箆童発声」)一一試み 玉9
児童発声の一試み
芳賀徳也醗属・!い音楽轍輸
i.はじめに
子どもたちは,低学奪においてしっか鯵と声を 出し,生き生きと歌っているものの,高学年にな るに鍵って声を出さなくなウ歌う表構が暗くなっ てしまうことがよくみられ.る。これには,地声で 大声で歌ってきたことが漂獲していると考え,低 学奪からの頭声発声のあ撃方紅ついて実践した。
それぞれの学隼での手だては次のようなもので
ある。
0楽懸の高音域への移調(i矯
G歌で後える地声一ナチュラルヴォィスーの
活罵(2年10離によっての声の使い分け(3隼1 0外斜腹筋の便絹(淫奪)
O轡筋と外斜鐘夏舞舞の餅罵(5驚⇒
O声の当て方一アンザッツ(6隼/
以下,各学隼ごとの実践を紹介することにする。
2.頭声発声ができるようにするため の手だて
(茎1地声が使えないところまで移調する。(i奪/
こオむは,主として低学年で実施するのが望豪し いだろう。なぜならば,低学隼の声帯は短くてう すいので,高音域での頭声発声がしゃすいからだ。
一「ぶん ぶん ぶん3一
樽野鰻艶 俸謎 、蟹磁撹 ボヘミア喪謡 一一一_一思一 甑
哲
縄
ト
帽 }グ} は一 ら カ
の は ・■ ⇒・ ゴ1 っ
4一掴
この麟は,教科書で1まごらんのとお撃へ長講で ある。しかし,子どもたちの地声の魑は低業転で
は,次のよう吾こなる。
このことからもわかるよう1こ,へ長講のままでは 地声だけでも縫に合うのである.ましてラCの音 は大声では穆あげてしまうことになるだろう。そ こで歌い鐵しが地薄では産せないところまで上げ るよう毒こする。たとえばハ長講まで士1げると,歌 い饑しがGということになり,すんな吟と頭声か
ら入ることができる。しかし,子どもたちの声は 地声に慣れている。そのため,この(}の音鉱とて も繙く豊かではない。ところが,この歌騨方に濃 轟させると,子どもたちは,その発声の楽なこと に気づいてきたようである。十分に覆れたところ で,今度は,下に晦かって移講ずるようにする。
そうすると,元のへ長講にまでもどることができ た。つま吟,Fまでは,頭声が養えるのである。
しかし,次のようなi課題が残っている。
G声帯がひじょうに瞬く,地声だけの子どももい
た。
0頭声の響き喜こ獲れるまでは,音程が不安定1な子 どももみられた。
o言葉がはっき鬱しない子どもがみられた。
そこで,これξらの課題を克験するためシ次のよ うな手だてを講じてみた。
地声のみの子どもたちに対1して一 この子どもたちは,もちろん轟音域は無運であ
る.そこで,まずは,一般的に大声をはり上げや すいので,どならずにしかも,友達の声を聴きな がら歌わせるようにした。その繕果,講じ地声で あっても少しずつやわらかになり,頭声を使って いる友達の薄に近づいていった⑰
一審程が不安定である子どもたちに対して一 まずは,露分がどの小簾が不安定になるのかが
わかることが大切である。そこで,録音をして確
2§ 福島大学教畜実践醸究紀要第慧考
かめさせてみた。次に,ピアノで旋律を弾いてや ることによ馨,何度も歌わせる。少しずつ正しい 音程で歌えるようになったところで,音程の蓋し い子どものそばにおき,全員で歌わせるようにし た。友達の毒を聴きながら歌うように旛示するう ちに,音程がさらに焦しくな警,全体の中淀溶け こんでいった。
一書葉がはっきウしな雛子どもたちに離して一 こ蕊らの子どもたちに共通していえることは,
声を飲み込んでしまっていることである。そこで 遠くへ声を飛ばすことを捲導することにより,麟 幽きに声を墨さ・せるようにした。
また,子音の発音が誓いこともあげられた。そ こで,K,S,Tなどの子音を少し大げさに発音 させてみた。多少,ぎごちなかったものの,はっ き参とした霜葉になっていった。
② 麟によっては,ナチュラルヴ孝イスも使わせ る。(2無〉
ナチュラルヴォイスとは,地声の中でも,無麗 な力のかかっていない悠然な声である。次の楽譜 をごらんいだたきたい。番ぶんぶんぶん邊では,移 調して歌わせてきたが,移講の弱点は讃穫iが失わ れ,麟のイメージが変わってしまうことである。
轟_毅
「夕やけ こやけ」
中替鷺紀 舞詞 華灘 嬉 修農
欝 書蒙 :』翼 建 琶 淫
心
かおのな
ら︸てお
おおのい
まる
