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(1)

2016年度秋期

数の世界

(担当 : 角皆)

(2)

今日の話題:

3 次方程式・4 次方程式の一般解法(解の公式)

って知ってますか?

→ 方程式の解法探求の歴史

→ まず今までに習った数学(算数)を振り返ろう

(人間と数学の歴史を振り返る)

(3)

小学校:

自然数(正の整数)の+×

−は出来ない時がある

÷は商と余りとを求める(整除)

分数を用いた÷(正の有理数)

小数(近似値・正の実数)

(4)

中学・高校:

正負の数の四則(+−×÷)

文字式(多項式)の+−×

÷は分数式(有理式)として

1変数の整除(商と余り)

数の−÷ → 1次方程式

2次方程式の根の公式

簡単な連立方程式

3次以上は因数分解出来れば解ける

(5)

ところで · · ·

大学で数学を習ったら

何が新しく出来るようになる?

(6)

中学・高校:

正負の数の四則(+−×÷)

文字式(多項式)の+−×

÷は分数式(有理式)として

1 変数の整除(商と余り)

数の−÷ → 1次方程式

2次方程式の根の公式

簡単な連立方程式

3次以上は因数分解出来れば解ける

(7)

多変数多項式の割り算(余りを求める)

Gr¨obner基底

(広中-Buchbergeralgorithm

多変数多項式環のidealの標準的な生成系を

組織的に与えるアルゴリズム

連立方程式 →(一般には高次の)1 変数方程式へ

(変数消去)

(8)

ここでは、

3 次以上の方程式の根の公式

を考えよう!!

(9)

2次方程式の根の公式

古代バビロニアで既に知られていた

(紀元前2000年頃!!今と同じ平方完成の方法)

但し、

問題も解法も言葉で表された

係数は正の数のみ(非整数もOK

(正数の範囲の)引き算はOK

解も正の数のみ

(10)

2次方程式の根の公式

考えている「数」は正の数のみ

→ 以下は別個に扱われた (a > 0, b > 0)

X2+aX=b

X2 =aX+b

X2+b=aX

しかし、分数・平方根の概念はあった

→ 負の数は人間にとって考え難い?!)

(11)

3次方程式の解法(根の公式)は?

「根の公式」とは:

係数に

四則と冪根とを

有限回だけ

施して解を表す 文化的背景が数学の問題意識に影響?

参考:

作図問題:定規とコンパス

中国:解の近似計算(小数)

(12)

2次方程式の解法から遥か3500年の後、

遂に3次方程式の根の公式が発見された!!

16世紀前半 (del Ferro, Fontana, Cardano)

代数の記号法が進歩しつつある時期

(但し、まだ略記法に近い)

負の数はまだ半人前

立方完成して、さあそれからどうする

(13)

では、

この解法を現代の記号法で見ていこう

(以下、暫く板書で)

(14)

3 次方程式の根の公式(Fontana-Cardanoの公式)

f(X) =X3+pX+q=0 の根は、

X= 3

−q 2 +

√(p 3

)3

+ (q

2 )2

+ 3

−q 2 −

√(p 3

)3

+ (q

2 )2

(但し、3乗根は掛けて −p

3 となるように取る)

3乗根の1組を u, v とすると、(ω2+ω+1=0) X=u+v, ωu+ω2v, ω2u+ωv

(15)

演習問題

3 次方程式 X3−21X+20=0 を、

(1) 因数分解を見付けて解け。

(2) Fontana-Cardanoの方法を辿って

解いてみよ。

また両者の結果を比べよ。

(16)

4 次方程式の解法の発見(16世紀前半, Ferrari

3 次方程式の解法から間もなく

時代が熟していた?

(考察の蓄積・記号法の発達など)

難しさの違いが少ない?

難しさってどう計る?

(以下、暫く板書で)

(17)

4 次方程式の Ferrari の解法

f(X) = X4+pX2+qX+r=0 補助変数 t を導入して、

(X2+t)2 = (2t−p)X2−qX+ (t2−r) の右辺が完全平方になる

q2−4(2t−p)(t2−r) =0 これは t の 3 次方程式

Fontana-Cardanoの公式で解ける!!)

(18)

4 次多項式の 3 次分解式

g(t) =q2−4(2t−p)(t2−r)

:3 次分解式(解核多項式, resolvent) T := 2t とおいて、

R(T) : = −g (T

2 )

=T3−pT2−4rT− (q2−4pr) R(T) が因数分解できる

⇐⇒ f(X) の根が 3 乗根を用いずに表せる

(19)

演習問題

4 次方程式 X4−20X2+32=0 を、

(1) Y =X2 と置いて解け。

(2) Ferrariの方法を辿って

3 次分解式の根 t を求め、

それぞれの t の値を用いて解いてみよ。

また、それぞれの結果を比べよ。

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