教育嬬談・カウンセリングに聾する教麟ニーズ調査(第逢鞍1 8至
教育相談・学校カウンセリングに関する教麟ニーズ調査(第4報)
一一
ウ師の救助行動と教舗支援のあり方一
昼鈴水 田木谷
源四郎緯書箆病理
庸裕(教育実践総合センター・生活捲鞠 由克喀員,擁轟渠教育センター徴育概炎/
男盛教糞毒ほど,また教職歴の長いほど生徒の羅題行動に嬉鐘する欝信があるとの鐸答が多いが,
対甦に自鱈があると難答する教舞ほど露覚的なストレス度が低い繧晦がある.
したがって,聡題行嚢への教鱒の短蔓主枝縫を高め,責鞭峯にさいして適燐な援麟をすることで白鬢 をもたせることは,教麟のストレス度を下げ,燃えつきを鯵ぐ手だてとなる。しかし,それ以上に 多忙感がストレス慶に大きく影響していることが,今嚢の講奮結果からもうかがえる。そのため,
①よ鯵有薦で適切な教編支援のあ暮方と,②教麟の多煙感の背景と解決法の藩究が急がれる。
〔キーワード〕多忙感 燃えつき ストレス 救覇行動 教麟支援
はじめに
教鰹ニーズ調査鞍告の最終織である本稿では,まず
①ぜいじめ」,不登校などの生徒の閤題行動にたいする 対麺能力への霞鱈が,教麟たちの士気やストレスとど
う縫撫し,それが醗鯵や援跡への難待とどう閣達して いるのかを,調査結果をふまえて考察する。そのうえ で今後,②現場の教嚢戴こたいし,どのような講修や援 跡が堤撲されるのが望ましいのか,③われわれとして 行うべき藩究課題は徳であるのか,を購確化する。
1.対麺能力への自信とストレス度
いじめ・不登校など生徒の鶴題蕎動への対超能力
(c・山塞臓ll鶴への濃霧が,自覚的なストレス度
(艦esslや,問題行動についての知識や対越妓籍の習 得への欲求といった一種の救勘響動(舞e亀seekl穂 擁雛擁麗1とどう結びついているかを探るために,パス 解析をおこなった。
分癬対象としたのは,今繋,生徒の露題行動炉金鑼 的にめだって撫現している中学校の教諭356入である、
年齢は第i隷にしめした質闘紙のように,25歳以 ドを 王,26〜3{》畿を2,…一,56歳以ま1を8とし, 5年き ざみに顯次i〜8までの得点を与えている。教職整に ついても瞬様に5奪以下のiから講年以上の8まで,
5隼きざみに顯次i−8までの得点を与えている。姓 騨については,男性にi,女性に○というダミー変数 を与えた。閥22から問器では,ド大いにあるまを5,
「まったくな》彗を1とする5段臨の得点を与えた。
麟iにしめしたように,隼齢と教職歴のあいだに は,当然のことながらr業.9溌というっよい耀縫があ
る。、そこで以下の分糎では年齢を教職歴で代表させ,
「経験年数盛をあらわすものと考える。闘露の当事者 の子どもに婦癒する霞信と闘解の当事者鉱外の子ども に対応する警懸,闘28の当事者の子どもの親に対慈す
年 齢 〈一一>教職歴
.9縫纏半
周2ε 当事華量の子どもに
慧応ずる察信
、853*纏
跨27
嘉事考以外の 子どもに対癒 する露盤
‡
幸浦㌃
蝿哩8
総研 @ 鑛事者の子どもの 肇駿こ慧応ずる欝欝 購器
闘22 気が重い
.盤射僻
鷲23
.4i7*紳 疑麗・無力感
.423掌騨
蔑
難しいと感じる 題2窪
騒潅 各聡糧互の輯縫(中学教論〉
き2 篠島大学教書実践醗究紀要第34号 欝§8−6
る濤繧は,相互につよい権鑓をもっている。そこで,
蹴§,蹴?,蹴紛得点合謎を郵対麺能力への察纏 をしめす得点とした。また,聞22の子どもや保護者の ことを考えると気が重い,閥器の糞分の教育活蚕毅こ疑 翼や無力感をもつ,闘璽の子どもの気持ちや考えをつ かむことが難しい,とのあいだにも穣互にかなむの楊 関がある。そこで問22,縫23,問2護の得点合誹をギス トレス度涯をしめす得点とした。問29のいじめ・不登 校の原灘や対鑓寿について,さらに無識や技衛を習得
