平成31年度全国学力・学習状況調査の結果について
本年4月18日(木)全国の小学6学年・中学3学年の全児童生徒を対象に「国語と算数 の学力」と「学校や家庭等での学習状況」を調べる「全国学力学習状況調査」が実施されま した。その結果について下記の通りまとまりましたので、お知らせいたします。
記 1 学力状況について
月例テストや朝のドリルタイムの取り組みにより、知識を問う問題では、成果が表れて きています。国語では、漢字の読み書き、ことわざなどの言語に関する問題については良 い結果が出ています。一方、「話すこと・聞くこと」や「書くこと」の領域では、正答率 が低かったです。話し手や書き手の意図をとらえて自分の考えをまとめる問題では課題が 残りました。算数では、「台形」についての理解を問う問題、グラフを読み取る問題では、
正答率が高かったです。一方、複数の情報を関連付けて、言葉や式、数で表現する問題や、
与えられた情報を取捨選択して、必要な数値を求める問題では課題が残りました。
2 学力状況の経年変化について (平成31・30・29年度)
国語科 算数科
話すこと 聞くこと
書くこと
読むこと
言語事項 選択式
短答式 記述式
H31 H30
H29 目標
数と計算
量と測定
図形
数量関係 選択式
短答式 記述式
H31 H30
H29 目標
3 学習状況について
本校の子ども達の特徴的な状態(項目)をいくつか挙げます。
(1)先生は、授業やテストで間違えたところや、理解していないところについて、分かる まで教えてくれていると思いますか。
そう思う 93.4%(全国 91.7%)
(2)学校の決まりを守っていますか 守っている 98.4%(全国 92.3%)
(3)いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか。
思う 98.4(全国 97.1%)
(4)5年生までに受けた授業では、課題解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んで いたと思いますか。
思う 82.7 (全国 77.7%)
(5)毎日同じくらいの時刻に寝ていますか。
寝ている 73.5%(全国 81.4%)
(6)毎日同じくらいの時刻に起きていますか。
起きている 89.4%(全国 91.6%)
(7)国語の授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役に立つと思いますか。
思う 84.3%(全国 91.2%)
(8)算数の授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役に立つと思いますか。
思う 86.8%(全国 92.5%)
4 考察
学習状況調査では、多くの子どもたちが「学校の決まりを守って」生活をしたり、「い じめは、どんな理由があってもいけないこと」だと考えたりと、規範意識の高さが見られ ました。また、(1)や(4)のように、粘り強く学習に取り組む様子も本校の子どもた ちの特徴です。一方で、就寝時刻の一定しない児童が多いことがわかりました。文部科学 省の分析によると、起床時刻や就寝時刻が一定している児童は、学力が高いという傾向が 見られます。また、(7)(8)からわかるように、国語や算数の学習が、将来、社会に 出たときに役に立つと考えている児童が、少ないことがわかりました。短期的な目標に向 かっては一生懸命に学習に取り組んでいますが、長期的な目標(将来の夢等)に向かって 学習意欲を高めていく必要があることがわかりました。
学校では、基礎学力の定着と表現力・思考力の向上を軸に、さまざまな取り組みを通し て、学力向上を目指していきます。子どもたちの持つ夢(目標)の実現のために学校と保 護者の皆様とで協力していきたいと思います。