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小・中英語教育の接続と連携の試み - 早稲田大学

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(1)

小・中英語教育の接続と連携の試み

―小・中学校で活用できる共通教材の試作と試用―

西垣 知佳子

1

山下 美峰

2

高橋 直美

3

田村 敦

4

1千葉大学教育学部 〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町 1-33

2浦安市立浦安中学校 〒279-0003 千葉県浦安市海楽2-36-1

3大網白里市立大網中学校 〒299-3242 千葉県大網白里市金谷郷275

4浦安市立舞浜小学校 〒279-0031 千葉県浦安市舞浜2-1-1

E-mail: 1[email protected], 2[email protected]

3[email protected], 4[email protected]

概要 新学習指導要領のもと,必履修の領域として「外国語活動」が導入され,以前にもまして英語教育の小中 連携が強く望まれるようになった。本研究では「聞く」活動に重きを置きながら,小学生から中学生まで学年や英 語力のレベルに合わせて継続して活用できる教材を目指して小・中英語共通教材を作成した。教材は「浦安ふるさ とカルタ」「都道府県カルタ」と名付けた。小学5,6年生と中学1年生に試用実践を行い共通教材の利用をとおし て小・中の接続が可能かどうかを検証した。プリ・ポストテストと質問紙調査を使って試用効果を検証したところ,

技能と態度の両面において効果が確認された。試用実践の結果,開発した教材が異なる学年で利用できること,共 通教材を利用して小中連携が可能であることが示唆された。今回の成果を踏まえて,本教材をさらに充実させたい と考える。

Links and Connections in English Education between Elementary School and Junior High School

Using Common Material

Chikako Nishigaki 1 Mihou Yamashiata 2 Naomi Takahashi 3 and Tamura Atushi4

1 Faculty of Education, Chiba University 1-33 Yayoi-cho, Inage-ku, Chiba-shi, Chiba 263-8522 Japan

2 Urayasu Junior High School 2-36-1 Kairaku, Urayasu-shi, Chiba 279-0003 Japan

3 Oami Junior High School 275 Kanayago, Oamishirasato, Chiba 299-3242 Japan

4 Maihama Elementary School 2-1-1 Maiham, Urayasu-shi, Chiba 279-0031 Japan

With the start of “Foreign Language Activities” at elementary school, links and connections in English education between elementary school and junior high school are strongly needed. In this study, we adapted ‘karuta,’ a traditional Japanese card game, for English classes, and developed English learning material by using it. The developed materials are called Hometown Karuta and Prefectural Karuta. They can be used in classes repeatedly in a variety of different

(2)

ways from elementary school to junior high school to improve students’ English listening ability. The developed

‘karuta’ materials were used for 5th and 6th graders of elementary school, and 7th graders of junior high school.As a result of this instruction, the improvements between the pre- and post-tests were statistically significant. The results of questionnaires also revealed that students had enjoyed the ‘karuta’ activities. Thus, we concluded that the developed

‘karuta’ materials could be applied in English classes to connect the English instruction between elementary school and junior high school

.

1. は じ め に

2008年 告 示の 現行 の 学習 指導 要 領 で は,全児 童 が 必 ず 履 修 し な け れ ば な ら な い 必 履 修 の 領 域 と して ,小 学校 に 初め て「 外国 語活 動」が 導入 され た 。 そ れ に 対 し て 文 部 科 学 省 教 科 調 査 官 の 直 山

(2013)[1 ]は 「小 学 校に お ける 新 学習 指 導要 領の 全面 実施 か ら3 年目 の 今,外 国語 活動 に おけ る大 きな 課題 の 一つ は,やは り「 小中 連携 」で す」(p.14) と述 べて い る。ま た 直山(2011)[2 ] は,一般 に 小 中連 携に は 情報 交換 ,交 流,カリ キュ ラ ムの 連携 など の形 が ある が ,カ リキ ュ ラム の連 携 を具 体化 する ひと つ の方 法 に ,小中 共 通教 材の 活 用が ある と述 べて い る 。

一方,「 ベネ ッセ 第 2 回小 学 校英 語に 関 する 基 本調 査」( ベネ ッ セ教 育総 合 研究 所 ,2010)[3 ] に よる と,小学 校英 語 で「と く に課 題だ と 感じ てい るこ とは な んで すか 」と いう 質 問に 対し て,教務 主任 (2,374 名 )が 3 つま で 選択 して 回 答し た 結 果で は,「 教材 の 開発 や準 備 のた めの 時 間(59.0%)」

が第1位 で あり,小 学校 英語 で は,教 材 の整 備が 問題 とな っ てい る実 情 がう かが え る。こ のこ とか ら小 中共 通 で使 える 教 材が あれ ば ,教 育 現場 の 課 題へ の対 応 策に もな る であ ろう と 考え られ る 。