したいという麟答を,「救勤行嚢」を反験する得点とし
た。
クロス集誹の結果も考嶽し,性や教職獲が対雛への 麹鶴に影響をあたえ,対鎚への窪鱈や多忙さがストレ ス度に影響し,それが対越波にたいする知識や技衛習 得の欲求に影響を与えているのではな塾かという行動 モデルを考え,串学教諭についてパス解析をおこない パス・ダイアグラムを措いたのが騒2(褒めである。
パス係数,および衰魑の右肩のアステリクス(‡/は5%
水準,(纏〉はi%承準,(*僻)は(}.5%水準の危険率を しめし,( )糞のR値は重穏幾係数をしめしている。
籔2を見ると,盤幾と教職盤1ま野対麩能力への轡 麹にそれぞれ独立して有意に影響をあたえている。
すなわち女性よ善も男性教員のほうが対超能力に露鱈 をもち,教職歴が長く,経験を積んでいる教員のほう が甕信をもっている。対鎚能力への自儒と自覚的なス トレス度は,逢薩i関の魏係にある。すなわち,対麺能 力に自鑑をもっている教翼ほどストレス度は低く,霞
繧がない教員ではストレス度が高い。しかし,対雛能 力への自儀鉱主にストレス度に大きく影響するの1ま,
時鶏炉ないという多忙さの感覚(多忙感/である。賛 しすぎて子どもと接する時翼がないと感じている教員 ほど,つよいストレスを感じている。
霞覚的なストレス度がすいじめ・不登校の療遜や対 難渋について,さらに知識や妓籍を習得したい,とい う一種ぬ救勧行動をもっともつよく動機づける要馨で あるようで,ストレスをつよく感じている教員ほど,
無識や技術習得への欲求が高い。また,教麟としての 経験の乏しさや,時鷺がないという焦りも,知識や技 術習得を求める要灘となっている。
中学教護で穣試した行動モデルは,緩3 (表2!に しめすように,小,中,高校をふくむ全教論集繕につ いてもほぼ妥当する。しかし教緬集羅全体でみると,
麗題行動への対鑓能力への露倭よ鯵も,暗闘がないと いう多忙感のほうがストレス度に大きく影響をあたえ ていること炉,よ辱購確となる。
いずれにせよ,こうした藤見慧,①縫題行動の対麺 能力への自信を高めるような教麟への支援と,②現場 の教麟に蒔馨的なゆとりを与える方策;が教麟のストレ ス度をぞげ,ひいては生徒の鶴題行動にたいし,教懸 がより建設麟な対麺行動がとれるように寄与する可能 性を示唆している。では,①,②を実理するために繕 が必要か,今後,険試すべき課題は鱈かについて,今 遽の調査結果をふまえて以下に考察する。
牲 灘、
1
教 職 馴 33
嬉麹への露劉 9.6
多 忙 劇藁.2 ストレス度登.5
対麩妓籍習得への欲求 隆.達
・繰準偏差 嚢、5 2.毒 2.7
王.窃
2.6 i.癖 表1 変数の分奮(中学教諭 鐸灘3§6〉
.欝8承
惟
一.韓8
.2達2瞬非
.2§2緋幸
越廼への 自鱈 壌凱.37i絢*)
.墨8倉纏≠
.魯26
多忙感
/』*
ストレス度
(衰二.尋2§幸緯)
.3i5*纏
.聡達
教職歴
一、2鱒舞*
婦越技術習得 への欲求
(盆業.528榊)
羅2 中学教護における薄越への察繕・ストレス度・婦越技術習徳への欲求の縫係
教育雛談・カウンセ}ナングに関する教睡ニーズ調査(第奪撮〉 83
i平均劉漂擁護
麟3 小中高全教論における越廼への霞億・ストレス 度・薄麺技術習露への欲求の聡係
(パス係数の縫耕殖が、暢未満のパスを資膿鎗 姓
嫉 騨
1 教 職 鰹!
