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農業 1 学習指導と評価の改善・充実

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Academic year: 2024

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農 業

1 学 習 指 導 と 評 価 の 改 善 ・ 充 実

〜 キ ャ リ ア 教 育 の 視 点 を 踏 ま え た 学 習 指 導 等 の 工 夫 〜

、 、 、

今 日 産 業 ・ 経 済 の 構 造 的 変 化 や 雇 用 形 態 の 多 様 化 な ど 変 化 の 激 し い 社 会 に お い て は

「 学 校 教 育 と 職 業 生 活 と の 接 続 」 等 を 視 野 に 入 れ た 、 キ ャ リ ア 教 育 の 推 進 が 求 め ら れ て い る 。 農 業 教 育 に お い て は 、 従 前 か ら 、 実 際 的 、 体 験 的 、 探 究 的 な 学 習 で あ る 実 験 ・ 実 習 を 通 し て 、 知 的 好 奇 心 を 醸 成 し 、 農 業 の 各 分 野 の 知 識 と 技 術 を 確 実 に 習 得 さ せ 、 農 業 の 充 実 を 図 る 創 造 的 、 実 践 的 な 能 力 と 態 度 を 育 成 し て き た と こ ろ で あ る 。 今 後 、 生 徒 の キ ャ リ ア 発 達 を 支 援 し 、 一 人 一 人 に ふ さ わ し い キ ャ リ ア を 形 成 し て い く た め に 必 要 な 、 関 心 ・ 意 欲

・ 態 度 や 能 力 を 育 て る こ と を 重 視 す る と と も に 、 農 業 の 各 分 野 に お け る 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展 や 産 業 の 動 向 に 適 切 に 対 応 す る た め 、 基 礎 ・ 基 本 の 確 実 な 習 得 は も と よ り 、 問 題 解 決 の 能 力 、 主 体 性 、 科 学 性 、 創 造 性 及 び 実 践 力 を 身 に 付 け る こ と を 一 層 重 視 し て 、 実 験 ・ 実

。 、 、 、

習 の 充 実 を 図 る こ と が 必 要 で あ る ま た 評 価 に つ い て は キ ャ リ ア 教 育 の 視 点 を 踏 ま え こ れ ま で の 手 引 き に 示 し た 4 つ の 観 点 を 取 り 入 れ た 観 点 別 評 価 を 一 層 充 実 さ せ る こ と が 大 切 で あ る 。

2 「 確 か な 学 力 」 を 育 成 す る 取 組 の 改 善 ・ 充 実

〜 キ ャ リ ア 教 育 の 視 点 を 踏 ま え た 、 農 業 に お け る 基 礎 ・ 基 本 の 確 実 な 定 着 を 目 指 し て 〜 農 業 の 各 分 野 に お け る 将 来 の ス ペ シ ャ リ ス ト と し て 必 要 と さ れ る 専 門 性 の 基 礎 的 ・ 基 本

、 。 、

的 な 知 識 と 技 術 を 習 得 さ せ る た め に は 3 つ の 学 習 方 法 に 留 意 す る 必 要 が あ る 一 つ め は 理 論 と 実 践 を 並 行 的 に 学 習 さ せ る こ と で あ る 。 座 学 と 実 験 ・ 実 習 を 密 接 に 関 連 付 け な が ら 実 施 す る こ と で あ る 。 二 つ め は 、 繰 り 返 し の 学 習 で 体 得 さ せ る こ と で あ る 「 総 合 実 習 」 。 で の 管 理 実 習 な ど 反 復 学 習 を 実 施 す る こ と で あ る 。 三 つ め は 、 テ ー マ 学 習 で 試 行 錯 誤 し な が ら 身 に つ け さ せ る こ と で あ る 「 課 題 研 究 」 で 自 ら テ ー マ を 設 定 し 、 自 ら の 計 画 に 沿 っ 。 て 、 自 ら 実 践 す る プ ロ ジ ェ ク ト 学 習 を 実 施 す る こ と で あ る 。