以上 の状 況 を踏 まえ ,本 研究 は ,1) 小 学 校と 中 学 校 の 英 語 授 業 で 活 用 で き る 共 通 教 材 を 作 成 す

る, 2) 作 成し た 教材 を実 際 に使 って 小 中学 校で

試用 実践 を 行う , 3) 実践 の 効果 を検 証 し, 作成 教材 が小 中 の接 続・連 携に 活 用で きる か どう かを 検証 する こ と を 目的 と して 行わ れ た。

2. 教 材 作 成

2.1 教 材 作 成 の 留 意 点

次の 観点 を 満た すこ と を目 指し て 作成 した 。

1) 「聞 く」 こ と を 重視 す る。

2)「話 す」「 読む」「 書 く 」活 動へ と 発展 させ ら れる 教材 と する 。

3) 学 習 者 の 英 語 に 対 す る 情 意 フ ィ ル タ ー

(affective filter)を 下 げる よう な ,楽 し く学 べる 教材 と する 。

4) 学習 者の 知 的関 心に 沿 うよ うな 教材 と す る 。 教材 作成 は WhatとHowの 観 点か ら 考 え る必 要 が あ る 。 上 記 の 留 意 点 を 実 現 す る た め に ,What と How の 観点 か ら実 際に ど のよ うな 工 夫を 施し て教 材を 作 成し たか ,そ の 手 順に つい て 以下 で 報 告す る。

2.2 How:ど う や っ て 教 え る か

言語 習得 は リス ニン グ から 始ま る こと から ,言 語 習 得 の 最 初 の ス テ ッ プ で は 音 声 イ ン プ ッ ト は 不可 欠で あ る(Dunkel, 1986; 樋 口 ,2010;Krash en &

Terrell, 1983)[4 ] [5 ] [6 ]。そ のた め 外国 語活 動 に は,

音 声 中 心 で 進 め ら れ る 指 導 方 法 と 教 材 開 発 が 必 要で あ ると 言わ れ る ( 岡 ・金 森 ,2012)[7 ]。 そこ で ,How には ,「聞 く 」こ と を重 視 し な がら 楽し く活 動で き る「 カル タ」の方 法を 採 用し た。カル タの「 絵札 」と「読 札 」を 組 み合 わせ て 利用 する と ,「 話 す 」「 読 む 」「 書 く 」 活 動 へ と 発 展 さ せ る こと がで き るの で( 西垣・中 條・オヒ ガン ,2013)

[8 ],中 学校 で はカ ルタ を 4技 能の 統合 的 な指 導に 活用 でき る 。さら に カル タは ,そ の他 の 様々 な理 由か らも 教 育現 場で の 利用 価値 は 高い 。以下 にカ ルタ の利 点を 4つの 観 点か らま と め る 。

(1) 言 語 習 得 の 観 点

◎遊 びを と おし て 自 然 に英 語と 触 れる 。

◎ ゲ ー ム に 参 加 す る た め に 積 極 的 に 聞 い て 理 解 しよ うと す る。

◎理 解し た こと を 札 を 取る 等の 行 動で 示す 。

◎ 絵 札 が あ る の で , 日 本 語 を 介 さ ず に 学 習 語 の

(3)

意味 を理 解 でき る。

(2) 心 理 的 な 観 点

◎楽 しい 活 動で ある 。

◎ 話 す こ と が 強 要 さ れ な い の で 英 語 を 話 し た が らな い生 徒 も安 心し て 参加 でき る 。

◎ル ール が 単純 で あ る 。 (3) 教 育 的 な 観 点

◎ 正 し く 理 解 で き た か ど う か そ の 場 で 即 座 に 確 認で きる 。

◎ 絵 札 と 読 札 を 併 せ て 活 用 す る と ,4 技 能 を 統 合的 に育 成 する こと が でき る 。

◎ 絵 札 と 読 札 を 使 う と 多 様 な 遊 び 方 が あ り , 学 習方 法を 変 えて ,繰 り 返し 活用 で きる 。 (4) 実 用 性 の 観 点

