(3895〉
購文醸
購論縢
戦前・戦中期の女性役割論
戦後民主主義の「男女平等達再審のために
栗 原 る み
はじめに
講本をジェンダー・フ墾一な縫会に変えていこ うという動きが現実化しつつあ警,男女其購参薩
社会基本法も本年6潟麟定された。置定的な男女
の役割分擾を反醸した歓会難度・慣行の見直しを 実施することを歪面から掲げ,男女の賂差を是正 するためぷジティブ・アクションを実施していく 必要があるとか,子の養蕎,家族の介護は男も参 撫するべきで,縫会的支援の充実が必要という認 識が示されている。だがこれで本当に醤本の家族 豫の理念型婁麟を変えることができるのか。家族 責麺を引き受けるために.自分の身の綴静の家事 と子畜てや介護を妻に頼まなけ為ぱ,馨宣した饑 き手とみなされなかった,今までの男牢心の金被縫会蓬2は,違うものに変わるのか。夫が残業や
つきあい,有無をいえない転銚を受け入れ,主婦 は紙賃金のパートという構造は,変えることがで きるのか。戦後改革によ吟男女平等が実饗し,女権は参政 権を得た。戦麟の家族麟度が廃藍され注3,夫と 妻は法律上繋等となった.だが舞本における逝去 の男女平等要求の歴史を見ても,人としての普遍 的な平等を求める考え方はほとんど存在してきて いない、女性役審は男姓役割と異なることを認め た上で講者ぶ薄等になることが婦選獲得翼争の蒔 の課題であったし,女性役割として国家に認めら
れることが戦時串一定進み泌,それ解戦後の民
主建で実遷したとも震える、その上戦後の民主化 はすばやく家麟渡の復活を曝える反動化と戦わなければならなかったので,男女平等を聾能にする ための歓会経済システムを礁っていくという課題 は,殆ど提起されなかった。平等という意瞭を考 え始めた女性がジレンマに慰む時代摂長く続いた。
私たちが格手にしなければならないイデオロギ ーは,女性の意識だろうか。私は橿轟察で男女の 不平等をなくそうという欝的のふくしま女性フォ ーラムで活動して》、る。現代嚢本1に男女差幾が橿 強恥と見る、転では,会員は皆一致している.しか し,男は仕事,女は家麩という役麟分握意識紅立 って,主婦の衝魑を高めることで家庭内での蜷等 平等を獲得するという考えは結構多いのだ。だか
ら嚢分の患子が専業主婦と結婚しても娘形奪業主 嫌になっても,驚に嚢分の子育てに侮か聡題があ ったと思いはしない.また介護や育児が女の繊番 といわれると,納得しては蓉きることができる。
間違いなく女性運動の捷い手たちの中でもジェン ダー差尉意識は再生産されつづけてきた。
本稿では,舞本型擁壁縫会論の根底に根強く持 続している,男女の露定的性溺役割分極を当然の ものとしたうえで女性の役麟を重要と主張する譲 選の鞍糞舞における展開過程をたどることによ吟,
そのことが戦後民主主義を糧定した点を鱗らかに
してみたい瑳主5、
第i章 参政権・公民権獲得運動の時潮 の婦人・家庭観
緯 婦人参政緯盤と婦選獲樗緯盟の霞標
婦人参政講盤は鯵23年2擁に欧の綱領をかかげ
(38懸〉 癌轟大学地域欝究 第墓巻 第2号 欝欝.欝
た。罫馨政の霧満なる発達を窮し,瞬胞馨罠幸轟 のため,速やかに嬬人参政の実翼を難ず。地方醤 漆に於ける婿入公襲権の獲得は最も之れを急窮と す.女子の政治結綾撫盤を自患にする為治安警察 法の改正を鞘す、男女修学上の機会均等は時代の 要求な吟.吾等は速かに其の実現を麹す搾6。趣 意婁はヂ我が縷現下の教薄商題,職業周題,講牲 の嚢繰幾題,愚妻饗に繋する保護麗題を始めとし て,幾多の婦人問題は蚤然敗革さるべきものであ
瞬ながら,聯かの改善も見ずに今霞に及んで居蓼 ます.私共女性が男娃と等しく人であるという内 的覚醒に基づいて,これ迄女性の彎曲発展を擁狂 した鬱鬱羅習から駁し,速やかに是等の諸開題を 解決するの必要を痛感している次第であ絵ます.
爾して之を解決する実鰹運動としましては.艦一 途私共女性が政治一髪の発露権を得て,直接に立法 府を勧かす飽はあ静ません獲とのべている1欝。
欝璽年i2月,嬬入参政権獲織期成講盤(翌年雛選 獲得瞬盤と改称)は「すでに多数の婦人が,縫会 の各方癒に有力な活動をなしつつある今馨,婦人 を中心とする家麩生活が,縫会羅家生活と葬常に 密接な関係に於かれて馨る今馨,勝人が政治に参 与することは,当然のことであって,これが可否 は最早周題ではないのであ鯵ますまと翻立総会案
内状に記し灘,喧言書3の3項にゼ我が馨大多
数の家纏繰入は其生落完成のため,法律上国家の…員たるべく之を要求す罫鈴とのべた。
簿28年になると新羅は購入に参政権を与へるべ きか否かはただ時と条舞の聡題であって,もはや 胃否の開題でない滋§と述べている.この年の第 55議会への各党懸の媛選案提出の働きかけが,婦 選問題を各党の政策として取り上げさせる契機姦こ
なった海雀。欝29年3月5馨.嬬人公銭権案が衆
議院に.と程され否決され、た。婦選獲得懸盤藝ま6騒 付けで代議士に黒枠のはがきを齧った.鷺2§年9月2蝦の全貸本婦人経済大会でも編入参政権に
麗する決議案まを提鐵灘察したが否決された。豪 だ婦人参政権の要求は媛人毯体幹部の縫論ではな かった.鯵3§年4月27韓,嫁選獲得轟盤主催の第 i躍全§本媛選大会ぷ闘か蕊た溢3.難人参政権,婦人公民権,結桂権を全貸本婦人に一挙に付与す
ることを要求し,その燦覆疑の特に女子の政治教 育を強化するべきだという決議を行った。翌騒の
嫌選獲得縁盟第6繕総会で譲蟹された宣書によれ
ば,婚人参政権,婦人公民権及び結桂権を要求する運蜜は騒.婦人及子繊に不稀なる法律麟度を
改廃しこれが福利を塔進せんが為に 2.政治と 台翫の関係を密接ならしめ馨民生活の安定を計る と其に莫の麹毒幸篠を増進せんが為に 3.選挙 を革更し,政治を清浄,公査なる露疑の政治とな さんが為に 4.縫罪の平舞を確録し,全人類の幸福を増進せんが為にまで特幾に家庭という控 握の仕方は入っていない。羅的の達成の為には
「進んで各懸体と協力するが,政党に薄して麹迄 中立の立場を保持し,婦人としての独弩の立場を
とるまとしていた.
欝灘年護月2蝦から聡催されていた第58籔議会 ではS月欝馨,婦人公民権案が初めて衆議羨で審
淡された。
② 婦人織志会と大鷲本婦人会の繕成
鯵3§年5月毘難,婦人懸志会が絃成された滋尋。
瞬会は主として知識階綴婦人を網羅する懇談会で
規約の第3条はr本会は嬬人参敬権を得て吾国難
人の地位陶土,政治の浄化,人類の幸顛増進を轡 るを以て嚢的とす」と逮べていた、発起人は貸本 女子大学長の井上秀子や女子医専の吉岡弥生らで,F往来婦選運動の第一線に立って幾多の犠盤を払 いつつも量つ戦ってきた雛選獲得講蟹,嬬人参政 局盟の人々に薄しては十分の感謝と敬意とを以て,
互に嫌妹関係に於いて疑…震的に進む事を本会の 立場とする」と表萌してはいた。だが帯解驚枝が 保守派の台頭灘§とのべたようにζ私共は参政権 を単に女盛iに与えよといういわゆる遜権論に立っ て称へるのではありません.勿論参政権は嫌人の 地位の梅壷1に役立つものではあ辱ますが,むしろ 私共は,現代娃会に女性の立場から,男子と協力 して為さねばならない特殊の仕事が多々あるのを 儒じ,その笈命を果たすため,政治のカによるこ
とが必要だと思うからであ参ますま滋蔓女雛の立 場からの特殊の仕事を果たす使命を強講ずる動き であった.
