且 訂
偏微分係数と極大・極小の必要条件・十分条イ牛
NobuyukiTOSE
emath,April l6, 2019
]/'H I 偶微分係数と極大・極小⑮必要条件・十分条件
卜│ 』1 11h丁きく
開円盤
開円盤(OpenDisc)
「
r>0│Po(a,6)ER2に対して
Br(Po) :={PER2; d(P,Po)<r}
を中心Po,半径r>0の開円盤と呼びます. こ こでd(PO,P)は2点Po,Pの距離です. P(x,y)
のとき
●Id︑L
I,c,P)
一
/
V(x̲a)2+(y̲b)2 d(Po,P)=
注意今後「Poの近くで〜」という言い方をしますが, これはある正数 r>0に対して
任意のPEBr(Po)において〜
雁微分係数と極大・極哩l必要条件・十分条件 2/18
I,l PIIWNMT 号
開集合(Opensubsets)
げ す へ、、筵へ&( (
一 一
コー
芯、 ,恵聴!し
聴
Definition
R2の部分集合Uがあるとします. "が開集合 であるとは任意のPoEUに対してr>0が存 在して
Br(Po) :={PER2; d(P,Po)<r}CU
が成立することです.
両 応昌一
、 U-
↑〕
PUZ7
注意Uの任意の点POの周りがUに含まれてい るということです.
│健堂分係散と極大・極小⑳必要条件・十分条件 。/1日
r l hl 帥』 L・ 5
開集合の例
以下のR2の部分集合は開集合です.
・R2 e上半平面
U, :、(x,y)ER2;y>0}
●第1象限(1stQuadrant)
R#+:={(x;y)ER2;×,y>0}
ご T之守9P、 …峠≦『ゞ…!
旧徴分係数と極大・極小の必要条件・十分条件 q/18
│JQL凹 u」 1 堂E
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開集合一反例
以下のR2の部分集合は開集合ではありません.
PoER2のなす集合{Po}
●閉上半平面
Fi :={(xly)ER2;y≧0}
●閉第1象限
R4+:={(x,y)R2; x,yど0}
●閉円盤
Fx可:、pER2;d(P,Po)≦r}
旧微分係数と極大 極小の必要 条件・十分条 件 E/13
N1 トulm T1 5
一
a C_. 6
1変数の極大点(極小点)
微分可能な1変数関数の極小点(極大点)に関する次の定理を紹介します.
Theorem
微分可能な関数f: la,6[→Rがあるとします.
大)ならば
f'(c)=0
fがcE]a,b[で極小(極
一
注意これは中身を理解して欲しい定理です.→IC?!二繭{ ) .
注意定理の状況でfがcE]a,b[で極小とは, ある正数6>0に対して
≧f(c) (c‑6<t<c+6)
f(t)
が成立することです.
−
−L
c‑Sも=&/,' 8、、
■
偶微分係数と極大・極小の必要条件・十分条件 C̲‑r
I l U,『ⅡHT
杣〔{、㈲・唖く、‑余' 、
毛:==CZ、
極大点・極小点
R2の開集合U上の関数
f: (ノ→R
に対して, fがPo(a,b)で極小(resp極大)であると
在して
f(×,y)≧f(a,b) ((×,y)EB6(Po)) (resP
f(x,y)≦f(a,b) ((×,y)EB6(Po))
が成立するときです.
であるとはある6>0が存
U‑
旧微分係数と極大・極小の必要条件・十分条件 アノユ日
' 11, ,上: i ,,. ,pk祀毎
」
極大点・極小点であることの必要条件
R2の開集合〃上の関数
f; U→R
がUの各点PE"でx,yについて偏微分できると仮定します.
Theorem
fがPo(a,6)E〃で極小(極大)ならば
"(a,b)=@(a,b)=0 (1)
」
が成ウします.
この状況で(1)を満たす点Po(a,6)をfの停留点と呼びます.
│■撤分係数と極大・極小の必要条件・十分条件 B/'8
1‑1"I」き「Ⅶplq, 。'・咽弔
証明の概略
fがPoで極小とします. このときある正数6>0が存在して
f(P)≧f(Po) (PEB6(Po))
ここで
F(x)=f(x,b) は少なくともa‑IF<x<a+(iで定義されて,
F(x)≧F(a) (a‑6<x<a+6)
従ってX=aで極小となります. このとき
F'(a)=0従って堤(a,b)=0
となります.
旧微分係数と擢大・極小の必要条件・十分条件 9/lB IljEltwvⅡhTT弓
1変数の定理の証明
fがt;=Cで極小とする.すなわち,ある正数6>0に対して
f(t)≧f(c) (c‑6<f<c+6)
@c<+<c+"のとき OO○
なのでt→c+0と右極限
f'(c)Z0
、 ̲ < < のとき
○0︒
etなのでt→c−0と左極限を
f'(c)≦0
であることが分かります. よってf′
崎…
Ⅱ '鋤、 祇冒 ■ 分係数と栖大・極 ユロ/18
Zi-(-t)=-t3
zfi (‑t)=耽1
号(=さ〔。〕=。
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j(。)=○
一
十患円 さ』 c1§jK
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C−r
│ Pそ133
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」垂コエユe‑‑
4 C ‑E
右極限・左極限・両側極限
α<Q<e
.q,QLU.Q/6E‑
ここで以下を用いています.