◎軽 くて 持 ち運 び が 便 利で ある 。

◎保 管し や すい 。

◎使 い方 が 容易 であ る 。

2.3 What: 何 を 教 え る か

バト ラ ー(2005)[9 ]は, 外 国語 活 動の 英語 教 授 法を 考え る 上で「 学習 者の 認 知発 達レ ベ ルと 英語 レベ ルの ギ ャッ プ 」に 考慮 す る必 要が あ ると 指摘 し て い る 。 す な わ ち 児 童 の 英 語 力 に 合 わ せ る と , 教材 は買 い 物ゲ ーム ,自 分の 好 きな Tシ ャツ づく り等 ,内 容が 幼 稚に なり が ちで ある 。そ こで ,児 童 の 認 知 レ ベ ル に 沿 っ た 教 材 づ く り を 目 指 し , What に は 教 科 横 断 的 な 内 容 を 扱 う こ と と し た 。 その 結果 ,ひ とつ 目 の教 材と し て ,児 童 が住 む千 葉県 浦安 市 が推 進す る「 ふる さ と教 育」と関 連さ せ て ,「 浦 安 ふ る さ と カ ル タ 」 を 作 成 し た 。 作 成 の際 には , 浦安 市の 児 童が 小学 3,4 年 生で 学ぶ 副読 本等 を 参考 にし た 。そ し て二 つ目 の 教材 には , 小学 5,6 年生 の 社会 科の 教 科書 等を 参 考に して

「都 道府 県 カル タ」を作 成し た。これ ら の教 材を とお して 児 童 が 身近 な 語彙 を身 に つけ ,自己 表現 力を 高め る こと に役 立 てた いと 考 えた 。

2.4 絵 札 と 読 札

「 浦 安 ふ る さ と カ ル タ 」 と 「 都 道 府 県 カ ル タ 」 に は 絵 札 と 読 札 が あ る 。「 浦 安 ふ る さ と カ ル タ 」 の読 札に は ,ス リ ーヒ ント ゲ ーム で使 え るヒ ント 文を ,英 文 の難 易度 を 変え て 10 個~20 個作 成し た。例え ば,海に 接す る 浦安 市は ,以 前 は漁 師町 であ った 。そ の ため「 ア サリ 飯」が名 物 であ るの で , 学 習 語 の ひ と つ と し た 。「 ア サ リ 飯 」 に た い して ,”I’m a food.” “I’m hot.” “I’m delicious.”

とい う簡 単 なヒ ント か ら ,”You add soy sauce a bit wh en you cook me.” と いう 難 しい ヒン ト まで 作成

して 日本 語 訳と とも に 読札 に載 せ た (図 1)。

「都 道府 県 カル タ 」で は絵 札 に各 都道 府 県の 観 光地 ,特 産 物, お土 産 , 楽 しめ る 場所 に関 する 4 枚の 写真 を 載せ た 。読 札に は その 写真 を 説明 する ヒン ト文 4つと ,その 県の 際 立っ た特 徴 に 言 及し たヒ ント1つ の計5つ のヒ ン ト文 を入 れ た(図2)。

「 浦 安 ふ る さ と カ ル タ 」 と 「 都 道 府 県 カ ル タ 」 で扱 う英 語 は,小・中 学生 の 語彙 知識 を 超え たレ ベル にな る が,社 会科 で得 た 背景 知識 に よっ て理 解が 助け ら れる ため ,教材 の 難易 度を 下 げる こと がで きる 。また 他 教科 の学 習 内容 を英 語 をと おし て学 び直 し たり ,知識 を深 め たり する こ とが でき る。「 浦 安ふ るさ と カル タ」と「都 道府 県 カル タ」

の 両 者 を 併 せ て 使 用 す る こ と で ,「 ふ る さ と 」 か ら「日 本」へと 思 考を 広げ て 英語 を学 ぶ とい う使 い方 もで き る。

2.5 カ ル タ を 使 っ た 指 導

小・中学 校を と おし た カ ル タの 継続 的 利用 に関 する 構想 を 図 3に示 し た。 本教 材 では ,5 年間 を とお して 音 声指 導を 大 切に する と 同時 に ,小学 校

図 2 「都 道 府県 カル タ 」の 例 O k inaw a 17 Okinawa

1. Y o u c an visit S h u rijo c astle .

2 . W e g ro w m an y p in e ap p le s.

3 . Y o u c an b u y S h isa g o o d s.

4 . W e h ave a fam o u s aq u ariu m .

5 . W e h ave m an y U S m ilitary b ase s.

図 1 「浦 安 ふる さと カ ルタ 」の 例

food

rice with clams

I'm a fo o d . 私は食べ物です。

I'm d e lic io u s.

私はおいしいです。

I'm fam o u s in U rayasu.

私は有名です。

I'm h o t.

私は熱いです。

I'm c o o ke d . 私は調理されています。

I'm ric e . 私はごはんです。

I h ave c lam s.

私にはアサリがあります。

I'm a spe c ial fo o d o f U rayasu.

私は浦安名物の食べ物です。

Y o u c an e at m e at S utenpare .