やま ろはC出ろかこ9なるみみCで一いをなめつゆてがてウ
一と とはすに
ららかそ h℃玄ほウのえんかきにらしき
この懸は,2学駕での共選薮萩である。ハ長調 の麟であるので,ト長講などに高く移調して敬わ せると,頭声だけでも歌うことはできる。しかし,
麟全体があま警にも軽くなってしまう。そこで,
やは参原譜で歌わぜたい。ところが,ハ,二の音 も含まれる。この高さの音1ま,声帯が矯かい2学 年にとっては頭声では無運になる。そのため,地 声区に頼らざろうえなくなるのである.だが,地 声だと,どうしても大声で歌いがちである。そこ
婚認年賞遇
で,軽く歌わせていく工夫が必要になってくる。
そのためにも,歌詞の内容にも目を1薄けさせ,心 矯的に迫っていきたい。
ここで,授業の一場藏を紹介することにする。
本時は,ζ夕やけ こやけまの第i縛目である。子 どもたちが知っている教秘であるため,本時のめ あてを次のように設定した。
○ 歌詞の内容を蓬解し,頭声的発声にいっそ う馨れさせ,やわらかな声で気持をこめて楽 しく歎うことができるようにする。
次の話し合いは,ピアノに合わせて数饗歌つな 後での様子である。子どもたちは,地声のままむ の音まで乱暴に歌っていた。一人一人の歌ってい る姿をみると,見るからに苦しそうであサ,気持 ちをこめているようにみえない。
T とっても元気よく歌っているようだけど,苦 しくないかい。
CTCTC
T
ちょっとね。
夕やけってみたことあるの。
あるよ。
タやけってどんな感じかな。
オレンジ色でね。雲がお露さまできれいにそ まっている。
そうだね。とってもきれいなんだね。でもね。
みんなの声って敷に合っていると思うかい。
ふうにして縷すんだっけ。
一人の子どもが,一葦生のときに移調して歌っ た数的を慰籍識して,頭声を優った。
ろ,その声で歌えるかな。
子どもたちは,ピアノ伴奏に合わせて歌い始め る。経験があったので,すぐに慣れる。
くれて」のところの声が鐵ないよ。
に」のところa
話しているときの声では歌えるかな。
子どもたちは,またピアノ弾奏に合わせて歌雛 C そうだなあ。
C タやけは空だから,軽い毒の方がいいなあ。
T いいことに気がついたね。軽い声ってどんな
τ よく思い墨したね。ジおててつないで」のとこ
掌 とってもきれいだねむ
C 先生,錘の感じがすいぶん鐵てきたよ。
C でもね。低い方のところ,たとえばね,「霞が
C 私も。
C ぼくは,「からすといっしょに」の「いっしょ
τ なるほど。ではね。低いところは,みんなが
児童発声の一一一一試み 2i
始める。数騒歎っていくと,次のように声を使い わけていった。
」#了2鰯 中鰐鵬鋭 鶴調草葺輩 欝 蜂麟
!こ ど も え一つ あ と か ら 雑
さ=−
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お︑こ つむて蕎 課 ヵ,え ノ
ゆ め を み こ ろ は
キ 紀争奪、G・ c媛f
一
−寵ら一︑マしざ
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乏は まに す ︶ コ ホりすロレ﹂㌃
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しかし,歌い進める申で,次のような問題点が おこった。
さ
ム 歌い諾しがGであるため,頭声を懐う子ども と地声を使う子どもが鐡てきた。
血 頭薄に移ると,葵がとても貧弱になってしま
う。
△ 頭声から地声に移ると,毒がかたくなサ,音 程も不安定になる。
これらの翼題点をまとめてみると,
あるし,中音域であっても力強さを要求される場 合1こは頭声発声では大変だからである。そこで,
はぎれのよい力強い鶴となめらかで精感のこもっ た懸とを撮った実践を紹介したい。藤名は置傘か いなまきば違と婁うさぎ講を籔ってみた。難ずれ も,3奪生の教材である。3年生ともなると,発 達段階からいっても自己主張が強く,声にもは吟 がみられる。一番,地声で張りきるときである。
「麟かいなまき垂ゴ薯一 ノき お
」認艦艇 アメ華帳謡 G輪∫ ザ
王いちろうさんの まきば イーアイイーアイ オー お舶 2 じろうさ孟.の まきば イーアイイーγイ オー おや
蛎.