戦莇 戦中鶏の女性俊霧i論 (38毅〉
なお井上秀子はヂ男子と女子とは,生獲上は 勿論心遜上にも著しい差異が認められるまとし
て,つぎのような議論を展離していた滋7。罫男子 葺活動的で雄健寿こ藝ら進んで事むこ当る頓講があ る。2)鰯違糧大である。3〉意志強く肇縫珪力に富 む.女子i)受動的で静かに退いて其の分を守る の風撰ある。2)濾.愁緻密である.3〉感椿強く,瞬椿・窺燐の念が深い.これによ瞬女子は家政整 蓬iを為し,青髭・教官の事に当たるに最も適する。
男女の盤的差異のもたらす必然の結果として.男 子は轟の政治・外交・軍事・実業等の外的事業に
当たるに薄し,女子は斉家・奮発等の内的事業に 当た鞍,一家の繁栄と幸橿を増進することに努力 して居る.分業は縫会文化の神駿の基礎であって,
分業なき縫会は進歩遅緩にして何事も癸展しない,
女子の内的事業は男子の外的事業に鈍して飼等遜 色ないばか鯵か分業上甚だ当を得たものといはね ぱならぬ.
家庭生活は溝費を幸心に。家庭に於ける女子の 暗闘・労力は著しく省略籔減せらるるに至った。
其の必然の結果として得られる時糊・労力が魏梅 なる新方面に展聴せらるべきか.今や歓来鎌入は 更に大なる家庭たる国家・霧町村の生活に接触し て,其の衛生・風紀・道徳・教育の麟新海上をは か吟,竣いは工場の境遇を改善し,男女職工の心 身の健全を監督し,学校教畜・小罷繰護の徽会的 施設の問題に直癒して之が善導保育の責紐を負麺 するやうになったのは,女子本来の天職活動の拡 大であって,家庭生活の建長とも見るべきもので
ある輩。
ig鎗年玉2弩23舞に家麺教畜に対卜する掃人の責紐 を強講ずる罫家庭教育振興に絶する文部大運霧li 令達がだされた滋8。「醗運の隆替嵐教の振否は羅
より学校教畜社会教畜に負う疎大なりと難之ぶ授 蕃をなすものは実に家庭教育たり。…家庭教育は 露よ警父母業に其の責に任ずべきものな警と難蒋 に婦人の責任重畳大なるものあ撃。鍵って簸教鳶 の振興は先ず婦人懸鉢の奮励を促し之を通じて一 般雛人の察覚を喚起するを主鰻とす」。講時に大 睡本連合婦人会が設立され,蔑約の第2条は「本 会は全羅嫁入醤体櫓互の連絡連係を麟穆其の進歩
発達を絶し特に家庭教育の振興を期するを以て§
的とす∫1柵と遠べていた。
(3/政府の蝿人公疑権法案提繊と婦選疲薄論考の 見解
欝欝年9擁5嚢,内務省が雛人公費権法案を発
表した潔§.
それに呼応して.麓月4馨全睡町村長会がf本
会は繰入に公疑権を鍵与するは今醤の裁馨熔に適 せざるものと認むま注2垂と反薄を表窮した。蓬i趨はr全蟹を通じ今舞の状態に在鯵ては,其教育の程 度に於いて馨常生活の状態に於いて,将又我家族 鰯度及縫会習慣圭婦人は使令公費権を付与せらる るも完全に其の権鵜を行獲し得ざるや醗らかにし て.徒に事務上の煩瑣と選挙雰の紛蔑とを見るに 遜ぎざるのみならず,廼ひて我家族鰯度の基礎を 嚢擁せんことを穫るるが故まであった。
政癌は鯵綴年2丹5嚢婦人公費権案4件を提撮
し2月欝賛安達内務大駆が提案蓬露を説鬱した。r女子の政治参与の事たるや,其理論的考察に於 きましてこれを否認すべき蓬襲に乏しきこと1ま,
恐らく疑いを存せざる瞬であむまずけれども」と しつつも,新家族鰯渡は我が桂会鰹織の基本を為 す重要なる講渡であ鯵まするからして,女子に公 費権を付与するに当たりましても,是と家族舗嚢 乃至夫婦生活の縫孫に置きましては,特に懐重な
る考慮」を払ったと述べている.蹄ち同法関係
に於て特定の行為に就いて妻は夫の織意を得ることを要するものと為せる解熱く,霞治麟度の器係 に於きましても.妻が毒町村の名誉職を摂任する に付きましては,夫の講意を得るを要することと し,以て公費としての義務と,私生活に於曇る縫 係との閥畢こ講i秘を保:たんことを期し」たのであっ た、これ は3月7嚢の本会議で原案遷移罵決され,
貴躾院へ送付された.男爵紀俊秀の反撃譲は,
「嬬人と云うものは公民権を得る離にモットモッ ト大事なことがあるのじ亭なかろうか。天下国家 を論ずる麟には,先ず家庭の内務に付いて涯縁す る必要があるのじゃなかろうか.縫会を清める鋳 に先ず家庭を清める必要があるのじゃなかろうか。
そこに婦人の最も大なる養命が存して居るのじゃ
〔38§8〉
福島大学地裁醗究 箆鹿巻 第2号 総総.欝なかろうかと思う」。ギ君に患,父母に孝と云ふこ とは教畜勅語の御精神であ鯵ます」.購一方には 簾嬢を表彰せられながら,片一方には簸人公疑権 などを議淡させまして,さうして其家族鰯度を破 らう,其嚢本の美属を美はせやう,峰入の穫命を 全うせしめざるやうにさせやう,婦人の重大なる 責錘を軽くしてしまはうと云ふやうな法案がでま したならば,是は誠に鐸本の美愚の上に付て,一 大欠陥を来すものであら繋。ゼ婦人を尊敬し婚人 の天職.婦人の責任に鑑みて,鍵法案の否映せら れむことを望む諜などであった滋2.
(4/鰭選賛硬論者の女性役割論
だが婦選賛成論も女性としての役割を強調する ものであった。ゼ男女分業譲即ち叉職論と云うよ うなことを以て,銚問題に反帰する人がたくさん ある。勿論我々も男女の闘に勝謂分業的の立場が 認められ,誘も梅盛の天職があると云うことは認 めるのであ鯵ます」溢3.F私も勿論繰入に天職が あり髄命があることを決して否定するものではご ざいませぬ,又妻として又母として其任務を完う することが婦人として最も大事なことであると置 ふことも無論轡定するものであ鞍ます。隣しそれ である解放に公費権を付与することぶ不当である
と云ふ讃に私は賛成し得ないのであ参ます。…婦 人の天職を完うせしめる為には,母として又妻と しての任務に携らしめる為きこは.今馨の時代に於 ては締人に公民権を与へなければ完うせしめるこ
とが轡来ないと私は懸ずる」滋尋.罫吾々の家麺で あ吟ますと,主媛霞ら学校に参吟,主雑嚢ら事後 勝若くは村役場に行きまして艶事を交渉する,薩 てどうしても貴族錠に於ける諸公の家庭から云い ますと必要がないかも知れませぬが,吾々の家庭.