ま た 、 農 業 の 目 標 を 達 成 す る た め の 効 果 的 な 学 習 方 法 に は 「 為 す こ と に よ っ て 学 ぶ こ 、 と 、 つ ま り 、 体 験 活 動 が あ る 。 農 業 に 関 す る 学 科 の 取 組 み に は 、 科 目 の 実 験 ・ 実 習 「 総 」 、 合 実 習 」、 「 課 題 研 究 、 農 業 ク ラ ブ 活 動 、 プ ロ ジ ェ ク ト 活 動 、 先 進 農 家 実 習 、 イ ン タ ー ン 」 シ ッ プ な ど の 体 験 活 動 の 場 が 数 多 く あ る 。 こ れ ら の 活 動 を 通 し て 、 為 す こ と に よ り 学 習 指

。 、

導 の 充 実 を 図 る こ と が 大 切 で あ る 体 験 を し た だ け で も 生 徒 は 何 か を 得 る こ と は で き る が

た だ 体 験 さ せ る の で は な く 、 身 に つ け さ せ た い 能 力 や 資 質 が よ り よ く 身 に 付 く よ う 、 組 織

的 ・ 系 統 的 に 体 験 活 動 を 実 施 す る こ と が 大 切 で あ る 。 そ の た め に は 、 生 徒 に 「 見 た り 、 、

聞 い た り 、 実 際 に 体 験 し た り し た こ と 」 を 記 録 に ま と め さ せ 、 振 り 返 ら せ る 指 導 が 重 要 で

あ る 。 さ ら に 「 感 じ た り 、 考 え た り 、 疑 問 に 思 っ た り 、 実 際 に 体 験 し た り し た こ と 」 に 、

つ い て 、 考 え を 深 め さ せ る な ど し て 、 自 己 の キ ャ リ ア を 形 成 さ せ る 指 導 の 改 善 ・ 充 実 に 努

め る こ と が 必 要 で あ る 。

(2)

(1) 科 目 「 食 品 製 造 」 の シ ラ バ ス を 活 用 し た 学 習 指 導 や 評 価 の 工 夫 ・ 改 善

、 「 」 、 ( )

本 手 引 で は 科 目 食 品 製 造 の シ ラ バ ス を 活 用 し な が ら 食 品 の 加 工 穀 類 の 加 工

。 、 、

の 単 元 の 学 習 指 導 と 評 価 方 法 の 一 部 を 例 に 示 し た な お シ ラ バ ス の 作 成 に 当 た っ て は 平 成 15年 度 の 手 引 を 参 考 に す る こ と 。

教 科 名 農 業 科 目 名 食 品 製 造

食 品 製 造 に 必 要 な 知 識 と 技 術 を 習 得 さ せ 、 食 品 の 特 性 と 加 工 の 原 理 を 理 解 さ せ る 科 目 の 目 標 と と も に 、 品 質 と 生 産 性 の 向 上 を 図 る 能 力 と 態 度 を 育 て る 。

履 修 学 年 第 2 学 年 学 科 ・ コ ー ス 食 品 ○ ○ ○ 科 単 位 数 4 単 位 授 業 形 態 1 ク ラ ス 一 斉 展 開

教 科 書 ○ ○ ○ 副 教 材 等 ○ ○ ○ ○ ○

1 学 習 の 目 標

この科目は、食品製造に必要な基礎的・基本的な知識と技術を習得します。また、食品の特性と加工の原理を製造 実習と関連づけて理解するとともに、品質と生産性の向上を図る能力と態度を身に付けることを目標とします。

