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担当:黒川 宏之

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Academic year: 2024

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(1)

天文学概論 

第5回 星と惑星の形成

担当:黒川 宏之

(2)

b [g

/ [c d

/ - cgdc d chdc d [c d

. [c d

cgdc d chdc d

. cgdc d

chdc d

(3)

名前:黒川 宏之 

所属:東京工業大学 地球生命研究所  連絡先:[email protected] 

専門:惑星の形成と進化の理論的研究 

担当:星惑星形成(第5回), 超新星・宇宙論(第11・12回)

担当教員紹介

3

(4)

レポート課題 (黒川担当分)

「星と惑星の形成」(今日の講義) または 

「宇宙誕生から現在までの歴史」(第11回)  のどちらかについて 

他人が読んでもわかりやすいように要点をまとめよ。 

文章の他に、イラスト・図などを用いてもよい。 

(A4レポート用紙1枚以内) 

提出先:レポートボックス 

提出期限:12/13(水) 17時

(5)

太陽の内部構造(理科年表サイトより)

星(恒星)とは?

5

• ガス(H, He)の巨大な塊 

• 内部で核融合反応 

• 自ら光り輝く 

• 重力とガス圧・放射圧の  釣り合い 

• 等級:見かけの明るさ  

 絶対等級:本来の明るさ 

• 星の色:表面温度

(6)

惑星とは?

• 恒星の周りを回る 

• 球状をなす程度に重い 

• その軌道近くに  他の天体がない  (衛星を除く) 

• 太陽系には8個の惑星

(7)

星形成の流れ

7

http://www.physicsoftheuniverse.com/topics̲blackholes̲stars.html

1. 星間分子雲 2. 分子雲コア形成 3. 原始星

4. Tタウリ型星 5. 主系列星への進化 6. 主系列星 (+惑星)

(8)

星間分子雲(暗黒星雲)

• 星間物質の中でも、 

密度が高く(10 2-3  個/cm 3 ), 低温(10 K) 

• ガスは分子として存在 

• 背景の光を吸収し、暗く見える

https://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/tenmon/tenmon̲009̲2.html

(9)

分子雲コアの形成

9

• 星間分子雲の一部が自身の重力で収縮し、分子雲コアを形成 

• 密度 10 4-5 個/cm 3  

• 重力と圧力の釣り合い

おうし座分子雲の分子雲コア N2H+輝線 

(Tatematsu et al. 2004)

1 pc = 3.26 光年

(10)

原始星の形成

• 中心部の密度 10 11  個/cm 3 

• 双極分子流が吹き出す 

• 原始星の周囲に原始星円盤が形成 

• 約10 6  年ガス降着が続き、質量が決まる

c) C. Burrows (STScI & ESA), the WFPC 2 Investigation Definition Team, and NASA

(11)

Tタウリ型星

11

• 質量降着を終えた後、約10 7 年かけてゆっくりと収縮 

• 周囲に星間ガスの名残

©NASA

(12)

主系列星

©ESO

• 原始星の収縮に伴い 内部温度上昇 

• 中心温度 1.5 10 7  K に達し、水素燃焼を 起こす主系列星に 

• 太陽質量の恒星では 約100億年続く

表面温度  [K]

光度  [ 太陽光度 ] 主系列星

Hertzsprung-Russell Diagram (HR図)

(13)

13

星形成

(

動画

)

https://www.youtube.com/watch?v=YbdwTwB8jtc

(14)

星形成領域

https://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/tenmon/tenmon̲009̲2.html

おうし座分子雲の原始星(●)とTタウリ星(●)

• 太陽程度の重さの星(小質量星)が100個程度形成

(15)

大質量星形成領域

15

https://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/tenmon/tenmon̲009̲2.html

• 星からの紫外線で水素ガス電離 ( H Ⅱ 領域) 

• ガスの膨張によって星形成を誘発

オリオン座分子雲の電波強度マップ

(16)
(17)