あなたは私を「すてんぱれ」で食べることができます。

F u kag aw a m e shi is m y frie n d . 深川飯は私の友達です。

Y o u ad d soy sau c e a b it w h e n yo u c o o k m e . 私を料理するとき少し醤油を加えます。

Y o u c an e at m e at th e U rayasu F o lk M u seu m . あなたは私を浦安郷土博物館で食べることができます。

10 11 12 4 5 6 7 8 9

rice with clams アサリ飯 1

2 3

(4)

で は ア ク テ ィ ビ テ ィ を と お し て 学 習 語 に 触 れ て

(導 入),聞い て わか って( 理 解),言 える よう に す る ( 定 着 )。 さ ら に 絵 札 に 掲 載 し た 綴 り を 利 用 して ,文字 へ の関 心を 高 め ,文 字 指 導 への 移行 を 目指 す( 接 続)。

中学 校の 入 門期 では ,絵 札 のア ルフ ァ ベッ トを 読 ん だ り 書 い た り し て 音 と 文 字 の 関 係 に 気 づ か せる 。そ の後 は 文法 項目 の 導入 や 英 語 構文 の 定 着 に利 用す る。例 えば“go to..”の 定着 では“I go to the folk museum.” “I go to Tokyo Disneyland.”の よ うに 絵札 を使 っ て 表 現の ド リル 練習 を 行う 。上 級学 年 では 絵札 を 見て ,不 定詞 や 関係 代名 詞 等 の ター ゲ ット 構文 の 練習 を行 う。また ,口 頭,ある いは 書 い て 自 由 に ヒ ン ト 文 を 作 っ た り , 絵 札 を 見 て picture description をし たり する ( 産出 )。 読札 を 生徒 が読 ん でカ ルタ を すれ ば 読 む 活動 とな る。こ のよ うに 絵 札と 読札 を 用 い ると ,4 技 能を 使う 多 様な 活動 を 行え るの で 繰り 返し 利 用 が でき る 。

3. 作 成 し た 教 材 の 試 用 実 践 と 結 果

本節 では ,図 3の 構想 のも と に作 成し た カル タ を 使 っ て 試 用 実 践 を 行 っ た 結 果 に つ い て 報 告 す る 。「 浦 安 ふ る さ と カ ル タ 」 は , 小 学 校 と 中 学 校 で試 用し ,異な る 学年 の学 習 者 が 同一 の 教材 を使 っ て 学 習 し た 。「 都 道 府 県 カ ル タ 」 で は 小 学 生 の とき に「 都道 府県 カ ルタ」を 学習 した 中学 1年生 が,中学 校で 再 び「都 道 府県 カル タ」を 使っ て 学 習し た。

3.1 実 践 1:「 浦 安 ふ る さ と カ ル タ 」 の 小 学 校 で の 活 用 3.1.1 実 践 の 方 法

(1) 学習 者:千 葉県 浦安 市 A小 学校5年生(31名)

千葉 県浦 安 市B 小学 校 6年 生(36名 )

(2) 指導 者 :学 級担 任 が 授 業を 主 導し ,ALT が補 助し た

(3) 学 習 語 :toasted seaweed( 焼 き 海 苔 ),

three-shrine joint festival( 三 社 祭 り ),fish market( 魚市 場 ),sports park( 運 動公 園 ),Tok yo Disn eyland( 東京 ディ ズ ニー ラン ド )等 の 18 語を 指導 し た 。一 人 に1セッ トの 絵 札(18枚 ) を配 布し て 活動 した 。

(4) 活 動: 授 業の 冒頭 の 約 15 分を 使っ て 5 回授 業を 行っ た 。1 回の 授業 で は, ビン ゴ ,カ ル タ , ス リ ー ヒ ン ト ゲ ー ム , カ ー ド リ レ ー 等 , 異なる 2~3種類 の 活動 を行 っ た。

(5) 評 価 :

①事 前・ 事 後 テ スト

(事 前・ 事 後で 同一 テ スト を使 用 ) a. リス ニ ング テス ト (20題 ) b. 綴 りの 認識 テ スト (10題)

②質 問紙 調 査

a. リッ カ ー ト 尺度 (5件 法 ) b. 自 由筆 記

リス ニン グ テス ト(20題 )に は問 1と問 2が あ り, それ ぞ れ に 小問 が 10 題ず つ あっ た。 問 1 で は”The folk museum is a good place to learn about Urayasu.” の よ う に , 学 習 語 が 含 ま れ る 英 文 が 流 れて くる の で,選 択肢 の中 か ら 学 習語 に 対応 する 日本 語を 選 んだ 。 問 2では ,3つ の英 文 ヒン トを 聞い て, ヒ ン ト が 示 す も の を 選 択 肢 か ら 選 ん だ 。

綴 り の 認 識 テ ス ト で は ,”shrine”と 聞 い て , そ の綴 りを 選 択肢 から 選 んだ 。絵札 に は 綴 りを 掲載 した が,授業 では 文 字の 学習 を した り,綴り に 注 意を 向け さ せ る 指示 は いっ さい 与 えな かっ た 。綴 りを 絵札 に 載せ て ,自 然と 綴 りに 触れ る 環境 を 創 り出 すこ と で,綴 りの 認識 力 が高 まる か どう かを 検証 した 。

なお,全 ての 音声 は,授業 者 とは 異な る ネイ テ ィブ スピ ー カー に依 頼 して CDに 録音 し て使 用し た。

リス ニン グ テス ト 問 1

英語 を聞 い て,英 語の 中に で てく るも の に〇 をつ けま しょ う 。(10題)

例 You can see houseboats on the Edo River.