ないてる の は ひ ないてる の は あ
イーアイイー7イ 才一 あら イーアイイー7イ オー あら メ。
う㌧チソチヴ縁ら チソチ7チプ あっちもこっちも どこで屯チッチマ クワクフクフほも クラタヴタフ あっちもこっちも どこでもクワクゥ
ダG 》∫ 、
いちろうさんヂ〉 重きば イー7イ イーアイ ォー に ろうさんの まきは[ イーアイ イー7イ オー
ー匿う さ ぎ 謳
1地声区で大声を諾しすぎているのではないか。︸
ということ撃あげられ.るだろう。
そこで,低学年のうちはあま参声量を窮持しな い実践を積み重ねてきた。その中で子どもたちは,
頭声と地声とがスムーズにつながっていったので
ある。
実践を繰り返すうちに,地声の振い方について 低学隼では次のことに気をつけさせるとよいこと がわかった。
oどならせず自然な歌い方を大切にしていくこ
と。
O子音をていねいに発音させていくこと。
0音域が高聾毒こなったら,軍翼に頭声に切馨替え させること。
③ 曲に繕じて,地声中心か,頭声中心かを決め て歌わせる。(3年〉
これまで,頭毒発声のさせ方について透べてき たが,私は,いつもいつもi頭声だけ養うというこ とは反対の立場である。音域が低い場合は無理で
☆一
本 唐 る 議
ね
目. ㎜は
㎜= み
な
︑■
勉
しゆうこで一 ;一『一きさま ノー ね る
次の話し合いは,二麟を覚え,糞儀を持って歌 えるよう吾こなった後での様子である。
T どちらも元気よく歌えたね。でも2麟とも鶴 じ調子で歌っていっていいのかな。
C 変えたほうがいいと思う。よくわからないけ ど,うさぎはやさしく歌ったほうがいいみたい。
丁 地のみんなはどうかな。
C 鴨かいなまきば暑は,題名もゆかいだから はずむように歎ってみたいな。
T なるほど,それでは罫融な騨なまきば盤をも う一度聴かせてほしいな。
子どもたちケ地声を鯖いっぱい張警上げて,元 気よく敷う。しかし,音程が悪くなってしまう。
T みんな。このような歌い方では楽しい感じが 綴るかな。
C なんだかわからな瞬けど,歌がとっても重く
22 福島大学教畜実践懸究紀要第翼号
なってきたみたいだなあ。
この原霞は,やは参地声を張箏上げ.力みす ぎていると思われた。それに霜葉も美しくない。
丁 友達も言ったようにね。やつぱ吟重いんだよ。
それ.でね。もっと楽な歌い方を工夫していって ごらん。
ピアノ畔奏に合わせ,子どもたちは,地声を 使い無運のな雛歌い方を求めていった。
T そうだよ。ずいぶん軽くなったじゃない。
C 先生,タタタタと八分蓄符が続くから,少し だけ切って歌うと,はずむと患うよ。
T よく思いつ雛たね。では跳戦してみようか。
またピアノ弾奏に合わせ,マルカートぎみに敷 い選あていく。
C ひよこの様子がみえるみたい。
T そうだよ。やつぱ参お謡の声を整うときにも 軽軽声を使った方がい軽んだね.では,今度は 蓼うさぎ蓋を聴かせてね。
子どもたちは,地声で軽く歌うことに自信を 持ったようで,この叢もその声を綾っていった。
しかし,声が置いためにうさぎの感じが出てこ ない。
C お話の声を使ってのどを楽にして数ったら蒲 よ参も楽に歌えたよ。
C だけど,なんかしっく今こないなあ。
C 声がこのままだと。
T よく気がつ鵠だね.みんなの声には勉裟どん なのがあったっけ。
C 高くて軽くて頭にぬける声。
T そうそう,その声だよ。その毒で歌ってごら ん。
