セミナー室
植物の高CO2応答-9葉肉コンダクタンス
溝上祐介,寺島一郎
東京大学大学院理学系研究科
はじめに
光合成の基質であるCO2 は,外気から葉緑体内のス トロマまで濃度勾配に従って拡散し,カルビン・ベンソ ン回路のリブロースビスリン酸カルボキシラーゼ/オキ シゲナーゼ (RuBisCO) によって固定される.実験室で 光合成や蒸散を測定する場合には,同化箱内の空気をよ く撹拌するので,葉の表面と空気との摩擦による空気の よどみである境界層の拡散抵抗 ( b) は無視できるほど 小さい.したがって,通常,CO2 拡散に対する抵抗を,
外気から気孔を介して細胞間隙に至る拡散に対する気孔 抵抗 ( s) と,葉内の細胞間隙中の拡散,細胞壁液相へ の溶込み,および細胞壁表面から葉緑体ストロマへの拡 散に対する抵抗をまとめた葉肉抵抗 ( m) の2つに分け て考える.外気中のCO2 濃度 ( a) は,気孔抵抗によっ て細胞間隙のCO2 濃度 ( i) まで低下し,さらに,葉肉 抵抗によって葉緑体内のCO2 濃度 ( c) にまで低下す る.気孔抵抗,葉肉抵抗の逆数は,CO2 の通りやすさを 表し,気孔コンダクタンス (gs), 葉肉コンダクタンス
(gm) と呼ばれる(図1).CO2 はRuBisCOの存在する葉 緑体内で固定されるため,光合成速度の環境応答を研究 するためにはgs, gm, およびこれらによって決定される
c を正確に知ることが重要である.
葉肉抵抗は,細胞間隙,細胞壁,細胞膜,細胞質,葉 緑体包膜,ストロマの拡散抵抗の総和である.外気から
細胞間隙への拡散距離に比べて,細胞壁表面から葉緑体 ストロマまでの距離は短いが,液相におけるCO2 の拡 散速度は気相中の約1/10,000程度(25℃におけるCO2 の大気中,水中それぞれの拡散係数は1.56×10−5, 1.7×
10−9 m2 s−1)であることなどにより,葉面積あたりの 気孔抵抗と葉肉抵抗の値は同程度になる(1, 2).すなわ ち,葉肉抵抗は無視できない大きさなのである.
gm 研究の歴史
葉肉抵抗が光合成を律速する原因として重要視され始 めたのは,それほど昔のことではない.Nobelら(3) は,
葉肉細胞表面積(葉面積あたりの細胞間隙に接した葉肉
図1■大気中から葉緑体ストロマへのCO2 拡散経路
細胞表面積の積算値: mes/ は,陰葉では3程度だが,
陽葉では50にも及ぶ)と光合成との強い相関を見いだ していた.また,Laiskら(4) や刈谷・角田(5) は,細胞 間隙に接した葉緑体表面積の積算値 ( c) がより重要で あることを指摘していた.しかし,1980年代前半まで は,葉肉での抵抗は無視されることも多かった.たとえ ば,Faquharらの光合成モデル(6) でも, i は c と等し いとみなされ,細胞間隙から葉緑体ストロマにかけての CO2 濃度の低下は考慮されていない.Evans(7) は,葉 をすりつぶしてすぐに測定したRuBisCOのカルボキシ ラーゼ活性に対して,飽和光下で測定した光合成速度
( ) の i に対する依存性を表した ‒ i カーブの,低 CO2 濃度域の傾き(初期勾配)をプロットすると,直線 ではなく上に凸の曲線になることを見いだした(図2). 低CO2 濃度域ではRuBisCOによるカルボキシラーゼ反 応が光合成を律速するので, i= c としたFaquharモ デ ル で は,RuBisCOの カ ル ボ キ シ ラ ー ゼ 活 性 と ‒
i カーブの初期勾配とは直線関係になる.凸になるこ とは,葉肉抵抗の存在を強く示唆する.Evansら(8) は,
RuBisCOが 12CO2 と 13CO2 を分別して固定するという 性質(同位体分別)を利用した炭素安定同位体法によっ て,初めて gm を測定した.
gm の測定方法
現在,gm はおもに3つの方法で測定される.炭素安 定同位体法, ‒ カーブフィッティング法,蛍光法で ある.いずれも,ガス交換法による光合成速度の測定が 基本となっている.まず,Farquharら(9) の理論に従 い,Evansら(8) が炭素安定同位体法を用いた測定を 行った.この方法は,RuBisCOが 12CO2 を 13CO2 より 好んで固定するという同位体分別の性質を用いている.
RuBisCOは開放系にあれば 12CO2 を優先して固定する.