あ さ り 飯 鉄 鋼 団 地 英 語 魚 市 場 屋 形 船 郷 土 博 物 館 焼 き ノ リ ピ ア ノ 揚 げ 煎 餅 焼 き ハ マ グ リ 三 社 祭 り サ ン ド イ ッ チ 運 動 公 園

わ か ら な い

カルタ

音声重視の活動 接続

文法,構文の学習

小5 小6 中1 中2 中3

文字介入の活動

導入 理解 定着 産出 ビンゴ・カルタ・

スリーヒントゲーム

図 3 カル タ 使っ た小 中 連携

(5)

表 1 リス ニ ング テス ト の結 果 ( 単 位% ) 学年 項目 事前 事後 上昇 p A5

(31名)

M 23.2 66.0

42.8 .00 (SD) (14.0) (17.8)

B6 (36名)

M 21.8 67.8 46.0 .00 (SD) (10.6) (21.4)

表 2 綴り の 認識 のテ ス ト結 果( 単 位% ) 学年 項目 事前 事後 上昇 p A5

(31名)

M 50.9 69.1

18.2 .00 (SD) (34.7) (35.1)

B6 (36名)

M 55.8 72.2

16.4 .00 (SD) (14.0) (17.8)

表3 アル フ ァベ ット の テス ト結 果 (単 位% )

学習 者 項目 事前 事後 上昇 p C中 1年

ア組(33名)

M 69.5 80.6

11.1 .00 (SD) (26.0) (21.9)

C中 1年 イ組(34名)

M 61.3 77.2

15.9 .00 (SD) (24.5) (22.3)

リス ニン グ テス ト問 2

3 つの ヒン トを 聞 いて ,そ れ が示 す も の に〇 をつ けて くだ さ い。(10題)

例 I' m famous. Children like me. I have a big castle.

鉄 鋼 団 地 あ さ り 飯 魚 市 場 ピ ア ノ 東 京 デ ィ ズ ニ ー ラ ン ド 屋 形 船 ス イ カ 焼 き ノ リ 揚 げ 煎 餅 運 動 公 園

郷 土 博 物 館 焼 き ハ マ グ リ 三 社 祭 り

わ か ら な い

綴り の認 識 テス ト

英語 を聞 い て,そ の単 語に ○を つ けて くだ さ い。

(10題 ) 例 shrine

m a r k e t r i c e d a n c e t i d e l a n d h ou s e s t e e l b o a t orange sh r i n e s e a w e e d f e s t i v a l

m u s e u m c l a m cr a c k er st a t i on

わ か ら な い

3.1.2 結 果 と 考 察

リス ニン グ テス トの 結 果 を 表 1に 示し た 。5年 生で 42.8点,6年 生 で 46.0点 の 得点 上昇 があ り,

いず れも 有 意な 上昇 で ,効 果 量は 大(水 本・竹 内,

2010)[1 0 ]で あ っ た (t(30)=15.00, p=.00, ⊿=3.06,

t(35)=14.32, p=.00, ⊿=4.34)。リス ニン グ テス トに 向上 が見 ら れた こと か ら ,「浦 安 ふる さと カル タ 」 は,外 国語 活動 の リス ニン グ 指導 に有 効 に 利 用で きる こと が 確認 でき た 。

綴り の認 識 テス ト( 表2)では 5年 生で18.2点 , 6年生で 16.4点 の 得点 上昇 が 見ら れ ,統 計的 に有 意 な 差 で あ っ た (t(30)=5.50, p= .00, ⊿=.53 , t(35)=5.02, p=.00, ⊿=1.17)。小 5の効 果 量は 中程 度,小 6の効 果量 は 大で あっ た。授業 中 に 教 師が 児 童 の 意 識 を 文 字 に 向 け さ せ る こ と は な か っ た が,絵 札に 書か れ た 文 字を 自 発的 に 読 ん でい る児 童が 多い こ と,綴 りを 目に す るこ とで 学 習語 を文 字で 確認 し ,そ の 認識 力が 伸 びた こと が その 理由 と考 えら れ る 。活 動の 中で 自 然と 文字 を 目に す る 環境 があ る と,そ の後 の文 字 学習 の準 備 とな るこ とが 期待 で きる 。ま た ,6年生 が 5年 生 より も効 果量 が大 き かっ たこ と は,6年 生 のほ う が 5年生 よ り も 文 字 学 習 に 対 す る レ デ ィ ネ ス が 高 い こ と を示 唆し て いる とも 考 えら れる 。こ の点 は,引き