鄭ち共稼ぎをする吾々と致しましては,どうして も艶窪治麟に端しまして選挙権を持たなければ,
若くは被選挙権を持たなければ実際の監督は鍛来
ないと患う」腔25。
(5/婦選論の到達点
河瞬綱麟は,家長麟の崩壊すべきことと瑳代的 小家族成立の必然性を家族的霞総経済の崩壊と関
連づけて譲じている滋菖。ヂ独立の生活に入る男子 は妻を違え新たに家庭を造ることとなり,家族講 度は莚に従来の家長麟とは全然其の薤露を新にせ るものとな吟,現代的の小家族維織となってしま
うまとし伝統的家族麟度が持たなくなってきてい る提案を提起した。
市鱗携枝は全羅町村長会の婦人公費権反薄譲を
擬織する形で,瞬会の繰入に帰する銀建的な漠
思想達を次ぎの諸点から幾親した潔マ。ヂ我々は遍 去の婦人1こ嬉する嫉隷的な道徳,忍餐i的な道徳を すてて場代に適したる新道徳を樹立せんがために 参政権を要求し,これが獲欝の運動に一身を戦げ ているものである蓬。ゼ嬬大湊男子と性を異にして いる結果,そこに職能の簸れることは我々も認め ている。認めていればこそ・我々は嬬人としての 務めを尽くすために.政治への参糠を希望してい る茎。ゼ近代の産業纏織の変革の結集,現在の多く の家庭に於いては,家長は家族を扶養することが 麗難になった。雛人は安心して子供を産むことが 農薬ないし,夫によらないで露分で盤活するだけ の溺慧も必要となった。この状態に於いては封建 時代の勝謂家鍍麟痩なるものは最皐影を没せざる を得ないま。「今舞の時代に適応した新しい家族鰯 度を樹立することに努力することが群要である。時代に適応した家族鰯度とは,男子たる家長の専 麟ではなく夫婦を中心とした共羅の生活でなくて はならない」。難ち男女の職能の織れること認め た上で,家長に絶麟的な権力が与えられ,るのでは なく,夫婦を中心とした共羅の生活をいとなむ家 族麟度につく蓉かえる必要性を主張したのであっ た.この戦前に到達できなかった§標が,そのま ま戦後異土化の時期にスライドしたといえよう。
第2章 満州事変による変化
繊 溝粥事変
欝綴年9月露鋒満州事変擦麟発した。雄誘年難 擁2酵の狂本基督教婦人矯鐵会ヂ時局に対する声 瞬書辞2暮やig綴年簸月の市欝欝枝魑礫率撫と媛 選轡三隅ま.毯罫の平秘確保とすべての国際穏の紛 争は平熱手段によって解決さるべきだという主張
戦麟 戦串鰺の女性後難譲
(3899〉を展臠した。満州事変による時代の変イヒは明蕪で あったが,β本基督教婦人参政権協会・婦人参政 購盤・媛選獲得懸盤・無産婦人講盟は総選挙前に F改めて講党の嫌人参政権に蝿する態度を明確な らしめる必要を感ずる3慧を瞬らかにした灘毒。
〔2}女難の働き一悪媛i薄策
恐淺の影響による控民生活躍窮の実鋳は.醗え ば福島票の生活癒窮による女子の前港被鶴でみる
とF離村女子の昭撫6年中の数字は娯鼓酌嫁,§88 人,女中子守3,倉簿人あ鯵.然して夫等の前借金 は娯婦酌繰は3,媛蒼欝少なきは5,6轟韓等垂こし て一定の年限を養し就業するものな滲。右事実は 健羨よ鯵露聡地方に多く之れを見たるものにして 数年来は教育の普及と共に灘次減少の傾鐸癖こあ鬱
しも今次の不浅の為一時的に著しき塔趨茎海至であ
った。
女性紀嬬待されたものは,覇業と貯金と生活酸
善であった。雄33年3肩濃抹省経済更生部『蜂人
の経済蔓生活動事鍵凄(第i輯〉は埼玉漂大星部榛 澤醤女子青年霧の屑繭撫工整運の講習浴2,塞出 桑中新摺簾溝鱗町婦女会の売薬と藤表.三重環嗣 露穰海合材婦人会の台翫改善注33,兵庫娯瞬石毒 人糞女子青年騒の纏家の裁縫や苺を栽培しての薄 ジャム撫工.徳島票板野鄭松茂村女子青年懸の翻 業的養豚の普没奨励.緯出桑都窪灘清音村東野農家総合婦人部の購買事業灘,広轟県萄姓鄭鈴張
村婦人会の弊鱈会や移入贔を減らすための葭葉品 評会,篠緯漿宗像郡吉鼠替女子青年懸の農会大会 の5万溝塔敬訪露実施案に呼癒した藁細工薩菜栽 培と無憂売嘉難業,佐賀舞ミ杵島舞奪権季重納手農事継合嬬 人部の蓋果貯金と麟業貯金灘§,作業服の着驚,廃盤轟集蕪置部鐸搾温泉婦人会の墓本金の繹成等 の事鱗を紹介している溢δ。
簿33年5月越舞には,蔭本連合嬬人会.連合女 子書年懸,生活改善講盟会の3婦人露体教導で家 庭生活更新委員会が総織された灘7.懲誕年3肩
に干睦行された農躰省経済更生部ゼ婦人の経済更生 活動事鰯毒(第2輯〉では家庭の強調がずっと多くなった。由隣桑豊滝郡清松村婦人会の家庭教
育誌繋,兵鹿県饒磨郡広村婦人会の男子青年墜員を母権愛を以て援勒した活動,有擁桑蚕鱗馨安原 村女子青年懸の父母長上の命に健籐なることと家 庭糖紳の発揚などぷ紹介されている。だが飽方広 島県軍鼓郡吉野材女子青年露の製菓姦缶詰事業で 罫農村嬬女子をして父兄よ移経済的に狸豆せしめ
得た墨という鞍告や畷鰻入籍手続きは結鐵後2
遍潤以内に行う葺結婚酸善,農業経営で男子講穫の能力を発揮して成功した広島桑中趨キヌの養
鶏涯3§や広島渠謬霧鐸スミの薦菜栽培経営漣4轡, 竃縫至
難中新井蔀弓庄村婦女会の「結婚と講時に入籍す る楼努めませうという申し合わせま滋輩など,女性 の経済的縫会的地種繕上を示す事擁も見ることが
できる.
/3/大賢本蟹紡癡人会
ig32年i鴛安瞬せいが鐙笹軍人への見送穆を、想
いついたことに端を発し,婚32年3月鰺資大皺露 防婦人会が発会した滋2。欝32年欝月の東窟の総 本部設立の際の趣愚書は罫建綴悠久3千年,盤翼
に誇る羅史の業績は上歴代の聖芙子の下,光風楽 土の萩津島根に培はれたる伝統的大融漢族精神の 精華であ陰まして私業は国史の上に純乎たる馨本 婦徳を見鐵すのであ蓼ます」とのべ,事業は郵伝 統的馨本婦徳の鼓吹.簾本曇徳の発揮に依蓼左記 諸項の顕褒.羅紡に蝿する家庭婦人の黄綬霞覚の 喚趨。台所を溝る嬬人のカに依る経済国難の打破。婦人のカに依る思想獲難の打破。戦時事業.患毎 軍人没傷痍軍人家族董に遺族のお台所に靖する御 緩麟。戦士の慰闘舞としていた注43。珍33年5湾 には麟会において,陸軍大疑荒木大将が蔦分のつ も穆の挨拶がi時鷺半の大講演をしたという。瞬 年9月当鋳の陸軍省恩賞課長は,癡人の羅防上の
繋めをしめした滋4。第iには心身共に健全に子
供を養畜して皇瞬の御璽に立てること.母たり姉 たる婦人のカに依らねば轡来ぬことで馨本婦人の 最も重い務め.第2には夫や子僕や兄弟が安心し て蟹防の第…線に立ち少しも後顧の憂をなくすこ と。第3には常に台翫を整えどんな苦しいことに なりましても窃鞍抜けて台漸から悲鳴の挙らない 様にする.第4には馨鋳の第一戦に立つ方々への 誠心を込めた峰入の慰闘袋や慰懸状,熱誠溢れた(3蜘〉 福島大学地綾醗究 第慕誉 第2号 蝕鱒.欝
墨径途上婦人の歓陣。第5は戦に傷ついた将士を 労は吟其家族を慰め又は戦死をした将士の遺族や 鐵復軍人の家族の淋しい生活を慰めた警扶けた移
すること。第6には一量緩急羅家総動員となれば
麟紡上婦人が男子に代縁る務めを為さねばな警ま せぬ。敵の空襲に鞣しても籠てず騒がず,反戦運 動や葬蟹家的な思想の宣伝等にも迷はされない確 露たる儒念が大饗で大戦時に於る嫡人の務めは一 屡重大になる,と。ぎ大舞本国跡婦人会受遺は大嚢本羅騎婦人会創立の意義を聡えば畿鋳癡人会
の成立の恵義は真に重大であり,且つ満州事変を 患発点として,この護蟹懸結の家庭嬬人集懸の成 立なくば大東亜莫栄爵建設途上の舞本の内的結合 に於いて麺構なる鐘害を惹起せしか知れないと思 うとき,国婦成立の意義に薄して,全く神励な馨との感を深くしないわけにはいかない次第であ
る窪と後に評無した注45。
縛 女性と延享との闘孫についての議論
職業と母性,結婚生活と職業生活との縫係をど う見るか。
奥むめお滋§はドイツの婦人を家庭に還す政策 とそれをめぐる藩歓労饒婦人の登アクションを紹 介しっっ, ドイツやイタ夢心の反応綜どうもおか
しいとする。舞本の現状で漫然と母性主義を強調 することは,著の女大学式の三往の講への隷属者
としての女雛の地位を欝寇する恐れが多い.だ摂 職業を奨励し縫合的に進議すべきと説籍ても,婚 人本来の惟たるべき母盤!生活を少しも尊重しない 資本主義歓会の打算から来た搾取だけがある職業 生活を膏定する結果を招く。だから,婦人こそは その濃費生活を通して,生産と溝費の統麟をはか るために,婦人らしく働く蕪署を修験鑓すべきだ と提起した滋7。婦人の使命を最もよく果たして やくために,iには経済上の安定摂必要だから溝 費から鐙発した生産事業に協力すること,2つに は知的方面から懸人の才籠を磨いてのばしてゆく こと。すなわち種族の母たる女を従来よ鬱すぐれ た知議の高さ・教養のある母としてその能力を手 分に発揮させていくため,母を追いまわしている 様々な家庭的雑務を患来る羅善機械に委ねて,灘
来るだけ生活の合蓬イヒによ馨婦人の質的向上をは かる様に工夫すべきだと提案している.
岩疇盈子は.i家庭の歓会化という課題を提謹し ているが,内容がどうにも捨象的である、婦人の 縫会的進鐵紅なって従来の辮講家庭は亀機葦こある。
「家庭を守らうとすれ.ば経済難が来,経済難を救 ほうとすれば家庭難が来ると云うジレンマに多く の婦人がたたなければな鯵ません」.だが女鑑の 縫合的進ξ趨ま潰して人驚生活の破壊ではなく翼の 人聡生活を造るための家纏縫会化への途上で,そ れを経ることによって本当の家庭が獲得できるの だと捲摘した滋暮.