一方,閉鎖系では,12CO2 も 13CO2 も固定し尽くす.葉 はこれらの中間にあたるいわば半開放系である.半開放 系においても,葉は 12CO2 を優先的に固定するので,同 化箱に入る空気の 13CO2 /12CO2 よりも,出てくる空気 の 13CO2/12CO2 は大きくなる.何らかのストレスで大気 から葉緑体内ストロマへCO2 が拡散しづらくなった場 合などには,より閉鎖系の度合いが高まるので,葉は相 対的に 13CO2 をより固定するようになる.葉が固定する CO2 の絶対量とその 13CO2/12CO2 比などから,gm が計 算できる.12CO2 と 13CO2 の存在比の測定には質量分析 器が用いられる.最近では,同位体も測定できる高性能 の 分 光 法,TDLAS (tunable diode laser absorption spectroscopy), を利用した高時間分解能の測定も行われ るようになってきた.
‒ i カーブフィッティング法では,ガス交換法によ る測定データだけを用いる.強光下で測定した光合成速 度 ( ) は, i<200 ppmでは,RuBisCOによるカルボ キシラーゼ反応, i>300 ppmでは,RuBP再生反応,
より高 i の, が一定となるまたは低下する領域では トリオースリン酸利用反応 (TPU) によって律速され る. ‒ i カーブから gm を求めるためには,gm を一定 と仮定し, i から, =gm( i‒ c) によって c を算出 し, ‒ c カーブがFarquharの理論にうまくフィット する gm を求める.そのためには,RuBisCOのミカエリ ス 定 数 な ど が 既 知 で あ る 必 要 が あ る. ‒ i カ ー ブ フィッティング法は,もっとも簡便な gm の測定法であ るが,後述のように i の変化に伴い gm が変化すること が知られているので,gm を一定とする仮定には問題が あ ろ う(詳 細 は,Ethier and Livingston(10), Sharkey ら(11) を参照).
蛍 光 法 で は,ガ ス 交 換 測 定 と パ ル ス 変 調 蛍 光 計
(PAM) によるクロロフィル蛍光測定を同時に行う.ガ ス交換法による光合成速度(CO2 固定速度)は,RuBP 図2■コムギにおける ‒ i カーブ,
および ‒ c カーブの初期勾配と で測定したRuBisCOカル ボキシラーゼ活性との関係 a : ‒ i カーブの低CO2 濃度域の傾 き(初期勾配)と で測定し たRuBisCOカルボキシラーゼ活性の 相関,b : ‒ i カーブの低CO2 濃度 域 の 傾 き(初 期 勾 配) の 逆 数 と RuBisCOカルボキシラーゼ活性の逆 数の相関,c : ‒ c カーブの低CO2 濃度域の傾き(初期勾配)とRuBis- COカ ル ボ キ シ ラ ー ゼ 活 性 の 相 関.
Evans(7) による.
カルボキシラーゼ反応速度を C, オキシゲナーゼ反応速 度を O, ミトコンドリアの呼吸速度を d とすれば,1 回のオキシゲナーゼ反応あたり0.5分子のCO2 が失われ るので, = C−0.5 O− d である.同時にPAMを 用いた蛍光測定も行い,光化学系IIの量子収率である ΦPSII から,葉面積あたりのH2OからNADP+ までの非 循環的電子伝達速度 ( ) を求める.NADPHの生産速度 は /2である.こうして生産されたNAPDHのすべてが カルビン・ベンソン回路(その速度を C とする)また は光呼吸経路(その速度を O とする)の駆動に用いら れると仮定しよう.これらの反応では,1カルボキシ ラーゼ反応,1オキシゲナーゼ反応あたりどちらも2分 子のNAPDHが使われるので, C+ O= /4である.
これらから Cと Oが求められる.RuBisCOの速度論 パラメーター(カルボキシラーゼ反応とオキシゲナーゼ 反応の最大値, Cmax と Omax, CO2 およびO2 に対する ミハエリス定数, C と O)が既知であれば,以下の計 算式から c が計算され,それから gm(gm= /( i−
c)) も算出できる.
C VV V
V K
K O VV S O
c C
O Omax Cmax
C O
C O
= ⋅ ⋅ ⋅ = ⋅ ⋅ ,
ここで, は比特異係数 (specificity factor) と呼ばれ る. は酸素濃度である.
蛍光法は,このほかにもいくつかの方法がある.詳し くはPonsら(12) を参照していただきたい.
gmの環境応答
gm の絶対値は植物種によって大きく異なり,さらに 環境変化に応答して変化する.gm の制御機構の解明を 目指した研究も行われ始めている.特に,近年の地球大 気CO2 濃度の上昇と関連して,CO2 濃度の変化に対す る gm の変化が注目されている.Flexasら(13) は上述の3 つの gm 測定法を用いて,多くの種において, i が上昇 すると gm が低下すると報告した.一方,Tazoeら(14)
のコムギを用いた実験では, i が変化しても gm がそれ ほど変化しないことが示された.このように,CO2 濃度 変化に対する gm の応答は,植物種によって異なる可能 性もある.現在,CO2 濃度変化に対して gm が変化する メカニズムは全くわかっていない.
