とする.u=Tx () x=T 1u = tTu であるから,

xj = Pn

k=1

tkjuk.連鎖律により @

@uk

= Pn

j=1

@xj

@uk

@

@xj

= Pn

j=1

tkj @

@xj

.再び連鎖律によ り, @2

@u2k = Pn

j=1

tkj

Pn i=1

@xi

@uk

@2

@xi@xj

= Pn

j=1

tkj

Pn i=1

tki @2

@xi@xj

.ゆえに Xn

k=1

@2

@u2k = Xn

k=1

Xn j=1

tkj Xn

i=1

tki @2

@xi@xj

= Xn

i=1

Xn j=1

✓Xn k=1

tkitkj

◆ @2

@xi@xj

.

ここでPn

k=1

tkitkjは行列tT T =Iの(i, j)成分に等しいから ij(Kroneckerのdelta).

ゆえに定理の証明終わり. ⇤

例題 6.9. Van der Mondeの行列式

f(x1, . . . , xn) := det 0 BB B@

1 1 · · · 1

x1 x2 · · · xn

... ... . .. ... xn1 1 xn2 1 · · · xnn 1

1 CC CA

は f = 0をみたす(実はf(x) = ( 1)n(n 1)/2D.ただしD:= Q

i<j

(xi xj)).

解. まず行列式を第j列で展開するとf(x) = Pn

i=1

xij 1 ijij は第(i, j)余因子).

ij はxjを含まないことに注意すれば,@2f

@x2j = Pn

i=1

(i 1)(i 2)xij 3 ij. ) f(x) =

Pn i=1

(i 1)(i 2)

eeeeeeeeeeee Pn

j=1

xij 3 ij = 0.

波下線部は第i行をxi1 3, . . . , xin 3で置き換えたf(x)の第i行での展開であることに

注意. ⇤

注意 6.10. 代数学における定理(交代式は必ずDで割れる)を使って,実はほと

んど何も計算せずにこの例題が示せる(座標の置換は直交変換であるので, Dは Dよりも真に次数の低い交代式となって,0とならざるを得ない).

【宿題】なめらかな函数f(x, y)を考える.x(r, t) :=rcosht,y(r, t) := rsinhtのと き,g(r, t) :=f(x(r, t), y(r, t))に対して次式を示せ:

(fx)2 (fy)2 = (gr)2 1

r2 (gt)2, fxx fyy =grr+ 1

r gr 1 r2 gtt.

4

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