婦甦への寡矧 髪,讐ス薙i
l 麦麹鼓締摺得への欲求i
一
鼈
一.総i
騒i O・5
3.3 2.暮
§.き 2.7
王盤 lil
淫.3 i、愈
教職歴
.麗3*嚇
.2§3騨求
財難への 嚢信
(貧耳、2軽*纏/
.玉5導*騨
表2 変数の分霧
(小中蕎全教論 霞鶯鱒6/
多忙感
陣
ストレス痩
(盆瓢.42茎桝)
、蔦8*排
煙麺按徳習得 への欲求
(設窯.淫83*纏)
2.教麺にたいする醗修や援助のあ辱 方
今露の調査から,多くの教麟が問題行嚢をもつ子ど もの対感に苦癒してお琴,醗修機会をつよく望んでい ることが明らかとなった。しかし,現場で求めている 藩修の内容などについては職名や経験奪数による差が あ吟そうで,それぞれのニーズにそった望ましい藩修 のあ弩方などについては,さらなる調査藩究が必要で
ある。
現;在,篠島県教育センターで1ま,初{壬者毒茸拳疹, 5 年,欝年,2毒隼欝稀修の1祭に,2〜3時雛の教育相談 瞬係の講義と演習をおこなっている。演習の内容は,
欝一ルプレイや露接技法,グループ・エンカウンター などである。今睡の調査では,とくに在職5奪未満の 教職経験の浅窮教員に子どもとの対応に自信がな塾と の醸答が多く,さらなる醗修機会をつよく望んでいる ことがわかった.したがって優先顯依からすれば,さ しあたり5奪未満の教員を対象とした教畜楊談麗係の 購修機会を増やし,内容を充実することが望まれる。
醗修内容としては基礎的知識を深める講義などの縁か に,カウンセリング技法その飽の実技的な爾修への要 望が高い。
調査結果でいまひとつ欝につ騨たのは,麗題行動を かかえた子どもに鼕々接し,もっとも知識も経験も積 んでいると考えられる養護教員のあいだで,子どもの 重重応に慕懸がないという墾答がもっとも多かったこと だ。養護教員は仕事構,心身に問題をかかえた子ども に接する機会が飽の教轟よ弩も多く,しかもよ諺婦麩
が霞難な事纒を多くかかえることになる。こうした事 精が,養護教護の自鱈がないという翼答の多さとなっ て現れている可能性がある。もし,そうだとすれば,
養護教護にたいする観修は,内容的にはよ辱専霧的な もの,醗修機会としてはよ零露常約,継続的なもので あることが望まれる。たとえばそれは,スーパーバイ ザーを逢えて地簸で集まって事鰐鹸詩会を月i翻ほど 麗くなどの支援が窟効であろう。事携験討会への参潴 は,とうぜん業務として認めるなどの辮霧長の支援も 必要である。養護教護は各校至人勤務であることが多
く,数饗鶏,職場を離れることがむつかしい現状を考 えると,宿泊をともなう集中釣な講義や演習について は,夏休みにおこなうなどの工夫も必要となる。
講奮時点での教麟の電議梅談機縫の禰罵は7%程度 と転がった。叢誌松談を舞濡しない理畿として,「電議 穣談の窓譲を知らないから諜との懇答も多かった。橿 鳥大学教育実践総合センターでも平成9年5縁よ辱
「教育穏談窒達を驕設し,電話と藏接による教鱗への 支援事業を実施しているが,さらなる広…羅活動が必要
と悪、われる暮