徳めは,ぎごちなかったのだが,しだいに頭声 を思い饑し,気持ちを込めて歌っていく姿が多く みられた。
ぼ億,爾はど筋の麟大き嬉で歌1 って眩した・でも識縁天声を簿}分i
けることがわかりました。懸の感じが鐵てき 1 ド てとてもよかったです。 i
S男の感想一」
これまで述べてきたのは,小学校の下学奪にお ける一実践である。この申から,i無生であって も頭声の経験をさせておこくことは,3無生にな っても生きるのだということを痛感した。次に述 べるのは腹筋の使い方を工夫した実践である。
鯵8$奪簸跨
瞬 外斜腹筋を使わせる。(4年/
従来の腹式辱吸とは下纒のようなものであっ
た。
パ
ノ
謡籏 \− \
︸この方法毒ま,塵腹筋による腹式i呼畷である。 こ の方法で発声させてみた場合には,次のような羅 題点が生じた。
△ 声がとてもかたい。
△ すぐに、憲がなくなってしまうむ △ 競ングトーンでは音程が下がる。
そこでケ下緩のような騨吸法を数多入れてみた。
ノ ノ/
!一 \
この方法は甕駿筋を使わず,下腹部の筋肉,す なわち外斜腹籏を使わせるや撃方である。この方 法だと,横藻膜が猛追されずに自然な騨気運勧が できることがわかった。すなわち,甕腹筋の翻に 績翻膜が存;在しているからである。次の隆線その 穫貫、蟹である。
風蔽菊一つ
込 〜 ・横隔膜
護無生での実践では,夢さくら さくら書を教材 として取箸上げた。この藤嫁,音域が蓬年生とし てふさわし鯵が.2分音符もたくさん含まれ瞠っ たりとした歌秘方が必要である。そのため,しっ かりとした1響畷法が大窮紅なってくるのである。
窮めに,響籔法につ雛て捲尊しないで歌わせて みると,次のような題題点が浮きほ噂になってき た。楽譜の中で説萌した籍。
一度さくら さくら毒一
■■tオrガ曜く誓孟 蝋■
「一一事騨一 常磐 @ 串
煮
も もじあもぜじコ
、落幕桑拝……薯
■下縫㌍再
読 ひ に お 一 う
−弓一
7駕一 一
飛︑選︑
そこで,授業の申で外斜腹を使わせるために,
次のような方法をとってみた。
T みんなのお腹は2つあるんだよ。どこで分か れていると思うかな。
子どもたち,胸をさすった弓,下腹認に重を塞 てた聾して,友達と話し含っていた。
C 先生,おへそのところみたい。
T よく気がついたね。ではね.おへその上1こ力 を入れて獣ってごらん。
試み 23
;蓋し気紅歎っているY子
このY子の場合を擁にとってみたい。この子ど もは,直腹筋に力を入れがちであり,教麺の要求 にすぐに答えた。そのときのまわ陰の友達のつぶ やきである。
C 音が合わないよ。
C どなっているみたい。
C すぐ毒こ息がなくなつちゃうよ。
また,こみときY子1欺ような懇懇を遠べてい
たQ
歌って鴻と,苦しく妙ます.とく鵬i
のところです。それに長く音をのばすことも 大変でした。
ここで,今震は,界斜鞭籏の嚢魏方の揚導をし た窃まず事業蒙先で聴骨の稜!麗を確かめさせ,そこ から海手で笛肉の走っている様子を確か勧させて いった。子どもたちはそこまでも筋肉があるのか
と不思議がっていた。
一鶴斜簸!籔の動きを確かめよう一 T さあ,少しずつ、憲をはいていってみよう。
2違 福島大学教育実践懸究紀要纂墾号
C 先生,動かないよ。
このような子どもたちが多くみられたので,教 麟の方で援窮してやることにした。
⁝舞轡
一もっとお腹を硬ってみようよ一一 T さあ,「スー」って、慧をはいてごらん.