戸塚潤は,嬬人は家庭労働もあれば桂会労働も あるという二重の負撞を背負恥込むことになるが,
欝しそれを無理にも乗瞬切らない罎む,淡して難 人は糞蜜になれないと主張した。撫責任にも婦人 はいよいよ家麺に帰るべきものだ,というデマゴ ギーさえ流衛される。だが良人による寄生生活と いうことは,今後ますますゆき詰まって行く事実 を待つまでもなく,とにかく婦人の窪らを紳ぱす 道ではないことを主張したい。で,私の考えは差 し当た蓼婦人へ非常に無選な要求を鐵すという観 があ吟,従って現在の婦人達には勢い気持ちでは
うけ容れられないものだとは想う炉,鋳しそれ以 外には実際上身の立て方は無いように、懸う群難。
こうした堤実のジレンマと繋蕪的に,大馨本連 合婦人会はゼ簾襟々に表白するならば,妻は姓媛,
分娩,像育の労苦に鰐する夫の白々しさを穫るで あ滲ませう。欝しそれが『よ吟よき半分雲として の職分であるとすれば,女{窪縁結局母{盤であると すれば,その労苦はやがて完全なる人として人類 永遠の生命に戦ぐる犠牲であ鯵ます。女雛に臠す る教化運動の擾底はここにおかなければな警ませ ん。女性は母としての任務を全うする為めに,ま づ家庭を次ぎに縫会をその行動の場辮として.修 養し講練さるべきであ参ます。ま罫嬬人会の指導馨 標。嬬人会は家麺教育の振興と家麩生活の更新を 懸るために,修養と奉佳をなす修養懸体であ蓼ま す.単なる縫会事業の懸捧でもなく,また単なる 絶交機幾ではあ滲ませんjl蜘と述べている。夫の 子育てへの無関心無難係を受け入れることが母と
戦前・戦中禦の女権役割論
(3鱒i)しての任務ということを修養によって体得するの が婦人会の鐸糠だとしていた.
鯵 母盤保護法舗定連動
恐競による生活難垂こよって母子心中が増大した ことへの縫心などが引き金となって,婦選獲得溝 鐙は欝34年の第猛次総会で母性保護法麟定運動に 惹手することを決定し藤豆,広く婦人鐡体及縫会 事業懸体との其瞬運動に発展した。欝欝年9肩玉
巽の母性課護法麟定礎進嬬人連盟齢2は規約漏書の
第2条に郵本連盤は経済的扶勤壷に母権の確立を
含む母権保護法の麟定を§的とす涯とうたった.牧賢一は当時マルクス主義の立場にたち.セツ ルメント・ワーカーとしての実践をふまえ,鋭い 論旨をもって縫会事業罫に一石を投じていた撰,
母性保護法鰹定運勢を積極的に評晒し,法の内 容に次ぎのような点をも鞍こむべきことを主張 した溢4。母性保護法は根本に於いて児童保護
を舞納とする.霞家鮭会は子を持つぶ故に,貧園 にして窮乏せる総ての母霧に嬉して一定の鉄麟金 を支給して其の生活を保護しなければならない。生活能力を有しながら不徳にも莫の子と母とを遺 棄した男に殺しては其の鞍入や資産の一定額を以 て破らを負担せしむる私的繰護の確認も本法に於 いて重要なる地位を善むべき.父たる者は当然其 の子に請して養蕎の義務を負うべきであって,之 を独り子の母にのみ負担せしむべきでな恥ことは 瞬らかな道謹。子の母と父との露係が法律結婚た ると内縁結婚たるとを震わない。公私の扶麟は当 然妊媛中の母羅ち臆狸紅耕しても適霧さるべき,
母が子の扶養に不適当なる場合には之を母よ吟離 して適当なる者に其の扶畜を委託すべき権銀が必 要。したがって育児院其の飽縫会施設を本法によ って塔設拡張すべき.本法運湧に当たっては舞性 保護委員の麟度を設けて其の活動に待たなければ ならない蕃,人選に当たっては慎重なる考慮を払 い少なく其其の半数以上を婦人に。
欝35年欝薄2細第8回金麟縫会事業大会は会長
伯爵清清奎吾名でζ政府は速に母子扶勘法を麟定せられんことを望む 右第8騒全羅歓会事業大会
の決議を以て及建議候趣 と決定した灘毒。懲37年3月6資,8蒙,第7§園議会で母子保護
法案は審議され成立した海谷。広瀬致府委員(縫会燭長官〉の説窮によると,
購入懸棒の要求した教養ではなく防貧という考え 方は次のように退けられている。f母が貧匿であ
鯵ましても,民法に敏る扶養義務者があ翰ますれ ば,それ絃扶養義務者が扶養するのであ警ます.
それが鐡来なくなった時に初めて既趨走に敏馨ま して,公費を以て保護すると言うのであ吟ます、ま r救護法と瞬じ程度に,簿麹までも救貧的の建て 麟.賄貧的の建て前で進みますと,是は葬常に金 が掛かるだらうと思います。」その飽教会局長富 が産発鱗張否定溢7,優生の保護について肯定注記 の発書をしていたことがわかる、
簿37年3月3嬢「母子保護法」公蔦,欝38年i
月i霞よ蓼実施された海9。鰹 家族麟度の評懸
鎗35年鼓舞,大嚢本連合媛人会全霞雛議会は
ヂ家麺を護る」というテーマで意見発表を実施し た注§馨。霧子中心の大家族舗度が夫媛率心の小家 族議彗度に変わ滲つつある総状が6入の発表者から 提鐵されているが,ゼ翼足したものではあ鯵ません から,縫会の進歩に梓う方法を考えてゆく必要が ある」と是認する見解を示しているのは一人港嚇 で,飽はみな嘆かわしいとしている。遅出は資本 主義的な産業系体の発達泌2,外羅からきた懸人 主義的思想の影響滋3,女学生の家族鰯疫につい ての認識不建泌4から説明している.また若い娘 達は,結籍する場合になるべく係累のない入の下 へ嫁入ることを望む領海を概無し滋5,不慮の事 などの場合,幾があり,兄弟があり,家族があれ ば,そこに大いなるカのある事を考へるべきだと反論していた灘。嫁から妻へと,結婚した女性
の位置づけに変化が生じていることが看取できよ う。また,婚蟻の履け鐵を痘ちにするべきだとい う妻の地盤強化の捲導も役場を通じてなされてい た。古来よ蓼の建入れ嬉のような弊蕊を打破する 必要を特に普及したいというものであった注劔。(3勢2) 籏島大学地域醗究 第難巻 第2号 鯵鱒.欝
第3章 段車戦争懇
/三/霞中戦争から婦選解消へ
簿37年7層,馨中戦争に舷大した。8月第i次
近衛晦懸はゼ羅浸精神総動員揚導方舞・実施要綱3 を閣議決定した.欝37年9月28嚢.基督教女子青 年会馨本譜鐙,全國友の会,馨本基督教嬬人矯風 会,製本女優会,舞本構費継合婦人協会,嬬大疑 志会,媛人平秘協会,婦選獲得露盤が譲本嫌大霜 体連盤を総織した灘S。宣書は魑家総動員の軟,我等婦人腿体も赤協力以て銃後の護鞍を真に黙か らしめんと希ひ,薙に鐸本婦人籏捧連蟹を結成し て起たんとす.我等はよく持久.その§的を達成 せんと誓うとi糞護こ.ねがわくは我等の精神よく全 女鑑に潤ひて葬鴬時局克服に女雛の其儀を発揮せ
られんことを」とのべ,規約第2条はr本会は全
国的纏織を有する自主的嬬末羅体にして,鮭会改 善乃至は婦人の地覆の海上を欝的とせる嬬末羅体 を以て緯織し,穣協力して嬬人の立場よ鯵堤下の非常時局の打麗寛霰に努力する事を以て艮的と
す」とした。謄37年鴛∫灘3騒には癖窟事件が起こされていたが.この動きを主導した甫綴房枝は
ダ婦人参政権の要求は今霞の時局に於いても私業 は毫も変わらない。…然し緊急を要する各般の事 項運動に難し,婦人の立場よ警協力するために,先づ專らカを蝿さんとするものである」と国民精 神総動員運動での参撫協力を表窮していた齢§.
簿38年玉薄調達霊は「婦人の坑内労働禁鑑緩秘こ
蝿する要講書」を提思した激む。3月i鍛塒局
婦人大会の申合せと決議鉾轡ま罫子女の教奢,保 健に留意し,いやしくも次代饗本に時騰の悪影響 を残さぬ様努めませう.託箆所,共嗣炊事その飽 の生活金運化を進め,婦人も亦労働力の補給に任 ずると共に,国策としての母性保護の実愛せらるる様望みませう。傷痍軍人壷に遺家族に講ずる保 護の鍛底を当馬に求めると興に婦人も亦その部署 に於いて縞力致しませう.嫌人懸紘は摩擦杭争を 慎み母の手と母の心を縫会に浸潤せしめる緩に鍵 際一層力めませう」と述べていた。
ig38年4肩i屡,屡家総動員法鰯定後も,買溜
紡薮,不要贔交換難発会,贅沢品全廃運動などを 擾起している.簿38年7∫き大嚢本連合女子青年懸.