現場教範の学校カウンセラーへの難待と要望は高い が,一方,学校カウンセラーをどう活矯したらいいの かわからないという,とまどいの声も多かった。これ はまだ,学校カウンセラーが導入されている学校がご く一蔀でしかないこと.導入されてまだ馨が浅いた め,カウンセラーと教麟のあ糖だで,まだ十分な瑳解 や役羅分撞ができていないためと雄灘される。学校内 でのカウンセラーがはたすべき役蟹や,教縣や学校外 の難職種との連携のあり方などは,今後,多角的に懸
84 福島大学教育実践礒究紀要筆談琴
究すべき課題である。
いずれにせよ,覇修機会の提僕によ塾生縫への対縫 掖龍を高めるとともに,電轟き穣談やカウンセラーによ
る支援などで具体的な課題解決を動ける教締へのサ選一 ト体鰯を整備することが急務である。その第…段賠と して,どこにどのような援跡が受けられる資源がある のか,すでにある穫繕羅能な縫会資源のマップ作辱が 麿灘であろう。マップ舞瞬こかんしては実践総合セン ターですでに落手しておむ,地球のネットワーク鐸む にかんしては彊轟県糖棒線健蕉蛙センターと共講で,
平成灘隼2月よ弩事業を麗妬したところである。
生徒の縫題鴛動への女隷塾は当該学校での教育活動の あ鯵方そのものともかかわってお弩,教麟が懸人農蟹こ 抱え込むのではなく,全校的な取弩緩み(w盤描es磯oo要 脚駄y/が要求される。今後,わ於われとしても醗究脇 内校をさがしたうえで現場と共請して,実践的でよ孝}
春鶴な教麟・生徒双方にたいする援勧プ欝グラムと支 援ネットワーク馨}3を醗究した㌧㌔
3.r多忙感」の背景究萌とその軽減
今織の調査で,多くの教錘が謎がしくて特闘がない という ゼ多忙感蓬をもってお琴,それがストレス度に 大きく寄与している様子が明らかとなった。また,生 徒の問題行動への対麩の甕揺(それはおそらく教締の 対人的スキルを反縷していると思われる)よ辱も,多 忙感のほうが,われわれの予灘獄ま1にストレス度に影 響を与えていた。
教輝の多忙髭調査委員会が欝輿奪に実施したアンケー ト調査2}によれば,騒答のあった教締のうち盛.5%が 燃えつき状態にあむ,その危験釈態にある者が講、9鶉 にも及んだ。多舵感と実態としての多忙は分けて考え る必要があるものの,教麟の多忙化と生徒の湖題蕎 勧,および教締の燃えつき 轡聾盤β擬1とグ)あいだには 裕互に深い経連炉あむ,悪籍環を彫浅している。教締 の多忙化の要馨は多様で複雑だが,仕事優先主義・自
省(自責〉の文イヒ・瞬僚雪盤の文{ヒとレ}つた,教霞蚕蓬ピ舞t に特有なヂ教癖文化建も縄孫している,と瞬調査委貴 会は指摘している。
纈島票教育委員会は欝留年1こ県内公立小,中,高校,
特殊教育学校の教員i,蛇§入を蝉象に講査をおこない,
圭,386入から鐸答を得たi…。その結果によれば,r毎馨 が縛しいと感ビる斐と麟答した者が紡.3%,時々忙し いと感じる」が2§.逢%と,約縣%もの教嚢毒オ鮎達しいと 訴えている。忙しい理蜜として,小学校では彰学習指 導内容の増熱ま,中学では「鷹徒(生活1指導に時鐸潜 かかる児童生徒の増撫」「部活動指導」,高校ではF会 議・打ち合わせの増撫」を指摘する声が多かった。ま た,§割以上の教醸ま学校の仕事を家に持ち帰ってやら ざるをえない状混にあった。「忙しいが生きが塾をもっ ている」との露答は露.5%で,銘、2鵯はr職業構ある
総9暮一6
程度やむをえない」と騒答し,尋離余彰}の教員が紅公 務麺選の精選」を望んでいた。