片F
ます.
F(t)→A (t→c)
ならば
F(t)→A (t→c+0)
かつ
F(t)→A (t→c‑0)
一
実はこの定理の逆も成立しますが,証明は少し難しいです
欄櫨分係数と極大・極小の必要条件 十分条件 皿/1日
N:: │」,『., l lHl 1 1j5E
例‑停留点であることは極大極小の十分条件ではない
f(x,y)=x2‑y2
を考えましょう.
li<(x,y)=2x=0, 5,(x,y)=‑2y=0 からfの停留点は(×,y)=(0,0)です.
f(×,0)=x2, f(0,y)=̲y2
から(0,0)でfは極大でも極小でもないことが分かります.
エZ/lE 腸微分係数と極大・極小の必要条件・十分条件
1 1 1 1多l」k T'温
極大・極小の十分条件
定理
R2の開集合(ノ上のC2級関数f: "→Rに対してPO(a,6)E〃が停留点
であるとします.
f(PO)=4(PO)=0
(1) │捌洲>…。)>,(確諏 )<0)
であるならばPoでfは極小(resp極大)となります.
(2) │洲洲く…ば'はrはP・で'は極小でも極大…
りません.
今後当分の間この定理の証明をしながらいろんなことを学びます.
│弼微分係数と極大・極小の必要条件 十分条件 13/18
卜I' , l 1u lIhl TCqE
毛(灘)=蛾')
対称行列の固有多項式
(: :)
の固有多項式は対称行列A=
.卿い)‑*'‑│Azf。 』二f,│
=(入‑a)(入‑b)一C2
=入2‑(a+b)入+ab‑c2
となります. この2次式の判別式は
D=(a+b)2̲4(ab̲c2)=(a̲b)2+4c2Z0
から2次の実対称行列の固有値は実数であることが分かります.
ヘ ー
14/LB
│■徴分係数と極大・極小⑱必要条件・十分条件
,lfl l 1 ,弓,叩守 T岡‑.1
対称行列の固有多項式(2)D=0の場合は?
D=0くこ今a‑b=0, c=0
から
(; :)
Aの固有多項式が重根を持つ今A= ==aノ2
注意上でp,9ERに対して
p,qど0, p+q=0→p=q=0 を用いている.
11
胴微分係数と極大・極小の必婆条件・十分条件 ユ5/ユロ
1.1, ', │ 』 「Ilk T'1 円
ー
ミf.T。 'V,e
一 一
| i
準備1‑2次形式の正値性
2次の対称行列A=(::)を考えます. このときAの固有多項式
のA(入) :=det(入h‑A)=入2‑(a+b)A+ab‑c2
は2実根α,6ERを持ちます. またAが定める2次形式
(A(;),(7))=ax2+2><y+by2
について以下の定理が成立します.
定理
以下は同値です. (1) (A(;),(7))>0 (2)a>0,det(A)>0
(3)α,β>0
(( )≠5)
■■■
│健微分係数と極大・極小の必要条件・十分条件 妬/ユ8
│ ,J, . 』E』kT S
’
準備1‑2次形式の正値性 ’
(2)→(1)
0
シ
2Vソ29|罪2y
C
−一a
2
即弛
十十 22 11
VゾVゾClaC−a十+ ××
/11︑/11︑aa
2勿
十2+
2Xa
が成立します.最後の不等式の等号成立の条件は
。(xgy)'=L;f
y2=0<=>x+JZy=y=0y2=0<=>x十一y=y=0日 a
くこ>x=y=0 から
→
( )≠0→(A(y),(;))>0
旧微分係数と極大・極小の必 要柔件・十分条件 17ノ1日
「・1,‑, │ hl IK晶・
準備1‑2次形式の正値性
(1)→(2)
ax2+2cxy+by' ((7)≠6)
においてx=1,y=0とするとa>0が従います. さらに
(x+:y)'半竺デ2y' ((;)≠6) (*)
ax2+2cxy+by2=a
においてx=‑:,y:=1とすると
ab‑c2
>0
a
からdet(A)=ab‑c2>0であることが分かります.
間毎分係数と極大・梱小の必要条件 十分条件 班/xB
' 1 1 1品1齢 I
J<x,小ニニ DcL‑Dc3
。 (苓智さ球似顎
ー
上
十、
虻‑f4X十6:
〆Rヤ
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十ヤく 工フ qC l
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Ⅱ
瓦栽渥可鋤少〔 ;萱 2r=5