星形成の流れ

17

http://www.physicsoftheuniverse.com/topics̲blackholes̲stars.html

1. 星間分子雲 2. 分子雲コア形成 3. 原始星

4. Tタウリ型星 5. 主系列星への進化 6. 主系列星 (+惑星)

(18)

惑星形成の場:原始惑星系円盤

アルマ望遠鏡によるHL tauのミリ波観測 

16 1章 太陽系の構造

1-5.分子ガス雲の代表例の1つ馬頭星雲。ヨーロッパ南天文台(ESO) VLTによ る撮像 Press Photo http://www.eso.org/public/outreach/press-rel/pr-2002/phot-02-02.html このガス雲 の中では星が次々と形成されている。

分子ガス雲(馬頭星雲) 

ESO-VLTプレスリリース記事より

原始星とともに誕生した星を取り巻く円盤が 

惑星形成の舞台 →  原始惑星系円盤 と呼ぶ 

(太陽系の場合:原始太陽系円盤)

(19)

原始惑星系円盤の形成

19

重力 重力 遠心力

http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2010/feature/kagaku/ka20100219_01.htm

(20)

惑星形成の流れ

ダスト(塵)  ~ µm 微惑星  ~ km

原始惑星  ~ 10 3 km

http://www7.plala.or.jp/storu/study/main.html

(21)

原始惑星系円盤の組成・構造

21

最小質量円盤モデルの円盤面密度構造 

P. Armitage『Astrophysics of Planet Formation』より

組成:恒星と同じ。H, Heガスが主成分)、質量比1%程度のダスト(塵)  構造:太陽系の場合、惑星の質量と分布から推定

H 2 Oの凝結

スノーライン

ガス

ダスト

太陽からの距離

[AU]

   面密度

[g c m

-2

]    

最小質量円盤モデル (Hayashi, 1981) 

• 現在の太陽系の固体物質をダストと してばらまく 

• 太陽元素組成に基づきガスを加える

スノーライン 

2.7AU以遠では水蒸気が氷になる 

 ダスト面密度の上昇

(22)

ダストの合体成長

http://taurus.astr.tohoku.ac.jp/~hidekazu/naiyou.html

ダスト (~0.1µm) が多数合体  微惑星 (~ 数 km) が形成 

ただし、不明点が多い 

• 衝突による破壊? 

• ガス抵抗で恒星へと落下?

(23)

微惑星の合体成長

23

http://www.keckobservatory.org/recent/type/blog//zooming_in_on_infant_planetary_systems/

微惑星 (~ 数 km) が多数合体して  より大きな天体を形成していく

22

1

章 太陽系の構造

(a) (b)

1-7

.重力多体シミュレーションによる、

(a)

暴走成長と、

(b)

寡占的成長の様子。円 の大きさが天体の半径に対応している。日本評論社 シリーズ現代の天文学『太陽系と惑 星』の図を改変。

1.5.5 巨大ガス惑星の形成

巨大ガス惑星の特徴は、エンベロープと呼ばれる大量の水素・ヘリウムガスの存在である。

標準シナリオでは、固体の原始惑星

(

コア

)

が重力的に円盤ガスを捕獲して、巨大ガス惑星が 形成されたと考えられている

(

コア集積モデル

)

。原始惑星が円盤ガスの大気をまとうために は、ガス分子の熱運動を重力によって抑えこむ必要がある。より物理的には、円盤ガスのエ ンタルピーと惑星から受ける重力ポテンシャルの和が負である場合に、惑星は円盤ガスの大 気をまとうことができる。すなわち、

γ γ − 1

k B T

m g < GM

R . (1.32)

ここで

γ

は円盤ガスの比熱比である。惑星質量が大きいほど重力ポテンシャルが大きくなる ため、大気を保持しやすい。

5.2 AU

での温度

120 K

では、

10 − 2 M Earth

以上の場合にこの条 件が満たされる。

数値シミュレーションによって得られた円盤ガス捕獲過程の質量の進化を図

1-8

に示した。

コア質量が大きくなるほどエンベロープ質量が大きくなるが、コア質量がある値に達した時 に一気にエンベロープ質量が増加する。これはエンベロープの自己重力によって暴走的な円 盤ガス捕獲が起こることを示している。このような暴走的なガス捕獲が起こるコア質量は、