今獲の桑教委の調査結果は,多忙が必ずしも職業的 な充実感や達絞懲を伴なうものではなく,むしろ半数 ちかい教員が登攀の隆隆のなさや徒労感,鐵繕のない 無力感を感じている実態を示唆している。こうした軟 泥は教編のストレスを高め,燃えつき症候群をまねく 重大な危験露子であるので,教睡のメンタルヘルスの 観点からも早急な対策が望まれる。
生徒の難題行動や学饗露難などの「教育醤難」と教 縁の多忙さは密接に麗達し,悪徳環を形成し,いまや 危機的な状溌にまで達している。きわめて解決の瞬難 な課題ではあるが,教締の多忙さの実態やその背景を
しらべ,それを軽減するためにはどうしたらいいのか という検討も,今後の講究課題としたい。(昼鐙)
まとめにかえて
一「教緬文化」の転換に向けて一 嘩.ニーズの根拠にあるストレス群の 追求
最後に,これまでの逢報にわたる調奎鞭告をもと に,いくつかの醗究的課題および教締の教育輿践的な 瞬題婦縫能力の形成に離する暴究の飯説釣ストラテジー を若干展鬱しておく。
1翼常,児童や保護者などとの対慈において,「気が重 い」,あるいは「§繧を失っている諄と感ビている教懸 の多くが,対人関係を饗琴結ぶ藻分でのコンフリクト 解決と高い楊幾がある。これは,すでに今麟の調査の みならず,子どもの醐題状瀧が深麺銘しているという 認識とそこでの教麟のストレスや毒霧の弱ま辱となっ て教育実践の壁雰のなかに横たわっている鵜題であろ
う。
今睡の調査でも購らかなように,中学校から高校に かけては,こうした驚題について薩常的に教懸懸人と いうよりも養護教論や学奪教麟題,生徒指導誘など一 定複数の教錘での対癒に姥鮫露な弩やすいことから,
みずからの震銭力量形成への自覚的認識が高い傾向に ある。その意練で,高い水準でかつ継続的なストレス に満ちた状態があるといえる。
一方,小学校など懸隼齢期段購での子どもの翼題行 動の対麺について,講練1論的あるいは行嚢的技法の習 得の必要性という警覚柁が弱い。しかしそのことがさ まざまなニーズの蟹さを示すのではなく,中学校,高 校と間諜な状溌にある。これは学校や子どもたちとの 鐸で欝歪題毒婁突然起こったときの,いわは1「危機管理盛 的な場醸での不安やストレスの実態が示されているか
らである。
欧米等の姥較から見ると,農本の場合,いごめの件 数や学校カウンセラーへの趨談遜数や覇待は,中学校
教育帽談・カウンセ彗ングに関する教睡ニーズ調査(第尋報/ 8蓉
鱗にもっとも高く,艶童生徒の開題管動やその際の教 購の対慈能力の重要性は瞬〜翼歳難に集中する。しか し,歓米の場合,小学校高学年から鈴歳繭にその中心 がある。これは,児童生徒の抱える問題克羅の早嬬発 見豹あるいは予跡的な視点から,学校や教麟,晃童生 徒蟹入へのインタベンシ葺ンアプ讐一チヘの志癖の程 度によると考えられる。まさに,こうした認識や実意 のちがいは,教麟二一一ズやストレスの翼題を含めた教 員講修の欝造化の違いによるといえる。
そこで,教締の問題鍵無能力の鰹人的影疲に聾する 講奮・考察の飽に,次のような点からの調査考察が必
要になる3『孕
農.教懸麟鯵(講練〉とキャ》ア開発
b.能事の性質,教室の状溌や生徒の鷺題行動の分 類,暗弱的手段的開題,活灘の誓約達成過程,教 授方法など
c.学校文牝,学校組織(子どもの規模,懸導方 針,教締闘コミュニケーシ藝ン/