続き 調査 を 行 い たい 。

3.2 実 践 2 :「 浦 安 ふ る さ と カ ル タ 」 の 中 学 校 で の 活 用 3.2.1 実 践 の 方 法

(1) 学習 者 : 千 葉県 浦 安市 C中 学 校 1年 生

(2ク ラ ス 67名)

(2) 指導 者:英 語教 師と ALT ( 英語 教 師 が 中心 とな って 活 動しALTは補 助 的に 支援 し た ) (3) 学習 語 :小 学校 と 同じ 18語

(4) 活 動:授業 の 冒頭 の約15 分を 使 って 5回 授 業を 行っ た 。ビ ン ゴ ,カ ルタ ,スリ ー ヒン ト ゲー ム等 の 小学 校と 同 じ 活 動を 行 って ,ア ル ファ ベッ ト と単 語の 読 み・書き の指 導 をし た。

(5) 評 価 :

①事 前・ 事 後テ スト : アル ファ ベ ット の綴 り

(事 前・ 事 後で 同一 テ スト を使 用 ) 問 1(23 題 )英 語を 聞 いて 文字 を 書き ,次 に

来る 文字 を 推測 して( )に 書き まし ょ う。

例 音 声 G, H, I, J, K, L ( ) 解答 用紙 ( ) 問 2(5 題 ) 名前 を聞 い て書 き取 り まし ょう 。

例McDonald, Write capital M , c, capital D, o, n, a, l, and d.

②質 問紙 調 査 小学 校 と同 じ質 問 紙を 使っ た 。 3.2.2 結 果 と 考 察

テス トの 結 果 を 表 3に示 した 。 ア組 は 11.1 点 , イ組は 15.9点 の 得点 上昇 が あ り ,統計 的 に有 意な 差で,効 果量 は中 程 度で あっ た(t(32)=4.28, p=.00,

⊿= .43 : t(33)=6.70, p=.00, ⊿=.48)。こ の こと から

「浦 安ふ る さと カル タ 」が 中学 1年生 の 入門 期 の ア ル フ ァ ベ ッ ト の 指 導 に 有 効 に 活 用 で き る こ と が確 認で き た。

(6)

表 4 音と 文 字の 関係 の テス ト 結 果 (単 位% )

学習 者 項目 事前 事後 上昇 p

D中 1年 ウ組(26名)

M 32.9 54.9

22.0 .00 (SD) (19.4) (23.1)

D中 1年 エ組(26名)

M 37.1 60.5

23.4 .00 (SD) (22.1) (26.2)

表 5 文の 理 解と 作文 の テス ト結 果 (単 位% )

学習 者 項目 事前 事後 上昇 p

D中 1年 ウ組(28名)

M 33.0 67.4

34.4 .00 (SD) (26.1) (32.5)

D中 1年 エ組(24名)

M (SD)

20.1 (23.5)

58.9

(28.2) 38.8 .00 3.3 実 践 3 :「 都 道 府 県 カ ル タ 」 を

使 っ た 指 導 3.3.1 実 践 の 方 法

(1) 学習 者 : 千 葉県 大 網白 里市 D 中学校 1年 生

(2 ク ラ ス 52 名)

この 学習 者 は,小学校 6年 生の と きに 都道 府 県カ ルタ を 使っ て学 習 した 生徒 で ,中 学校 1 年生 にな っ て再 び同 じ カル タで 学 習し た。

(2) 指導 者: 英 語教 師と ALT(英 語教 師 が中 心と なっ て活 動 を行 い,ALTは 補助 的に 支 援し た ) (3) 活 動 :1学 期に 9回 ,2学期 に 10回, 授業

の最 初あ る いは 最後 の 約 10~15 分を 使 って 指導 した 。

①1学 期 音 と文 字 の 関 係の 指導

②2学 期 英 語で 文を 書 く指 導。

自 分 た ち で ヒ ン ト 文 を 作 っ て ス リ ーヒ ント ゲ ーム を行 っ た

(4) 評 価 :

① 事 前 ・事 後テ ス ト ( 同一 テ スト を使 用 ) 1 学期 Q1 (10 題) 英 語を 聞 いて 単語 の 綴り を完

成さ せて く ださ い。 例 “Book!” → ook 2学期 Q1 (6題) 英文 を読 ん で意 味を 書 いて くだ

さい 。 例 We grow many strawberries.