乾燥ストレスや塩ストレス条件下では,gs と gm がと もに低下するという報告が多い.しかし,コムギなどの gm がCO2 濃度に応答して変化しない種では,gs と gm
とは,独立した動きを見せるようである.また,空気が 乾燥しVPD(飽和水蒸気圧差)が大きくなると気孔が 閉じ,gs も低下するが,gm はほとんど影響を受けな い(15).TDLASを用いた研究で,gm はgs よりもCO2 濃 度変化への応答が速いことも示唆されている(16).
gs, gm が独立して応答するということは,gs とgm は 独立して制御されていることを示している.一方,
gm の計算には,呼吸や光呼吸からのCO2 が影響してい る た め に,gs が 低 下 す れ ば,計 算 に よ っ て 得 ら れ る gm が必然的に低下することも指摘されている(17). gm の値をより精確に知りたい場合には,低O2 条件で測 定すべきである.これまでに,葉内のCO2 拡散モデル は1次元で考えられてきたが,3次元の拡散モデルの構 築も試みられており,呼吸系や光呼吸系からの影響も含 め,より精確な値の評価が可能になりつつある(18).
gm の決定要因
gm を決定する要因は,大きく形態的要因と生化学的 要因に分けられる.形態的要因として重要性が指摘され ているのは,細胞間隙の拡散経路,葉緑体が細胞間隙に 接している面積 ( c),細胞壁の厚さである.
細胞間隙の拡散経路のgm への影響は種によって異な る.細胞間隙の抵抗は,通常組成の空気とhelox(窒素
図3■ホウレンソウの葉肉組織
葉緑体が細胞間隙に面していることがわかる.矢印は気孔を示す.
をヘリウムに置き換えた空気,ガスの拡散係数が通常の 空気中の2.3倍になる)を用いて,ガス交換速度を測定 し比較する.Parkhurst and Mott(19) は,厚い葉をもつ 観葉植物 などを用い,同じ i で はhelox中のほうが,光合成速度が有意に高いという結 果 を 得 た.一 方,Gentyら(20) は と
× を用いた比較実験で,大 気とheloxでは差が見られないことを報告している.つ まり,植物種によって葉内の形態が異なるので,細胞間 隙の拡散経路がgm に与える影響も異なる.一般的には,
厚い下面気孔葉では細胞間隙の拡散抵抗は無視できない が,薄い葉や草本植物に多い両面気孔葉では,細胞間隙 の拡散抵抗はほとんど無視できる.
細胞間隙を拡散したCO2 はまず細胞壁に含まれる水 に溶ける.葉緑体が細胞間隙に接している面積 ( c) が,CO2 溶込みの際に有効な面積として重要であること は,古くから指摘されていた(4, 5).実際に,gm と c と の間には強い正の相関が得られる(21).葉緑体は光合成 時に細胞間隙に接するように細胞膜に面している(図3). 葉緑体が細胞膜から離れると,液相での拡散距離が長く なるためにCO2 拡散への抵抗が増すと考えられる.
Tholenら(22) は,葉緑体の光定位運動が正常でないシロ イヌナズナ変異体を用いて, c とgm に良い相関がある ことを示した.また,野生型でも,青色光の照射によっ て葉緑体の位置が変わるので c が短時間で変化する.
Tholenら(22) は,これに伴い gm も変化することも見い だした.
液相に溶け込んだCO2 は細胞壁を横断するので,細 胞壁の厚さは gm の重要な決定要因である.Kogami ら(23) は,富士山の高地と低地のイタドリを比較し,高 地のものは葉肉細胞の細胞壁が厚く gm が低いことを報 告した.gm は一年生草本,多年生草本,落葉広葉樹,
常緑広葉樹などの植物の機能型 (functional type) に よって異なり,この順に小さくなる.この傾向のかなり の部分は,細胞壁の厚さの違い(1年生草本の0.1
μ
mか ら常緑広葉樹の0.4 〜0.5μ
mまで,上記の機能型の順に 厚くなる)によって説明できる.生化学的な要因としては,カルボニックアンヒドラー ゼ (CA) と細胞膜局在型アクアポリン (PIP) の関与が 考えられている(図4).CAは葉肉細胞の細胞膜,細胞 質,葉緑体包膜,ミトコンドリアに局在し,pHに依存 して,CO2+H2O⇄HCO3−+H+, の反応を触媒する.