曇.ある教騨蟹人の特性.影響力
e.学校と地域との連騰,保護者からの協力,関係 諸機羅との連騰
{.過重な労鍵負糧
これらを一定の頬筋として分類すると,次のように
なる。
・外的領域(保護者との関係,外的資源や精報の状 溌)
・生徒の鑛域(学習態度,生活態度,捲導獲難{働 ・学校の領域(興からの支援,労働環境,学校風土 や設簿,教室資源など〉
・鱗入繧域(髄入の懸値観将来展望,教職へのモ ラールなど〉
・鱗人糞領域(鴇麟縫線,コミュニケーションの程 度,話題の内容,指導観・教育観の共麿,その方 法1
これらの項§は,既紅論じられているように,教轟 のストレヅチャーの要翼分権の項目化に対応するもの であ諺,「多忙感」の分類領域捲線にもなる。
こうしたテーマでの調査の必要性は,今後,教職舞 鶴でともに溝題の克襲方法を検討しあった弩,ある生 徒の開題をもとに複数の教麟がそれぞれの観点から問 題解決の糸賑をさぐ善合うためにある。その結果,全 校的な開題対魑への適雅な環境づく尊のプログラム開 発に役立つと思われる。あくまで,今講大切なのは,
次のような開題を克験することであろう。つま鯵,教 晦簿人の対人スキルの形成や知識還解の学習が,ある 藏で,その教締の懸人分損的な役翻分業をおしすすめ る危験性をもたないようにすること。そして,握任,
養護教護,管理職などそれぞれの性格や寛容さ,問題 の受容能力の程度によって左右されない方法論をいか に開発するのかである。
2.問題克服に関わる技法の開発と醗 修のあ写方
上遠のことを受けて,箆童生徒の潤題行動に対する 蝉鑓能力につ塾て,教麟の力量形絞のプ鷺セスにコミッ
トするイ舞鰺・ワークショップのあ13方が一一屡追求され ねばならないΩ
本譜査でも,問題を掩える当事者の子どもやその父 母等への醜わ鱗こおいて,教麟藝身の蝉麺への窯鱈や 職業的なモラールやストレスヘの影響が少しずつ浮き 彫りにされている。もはや児童生経への援麟と教購へ のそれとが父母も含めた合意形成の共購難業であ馨,
共通したステージの、しで縫題解決に両かう3者のスタ ンスを前提とする。その際,従来の学校教奮織布の諸 技法や方法誌に換え,医療・糧鮭分野で発展してきた 縫会的な入幾関係に麗するスキル(技/との積極的な 交流,つま辱ゼ村議蓬がiつの鍵となる。
揮えば生活技徳講練としてのSS掌やピアカウンセ 琴ングといった,これまで学校教育の領蟻でなじみの なかったソーシャルスキル,生活技法,コミュニケー シ聾ン能力や嚢己決定・露己選麹のための購題解決的 スキルの講、蚤二に海けた醗修やその中でのカリキュラ ム,醗鯵のマネジメント方法などが闘発されねばなら
ない。
そして今後とくに重要なのは,さまざまな方法譲や 実践的知見をもった人々(スタッフ)をマネジメント するキーパーソンの養成プ欝グラムである。響本の学 校においては,すでに生徒指導部麦狂や教育娯談藻主 任等の職務の申に一定の要素がある。現場の実態に難 したマネジメントプ臓グラムの開発にあたって,こう した醒能盤そのものの考察が第i段繕として重要であ
ろう。
また,対子どもや対大人(父母・地域)向けのトレー ニングだけでなく,教藝濤懸人の「嚢信」や「気づき」
を鬱乎び起こすためのエンパワーメントに結びつく自己 警発的な蓄麦法・技能もやや特化していく必要がある。