(1) 原材料と加工食品の特性及び食品加工の原理を学習します。

(2) 食品加工と貯蔵に関する基本的な知識と技術を体系的に学習します。

(3) 食品加工の面白さを体験し、食品製造に対する関心や意欲を高めます。

2 学 習 内 容 と 進 め 方

1に揚げた学習の目標を達成するために、次のような内容の学習を行ないます。

(1) 食品製造の意義と動向

農業生産、食品製造から食料消費までの食料供給の仕組みを、具体的な事例を通して理解します。

(2) 食品加工の原理と方法

実験や実習を通して、食品の特性と加工の原理を理解します。

(3) 食品の加工

原材料の選択と処理、製造用機械・機具の取扱いなどを学習します。

(4) 食品の貯蔵

食品の変質や変化の防止、貯蔵方法について学習します。

3 学 習 の 留 意 点

学習を行なう際に、次のようなことに留意すると、効果的に学習を進めることができます。

(1) 食品加工の原理や方法・貯蔵方法に関心を持ち、実験・実習に積極的に取り組みましょう。

(2) グループ単位で行なう実習は、一人一人が協力して取り組みましょう。

(3) 実習中は食品製造機器や器具を使用するため、指導者の指示を守りましょう。

(4) 食品衛生上、実習帽や実習服は正しく着用し、実習前には、必ず手洗いを励行しましょう。

4 評 価 の 方 法

この科目は、次の観点で、みなさんの学習状況を総合的に評価します。

(1) 評価は「関心・意欲・態度 「思考・判断 「技能・表現 「知識・理解」の4つの観点から行ないます。」 」 」

、 ( 、 )、 、 。

(2) 評価は学習状況 提出物 ノート 実験・実習レポート 定期考査 実技試験などにより総合的に評価します (3) グループ・個人の製造実習の加工品についても、自己評価・相互評価により、総合的に評価します。

5 授 業 の 計 画

月 単 元 具 体 的 な 内 容 評 価 の 観 点 考 察 等

食 品 製 造 の 意 義 と 動 向 ・ 食 品 製 造 の 目 的 ・ 必 要 【 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 】 学習ノート

性 につ い て学 習 し ま す ・ 日 本 の 食 生 活 に お け る 食 品 産 業 の 役 割 や 技 術 の 進 歩 に つ い て 興 味 や 関 心 を 持 つ こ と が で き た か 。

食 品 加 工 の 原 理 と 方 法 ・ 食 品 加 工 の 基 本 的 な 原 【 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 】 学習ノート 理 や 方 法 に つ い て 学 習 ・ 原 材 料 の 物 理 的 ・ 化 学 的 ・ 生 物 的 な 加 工方 課 題 プ リ ン ト し ま す 。 法 に 興味 や関 心 を 持つ こ と がで きた か 。 定期考査

【 知 識 ・ 理 解 】

・ 加 熱 ・ 塩 蔵 ・ 発 酵 等 が 理 解 で き た か 。

食 品 の 加 工 ・ 果 実 ( イ チ ゴ ) の 加 工 【 知 識 ・ 理 解 】 実験実習レポート に つ い て 学 習 し ま す 。 ・ イ チ ゴ ジ ャ ム の 製 造 工 程 が 理 解 で き た 課題プリント

・ イ チ ゴ ジ ャ ム の 製 造 を か 。

行 い ま す 。 【 思 考 ・ 判 断 】

・ 仕 上 げ 点 の 決 定 方 法 を ・ 仕 上 げ 点 の 決 定 方 法 に つ い て 、 科 学 的

学 習 し ま す 。 な 条 件 や 方 法 を 考 え る こ と が で き た か

食 品 の 加 工 ・ 穀 類 ( 小 麦 粉 ) の 加 工 【 知 識 ・ 理 解 】 実験実習レポート 課 題 プ リ ン トに つ い て 学 習 し ま す 。 ・ 小 麦 粉 の 性 質 と グ ル テ ン 含 量 に つ い て

グ ル テ ン 抽 出 実 験 ・ パ 理 解 で き た か 。 定期考査

ン 製 造 を 行 い ま す 。 実技試験

(3)

月 単 元 具 体 的 な 内 容 評 価 の 観 点 考 察 等

・ パ ン の 製 造 工 程 ・ 製 造 【 技 能 ・ 表 現 】 10

方 法 に 習 熟 す る た め 反 ・ パ ン 生 地 の 分 割 ・ ま る め 及 び ロ ー ル パ ン 復 学 習 を 行 な い ま す 。 の 成形 方 法を 身 に 付け るこ と が でき た か 。

【 思 考 ・ 判 断 】

・ パ ン 生 地 の 発 酵 状 態 を 自 分 で 判 断 で き る か 、 焼 き 上 が り が 判 断 で き た か 。

・ 発 酵 と 温 度 、 湿 度 の 条 件 に つ い て 考 え る こ と が で き た か 。

食 品 の 加 工 ・ パ ン の 製 造 工 程 ・ 製 造 【 知 識 ・ 理 解 】 実験実習レポート 11

方 法 に 習 熟 す る た め 反 ・ パンの製造工程を熟知することができたか定期考査 復 学 習 を 行 な い ま す 。 技 能 ・ 表 現原 料 の 前 処 理 か ら 仕 込 み 加工製品の評価