エンベロープの自己重力が有効になる時、すなわちエンベロープの質量がコア質量と同程度 になる時である。この質量はおおよそ

10

倍の地球質量程度であることが知られている。

木星や土星は上述のような暴走的ガス捕獲を通じて形成された。一方で、天王星や海王星 は円盤ガス捕獲がはじまる頃には円盤ガスの量がすでに少なかったと考えることができる。

微惑星の暴走成長の数値シミュレーション 

日本評論社『太陽系と惑星』より

他の微惑星より大きい微惑星は  より早く成長(合体)していく

秩序的成長

暴走的成長

(24)

24

原始惑星の形成

寡占的成長

原始惑星の寡占的成長の数値シミュレーション 

日本評論社『太陽系と惑星』より

暴走的成長が進行すると、 

惑星は自分の縄張り(ヒル半径の約10倍)  の中の微惑星を食い尽くして成長が止まる

22

1

章 太陽系の構造

(a) (b)

1-7

.重力多体シミュレーションによる、

(a)

暴走成長と、

(b)

寡占的成長の様子。円 の大きさが天体の半径に対応している。日本評論社 シリーズ現代の天文学『太陽系と惑 星』の図を改変。

1.5.5 巨大ガス惑星の形成

巨大ガス惑星の特徴は、エンベロープと呼ばれる大量の水素・ヘリウムガスの存在である。

標準シナリオでは、固体の原始惑星

(

コア

)

が重力的に円盤ガスを捕獲して、巨大ガス惑星が 形成されたと考えられている

(

コア集積モデル

)

。原始惑星が円盤ガスの大気をまとうために は、ガス分子の熱運動を重力によって抑えこむ必要がある。より物理的には、円盤ガスのエ ンタルピーと惑星から受ける重力ポテンシャルの和が負である場合に、惑星は円盤ガスの大 気をまとうことができる。すなわち、

γ γ − 1

k B T

m g < GM

R . (1.32)

ここで

γ

は円盤ガスの比熱比である。惑星質量が大きいほど重力ポテンシャルが大きくなる ため、大気を保持しやすい。

5.2 AU

での温度

120 K

では、

10 − 2 M Earth

以上の場合にこの条 件が満たされる。

数値シミュレーションによって得られた円盤ガス捕獲過程の質量の進化を図

1-8

に示した。

コア質量が大きくなるほどエンベロープ質量が大きくなるが、コア質量がある値に達した時 に一気にエンベロープ質量が増加する。これはエンベロープの自己重力によって暴走的な円 盤ガス捕獲が起こることを示している。このような暴走的なガス捕獲が起こるコア質量は、

エンベロープの自己重力が有効になる時、すなわちエンベロープの質量がコア質量と同程度 になる時である。この質量はおおよそ

10

倍の地球質量程度であることが知られている。

木星や土星は上述のような暴走的ガス捕獲を通じて形成された。一方で、天王星や海王星

恒星からの距離 孤立質量 [ 地球質量 ]

地球 (1AU) 0.09

木星 (5AU) 1.7

海王星 (30AU) 6.5

Image Credit: Alan Brandon/Nature

(25)

巨大衝突

25

• 孤立質量に達した原始惑星どうしが 長い時間 (~10 7 年 ) をかけて軌道交差 

• 火星質量の天体が複数衝突合体し、

地球や金星を形成 

• 地球の月の起源 

• 火星や水星は原始惑星の生き残り?