Q2 (6 題) 都道 府県 を 紹介 する 英文 を 3 文 ずつ 書い て くだ さい 。

②質 問紙 調 査

a. リッ カ ート 尺度 (4件 法 ) b. 自由 筆 記

3.3.2 結 果 と 考 察

1学 期の 指 導と 2 学期 の指 導 に 分 けて そ れぞ れ テス トの 結 果を表 4, 表 5に 示し た。 表 4を 見る とウ 組 で 22.0 点 ,エ 組 で 23.4 点 の上 昇 があ り,

いず れも 統 計的 に有 意 な上 昇で ,効果 量 は大 であ った(t(25)=7.58, p=.00, ⊿=1.14;t(25)=7.51, p= .00,

⊿=1.06)。

表 5 では , ウ組 で 34.4 点, エ組 で 38.8 点の 上 昇が あり ,統 計的 に 有意 な 上 昇 で,効 果 量は 大で あ っ た (t(27)=7.43, p=.00, ⊿=1.32;t(23)=7.03, p= .00, ⊿=1.65)。この こ とか ら「 都道 府県 カル タ」

は,中学 1年生 の 入門 期の 指 導 や 文を 書 く指 導に 効果 があ り ,小 中 連携 に利 用 でき る こ と が確 認で きた 。

3.4 質 問 紙 を 使 っ た 調 査

各実 践で は 質問 紙調 査 を併 せて 行 った 。調査 結 果を「 浦安 ふる さ とカ ルタ 」と「都 道府 県 カル タ」

に分 けて 示 した 。

3.4.1 浦 安 ふ る さ と カ ル タ

表 6 と表 7 か ら ,ふ るさ と を扱 った 内 容 , カ ル タ を 使 っ た 学 習 方 法 が 好 意 的 に 受 け 入 れ ら れ てい たこ と が わ かる 。作成 し たカ ルタ が 異な る学 年 で 繰 り 返 し 学 習 に 利 用 で き る 可 能 性 が 示 唆 さ れた と考 え る。

表 6 浦安 ふ るさ とカ ル タ 質 問紙 調 査の 結果 : カル タ に つ いて (5件 法 )

質 問 5年 6年 中 1

見た 目が き れい だっ た 4.0 4.2 4.5 文字 は見 や すか った 4.4 4.5 4.4 写真 が あっ て 単語 の 意味 が 理

解で きた 4.5 4.5 4.6

写真 が あっ て 単語 が 覚え や す

かっ た 4.3 4.6 4.1

カル タ の大 き さは ち ょう ど 良

かっ た 4.1 4.4 4.3

表 7 浦安 ふ るさ とカ ル タ質 問紙 調 査の 結果 : 内容 につ い て(5件法 )

質 問 5年 6年 中 1 浦安 のこ と を英 語で 勉

強で きて よ かっ た 4.1 4.3 4.3 浦安 カル タ に親 しみ が

持て た 3.7 4.1 3.9

浦安 カル タ を使 った 勉

強は 面白 か った 4.4 4.6 4.1 ゲー ム形 式 で楽 しく 英

語を 学習 で きた 4.5 4.7 4.6

(7)

4. ま と め と 展 望

小 中 の 英 語 教 育 で 共 通 教 材 と し て 活 用 す る こ とを 目指 し て カ ルタ 教 材を 作成 し ,小 中 学校 で 試 用実 践を 行 った。異 なる 学年 で,異な る 方法 で カ ルタ 教材 を 使っ て指 導 した 結果 ,リ スニ ン グ,ア ルフ ァベ ッ ト,文 字 と音 の結 び つき,文 を書 く 等 の指 導に ,カル タ 教材 を活 用 でき るこ と が確 認で きた 。ま た,共通 教材 を とお して ,小 学 校と 中学 校 の 英 語 学 習 を 接 続 す る こ と が 可 能 で あ る こ と も示 唆さ れ た 。なお ,本稿 では 報 告 し てい ない が,

筆者 らは 同 一の カル タ 教材 を使 っ て 中学 2,3 年 生,高 校 生を 指導 し た 試 用実 践 も行 って お り ,ひ と つ の 教 材 を 小 学 校 か ら 高 校 ま で 繰 り 返 し 使 う こと の可 能 性に つい て も調 査 し て いる 。

さら に「 浦安 ふる さ とカ ルタ 」は 地域 に 根差 し た教 材で あ るこ とか ら ,地 域 の研 修会 等 で教 材と 活動 例を 紹 介し たり ,新し い 利用 の方 法 を参 加者 が考 察し た りし てい る 。参加 し た 教 員か ら は「市 外 か ら 来 た の で カ ル タ を 使 っ て 地 域 の こ と が わ か っ て い い 」「 授 業 で 使 っ て み た い 」 等 の 反 応 を 得て いる 。