大嚢本連合媛人会,縫会教育会の3霧体による女
性貯蓄鞍覆運動の握曝滋2が行われている。それ,に記して奥むめおは欝金奨励は一般無産者の家計 では無饗に近いとして,罫懸人生活の拡充と合運 的糞土のための典講購入や共構炊事,業縁育児や 医療の歓会此等が,この葬常時国家の要求する体 儀講圭・資源愛護・生産力拡充等を§的として更 に強大な纏織下に徹底的におこなはれなければな らない時潜来た.婦人も生産者としても縫会の重 要な部署を羨めて尽くすべきまという対案を示し ていた滋3。なぜか。赤字公績を韓滑に溝化する ために,大蔵省は,消費の膨張を紡ぐため,貯金 奨励に葺万羅の予算をもって乗誓撮したぶ,この ままの生活で,一般無蓬者の家計から貯金を大顎 きせ よということは無理に近い.それにこの頃の 著しい勃懸騰貴である。絶入生活の拡充と合理的 向上のために考えられ、た井溝購入や共霧炊事,業 縁奮発や医療の縫会此等が,この非常時蟹家の要 求する鉢{霊肉上資源愛護生産力拡充警を舞納とし て,更に強大な維織下に徹底的におこなはれなけ ればならない時が来た.嫌人も生産者としても鮭 会の重要な部署を霞めて尽くすべきである。然し そのために嬬人に課せられている家事や育参慰こ鎌 瀬があってはならないと主張したのである。
欝韓年9弩震§,婦選獲得疑盟の解消,嬢人時
局醗究会への参撫が臨時総会できまる密蔓.あと は大政翼賛会の鍵界だった潔5.(2/妻の地位向上
戦死者の還旗に蝿する死{旗募金,特攣1購金等の
受給は,第i類位が妻,次ぎは未成年の子,第3
に父母であった.これら恩典争奪の手段として讐勝指定権(蔑法難9〉の濫欝による離籍の縫題が 多発してお鯵,鐙3§年i舞溝法省は先ず第iに子 供の養育壷びに妻子の生活確保であ蓼,第2に講
授の老後の生活安定という優先類粒を瞬確に示した潔荘。
欝39年3罵7繕こはぜ第i条 家族綬族鵜の紛
争其の飽一般に家庭に絶する事件に付いては当事戦麟 戦字類の女鍵簑麟隷
(3韓3)者は本法に依警調停の傘立を為すことを得達とす る「人事調停法案」が成立した滋7.母性保護連 盟ではその後ギー 人事調停法の実施に際し.出 乗るだけ多数の適歪なる嫁入の調停委員会を任駕
せしめること。i 婦人方藩委員,訪問嬬その鰹
舞子保護法運濡上通盛なる蝿人のカの趨駕拡大にカめること.i 遺族援護事業において,飽迄未 亡人の母としての生活を護ること。i 玉傷,農
糧等にあ吟て生産力拡充に饑く難人の母盤保護施 設を当局に積極的に実規せしむること葺とする運 動方針を掲げた滋暮.鷺勢年一般的税講改正(第75醗帝縫議会〉で扶
養控除の妻への適応絋大が導入された。2層8讐 の桜内大蔵大駆はF扶養家族の多い者の負極を緩
秘することは,負撞の衡平の上から見てもまた人 縫政策等の見地から考えても,この際適当なこと と認められますので,扶養控除の難度を大いに拡 充することと致しました。鄭ち現行蕗得税におい ては三千講以下の藪得者に鰻穆,控i除を認めるこ とになって居参ます麟,今圏は五千霧程度以下の 勝得者,癬ち総合所得税の課税を受けない者全部 にこれを及ぼすこととし,又妻に付いても新たに 控除を認めると共に.扶養家族一人当穆の控醗額 も,著しく増策することと致して居穆ます茎と説明した滋§。
家綾手当の導入も進んだ。欝37年の全蟹産業露 体連合会による家族手当調査によればこの年家簾 手当を採耀している会縫は69縫帯3被(4.3%/
にすぎなかったが,欝39年の孝橋歪一の調査では 縫醤地方の会桂42縫中22縫が(52.嘆%〉家族手当
を採駕している。家族手当導入の意義を弘綺真八 郎は次ぎのように観察した.家族の規模に縫係な
く…定の手当を支給するタイプが大半.運鐙は,
第iに手盛が縛粋な意練での家族手当として醐始
され,たのではなく.駿1懸騰貴が原露で採罵され、る ようになったこと,第2に支給披講が簡単であっ たためであった細書。わが国では金銭給与一編え ば遺鍍扶雛料や共済組合の支給規定等から見ても 鍵来から家族生活尊露の傾向が見られたが,透く は桂会立法として麟定を見た母子保護法を始め.
支郷事変勃発を契機とする徳召手嘉牢にもこの点
が強く堪れてきている。人的資源に蝿する時局の 急霰と近年の人舞増撫率の減退傾講とは,新辮得 税法で妻に薄する挫除焼定を新設し子に醐する控
除額を高めたし,原生省では紀充2千6百年の記
念事業としてヂ多子家庭表彰塗の盤久的計蚕を樹 立し,瞬年度予算に23万霧を誹上するとしている。要するに瞬らかに蟹家として民族の発展上家族を 尊重し人爵塔殖を緩らんとする傾向を示す。最透 官庁浅いは疑問会縫等に於いても僅々ながら家族 手当支給の事携が現れているのである麟,勅額騰 貴の雛今こうした意義をも含めて工石2鳥の方策 を採ったものと考えられる.鄭ち現下に於けるi家 族手当支給といふことの率には国家の入舞政策へ の協力と家族尊重といふ支給の動機一精神都饑い
ている蓬麟、
欝39年3月3娘のゼ賃金統凝令誰は未経験労働
者の争奪にそなえるため,窃長給を続鰯するのが 騒的であった。だがその後一般勃懸の高騰潜甚だ しく物懸擁鰹が緊急の課題となった。欝月i8欝.「賃金臨鋳捲羅令」罫会縫職員給与臨時措置令達 麟定,物緬や地代,家賃に絶する統調と重んで,
労働者の賃金の弓1き、とげが禁じられた。労働者の 賃金が露定化されると共に,家族手当の採溺や変
更も不罵籠になった。(9月欝欝賃金停虻令の基
本絵や賃金基準の変更を詐さない醤規定/。だが 生癒食料品が癌賂等統覇令の埒外におかれたため,生癬食料藻を幸心に生計費が猛騰した。政府は下 級労働者の生活安定のための鰐策を講じる必要性 に追られ,,月鞭i総欝以下の官業労働者(およそ
鎗万人)に薄して,i家に2縛手蜜を支給するこ
とにし,これを一般浅聞工場や鉱毒の労働者に鰐 する家族手当の基準とするようi2月欝馨閣議に礎 案した。鴛鴦25嚢の勅額麗係驚鰹会議で,勅癒委 員綴の意向をくみ当分醗究課題として見送られた。
しかし勃癒騰貴,来懸引き上げによる下級労働者 の生活園難は続き,ig4{}年i層米内内閣成立によ
り家族手盛麟度案は踏襲採罵され2月欝嚢の驚議 で正式決定した。
簿4§年2月「層叡七千霧以下の定額新霧者で,
十聾藏未満の扶養家族を有するものに韓し,一人 当た管薄額だいたい二瞬を支給することを本冒と
〔39毯〉 癌島大学鍵域醗究 第ii巻 第2帯 i弱9.鎗
する原案達が薦議決定。官吏に難しては,雛灘実 施.蔑闘事業所に請しては,申請によって許可実 施することになった。摩生省の「鉄菱家族ある労 務者に鰐し手当支給方に麗する件依頼通牒達で名 称は紅臨時手当まとなった.基本給を弓1き、暴ずる 変わ瞬こ扶養家族が多く,家計が苦しい労働者に 嬉してのみ手当を支給するという名鐸で、韓象は 越歳未満の鉄養家族がある実験月平均薄霧以下の 者で,手当総額縁,当該事業所での薄象労簿者の
数に2溝を掛けた金額の籔霧とさ蕊,労働者の受
給額は,扶養家族の数等に応じ遷盛な基準を定め ることとなっていた。雄鶏年欝鐸.r会社職員給与臨時措置令まにか わって鐵されたr会桂経連統麟令の施行規則逢は 会桂職員に嬉しての罫家族手鞠支給の規定を定
めた。これは基本給月額鎗§霧以下の者が繋象になり,扶養家族i人につき月2霧の支給で,扶養
家族には,醗儒者(内縁も含む/.満6魯歳以上の 父母で詞一戸籍の者,満臆歳未満の子で構一戸籍 の者,不具廃疾者で鶴一戸籍の者が含まれた.実 際申請したのはそれほど多くなかった蔽。なお欝時,家族手当鰯度は鞠麺騰貴,労縁者不 足の際は雇い主の単独負極でできることが諸外蟹 の事例でも見られるが.事変終了後,もし戦後反 動が来て失業が続鐵し物緬低落する鋳代になれ,ば,
雇い主の単独負越に依る家族手当は維持解羅難に なるだろう。それを実行すれば葬常な弊害ぷ生ず るので続行するためには平均金羅(e{脚継勉謙沁簸 熱賛構や縫会保験の方法に依らなければならない
という指摘もみられた細3。