しかし,すぐに、慧がなくなってしまう。この 原翼を深ってみると,ほとんどの子どもたちが 騰にカがはいっていることがわかった。
一すぐに、懸がなくなってしまうよ一
そこで,まずは,騰の親方から取参緩ませてみ た。その大鰐さをわからせるため,欝を反隷こ高
く上げさせてから憲を蔽わせてみた。
この状態であると,さらに患が入らないことを
ig認無i圭湾
確請し奮った。
T もう一度静かに患をはいてごらん。
C 先生,こんどは長くはけるよ。
1奮 そうだよ。だから大窮にしていかなければな らないことって侮かな。
C 騰を楽1こしておくこと。
T そうだね。
子どもたちが欝や鶴の饒力ができたところで,
もう一度,外餅腹鰯を使わせ,今度は実き祭に声 を欝させてみた。まずは子どもたちの簿が出し やすいところがら始める馨
T さあ,「バーイ」で声を議してごらん。
子どもたちは,めいめい褻戦したが,まだ声を 墨すとす籔肉を使いきれないでいた。そこで一人 一人に下鞍部に両手を当てさせながら声を鑛させ
てみた。
さらに,次のような騒を叛書してやることによ 9,異体的な筋肉の動きを紹介することにした。
〆\
x
鎚ノ γ
つま馨,下方から、鉱方へ陶けての使い方である。
子どもたちは,これまで下鞍都に力を入れるのみ であったので,この方法はかな箏有効であること
冤童発声の一試み 2蓉
がわかった。しかも,少しずつ無麟なく患が垂凝穿 て恥くのである。ここでもう一度罫さくら さく ら誘を敵わせた。その繕果,次のようなことがわ
かった。
1磐斜腹鰯を養うと,頭声発声へ無遽なく導く
⁝
1こと鍼できる。
⁝
緯 讐籏を外斜腹筋とともに使わせる。(5奪》
しかし.外斜腹筋のみで歌わせると,声誤柔か いけれども張拳がな魏ようである。そこで轡籔 も使うように捲導してみた。下纒のようにであ
る。
T そうだよ。まるでマシュマ澱みたいでしょう。
それでね,そのおし参のほっぺをフライパンの
よう喜こ薩1くできるカ》な。
C できないよ。どんなふうにするの。
子どもたちは,できなくて不満気である、そこ で,次のような馨を提示する。
バ
/−一k\/ \ メ
T もっと声が楽に鑽るや撃方を教えてあげよう ね。それでは,みんなのおし箏の2つの大きな ほっべに手を楽でてごらん。
C 先生,こんなふうにかい。
T そうだよ。大きな2つのほっぺを霧手でつつ みこむようにね。
馨−一登轟
ふんわ讐としているよ
C 先生,ぼくのおし鯵のほっぺふんわ警として いるよ。
丁 先生が書いたこの纒をみてごらん。ここのと ころが今の看たちのおし婆なのですよ。それを ね。先生が矢印で書いたように2つのおし今の ほっぺをフライパンにするんだよ。
C 小さくなって上の方にあがんていくんだね。
T そうそう。そのためにもおし鞍の穴をキュッ としめるようにするといいんだよ。
C 先生できだよ。
C わたしも。
鼠酬.
︑鑛藩嚢婁−蓋叢
一できたよ一
子どもたちはこのようにして讐筋での支えを覚 えていった。そして,簿國も醤響もできたと唇っ ては喜び,確かめ合っていた。そして,歌の中で の使い方についての指導に入った。
2§ 福島大学教湾実践懸究紀要第爵号
T さあ,いよいよ歌の中で使ってみようね。劔 めの「さくら」のところだけやってみよう。歌 うちょっと前1におし聾をキュッと瞬くするんだ
よ。
子どもたちは繭奏を聴経て歌い鐵した。
C 先生,自分の声が飛び議していくみたいだよ。
丁 よく気がついたね。のどだけで歌っていると きと比べて,どうだったかな。
C ほんとに楽だね。それに鞠も楽になったよ。
T そうなんだよ。胸の力まで抜けてくるんだね。
今度は一、憲で「さくら さくら」まで歌ってみ ようね。
子どもたち,あまりにも急に轡筋を使いすぎた ために,2瞬馨の「さくらJで息が起絵なくなっ
てしまった。
C 先生1,苦しいよ。
T その讃はね。最補記全部おしりの筋肉を艇い すぎるためなんだよ。擁めにちょっとだけ力を入 れたら,簾約しながら少しずつ力を入れていくん だ。やってごらん。