今 後 は ,「 浦 安 ふ る さ と カ ル タ 」 に つ い て は , 扱う 学習 語 彙や ヒン ト 文を 増や し ,ふ る さと に関 す る 知 識 を さ ら に 深 め ら れ る よ う な 教 材 に し た

い 。「 都 道 府 県 カ ル タ 」 に つ い て は , 絵 札 の 情 報 につ いて 検 討を して 精 選し たり ,拡大 し たり した い。また,読 札の ヒン ト 文 は ,初 級用 と 上級 用に 分け て作 成 する 等し て ,さ ら に教 師が 使 い易 い 教 材に した い。加え て,両教 材 の普 及を 目 指し て実 践を 拡大 し ,広 く紹 介 し て いき た い。

引 用 文 献

[1] 直山 木 綿子 ,「 スム ーズ な 連携 を築 く ため の小 中連 携の あ り方 」『STEP』,2013 12月 号・2014 1月号 ,pp.14-15, 2013.

[2] 直山 木 綿子, 「 外 国語 教育 に おけ る小 中連 携 」

『小 中連 携 Q& A と実 践 』,萬 谷隆 一,直 山 木 綿子 ,卯城 祐司 ,石 塚博 則 ,中 村香 恵 子,中 村 典生 (編 著),pp.6-7,開 隆 堂, 2011.

[3] ベ ネッ セ 教育 総合 研 究所,「第 2 回 小学 校英 語に 関す る 基本 調査 ( 教員 調査 )」, 2010.

http://berd.benesse.jp/berd/center/open/repo rt/syo_eigo/2010/index.html

[4] Dunkel, P. , Developing Listening Fluency in L2: Theoretical Principles and Pedagogical Considerations, The Modern Language Journal.

70(ii). pp. 99-106, 1986.

[5] 樋口 忠 彦 ( 代 表 ),『 小 学 校 英 語 教 育 の 展 開―

より よい 英 語活 動へ の 提言 』, 研究 社, 2010. [6] Krushen, S. & Terrell, T. D, The Natural

Approach: Language Acquisition in the classroom, Oxford: Pergamon Press, 1983.

[7] 岡秀 夫,金森 強( 編著 ),『小 学校 外 国語 活動 の 進め 方 ― 「 こ とば の 教 育 」と し て ―』, 成 美 堂, 2012.

[8] 西 垣 知佳 子 , 中 條 清 美 , キ ャ サ リ ン ・ オ ヒガ ン.『 生 活 語彙 が 楽 し く 身に つ く ! 小・ 中 学 生 の英 語カ ル タ& アク テ ィビ ティ30』,明 治図 書, 2013.

[9] バト ラ ー後 藤裕 子,『日 本 の小 学校 英 語を 考え る アジ ア の視 点か ら の検 証と 証 言 』,三省 堂, 2005.

[10] 水 本 篤 , 竹 内 理, 「 効 果 量 と 検 定 力 分 析 入 門 ―統 計 的 検 定 を正 し く 使 うた め に ― 」『 よ り 良 い外 国 語 教 育 研究 の た め の方 法 』,外 国 語 教 育 メ デ ィ ア 学 会 (LET) 関 西 支 部 メ ソ ド ロ ジ ー 研 究 部 会 2010 年 度 報 告 論 集, pp.47–73, 2010.

3.4.2 都 道 府 県 カ ル タ

「都 道府 県 カル タ 」で学 ん だ学 習者 は 小学 校 6 年 生の とき に 同じ 教材 を 使っ て外 国 語活 動を 経験 して い る。表 8 から 中 学校 1年 生 で再 び馴 染み のあ る 教材 で学 習 した こと に 対し て,安心 した と感 じ てい るこ と がわ かる 。こ の こと から 共通 教材 の 利用 で ,安心 感 が得 られ て いた と考 える 。カ ルタ を 共通 教材 と して 継続 的 に使 える こと が確 認 でき た。

表 8 1学期 のカ ル タに 関す る 調査 (4件 法)

質 問 中1 馴染 みの ある カル タを 使っ て安 心し た 3.1 絵札 のウ ラに 綴り があ って やる 気が 出た 3.3 小学 校よ りも 文字 が読 める よう にな った 3.4 もっ と英 語を 読め るよ うに なり たい 3.4 表 9 2学期 のカ ル タに 関す る 調査 (4件 法)

質 問 中 1

都道 府県 カル タで 楽し く学 べた 3.4 読札 はヒ ント を作 ると きに 役だ った 3.6 スリ ーヒ ント クイ ズは 面白 かっ た 3.4 もっ とカ ルタ を使 って 勉強 した い 3.4

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