13/産めよ育てよ
婚38年i肩,灌生省が設置された.ig39年8∫き 蔦譲厚生省付属機縫として入費瞬題醗究湧嚇発足
した.大郷政策は満州事変から蔭中戦争に突入し ていく嚢実となってきた解,太平洋戦争に至る過
程で,入舞散策は戦争のための人的資源として
ギ産めよ殖やせよま致策に転換した灘4。欝4§年,
務めて優良多子家庭の表彰を実施した。匿我が民 族はその子孫と共に大東璽共栄圏の確立てふ有史 以来の大業を麺ひ之が達成の為に馨罠各欝愈々そ
の矜誇をたかめ昼つその責任を嚢覚し更に飛躍的 なる発展をしなければならない秋に燦会している のである。鍵って多数の爾も優良なる子孫を挙げ 慧、つまた之が保護書成に万全を擬することは馨家
としてまた国民としての重大なる責務である達か らであった。そこでr堅実なる家庭を営み子女を 育成するは霞浸生活の根幹たる家の基礎を強露な
らしめ羅本の培養に寄与する辮以な鞘としギ多
子を儲け還、つ之を克く育成すること」がゼ永遠に 発展すべき薮が羅家壷に民族の表籔として誠に…般の亀鑑となすに足る重ので拒是等の家庭を表彰 し以て児童愛護精神の蟻揚を園警家族難度の確保 と蟹還の隆羅に資せんとすま とした圭亀雛。ig蜜》年 餐擁3羅極めての表彰式ぶ実施され重臨,父母が 属一の6歳以上の子僕がi{}入獄圭1あるi万622の 該当家庭が表彰された。農家家庭が全体の65パー セントをしめていた。
郭大簸致策確立要緻は欝郵年8層に第i次案
ぶ発表され,ig4i年1月22籔閣議淡1建された漣三解。
嚢標は塔殖力および資質に於いて飽羅を凌駕する ものとすること。騒人を基礎とする盤罫観を撰し て家と罠族とを基礎とする轡1鼻観の確立徹底を選 ること。人霞増撫の方策は鐵生の塔糠を基調とし,
r今後の十年閥に婚鱗年齢を現姦に鋤し概ね三年
.早むると黄に一一夫婦の鐵生数平均五児に達するこ とを馨標として誹醸す獲ることとした.そのため
醸体又は公営の機麗等による積極的な結婚の紹
介・斡旋・指導,高等女学校・女子青年学校等に おける健全な母性教育を強イヒ徹底,2G歳以上の女 子被備考の擁麟,扶養家族の多い者の負擾を軽減 する穣税政策,家族手当翻度の確立などが盛警込 まれていた溢8.こうして家族麟度の維持強化を中心として,多 産の奨励に資するため適齢蟻嬉嬉の奨励や優生思 想の普及などを含んだ細かい人蔭増強の方策が作
られることとなった.
鶴 官製婦人醜体の統合
大政翼賛会が結成される気運のなかで,内務省 系の愛蟹婚人会,文部省系の大馨本連合媛人会,
陸海軍系の人蔭本靉靆嬬入会の統合問題摂堤実建
戦麟 戦中期の女雛後製譲
(3鱒5}した.欝壌年2鴛欝曇の衆議院建議委員会の罐上 に於いて,嫁入懸体の監督官庁である陸軍,摩生,
文部3省叢馬から,時懸の緊迫に鑑み,愛羅癡
人会,大鷺本属紡婦入会,大蓉本連合繰入会の3 嫌人懸体の統合一元化を籔行ずる旨の声霧が行はれ,欝壌年2屑磐暮に3懸体はr時局に鑑み嘉慶
国防国家建設の為議会に於て表騨されたる致濤の決意に基づき,私共3掃大藩体は遠やかに一元的 統合の実現に協力します」という声瞬を発表し
た濤欝。
簿墳年3月鐸賢.婦選獲得講蟹の後身となった
嫌人時局癖究会は次のような新羅体の維織講想の建議書を修威した静む.第i紅新霧体は主婦の懇
織とする事を強調していた・その飽役員は.全部 婦人を以て充てる事滋雀や捲導監督を大政翼賛会 の下に…元化することなどを建言した。なお懸案は主婦の役割について次のように述 べていた。噺醜体は繕来の媛入懸捧にみられる 熱く職業年齢等を異にする雛人を雑然とiつの懸
体に包含する事なく,費本全国のすべての家庭の 主婦を会員として纏織する事が必要だと思います。饗在各家縫i内に於て主嫌溺分担して居蓼ます子女 の音域,消費経済,家族の保健等は,実に高度馨 防国家建設の礎をなす重要な錘務であ蓼ますので,
主婦達をしてその任務を自覚せしめ馨家の要請に 轟嬉して実践せしむる事は焦繕の急務だと存じま す。其の為めには職域を講じくする主婦のみを総 織して捲導の徹癒を難ずると共に,其の指導講練 の内容としては,主婦としての撫覚の喚起,婦徳 の滋養を行ふと瞬時に,育麗,消費経済,保健等 々を初め,軍事援護,騎空,隣保槍扶等主婦の錘 務に関する事を全都含むべきだと、悪います.然し て右新羅体に解消せしむべき慈捧としては,愛婦,
国難,連婦の絶に官庁の監督指導の下にあって主 婦を会員とし,主婦の妊務の捲導を行っている全 国的及地方的嬬人種体を包含され養いと存じます.
講一般勤労婦人,文化縫係婦人を緯織する事も勿 論必要であ穆ますが,これは灘欄に,其の職域に 縫って職場懸,産業雛,職業尉等に維織し,それ が灘来ました縫には,繭揚の主媛の羅織と密接な 連縫を保持する事が必要だと思います。」
露盤年7∫糞こ鷺行された文部省教学縁のぎ羅漢 の道雲は夫蝿中心に録する親子中心の家の考えか たを展麗している滋2.蘇我が函の家は,橿孫一体 の連繋と家長中心の結合とよ吟成る。鄭ち親子の 麗係を主とし,家長を中心とするものであって,
敷米諸馨に於けるが如き夫蜂中心の集合体とはそ の本質を異にする.
薮潜国の家に於いては淡して夫婦縫係が中心を なすのではなくして,親子の縫孫がその綴本をな
している。鍵って妻は単にその夫と結婚するに箆 まらずしてその家に嫁するのであ蓼,また妻を逸 へる家も新しき家族の一長を簾へこれを慈愛し捲 導しなければなら轟.透時我ぶ国本来の結娯の意 義は,誤れる思想の浸潤によって謄躍せられ,夫 婦中心の生浩が望まれる嚇難きことがないではな かったが,かかる結媛観も最近では漸次反省せら れ来たったことは.家を尊重すべき国民鵜神作興 の点よりして大いに喜ぶべきことである.
子女の養鳶は家に於ける幾の大饗なつとめであ る。籐もそれは蔑としてのっとめであるのみでな く,橿先に対し家に麟し匿に対するつとめである。
従って子女の音域に蝶しては,ただわが子を育て るとのみ考ふべきではなく,橿先の後継者を作絵,
将来御国に奉仕する蟹浸を育てるものであること を常に念頭に置かねばならぬ」。
厚生省優生結鐵櫓談辮の夢結鱈十識の第八講
は罫父母長上の意見を尊重せよまとのべている解,盛時の臨奉では2つの考え秀演壷び行われていた。
第iは結婚させる,家の結婚,今でもその考え は多分に残っている匿やる3罫片づけるま.第2
は結婚する,結媛は露分たちの事だ,窺たちの糧1 議焼きを有難迷惑がる傾梅であった注欝。民法で は媛鰯は夫妻となるべき当事者の行為とし,父母 はそれに請して購意を与えるものとされ,男鎗歳以上女25歳以上になると競の瞬意なしでOKにな
っていた。嫁か妻かは女性の位置づけの現実的な 争点であった.さて,欝凝年6月憩摂薪新婦人懸体結成要綱護 が閣議決定された灘4.結成方式は駿 高度羅紡 国家建設の要請に麟応ずる婦人体翻確立のため雛 係暴人球体を統合し一元的華こ統合せられたる新婦
(3鰯〉 福島大学地域醗究 第握拳 第2号 難99.懲
末羅体を結蔵すること。2 新懸体は愛匿婦人会,
大馨本馨携婦人会,大資本連合媛人会の3鑓体の
統合を主鰻とし其の鰹は新懸体結成後逐次之に統 合せしむること茎。 羅的はヂ皇国伝統の婦道垂こ躍 り修身斉家奉公の実を挙ぐるを以て嚢的とするこ と諜とされていた。新緑体の行う事業としては,呈露伝統の婦徳修練に翳する事項,家庭盤活の葬 常準備確立に臠する事項,子女の養畜.家族保健 其の飽家庭生活の整備に絶する事項.家庭教育振 興に臠する事項,国防上必要なる講練に臠する事 項,軍人援護に関する事項,隣保縮扶に聴する事 項,其の勉本会の麟的に照し必要なる事項が粥挙 された。会員は糠本韓人たること但し年齢満2§
歳以下の未婚者を除く葺と矯定された。また新懸 体の役員について罫中央緯織の長及麟長は女子を 以て之に充て達と鋸記された。新懇鉢の監督は内 務,陸軍,海軍.文藩,擁務,厚生6省業管とし,
補助金予算は厚生省で誹上するとされた.
