1 近時のドイツの権利保護保険における費用軽減義務を巡る展開
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2011年10月23日(日) 平成23年度日本保険学会大会 「自由論題」第IIIセッション 生命保険金請求権の質権設定について 岩手大学 深澤 泰弘 1.はじめに 生命保険金請求権は、一定額の給付を受けることができる財産的価値を有する債権であ るので、かかる財産的価値を利用して保険金請求権に質権を設定することができる1。保険
【平成29年度大会】 自由論題(法律系) 報告要旨:桜沢 隆哉 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― - 1 - 第三者のためにする生命保険契約における権利の調整 京都女子大学法学部 桜沢隆哉 Ⅰ.はじめに 本報告は、第三者のためにする生命保険契約において、保険金受取人とそれをめぐる利
【平成23年度大会】 第 III セッション 報告要旨:深澤 泰弘 学説においても、抽象的保険金請求権は保険金受取人の権利であるという理由や、保 険契約者の質権設定を認めることで、保険会社の二重払いといった弊害が生じることを 理由に、保険金受取人にのみ質権設定権限を認めるとする見解否定説と、抽象的保険
1 日本保険学会関東部部会 2015/06/19 責任保険者の防御義務に関する検討 -アメリカ法の再検討を中心に- 岩手大学 深澤 泰弘 1 はじめに ・アメリカの責任保険においては、一般的に、第三者からの損害賠償責任の追及につき、 保険者が被保険者に代わって防御する義務(いわゆる「防御義務(duty to defend)」)を
12 したがって、改正前商法の「重要ナル事実(ヲ告ケス)」における事実と、保 険法の「事実の告知」における事実とは、それぞれ有する意味が異なるもので ある。 このように、改正前商法と保険法では、告知義務における、いわゆる重要性 に係る条文の構造が異なり、また、保険法は「重要な事実 .. のうち(保険者が求 めたもの)」ではなく、「重要な事項 ..
取引当事者 と契約関係 保険者と被保険者 (保険契約関係) 弁護士と被保険者 (委任関係) 弁護士と保険者 モラル・ ハザード の原因 ・保険の構造上、不可避的に発 生する問題。 ・契約締結後の被保険者のリス ク水準に関する情報および保険 商品内容(約款)・価格(保険料)、 保険者の経営に関する情報等 の偏在により発生する問題。
- 7 - ることは明らかである28。 ・入院日額給付金の増加は、契約危険をいっそう高めることとなり、第二の保険契約の締結 または後に意図的に増額された入院日額給付金を利用することという結果をもたらし得る。 それゆえ、契約危険は、入院日額給付金においては、それが定額保険としての性質を有する