再び歌い始める。蔭}よウもなめら力縛こなった。
しかも生き生きとしてきた。
T さあ,今度は少しむずかしいぞ。下のお綾と おし管を漢って歌えるかな。先生が露分でお腹と おしウに手を当てながら患をはいてみるから見て
いてね。
示籠をしながら
丁 今度は.みんなの番だよ。
子どもたちは,薩1方使うむずかしさに顔をしか めて簸た。
.鰭『
一こんなふうかな一
丁 それでは,友達と2人緩み£なってごらん。
そして,お互いのお腹とおし姿が動くかどうか 確かめ合ってみよう。
欝88奪i茎舞
もっと勤め正せるカ)い一
ここで,子どもたち1ま祝めて自分たちの外斜腹 筋と磐筋が一緒に動く様子を確認し合ったのであ
る。
\/ 悉\ ︾
そして,次のようなことが結果的にわかってき
た。
轡筋と外斜腹筋を使うと,駒の畿内鑓できた 犠態で声を縷すことができる。
2つの筋肉を{吏うと, 畜力豊柔らかく, かつ 生き生きとしてくるσ
2つの筋肉を{吏うと亨声域毒害力}な蓼広くなる。
この珪奪生の実践では,薪さくら さくら義のヂか すみかくもか」ところが,とても声が柔らかで薄 象的であった。
児童発声の一一試み 27
織 声を当てさせる。(6年/
子どもたちの歎声を聴いていると,せっかく警 笛と外斜腹筋を養ったのにもかかわらず,声が散 ってしまって声が遠くに騒かな魏ことがよくみら れる。そこで,子どもたちとともに音域によって どこに声を盛てたときが一番よく声が響くのか確 かめ合ってみた。その結果は次のとお拳である。
玉)低い音域のとき(C以下/
. ; 3〉やや藷誓玉音域のとき (H〜D〉
影 / 〜
、
こ ま 唾〉嵩む》音域のとき(E〜琵〉
■
∠ノ
.Z
/
2〉中くらいの音域のとき(C〜A〉
/ イ も /
子どもたちの意見をまとめてみると 0 低い音程ほど,口のまわ参である。
○ 高くなるにつれて頭に叛けていくような感じ がする。
が主なものであった。そこで,饒の中で確かめて いくようにした。次の議し合いは,6筆生げ凄男 のヨーデル墨の中の一場嚢である。
28 礫島大学教蒼実践醸甕紀要第錘弩
車黄経轟襲軸欝血髄擁
丁 窮めの部分は,声がどのように当たっていく のか歌いながら確かめてみよう。
C 歌い痩しは,まゆ毛の闘に集まるね。
C 「ヨア」の「ア」は口のまわ診みたい。
C 「そらはゴの「は」はやつぽ参鑛に接げるね。
峯蟹
一ここに集まっているぞ一
/
ノメT では,もっとしっか参と響くためには,どう すればよかったのかな。
C お腹やおしむの籔瞬を縫う。
C 講のカを鼓いて歌ってみる。
T よく思い鐵したね。でも,友達の中にはきち んとお腹などが使えている人がいるよ。その友
i盤8隼難縁
達の歌声を聴いてみようか。
一友達の演奏一
C ‡3腹方書はっき参と動くこと力書オ)癬}るよ。
T そうだね。使うべき筋肉に支えられてこそ声 はよく当た撃,美しく響いてくるんだね。
麟
『
華
響いた声で合曝しよう
こ6)ような毒づく撃力》ら,高学無における合資醤 まで発展させていった。
3.終わ鯵に
これらの実践1ま,授業の一場嚢で行ってきたも のの中から取診圭1げてみた。その中でわかったこ
とテ欠のようなことである。
0 大人と瞬じように,胸の饒力は柔かな発声 のためには大切であること。
0 外斜腹籠と讐筋を使った呼籔法は,スムー ズであり,地声から頭声へ持っていくのに蒼 効であること。
しかし,課題としては次のようなものが残 つた。
△ 転学年であればある程.地声欝の上鰻が高 くな箏,斉羅§などで頭声の子どもと混じ弓,
声をそろえにくいこと。
1参考文献肇
憲擁 松垂芳・子氏σ)レッスン 「うたうこと」音楽之友縫 欝87 「歌曝の妓法」 音楽之友社 「金鶏事典」 音楽之菱縫 「発声と共鳴の原運」 舞楽之友麺
「合曝毒導のためのわかりやすい発声法」 音楽 之友縫.
「表現の捲導」 文部省
「小学校捲導書,音楽編」 文部省 「音楽秘授業覆饗」 ぎょうせい