鎗42年2∫き2嚢,太平洋戦争の灘戦後新しい大 馨本婦人会は発足した.大羅本連合嬬入会々長は
「簿承知の通り私業大嚢本連合婦人会は,昭藤5 年文部省の譲令に基いて麟立せられたのであ蓼ま す.そもそも本会設立の鐸的は,韓本の全婦人に 嬉し,家庭教蕎の振興を提曝し,その教養を高め,
子女の育成を初め生活の麟新を磨るにあったので あ警ますから,今舞の統合実褒はいはば本会の饗 懇の実現を見たとも申し得ると存じます。それは 鍵来は麺圭の震的達綾のために,澱ばずながら糠 盟懸体極互の連絡提携を麟静,その進歩発展を促 すと共に,内に帰しては専ら嚢本婦道の鑛携,家 庭教鳶の振興,家庭生活の麟新を緩む,さらに蟹 防思想の懸養,軍人援護に絶する事業及拓殖鶏題 等,時代に蹄癒せる問題をも取掻って来たのであ 鯵ます。幸にして今嚢政府の大方針によ雛,統合 の運びになり豪したのは,私共の多年簸みました 懸案が需満に解決されましたことにな撃,簿劾に も換え難い慶びであ鯵ます.」注§絶のべている.
大馨本蟹紡婦人会解散式は簿42年2月i2嚢に実施
さ轟た。武藤会長は挨拶のなかでr白妙の衣,玉 楼と嬲れる特撰参ってしまひました。なつかしき この灘嚴1かくて光輝あるわが人蔭本国紡綿人会は玉となって砕けました.私共は今更女々しき繰 鞍霞は塗しませぬ。天騰れこれを発展的解溝と寧 しませう」。ギその鮨導綾神たるや殆ど屡婦の宣書 6ヶ条そのままに羅静ましたもので難ち姶も馨媛 の麺長ともいふべく,いよいよ以て歓快の至警で 御廃います麟,さてこれを麺飼に運欝すべきかこ れこそ私共の双肩にふ警かかって緩る大責任で御 座います一掃§と逮べた。
第4章 太平洋戦争難
繊 戦時家庭教麿捲導要綱の掻く母性
鯵彪年太平洋戦争に突入直後の大饗本連合癡人 会成立時点において,公式な時局認議は次ぎのよ
うなものであった。濃くも米菓に嬉する宣戦の
大詔渙発せられ、ますや,大東亜戦の緒戦に於ける韓大な戦果は未だ2ヶ月ならずして陸に海に将た
空に頑轍を舞砕圧倒して,米英の東洋主力艦隊を 無縫ならしめ,香港を屠鯵,マニラを簸れ,マレ ー半島を席巻し又遠く布薩を脅し,蘭薄,豪州に 追修つつ御座います。しかも正義の皇軍は随辮に わ解蟹の真意を示して南洋群島の民心を鋭巌させ て讐鞍ますことは,難ち八紘を掩うて宇となすわ が肇国以来の皇擁皇宗の大櫛心を3千年後の今蔭 に於て実理しつつあるので御慶います。これ皆大 御稜威の然らしむる漸では御慶いますが,又わが 忠勇無双なる将兵方の滅私奉公の購であると只管 感激感謝の外御慶いませぬ。この時に当善全β本 婦人潜打って一一丸とな静,新媛人懸体の下によリカ強く結束し銃後国民の推進力となって奉公報 羅の至誠を擁ぐることは実に縛機に応じた壮挙 で簿塵いまして,誠に御講慶の至難で御座いま
す。」瀞7
だが講時に妓女たちは社会参燦への意志も表窮
していた。騒人が身を修め家を斉へ子女の教育 に専念するは駿が羅の美しき婦徳でま嘶く家を
中心として嫌女子の天職を果さんといたしますこ とは洋の棄懇を論ぜず共通の事案まだが,西洋で は轡:,罪大戦を嚢蟻として,鰻人の澹}勧解著:しく娃 会的に進展し,薪婦人の代議士や婦人の国務大疑,婚人の知事なども患来,戦後の経営や羅家の改造
戦前 戦中難の女難簑塞隷
(3鱒7〉などに嬬人が参撫するといふ趨勢」となっている.
「我が醗におきましても,逐年嫌人の修養は家麩 中心と其に.公黄生落,歓会生活にも黎意するこ とが多くなって参りまして,大疋十王年の女子青 年獲体振興に関する内務文部爾大駆の講令箏にも 蓼公共的精神を養ひ縫会の福紙に寄与すること雲 を勧奨されて居るのであ琴ます。健って婦人懸体 等におきましてもこの嚢進の大勢に腰癒して,家 庭生活の改善と莫に,縫会的,公共的の生活講練 の施設も瀬く多くなって参鯵ましたジ榔.女性の 縫会的進患に意欲が示されている.
舞えば嚢岩韓では婚42年中にヂ大舞木婦人会白 岩村支部は嚢本伝統の婦道に精進,各種事業を実 施せ穆.中堅青年の養成 淡戦下の皇馨農村確立 の上に真に皇屡農民としての牢癒たる鱈念を掘握 し挺身の垂範の中堅青年の養成へ実に重要なる事 項にして本年度に於て左記の通善夫々選鑓せり、
内原調練駈 男3名 矢吹修練農場 女雛名 男 茎名 安達中堅農渓養成講習 男玉名謡瀞9を実施 した。大饗本婦人会としての活動内容は不醗だが,
修練農場には女性のほうが多数参擁していた。
しかし文藻省の戦時家庭教育の方麟1主購はこう した女性の意欲に足懸から対立していた。i鱗2年 3月の文部省桂会馬即戦鋳家庭教畜毒導に絶する 舞葦は,繭年の『麗民の道遷の焼き直しで,ξ未 曾有の重大時燭に繰会し肇国の大精神に則修羅家 総力の総動員を以て墾業翼賛に邁進すべき時国運 進展の根基に培ふべき蓼家道の綻命愈々重きを撫 ふるに至れ警。仍て既の蝶家生落を麟新充実し家 族講凄iの美風を振起し皇国の重責を負荷するに疑 る健全有能なる子女を畜成薫晦すべき家庭教育の 振興を園るは葵ぞの急務た琴。薙に左記要項に依 吟之が徹底を難せんとす3るために俸成されたも のであった。中で母盤の教養講練についてはゼ家 庭教育は露より父母其にその責に錘ずべきものな 管と錐も子女の薫鞠養護に臠しては特に母の責務 の重大なるに鑑み,先ず母性の教養議練にカを致
し健全なる母性の懸絶を子に及ぼし次代の皇覆渓 の帝威に遺憾なからしむると共に,健籏にして明 朗なる翼賛家廃を建設せしめんが為に特に左鑓諸 項の徹底につき留意するを要す雄とし.露寒観念,
馨本儒道の修練.母性の自覚.時扇認識,科学的 教養の海上,健全なる趣秣の高上,強健なる母鉢 の錬成の項を設酵てそれぞれに説瞬を燦えている.