3.チーム・アプ縫一チおよび地域横 断的ネットワークの重要性
逓年の子どもたちの桂会病運的鶏題について,懸驚 な見地や縫会資源の活性化という視i野では対症療法麟 にな辱,効果的な人聞形成尋こ叢書びつかない。このこと はだれもが認識しつつある。その点で,学校や地球で の教麟も含めた専鍔職(機縫)や保護者とのチームワー
ク的開題克綴やネットワーク的支援の実態1ま,瑳論よ を)先行していることが多い。その意瞭で,従来の典墾 的な事携のみならず,現蓬進行中の諸実践の集積と新 たな提点の擁串の醗究的作業が不可欠である。その場 合先駆的な実践へのインタビュー講査が有効である。
また,チーム・アプ讐一チや地銭縫籔的ネットワー
86 福島大学教育実践購究紀要第34号 臆98−6
クの重要性は,従来から指摘されるところであるが,
どうしてその体鱗や意識が広が琴深まらな静のかとい う講題にもせま鯵つつ瞬題提起する必要かある。学校 マネジメントの繕学的な運営方法の考察も必要である が,とりわけ教麟霧の問題の共有方法遺程に藩§する 必要がある。
耀えば,
・事擁検1討の燦のケースレコードの作成方法 ・ある開題状溌への役麟分握と露己決定の方法 ・校務分掌など,校内縫孫委員会の設置に関する講 蓬
など,すでにある学校での自然発生的な雰醗気(教締 文化/での馨業ではなく,教緬の職務牲と子どもの箸 立や成長というモノ号シの率での分業と協業のあ轍方 を吟嫁しなければならなレ㌔
今羅の調査ではこうしたスケールは準備しなかった が,教懸の「多忙{雛ぶ大きく教麟の教育実践にブレー キをかける要鍍となっている。こうした状混を指摘す るだけに生まらず,いかにすれば多忙乾の莞賑を教職 員全体で進めていくのかに関わって,みずから克撮し ていく能力に麗する講究が大切になる。多忙銘の背景 分緩とともに,その要馨を魏鐵して濾し去っていくと いうよ辱も,それを上まわるいかなる学校教育活動が 必要になるのかという発想が不可欠である。つま鯵,
多忙化を克験するプ資セスを前幽きにイメージするた めの調査醗究である。
舞えば,複数の実践髭較をもとに,瞬じ開題講麩に
おいても,連破までのストレスの程度の違いがどのよ うに生まれてくるのかといったものである。こうした 調査醗究は大学・醗究考などが一方から騨題提趨やア
ンケートを実施していくものでなく,該当する学校や 教轟謬馨とのデスカッシ葺ンをもとに進めていくのが有 鶴である。いわば「定点観察墜的な講査法とそのため の大学(覇究機縫/と学校翼の連携が重要になる。こ
うした連携こそがこれまでの教輝文銘の転換を異体的 に志向する手がか毒になるのではないだろうか。
(鈴木/
(付記〉
叢後になるが,今醤の一連の講査にご協力いただい た薦高梁教育委餐会,薦高察教育センター,共瞬暴究 者としてご指導恥ただいた木谷竈克氏および多くの現 場の先生方にあつくお礼を申しあげる。
鬘桶文献
め篠鵜県教育庁総務課「教育活動の現溌等調査の講衆に ついて曇,鰺98年3鷲
2/大飯教育文飽センター教簿の多忙免調査委長会綴匿教 瞬の多忙建とバーンアウ樽,東灘,法政畠蔽,欝蝿奪 3)Occ銀鱗海瀬S畿ssa藪透磁鐙一磯聾響Te識eゼsτA
艮evlε慰翫0,轡勢を参難