発 酵 、 分 割 、 ま る め 、 ね か し 、 成 形 、 実技試験 12

ホ イ ロ 焼 き 上 げ ま が 1 人 で で き た か

食 品 の 貯 蔵 ・ 貯 蔵 方 法 に つ い て 理 解 【 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 】 学習ノート し 、 食 品 に 応 じ た 貯 蔵 ・ 加 熱 殺 菌 、 乾 燥 、 冷 蔵 、 冷 凍 、 塩 蔵 、 課 題 プ リ ン ト

方 法 を 用 い る こ と を 学 糖 蔵 、 密 封 、 そ の 他 貯 蔵 方 法 に つ い て 定期考査 習 し ま す 。 興 味 や 関 心 を 持 つ こ と が で き た か 。 加工製品の評価

・ 食 品 の 変 質 す る 要 因 や 【 知 識 ・ 理 解 】 実験実習レポート変 質 に よ る 食 品 の 価 値 ・ 貯 蔵 方 法 を 理 解 し 内 容 が 説 明 で き た か

変化について学習しま す・ 食品 の 変 質要 因 が 理解 でき 説 明 でき た か。

・ 穀 類 ( 小 麦 粉 ) の 加 工 ・ う ど ん 製 造 に お け る 塩 の 役 割 に つ い て に つ い て 学 習 し ま す 。 理 解 で き た か 。

・ うどんの製造を行いま す 【 技 能 ・ 表 現 】

・ う ど ん の 捏 和 ・ ね か し ・ 圧 延 ・ 切 り 出 し が で き た か 。

【 思 考 ・ 判 断 】

・ 食 品 製 造 に お け る 塩 の 役 割 に つ い て 考 え る こ と が で き た か 。

・ 他 の 製 造 分 野 に も 関 心 を 持 ち 自 分 で 調 べ た り 、 新 た な 課 題 を 見 つ け 解 決 し よ う と し て い る か 。

※ 食 品 の 加 工 の う ち 、 穀 類 の 加 工 ( 小 麦 粉 ) に つ い て の 観 点 別 評 価 方 法 の 一 例 を 示 す 。

○単 元:食品の加工〔穀類(小麦粉)の加工 (52/140単位時間分)〕

○小単元:パン製造の評価

(1) 提 出 物:実験・実習の記録簿、レポートなど

(2) 定期考査:穀類(小麦粉)の加工(パン製造)について (3) 実技試験:製造工程、前処理から焼成まで

(4) 試 食:個人の加工品、グループでの加工品について自己評価、相互評価(味・焼き色・形・商品価値等)

(5) 実習態度:食品衛生上、作業服等が正しく着用されているか

評価方法 指導者による平常点の評価

と配点

出 席 実習に関する意 実習中の思考と 実習中の技能と 実験・実習 定期考査、 合 計 の記録簿、 課題プリ

欲・態度 判断力 表現力

評価の観点 レポート ント

a 関心・意欲・態度 20 5 15 20

b 思考・判断 20 10 10 20

c 技能・表現 30 15 15 30

d 知識・理解 30 30 30

合 計 5 15 10 15 25 30 100

a 「関心・意欲・態度 〔20点〕 」 A:20〜12点 B:11〜6点 C:5点以下

① 出席 5点

ア 出席点(5点)2時間欠席につき1点減点

② 指導者による平常点の評価(実習態度) 15点

ア 意欲的に座学や実習に取り組む姿勢が十分にみられ、服装・態度が常に良好である(15点)

イ 意欲的に座学や実習に取り組む姿勢がみられ、服装・態度がおおむね良好である(10点)

ウ 意欲的に座学や実習に取り組む姿勢が不十分で、服装・態度が普通以下である(5点)

エ 意欲的に座学や実習に取り組む姿勢に意欲が感じられず、服装・態度のことで常に注意を受ける(0点)

b 「思考・判断」 〔20点〕 A:20〜12点 B:11〜6点 C:5点以下

① 指導者による平常点の評価(実習中の思考と判断) 10点

ア 授業の観点を正確に理解し、新たな課題を見つけ解決する力が特に備わっている(10点)