アポプラストのpHは約5.8で,細胞質のpHは約7.4, 強 光下のストロマのpHは約8.0である.このため,液相 に溶け込んだCO2 は,細胞質やストロマではCAによっ
てHCO3− となる(pH 5.8では [HCO3−]/[CO2]=0.063, 7.4では15.8, 8.0では63.1である(2).気相のCO2 濃度が一 定であり,液相の [CO2] と平衡状態にあるとすれば,
液相の [CO2] は一定である.したがってCAの活性が 十分であれば,高pH条件では拡散する無機炭素種の濃 度が上昇することになる.HCO3− の液相中の拡散は,
CO2 よりもやや遅いが,サイトゾルと葉緑体内では HCO3− 濃度勾配も形成され,拡散が促進されていると される.Priceら(24) によって,タバコの葉緑体局在型 CAのアンチセンス体が作成され,gm へのCAの寄与が 検討されたが,明確な結果は得られていない.シロイヌ ナズナでは高発現型の
α
タイプCAが3分子種,β
タイ プCAが6分子種存在している.CA分子種の一つのア ンチセンス体を作成しても,ほかのCAによる相補が考 えられるため,多重変異体などを用いた実験が望まれる.細 胞 膜 局 在 型 の ア ク ア ポ リ ン (plasma membrane intrinsic protein) PIP は,水の拡散を促進する水チャン ネルとして発見された.近年,PIPの分子種のうちに CO2 透過能をもつものが報告され,葉肉細胞でのCO2 拡散への関与が注目されている.過剰発現体やアンチセ ンス体の作出により,特定のPIPが gm に影響すること が報告されている(25, 26).なお,筆者らは,CO2 透過能 をもつPIPをcooporinと呼ぶことを提唱している.coo はCO2 を意味するとともに,カーボニックアンヒド ラーゼとcooperateしていることも意味している(27).
水透過型PIPでは,乾燥ストレス時の脱リン酸化によ る活性低下が報告されている(28),また,pHによるプロ トン化による活性の変化も報告されている(29).coopo- rinでも,リン酸化・脱リン酸化やプロトン化による短 期的な活性制御を受け,それが gm に反映されている可 能性がある.
図4■カルボニックアンヒドラーゼ (CA) とCO2 透過型アクア ポリン (PIP) の葉内CO2 拡散への寄与を想定した模式図
gm の問題点と解明によって期待されること gm の測定は,いくつかの仮定を含むモデルに従って 行 わ れ て い る.つ ま り,直 接,葉 肉 組 織 に お け る CO2 の透過性を測定することができていない.そのた め,現在でも,モデルの改良が行われている.また,
gm を精確に測定するためには,質量分析器やTDLAS 分析器などの高価な装置を用いる必要があることも,研 究の進展を律速する要因となっている.
gm の制御機構を解明することで,葉肉組織をCO2 が 透過しやすく,乾燥ストレス時などでもCc を高く保つ ような植物体の作出が期待されている.また,いくつか の植物種について報告されているように,CO2 濃度の上 昇は長期的にもgm の低下を招き,光合成速度を低下さ せる.高CO2 条件で起こる光合成のダウンレギュレー ション現象を含めた植物の高CO2 応答を解明するため にも,高CO2 環境下でのgm 低下メカニズムの解明を急 がなければならない.
謝辞:筆者らの研究は,文部科学省新学術領域「植物高CO2 応答」の科 研費によっています.
付記:筆者らの研究室で管理している質量分析器は,最先端研究基盤事 業「植物科学最先端研究拠点ネットワーク」の備品で,どなたでも利用 できます.興味のある方は以下のURLをご覧ください (http://www.
psr-net.riken.jp/index.html). 新学術領域「植物高CO2 応答(領域代表:
寺島一郎)」の活動については以下のURLをご覧ください (http://plant.
biology.kyushu-u.ac.jp/shinryoiki/index.html).
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プロフィル
溝上 祐介(Yusuke MIZOKAMI)
<略歴>2009年国際基督教大学教養学部 理学科卒業/2011年東京大学大学院理学 系研究科修士課程修了,現在同大学院博士 課程在学中/日本学術振興会特別研究員
(DC2)<研究テーマと抱負>葉の蒸散と CO2 取り込みのバランスとジレンマ<趣 味>テニス,サーフィン,ピザ作り 寺島 一郎(Ichiro TERASHIMA)
<略歴>1985年東京大学大学院理学系研 究科博士課程修了(植物学専攻),理学博 士/同年オーストラリア国立大学博士研究 員/1988年東京大学理学部助手/1994年 筑波大学生物科学系助教授/1997年大阪 大学大学院理学研究科教授/2006年東京 大学大学院理学系研究科教授<研究テーマ と抱負>葉の光合成系の構築機構,ソー ス‒シンク関係,植物の発生過程における システミック制御<趣味>音楽(コンサー ト通いとクラリネットによる騒音発生), 落語(寄席通いと被害者の多い実演),気 の合う人と酌み交わす酒