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地域統合の現在と未来

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Academic year: 2025

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平成24年度外務省国際問題調査研究・提言事業

地域統合の現在と未来

平成25年3月

平成    

年3月25

地域統合 の 現在と未来

公益財団法人

  日 本国際問題研究所

(2)

は し が き

本報告書は、外務省より平成24年度国際問題調査研究・提言事業費補助金を受けて、「地 域統合の現在と未来」というテーマのもとで、1年間当研究所が行ってきた研究活動の成果 を取りまとめたものです。

近年、国家の自主独立が前面に押し出される形になりながらも、近隣国家間あるいは地域 的なつながりを有する国家間での協調的な枠組みの構築が、世界各地で行われるようになっ ております。その協調的枠組みの目的は実に様々で、それぞれが独自の事情によって形成さ れていることが多く、また、それらの枠組みに参加する国家の意図や戦略は、地政学的観点 や、各国・地域が置かれた政治経済上の事情とあいまって、複雑に絡み合っています。

日本がアジア地域のみならず世界各国との協調に向けて意義のある外交活動を展開する ためには、世界各地域の地域統合の動向とアジアにおける地域制度の動態を的確に理解し、

日本にとって望ましいアジアの地域制度の在り方とそれを実現するための方策を検討しな ければなりません。

日本の目標を実現するために日本はどのような諸国と連携すべきか、その際に考慮すべ き要因は何か、日本の有する外交資産は何かなどを的確に認識する必要があります。日本 はアジアの地域統合の将来についてどのように関わっていくのか、そして、地域主義と多 国間主義はどのような形で進んでいくのかという課題について、日本がとるべき方向性と 具体的な処方箋を明らかにしていかなければなりません。

本研究プロジェクトでは、この分野で日本を代表する研究者の参加を得て、この課題に 答えを提示することを目的として、現在、世界各地域で進展している主要な地域統合に向 けた枠組みについて、それらの歴史的経緯と経過、現状と課題、今後の展望を分析し、日 本の果たすべき役割と対応策を検討いたしました。

なお、ここに表明されている見解はすべて個人のものであり、当研究所の意見を代表す るものではありませんが、本研究成果は、わが国の外交政策研究の向上に必ずや資するも のと確信しております。

最後に、本研究に真摯に取り組まれ、報告書の作成にご尽力いただいた執筆者各位、な らびにその過程でご協力いただいた関係各位に対し、改めて深甚なる謝意を表します。

平成 25 年 3 月

公益財団法人 日本国際問題研究所 理事長 野上 義二

(3)

研 究 体 制

(敬称略、主査以降五十音順)

主 査: 渡邊 頼純 慶応義塾大学総合政策学部教授 委 員: 石川 幸一 亜細亜大学アジア研究所所長/教授

片岡 貞治 早稲田大学国際教養学部教授/国際戦略研究所所長 清水 一史 九州大学経済学研究院教授

田中 浩一郎 日本エネルギー経済研究所常務理事 寺田 貴 同志社大学法学部教授 廣瀬 陽子 慶應義塾大学総合政策学部准教授科准教授 松井 謙一郎 国際通貨研究所開発経済調査部上席研究員 委員兼幹事: 浅利 秀樹 日本国際問題研究所副所長兼主任研究員 畑佐 伸英 日本国際問題研究所研究員

担 当 助手: 園田 弥生 日本国際問題研究所研究助手

(4)

目 次

エグゼクティブ・サマリー ··· 1

政策提言 ··· 7

第1章 ASEANの地域統合 ―ASEAN経済共同体(AEC)への展開を中心に― 清水 一史···17

第2章 南アジア地域統合の現在と将来 畑佐 伸英···33

第3章 東アジアのFTA―現状と課題 石川 幸一···59

第4章 錯綜するアジア太平洋地域統合と日本 寺田 貴···73

第5章 中東諸国をめぐる地域統合 ―GCC統合への諸課題― 田中 浩一郎···87

第6章 ユーラシア統合の理想と現実 ―思惑が交錯する中でのナショナリズムと リージョナリズムの相克― 廣瀬 陽子···95

第7章 欧州連合(EU)の対域外諸国とのFTAと 日EUFTAの展望 渡邊 頼純···119

第8章 アフリカにおける地域統合 ―現状と課題― 片岡 貞治···133

(5)

第9章 「中南米の地域統合の概観と今後の展望」

―アジアへ重心をシフトする中南米― 松井 謙一郎···153 終 章 地域統合の現在と未来

―WTO体制とアジア太平洋地域の地域統合― 渡邊 頼純···171

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