イ 授業の観点を正確に理解し、新たな課題を見つけ解決する力が備わっている(5点)

ウ 授業の観点を正確に理解し、新たな課題を見つけ解決する力が劣っている(0点)

(4)

② レポート 10点

ア 実習の観点を正確に理解し、判断する力が特に備わっている(10点) イ 実習の観点を正確に理解し、判断する力が備わっている(5点) ウ 実習の観点を正確に理解し、判断する力が劣っている(0点)

c 「技能・表現」 〔30点〕 A:30〜21点 B:20〜11点 C:10点以下

① 指導者による平常点の評価(実習中の技能と表現力) 15点

ア 実習の観点を正確に理解し、実行できる技術が特に備わっている(15点)

イ 実習の観点を正確に理解し、実行できる技術が備わっている(10点) ウ 実習の観点を正確に理解し、実行できる技術が不十分である(5点) エ 実習の観点を正確に理解し、実行できる技術が身に付いていない(0点)

② 実験・実習記録簿の内容 15点

ア 実習内容の記録が正確に記載され、実習の自己評価を適切に行なっている (15点)

イ 実習内容の記録がおおむね記載され、実習の自己評価を行なっている(10点) ウ 実習内容の記録が不足で、実習の自己評価をしていない(5点)

ウ 実験・実習記録簿の未提出(0点)

d 「知識・理解」 〔30点〕 A:30〜21点 B:20〜11点 C:10点以下

① 定期考査 20点(換算:素点×0.2)

② 課題プリント 10点

ア それぞれの学習に関わる知識を十分身に付けている(10点) イ それぞれの学習に関わる知識をおおむね身に付けている(6点) ウ それぞれの学習に関わる知識を身に付けていない(2点以下)

※学年末の評価は各学期の各観点の平均点をもって評価を行う。

(2) 「 課 題 研 究 」 の 年 間 指 導 計 画 と 評 価 の 具 体 例

「 課 題 研 究 」 は 農 業 の 各 分 野 及 び そ の 学 習 に 必 要 な 問 題 解 決 の 能 力 や 自 発 的 、 創 造 的 な 学 習 態 度 及 び 自 己 教 育 力 な ど の 育 成 を ね ら い と し て い る こ と か ら 、 プ ロ ジ ェ ク ト 学 習 を 導 入 し て 授 業 展 開 を し て い る と こ ろ が 多 い 。 今 回 は 、 課 題 研 究 の 具 体 例 と し て 「 ト マ ト の 栽 培 」 を 題 材 と し た 事 例 を 紹 介 す る 。

3 年 生 2 単 位 ( 時 間 外 1 単 位 )

学 年 履 修 単 位

「新たなトマト生産と経営手法の研究 〜環境に配慮した栽培への挑戦〜 」

課 題

消費者が求めている安心安全な農産物を生産するとともに、環境に配慮した生産体系の確立のため自然循環

選定理由

機能を生かした環境に負担をかけない栽培法を研究する。

(1) 安全な野菜の生産として、無農薬によるトマト生産を目指す

目 標

(2) 環境に負担をかけない施肥対応の実施 (3) 安定生産を目指した高品質トマトの栽培 (1) 品種:ハウス桃太郎

実 践 項目

(2) 施肥:有機質肥料 (3) 面積:2a (4) 調査

① 生育調査:育苗期、生育期、開花・結実期、果実肥大期、成熟期

② 収量調査:1株当重量、1花房当重量、面積当重量、糖度、酸度等

③ 障害調査:灰色カビ病、ウイルス病、つる割れ病、つる枯れ病、菌核病、うどんこ病、ハダニ等

④ 環境調査:気温(最高・最低温度 、湿度、日照時間、地温、pF値等)

指導項目 内容および指導内容 予 定 評 価 計 画 指導項目の留意事項 時 数 a b c d

プロジェクト ・年間学習(研究)計画作成 6 ○ ・専門科目の学習と関連付け て計 画 学習の進め方 ・年間栽培計画 (2) ○ を作成し、自らの課題解決に活 用で

