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§3 確率論の基礎,確率空間の例 演習問題 1 解答

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熊本大学 数理科学総合教育センター

§3 確率論の基礎,確率空間の例 演習問題 1 解答

問題の難易度の目安【基礎】899 【標準】889 【発展】888

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(899)(算術的確率1)

サイコロを無作為に2回振るとき,事象A:1回目の出た目が5である確率を,標本 空間を設定して求めよ.

解 (x1, x2)で1回目の出た目x1,2回目の出た目x2の対として表すと,標本空間Ωは Ω = {(x1, x2) : x1, x2 = 1, . . . ,6}

と表され,要素数は#Ω = 36.一方,事象Aは

A={(5, x2) : x2 = 1, . . . ,6}

であるから,要素数は#A= 6.したがって求める確率P(A)は P(A) = #A

#Ω = 6 36 = 1

6.

2

(899)(算術的確率2)

サイコロを無作為に4回振るとき,5の目が2回出る確率を,標本空間を設定して求 めよ.

解 (x1, x2, x3, x4)で第i-成分にi回目の出た目がxiであるペアとして表す.標本空間Ωは Ω = {(x1, x2, x3, x4) : x1, x2, x3, x4 = 1, . . . ,6}

と表され,要素数は#Ω = 64.一方,事象Aを5の目が2回出る事象とすると,4回中どこで5 の目が出るかで,4C2通りあり,回を固定すると残りの2個のサイコロの目の出方が62通りあ るから,#A=4C2×62.したがって求める確率P(A)は

P(A) = #A

#Ω = 4C2×62 64 = 1

6.

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(899)(幾何的確率)

区間[0,1]から無作為に2点x, yをとる.このとき,xとyの距離が1/2以上となる確 率を,標本空間を設定して求めよ.

解 標本空間Ωは[0,1]の直積集合と考えて

Ω = {(x, y) : 05x, y 51}

であり,その面積は|Ω|= 1.

一方,x, y ∈Ωの距離が1/2以上となる事象をAとすると,

A={(x, y) : 05x, y 51, |x−y|=1/2}

であり,図示すると右図のようになる.したがって,Aの面 積は|A|= 1/4.ゆえに,求める確率は

P(A) = |A|

|Ω| = 1 4.

x y

O

1 1

A

4

(889)(誕生日の問題)

n人のクラスに同じ誕生日の人が少なくとも1組存在する確率が50%以上となるた めには,nはいくら以上であればよいか.計算のためにエクセルや計算機を用いてよ い.ただし,簡単のため双子や閏年は考えないものとし,どの人も誕生日がどの日に なるかは等確率であるとする.

解 n人のうち同じ誕生日の人が少なくとも1組存在するという事象をAとすると,求める確 率はP(A) = 1−P(Ac)である.n = 366あればP(A) = 1であるから,この場合は除外して,

以下ではn 5 365として考える.P(Ac)はn人の誕生日が全て異なる事象の確率である.1人 目の誕生日を固定して,2人目が1人目と誕生日が異なる確率は364

365.次に3人目が1人目,2 人目と誕生日が異なる確率は 363

365であるから,以降繰り返して,

P(Ac) = 364 365

363

365· · ·365−(n−1)

365 = 365!

(365−n)! 365n となる.したがって,求める確率P(A)が50%以上すなわち,

P(A) = 1− 365!

(365−n)! 365n = 1 2

となるnを求めると,n =23.したがって23人以上であれば,同じ誕生日の人が少なくとも 1組存在する.

手計算でやるのは非現実的なので,エクセルなどの計算機を用いて処理.

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(899)(加法定理)

どの目も等確率で出るサイコロを6回振る.「6回のうちに少なくとも1回1の目が出 る確率を求めよ」という問題に対して,ある人が「各回に1の目が出る確率は1

6 であ

るから,求める確率は1

6 + 16+ 16 +16 +16 +16 = 1.したがって,サイコロ6回振ると 少なくとも1回は1の目が出る」と答えた.その人の誤りを指摘し,正しい確率を求 めよ.a

a参考出典:京都大学(’80)入試問題

解 6つのサイコロを順に振ると考えて,Aiでi-個目のサイコロ (15 i 5 6)に1の目が出る 事象を表す.このときP(Ai) = 16 である.この人は,求めたい確率P(A1 ∪ · · · ∪A6)をAi

互いに排反でないのにも関わらず ,

P(A1∪ · · · ∪A6) =

6

X

i=1

P(Ai) = 1

6+· · ·+1 6 = 1

としてしまっているところが誤りである.正しくは,次のようになる:

加法定理を使って計算しようとすると,大変なので余事象を求めて計算しよう.6回のうち に少なくとも1回1の目が出るという事象をXとする.その余事象Xcは「6回のうち1度も1 の目が出ない」という事象なので,その確率はP(Xc) = 566

.ゆえに,求める確率は

P(X) = 1−P(Xc) = 1− 5

6 6

= 31031 46656.

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