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3 月 5 日 豊前市八屋 厳島神社 百手祭

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3月5日 豊前市八屋 厳島神社 百手祭

厳島神社は九電築上発電所の裏、海岸のごく近くにある。祭神は宗像之神。無格社ではあるが古い社で、百手祭 は実はその神社の入口の石の鳥居の左側にある股手薮(ももてのやぶ)で歩射が行われ、済んでから更めて、神社 の拝殿で、その報告祭が行われる。この報告祭は厳島神社の神殿や拝殿ができてからのことで、股手藪という。藪 がそれよりも前からあったことは事実らしい。股手藪というのは、この附近に居た鬼を退治してその股と手とを埋 めた地で、鬼の頭は椎田の海に沈めたという伝説がある。

百手祭を勤めるのは豊前の大富神社神幸祭に奉仕する明神歌組の宮座で、現在3月5日午前10時半明神青年会館 に於ける、「御礼座(おりのざ)」から始まるが、この御礼座に列席する籍を持っているものは33軒ある。

八屋の草分けは8軒の家筋であって、漁業であったというが、その8軒が中心となって部落を形成し、祭祀権を 持っているものは現在この33軒である。現在33軒の宮座の中心をなすものは全部漁業者ではないらしい。また、

百手祭の歩射の済んだあと同じ青年会館で「本座」を開く。この本座に列席する資格のあるものは御礼の座の資格 者33軒を含めて約120~130軒ある。青年会館のある部落は八屋の北汐入という地名であるが、この120~130軒は 北汐入にのみその家であるのではなく、更に広い地域に亘っていて、遠隔の地に住む人も今日の宮座は必ず参加す る。

本日午後の本座のあと籤があって紙籤取りがあり、本座の籍を持っているものが全員籤を曳き、1番から7番まで の籤を曳いたものが、当渡しをうけて、それから1年当前をつとめる。1度当前に当ると3年間は籤曳かずになる。

百手祭の行事の始まりは2月20日の打合せから始まる。2月21日から25日までの間に当前7は手分けをして、

本座の各戸から「クマの米切り」をする。「クマの米切り」とは木の椀に1杯づゝの米と切り銭(祭の費用の金銭)

を集めることである。当前はそれ以後、当日までは別火潔斎に入り一切、女人の手を借りず、3月4日夕刻までに献 立通りの料理をつくり、その夜宮総代の検査を受ける。

献立(御禮)。

吸物。餅、いか、昆布、里芋、ねぶか又は大根。

酒。引付。1人につき2合徳利1本宛。

刺身 おばいけ、とさかのり

神酒 3盃、いわし2尾台付。(当前の酌)

組付 たこの頭、かまぼこ、ようかん、豆腐、蜜柑。

吸物。蛸の手、大根 取肴 人参、里芋、ぶり 引物。菓子(花形の押物)

5日早朝、御礼座に列する人々は古越の洗場で入洛して身体を清める。宮の用意が整うと当前は裃袴で七回半(ナ ナケーリハン)の使に立ち、その使をうけて座員33名は明神の青年会館に集る。会館には前以って、当前の手で正 面に神座を設け、幣、神饌、弓、矢、的、を飾り、宮総代、神職を正面に33人が席につき、当前7人は末座に控え る。

当前の 1 番から挨拶があって、その席は神社に関する打合せ会のようになり、会計報告などあって、終ると、神 酒3盃が当前によって、座員に参される。面白いことは鰯2尾の台付肴は1人の当前が、かしこまって一同に見せ て廻るだけである。

御礼座が終ると、一同は行列をつくって、部落の中の道を巡って神社まで行く。その行列の順序。(役のものは柴 と唱える榊の葉を口に咥える)

宮総代。御幣のひもこぎを持つ。

神官。

1番当前 御供飯 白蒸、小さな桶様の椀に盛る。

2番当前 神酒。錫の瓶

3番当前 ゆり箱 楕円形の桶、白米を盛り斜に先を尖らせた竹の角状のもの(鉾という)2本を立てる。角の ようにも見える

4番当前 弓、男竹(青竹)。麻緒で絃を張る。

5番当前 矢、篠竹(古竹。1m位、3本。画用紙を羽形に切って黒で羽状を描いたものを挿す。

6番当前 的。割竹を輪にして径60cm位。それに白紙を貼ったもの2ヶを造る。射るときこれを表裏に重ね る。表の方は中央に■〈鬼の角のない字〉と画き周囲に右廻りの2重輪を描き、裏の方は鬼と書き周 囲に左周りの2重輪を描く。

7番当前 ござ

御礼座員はその後を三々五々行く。

股手藪の石祠の前には注連縄を貼り、ひもろぎを立て、ゆり箱を供えて、的を藪の木の枝の間に2 ヶ、裏表に合 せて置き、神官の祝詞、「十度払い」の儀があって、次いで神官が弓をとって的の上1尺、的の下1尺、的の中心を 射る。この行事を「悪魔除けの蟇目の法」という。

終るとひもろぎの幣とゆり箱及びござは当前が持ち、弓、矢、的はそのまゝ捨てゝ、一同神社へ向うが、弓、矢、

的は御礼座の座員が拾って持ち帰る。

拝殿での祭典は当前が登段して神官が執行う。勿論、礼座の座員はこれに列席してもよい。

(2)

御礼の座、股手藪の歩射、拝殿での報告祭には33人の座員及び当前の他のものは参列は許されない立前となって いる。

神社での神事が終ると一同会館へ引上げるが、引続いて本座となる。本座に席を持つ人々は報告祭のあと銘々勝 手に神社へ参拝して本座に着く。

本座の献立は御礼の座の献立と同じである。

百手祭の記録は明和4年から毎年書きつがれているようである。

本座の献立

御神酒 3盃 鰯2尾 台附 酒、引附

盛相1つ 但胡麻塩添え 刺身 酢の物

組附。蛸の頭、ようかん、かまぼこ、豆腐、みかん 中盛 田作

御*入

当渡 盃7つ さかな 千秋万歳楽。

百手座はまた 5 月の大富神社神幸祭に奉仕する明神歌組の宮座であって、御礼の座は大富神社の宮司を神官とし て迎えて開き、その席で神幸祭の船歌神事や歌組の内部の問題をも協議するらしい。但本年はそのことはなかった。

唯、鹿島神社の海岸の防潮堤築造の問題などが協議に上っていた。

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