・トマトの特性と栽培技術 ○ きる専門的な知識と技術として習得

・トマト生産の経営についての調査 ○ させるととともに、知識と技術の深

・循環型農業生産の学習と課題の把握 ○ 化、総合化を図らせる。

・プロジェクト計画書の作成 ○

育苗 ・品種による成熟日数と耐病性 12 ○ ・品種と育苗に必要な知識と技術を習

・播種床の準備、発芽のしくみ (4) ○ 得させ、発芽の特性や土壌と肥培管

・床土の性質、肥料の成分と特性 ○ 理の方法を理解させる。

(5)

指導項目 内容および指導内容 予 定 評 価 計 画 指導項目の留意事項 時 数 a b c d

調査(視察) ・野菜・食品としてのトマトの特徴 10 ○ ・食品としての成分と出荷時期について

・地域課題の把握と課題解決の方法 (3) ○ 調査を行うとともに、うま味と品質に

・微生物資材の投入と実際の使用調査 ○ ついての関係を習得させ、品質と生産 性の向上を図る関係を理解させる。

圃場準備 ・肥料の種類と施肥の方法 10 ○ ・野菜などの農業生物の生理・生態の

・耕うんと土壌構造 (3) ○ 知識と技術を習得し、栽培環境及び

・微生物のはたらき ○ それらの管理技術が相互に関係して

・養分と作物栄養 ○ いることを理解させる。

・使用する農業資材の性質と準備 ○

・定植と誘引 ○

就業体験 ・体験実務の調査、疑問点をまとめる 10 ○ ・生徒が設定する課題が、産業現場の

・体験実務に必要な知識と技術の事前学習 (6) ○ 状況に即した課題になるよう調整を

・指導・ 図るとともに、望ましい勤労観・職

・先進農家・研究機関等へ就業体験 ○ 業観を身に付けさせる。

・実務の記録や実習内容をまとめる ○

栽培管理 ・環境制御(温度、光、土壌条件) 25 ○ ○ ・環境要因に関する基礎的な知識や技

・調査(生育調査、障害調査、収穫調整、 (4) ○ ○ 術を身に付け、環境と生育とが相互

市場調査) に関係していることを理解させる。

デ ー タ 分 析 ・作業体系のまとめ 20 ○ ・観察や調査結果をまとめ、その結果

・障害の発生と予防、収量への影響のまとめ (6) ○ から科学的に分析する力を身に付け

・環境条件と収量の関係のまとめ ○ させ、経営の管理と設計の大切さを 理解させる。

成 果 のまとめ ・生産と流通のまとめ 12 ○ ・プロジェクト学習の結果の分析、ま

・品質と環境条件のまとめ (7) ○ ○ とめ方、報告書の作成方法、発表の

・成果発表のための資料作成 ○ ○ ○ 仕方、自己評価の方法などを習得さ

・成果発表 ○ せる。

・ 今 後 の 課 題 の ま と め ○ ○ ○ ○

※ 評価計画のa:関心・意欲・態度、b:思考・判断、c:技能・表現、d:知識・理解である。

※ ( )内は時間外1単位の時間数

※ 播種については前年度1月の実施計画である。また、鉢上げ・育苗についても前年度中に実習を予定している。

上記、学習指導計画表中の種子等に関する学習は復習・確認のため取り上げている。

ア 観点別評価の総括の進め方

「課題研究」の各学期における評価基準の例

評価方法 指導者による平常点の評価

出 席 合 計

と 配 点 実習に関する 資料作成・発表 実習中の技能と 実習記録簿 課題プリ の内容 ント 意欲・態度 などにみられる 表現力

思考力と判断力 評価の観点

a 関心・意欲・態度 20 10 10 20

b 思考・判断 30 30 30

c 技能・表現 30 10 20 30

d 知識・理解 20 20 20

合 計 10 10 30 10 20 20 100

a 「関心・意欲・態度 〔20点〕 」 A:20〜12点 B:11〜6点 C:5点以下

① 出席 10点

ア 時間内7点、時間外3点の配分とする

イ 時間内実習については、2時間につき1点の減点とし7点の範囲で減点する

ウ 時間外実習については、補充を必ずさせ、補充しなかった場合は2時間につき1点の減点とする

② 指導者による平常点の評価(実習態度) 10点

ア 意欲的に課題研究や農場当番に取り組む姿勢が十分にみられ、服装・態度が常に良好である(10点) イ 意欲的に課題研究や農場当番に取り組む姿勢がみられ、服装・態度がおおむね良好である(7点)