農本懸道の修練とは軒騒人主義的外来思想の浸潤 を擁し嚢本嬬人本来の鍵纈,灘撫.貞淑,忍耐,
犠牲,奉公等の美徳を守移,之が懸養錬磨に努め しむ」ことであり,縁性の自覚とは「子女は母性 の反綬にして更に将乗燈界を動かす者は今馨謡籠 を勤かす母:姓の手にあることを思ひ,子女の薫購 養護に慰する母性の責紐と綻命を自覚せしむまと
されていた。また時局認識ではF蒙斉ひて馨治ま る。蟹家活勧の基礎は家庭の整備にあることは吉 今の通則なりと難も特に大東亜建設途上に於いて 家庭生活が舞鶴に馨的完遂に大なる経連を有する かを嚢覚せしめ,更に子女をして次代の大東亜捲 導音として教奢する為に簸へず時局に絶する総合 的認識を母性に与え時局と母性の責務に臆しては 常に疋鴻なる識難を養成せしむ∫と遠べている。
こうして,曙女大学とは妻男のつくった本なれ ば,どうせ男のつごうよくて,女のほうで割がわ るくできているにちがいあ滲ませんから,よんだ とて守る事はできますまい藩という意見があるだ ろうが,罫私たちが馨本人である畷鞍,結婚生活 瑛夫嬬よ鯵もまず夫の家を本位とする生活である
ことは永久に変わらないであろうまとかξ簡素
な生活に満達することを教えることは,多額の持 参金をつけやるよりは遥かに嬢を幸傷にすることであらう盛観という女性論が普及した.女性の
有業者の76.§%が家事労働に鍵事していると見る ことができ,繊維産業の女工たちも募集によって 秘めて労働者になったという経緯をみれ・ば騒本女性に家庭に置養する特性があるとする醗究も出
た海鰓。
ただ文部省の罫戦鋳家羅教育の方針まには「強 健なる母体の錬成まの項で罫強健なる子女は強健 なる母より生まる。母たるものに保健衛生の思想 を徹底せしめ,常1こ活動と休息とに関する重しき 考慮を払はしむると黄に,穣極的に心身鍛練の方 途を講じ,以て心身の保健を陶土維持せしむるこ
とは極めて解要なり.特に産繭産後の保健衛生に
は万全の甦置を講ぜしむまとのべていた.また
(3勢8} 藤島大学地域暴発 第鑓巻 第2号 難弱.欝
ヂ家生活の麟新充実墨にはf家族皆勤という項 目もあ吟,働労の精神が家に醸吟,家族の全員
が夫々分に応じて進んで嚢労に従うことは,健全 なる家生活を維縛し,延いては蟹家の興隆を選る 断以なり.戦時下労力不足の今購こ荘鯵ては,特 に家族全員の協力による労力の補填壷に増強が,露家に極めて重要なる翫以を強く農覚せしめ,之 が実行にカめしむ∫と述べていた.実際女雛を家 に縛むつけて忍鍵を強いることは戦争遂行に不饗 欠と考えられたゆえか講文書が髄霧で強調してい る科学的教養や科学の活罵とも不整合であった。
実際ヂ母性保護の施設は特に農村において,入 舞政策的にも馨蔑体位海上の点からも.粥を置》・
ても果たされねばならない緊急の課題である群鵬 とか,ゼ婦人は男子とは違った盤質を持っている。
・我々はこの働く女性を守らなければならない。
それが我々の母性保護の仕事である群雄とか嘆舞 労女子の盤活と健康を護るために幾多の労働法規 があ警,また社会法規がある.然しそれらは縮れ も嚢労女子保護の最小鰻を定めた溝極的なもので あ静,また夫々の法規の員的とするところに復っ て部分的なものである蓬。だから実燦にはもっと 実態に合わせて必要な施策を講じるべきだとか.
匿農村や霞村・漁轡に於謬る母性の保護は識者や 村の捲導者達によって極めて真鰯に考えられ実施 されな謬ればならない霊という捲擾が説得力を増 している聡実であった灘薦.
② 女子勤労勤費
男子労働力の不足が瞬らかにな参,懲43年i肩 鎗目釘生産増強緊急繋策要綱塞の懸垂浸銚労の重 点的醍麗の強化徹底オにもとづき罫女子を以て代 替し得る業種及び職種につきそれぞれ女子の綾罵 人数の標準を定めると共に女子嚢労管理を確立し,
もって女子動員の強化を綴ること,右に縫達して 男子の就業麟銀乃至禁托を行うこと達とした.
さらに婚43年9縁欝翼 ゼ女子銚労動員の綻進に
験する件3が激賞会議で決定された。方鋭は瞬
下戦力の拡充上女子勇労に鱗待する勝極めて大な滲。政驚に於いては女子の勤労動員に付いては疑 に夫々施策する溺あ鬱鬱下蒼々之が強化を見つつ
あるが,麗の燦特垂こ時局の堤段酷垂こ難癖し女子の 特性と其の疑族力強化の使命とを講棄しつつ更に 女子総嚢員懇勢の強化を麟蓼女子遊休労力の解溝 を期すると共に特に鈍の蝶必要なる勤労要獲を確 保する為左の要項に依瞬之が動員を一段と縫進せ んとす」灘総・その要領にはヂ女子動員の実行を 挙ぐる為皇薩奉来の家族麟度と女子の特性とを考 慮し特に風紀の堅持,贔鮭の海上.保健等に留意 し擬ね左の方舞に敏滲女子嚢労管理に一段の麟慧 と■1夫を凝らし之が羅1董新強イ乞を纒る」 と記載され ている.この結果女子嚢労挺身隊撰結成されるこ
ととなったが,上記要領の中には罫女子の籠力及 経験に応じ責任を持たしむる如く職場醍置を考癒 せしむると巽に地縫1昇進の途を麗かしむること.
女子の就業縛闘,抹慈時閣,嬉業及終業の時効,
休嚢等に替特段の醗慮を為さしむると共に其の通 嚢に替勝要の搭羅を講ずること.女子の賃金水準 残土の為賃金統鰯上勝要の搭置を講ずること。ま 等労働意欲を引き産すための麺遇や賃金上の捲遷
も含まれていた。i鱗3年9月22舞によれば動費の
鰐象はr i)新規学校卒業者 2〉饗歳以上の未 婚者 3〉整備せらるべき不急不要学校在学者
勇企業整備に依る転職罵能者諄注躍とされていた.薄盛年の露岩醤においては,こうした政策に辱 癒して農村から女権が動員されている事構が示さ れている.夢職業霧§係労務縫孫は戦争の黄熱と共 に繁雑を極め二本松職業捲導辮に於て常住連絡員 麟度を設け常時労務供鐵をなし,本村に於ても醗 残学校の卒業生乃至青年学校の生徒も多数軍需工 場方薦に進出せるもの多し。露寒は轟不足にして 髄時織繕発動に依警勇躍慈織せる者騰桑名に及ぶ。
全く感謝に不堪.今年迄2蟹に及ぶ労務動態調査
は年玉懸と改められ青蛙年登録は年2麟調査と改正せられた蓼。本年5薄執行の登録は繰上人舞調
査朝霧の2月22馨に行ひ捻才〜総才迄の男子,鴛
才〜鶴才迄の未婚の女子となる。本村に於ても
王,懲§余箏名登録を了せり。労務調整令によ讐9 肩22費堤在に於て禁蓋職種の発表を晃.之等職種 に健事せる男子を重要産業に転換させ,其の後に 女子を以てすることとな撃た穆。蟹畏学校の卒業生は露年度よ吟2ヶ年闘は勝手に就職すること不
戦前 戦中購み女難役蟹論 (3蟹}鱗
饒とな鯵其の禁を離すものは総勧無法によ瞬麺罰 せらるることとなる.男子女子業箆較的農閑期に 挺身隊として患聾することとなむ.本蕎に於ても 女子2§倉名は嚢東冨久毒工場に男子懲名は常磐炭 鉱に鱒韓間のi勤労鎌として購動すま滋認。
欝艦年3月i細,ゼ女子挺身隊翻度強化方策要
綱ま滋雛が閣議淡定された。r女子挺身鎌に依頼勤 労に鍵事せしむべき考は馨提登録煮たる女子にし て家庭の根軸たる者を酸き轟身体の状況,家庭の 事椿等を譲醜して之を選定すること。講戦時農業 要員たる女子に付いては之を隊員として選定せざ ること」罫結婚莫の鰹の場合に於て已むを得ざる 事露ある隊員に付いては其の離縁を認むること」という主婦への醗慮はしっかり銘記されていた。
(3/戦華末鶏の大嚢本婦人会撹饗
欝蕊年2月「婦人再纏織要綱案」識§が鐵た.
ヂさきに2§歳以上の総ての婦人を会員とする大馨本 婦人会の結成をみたのである溺過去3・ヶ年間の講会 の活動釈溌をみるに,全く官僚的事務的形式的で,
むしろ婦人の総力発揮を妓げて来ている実構にあ るま.第86議会において.今弄新造委員が大黎本婦 人会改革の要望として釘第葺ま婦人会の役員及び職 員垂こは案内ある婦人を起濁して,婦人会をして嬬人 の蕪主的運動を展開せしめる事が必要である群雄 と述べた.嬬人聞題疑究所が作成した織媛改革具 体案」には陣央庫部役員を全面的に更迭し,実力 ある蜂人をこれ・にあてると共にその責任を尽くさし めること。又その選任には婦人大衆の意志を反験せ
しめるが醜き方法を講ずること.遅事長及常錘理事 は全部男子にて官吏,陸海軍鐵身者を以て充てられ,
皆無一窮はその独擬専行に任されている、これを麗 の際全部婦人を以てあてその権鰻を縮小する事,若 