Credit: Southwest Research Institute

巨大衝突の数値シミュレーション

(26)

月の形成

(

動画

)

http://4d2u.nao.ac.jp/t/var/download/Moon.html

(27)

巨大ガス惑星の形成

27

円盤ガスの捕獲

• 惑星が十分に成長すると、重力によって  円盤ガスを捕獲した大気をまとい始める 

• 木星軌道だと、地球質量の0.01倍

暴走的円盤ガス捕獲

原始惑星が10地球質量を超えると 

捕獲した円盤ガスの自己重力によって  暴走的なガス捕獲が起こる

http://science.nationalgeographic.com/science/enlarge/planet-formation.html

(28)

規則衛星の形成過程

Jupiter and Galilean satellites

8

周惑星円盤 惑星

中心星 原始惑星系円盤

原始惑星系円盤中における ガス惑星形成

ガス降着

周惑星円盤 規則衛星

周惑星円盤での衛星形成

Tanigawa et al. (2012)

https://www.cps-jp.org/~mosir/pub/2012/2012-08-22/01_tanigawa/pub-web/01_tanigawa.pdf

木星と4個のガリレオ衛星

• 巨大ガス惑星の周りに周惑星円盤が形成 

• 規則衛星の形成

(29)

4

Solar System Planets

Terrestrial Planets Gas Giants

Ice Giants

● Rocky

● Mass: 0.055…1M ⨁

● Mainly H 2 , He

● Mass: 95…320M ⨁

● Ice (~70%), gas (~10%)

● Mass: 15…17M ⨁

1M ⨁ = 6×10 27 g

1 au = 1.5×10 13

Mass [M ⨁ ] Mass [g]

Semi-major Axis [au]

暴走的ガス捕獲

原始惑星, 巨大衝突 暴走的ガス捕獲前に 

円盤消失

 岩石惑星    巨大氷惑星 巨大ガス惑星

  軌道長半径[au]   

   質量

(30)

惑星形成の流れ

ダスト(塵)  ~ µm 微惑星  ~ km

原始惑星  ~ 10 3 km

(31)

http://jilawww.colorado.edu/~pja/planet_migration.html

• ある程度成長した惑星は、円盤ガスとの重力相互作用によって内側へ移動 

• 恒星のごく近傍をまわる系外惑星の形成過程

31

惑星移動

巨大ガス惑星が原始惑星系円盤密度分布に及ぼす影響

(32)

http://www.boulder.swri.edu/~kwalsh/GrandTack.html

惑星移動

• 太陽系においても惑星移動が起きた可能性が提案されている

太陽系巨大ガス惑星の惑星移動(Grand Tack モデル)

(33)

まとめ

33

星形成 

質量降着:星間分子雲 → 分子雲コア → 原始星 (10

6

年)  重力収縮:Tタウリ星 (10

7

年) 

核融合:主系列星 (100億年)  惑星形成 

原始惑星系円盤:原始星の形成に伴って形成  ダストから微惑星:付着合体成長? 

微惑星から原始惑星:暴走的成長、寡占的成長 

原始惑星から惑星:巨大衝突、巨大ガス惑星の暴走的円盤ガス捕獲  参考文献 

シリーズ現代の天文学9 『太陽系と惑星』日本評論社

(34)

b [g

/ [c d

/ - cgdc d chdc d [c d

. [c d

cgdc d chdc d

. cgdc d

chdc d

(35)

b [h

[c d

/ cgdc d

, chdc d

cgdc d

chdc d

[c d

Gambar

図 1-5 .分子ガス雲の代表例の1つ馬頭星雲。ヨーロッパ南天文台 (ESO) VLT によ る撮像 Press Photo http://www.eso.org/public/outreach/press-rel/pr-2002/phot-02-02.html このガス雲 の中では星が次々と形成されている。
図 1-7 .重力多体シミュレーションによる、 (a) 暴走成長と、 (b) 寡占的成長の様子。円 の大きさが天体の半径に対応している。日本評論社 シリーズ現代の天文学『太陽系と惑 星』の図を改変。
図 1-7 .重力多体シミュレーションによる、 (a) 暴走成長と、 (b) 寡占的成長の様子。円 の大きさが天体の半径に対応している。日本評論社 シリーズ現代の天文学『太陽系と惑 星』の図を改変。

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