ウ 意欲的に課題研究や農場当番に取り組む姿勢が不十分で、服装・態度が普通以下である(4点)

エ 意欲的に課題研究や農場当番に取り組む姿勢に意欲が感じられず、服装・態度のことで常に注意を受ける(0点)

b 「思考・判断」 〔30点〕 A:30〜21点 B:20〜11点 C:10点以下

① 指導者による平常点の評価(実習中の思考と判断) 10点

(6)

ア 実習の観点を正確に理解し、新たな課題を見つけ解決する力が特に備わっている(10点) イ 実習の観点を正確に理解し、新たな課題を見つけ解決する力が備わっている(5点) ウ 実習の観点を正確に理解し、新たな課題を見つけ解決する力が劣っている(0点)

② 指導者による平常点の評価(意見発表やプロジェクト活動などに見られる思考力) 20点

・前期は「意見発表の原稿を提出」

・後期は「プロジェクト活動のまとめの原稿を提出」

ア 農業クラブ活動・研究活動を正しく理解し、実践が十分できる(20点) イ 農業クラブ活動・研究活動を正しく理解し、実践ができる(12点) ウ 農業クラブ活動・研究活動を正しく理解し、実践が不十分である(4点) エ 農業クラブ活動・研究活動を正しく理解し、実践に意欲を示さない(0点)

c 「技能・表現」 〔30点〕 A:30〜21点 B:20〜11点 C:10点以下

① 指導者による平常点の評価(実習中の技能と表現) 10点

ア 実習の観点を正確に理解し、実行できる力が特に備わっている(10点) イ 実習の観点を正確に理解し、実行できる力が備わっている(5点) ウ 実習の観点を正確に理解し、実行できる力が劣っている(0点)

② 実習記録簿の内容 20点

ア 実習内容の記録が正確に記載され、実習の自己評価を適切に表現している(20点) イ 実習内容の記録がおおむね記載され、実習の自己評価を表現している(12点) ウ 実習内容の記録が不足で、実習の自己評価をしていない(4点)

エ 実習記録簿の未提出(0点)

d 「知識・理解」 〔20点〕 A:20〜16点 B:15〜7点 C:6点以下

① 課題プリント 20点

ア それぞれの学習に関わる知識を十分身に付けている(20点) イ それぞれの学習に関わる知識をおおむね身に付けている(15点) ウ それぞれの学習に関わる知識を身に付けていない(6点以下)

※農業クラブ活動の加算(上限10点)

農業クラブの各種大会、各種競技会の地域大会以上の大会に 地域大会 最優秀賞 5点 優秀賞 3点 おいて成績が顕著と認める場合には、実習評価に右の基準に 全道大会 最優秀賞 10点 優秀賞 5点 より成績に加算する。

イ 観 点 別 評 価 の 記 入 に つ い て

評 価 関 心 ・意 欲 ・態 度 思 考 ・ 判 技 技 能 ・ 表 現 知 識 ・ 理 解 備 考

2 0 点 3 0 点 3 0 点 2 0 点

A評価は20〜12 点 A評価は30〜21点 A評価は30〜21点 A評価は20〜16点 B評価は11〜 6点 B評価は20〜11点 B評価は20〜11点 B評価は15〜 7点 C評価は 5〜 0点 C評価は10〜 0点 C評価は10〜 0点 C評価は 6〜 0点 氏 名

1 ○ ○ A B A B

当 番 出 席 せ ず

2 △ △ C C C C

全 道 意 発 優 秀 賞

3 □ □ A A A A

4 ※ ※ B C B C

ウ 学 年 末 の 評 価 に つ い て

学 年 末 の 評 価 は 各 学 期 の 観 点 別 評 価 の 合 計 点 を 平 均 し て 行 う 。 得 点 に つ い て は 整 数 点 化 し 、 次 の よ う な 形 式 ( 例 ) で 計 算 を 行 う 。

エ 100点 法 及 び 5 段 階 法 で の 表 記 例

評 価 関心・意欲・態 度 思 考 ・ 判 断 技 能 ・ 表 現 知 識 ・ 理 解 100点 法 5 段 階

100〜80:5

2 0 点 3 0 点 3 0 点 2 0 点

79〜65:4

A評価は20〜12 点 A評価は30〜21点 A評価は30〜21点 A評価は20〜16点

64〜45:3

B評価は11〜 6点 B評価は20〜11点 B評価は20〜11点 B評価は15〜 7点

44〜30:2

C評価は 5〜 0点 C評価は10〜 0点 C評価は10〜 0点 C評価は 6〜 0点

29〜 :1

氏 名

1 ○ ○ 18 14 24 10 66 4

2 △ △ 4 10 10 6 30 2

3 □ □ 18 28 28 18 92 5

4 ※ ※ 10 10 20 5 45 3

※ こ の ほ か に も 、 い ろ い ろ な 評 価 方 法 等 が 考 え ら れ る こ と か ら 、 各 学 校 に お い て 工 夫 す

る こ と が 大 切 で あ る 。

(7)

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教員のあなた方への接し方は適切だったと思いますか。 Q10.意欲的に授業に参加しましたか。 Q11.グループワークでは、意見交換やまとめ等、協同できていまし たか。 Q12.あなたはこの授業をどれぐらい欠席しましたか。 Q13.この科目の授業時間以外での1週間あたりの学修時間(予習・ 復習)は平均何時間ですか。

アウ B:平仮名の筆使いについて理解して いる。 平仮名の筆使いに気をつけて書いてい る。 B:平仮名の筆使いについて考えてい る。 B:平仮名の筆使いに関心をもってい る。 他の文字や硬筆でも,平仮名の書き方 に気をつけて正しく書こうとする意識 をもっている。 A:平仮名の筆使いについてよく理解 し,筆使いについて把握している。

中学校社会 学習指導要領 -改訂の概要 ○ 年間の授業時数 社会科全体の時数に変更はない(学校教育法施行規則)。 地理的分野 115単位時間(5単位時間減) 歴史的分野 135単位時間(5単位時間増) 公民的分野 100単位時間(増減なし) 新学習指導要領では,上記の通り,地理・歴史で5単 位時間の変更が生じている。 ○

【小学社会3・4下】 ページ 行 平成 23 年度用 平成 24 年度用 p.26 ふりがな折込 きょうじょこうさくしゃ きゅうじょこうさくしゃ p.27 写真ネーム囲み 山さん岳がく警けい備び隊たい員いん 山さん岳がくきゅう救助じょ隊たい員いん p.34 8 〜 13 地震のことを、くわしく知りたくなったまなみさんたちは,

教育出版 2020年1月 知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に取り組む態度 B:読みやすく書く方法について話し 合っている。 B:さまざまな場面における書き方の 工夫について考えている。 B:さまざまな場面における書き方の 工夫について知り,興味・関心を高め ている。 A:文字の大きさや適切な筆記用具の 工夫など,具体的な要点をあげながら

【第一学年】 年間学習指導計画(案) 教育出版『中学書写』703 学期 期 月 時間 学習単元 学習教材 学習目標 ページ 適時 ・よい姿勢や用具の持ち方で,配列よく詩を書くことができる。 ①・1 適時 ・中学校三年間における書写の学習内容や目標を理解することができる。 2・3 適時 ・目的に合わせて,文字を書くことへの興味や関心を深めることができる。

指導計画・評価資料 5年 国立教育政策研究所による参考資料(令和2年3月公表)のフォーマットに合わせた更新版です。 〔知…知識・技能,思…思考・判断・表現,態…主体的に学習に取り組む態度〕 花のつくり 4月第2週,配当2時間 【学習指導要領との関連】B1植物の発芽,成長,結実 アエ,イ 思①/植物の花のつくりや結実について,予想や仮説をもと

自己点検 改善すべき事項 評価 35 図書館部門委員会 図書館長 総務課 情報管理 係 13 図書館利用者は、増加しつつある 活動は良好である. A 良好である. 以下の項目を計画・実施した。 (1)利用者講習会の実施(第1学年対象) (2)文献検索講習会の実施 (3)読書感想文等コンクールの実施 (4)ブックハンティングの実施