基礎解析学1 (S3) 2011-04-12 ( 2011-06-11 改訂) 正誤表 . i
正誤表 : 南和彦『微分積分講義』 ( 裳華房 , 第 1 版第 1 刷 )
※ この正誤表は完全なものではない;他の誤りに気づいたら知らせてほしい.
※ 大学以上の専門書にはミスが少なくない;訂正できる編集者が少ないから.
※ ミスを訂正しながら読むのは読者の仕事;訂正力に応じて数学力もアップ.
全体
例題: (誤)各節の最終小節に続く (正)練習問題とともに各節末に独立させるべき
※ 番号では, ‘9’が‘章’, ‘9.9’が‘節’, ‘9.9.9’が‘小節’; ‘章’>‘節’>‘小節’.
第 1 章
p.4,例1.1: (誤)a (正)A
p.4,下から4行目: (誤)b1a2 (正)b1a2i
p.9,例題1.2解答: (誤)k 2のとき (正)k >2のとき p.14, 2行目: (誤)x2I (正)a2I
p.20,例題1.6解答: (誤) A <0< A (正)f( A)<0< f(A)
pp.21–22,本文: (誤)整関数(entire — ) (正)多項式関数(polynomial — )
※「整関数」はC全体で正則な複素関数;「整式関数」ならよいが,大学以上ではまれ p.21,無理関数: (誤) (kに制限なし) (正) (kは2以上の整数)
※「べき根」という表現から通常はk 2と解釈されるので訂正不要かもしれない p.28, 3行目: (誤)巻末 (正)前見返し
※p.40の「後見返し」と対,表表紙の裏の見開きのこと p.30,例題1.9解答(2): (誤)下の(a)–(e) (正)下の(A)–(E)
(a) 1/2>0 (b)✓1< ⇡/2 (c) 1/3>0 (d)✓2< ⇡/2 (e)✓1+✓2< ⇡ (A) 0<1/2<1 (B)✓1< ⇡/4 (C) 0<1/3<1 (D)✓2< ⇡/4 (E)✓1+✓2< ⇡/2
※|✓1+✓2|< ⇡/2ならtan(✓1+✓2)が定義できる;|✓1+✓2|< ⇡では定義もできない
付録 : 第 1 章に関係するもののみ
p.263, (R17-K): (誤)列 (正)広義縮小列
※a1a2a3 · · · b3b2b1ということ
p.265, 3行目: (誤)"- 論法 (正) (強いて言えば)"-n0論法
※ 通常はn0をN として, ‘"-N論法’という; ‘"- 論法’は関数や写像に関するもの
あとがき
p.291, [杉浦]: (誤)光彦 (正)光夫 p.291, [斉藤]: (誤)斉藤 (正)齋藤
基礎解析学1 (S3) 2011-05-13 正誤表 . ii
全体 : 第 2 章も
例題: (誤)各節の最終小節に続く (正)練習問題とともに各節末に独立させるべき
※ 番号では, ‘9’が‘章’, ‘9.9’が‘節’, ‘9.9.9’が‘小節’; ‘章’>‘節’>‘小節’.
第 2 章
p.39, 1行目: (誤),, (正)<,<, >
p.47, 3行目: (誤)> (正)<
p.47, 5行目: (誤)< (正)>
p.47,図2.4のy軸の値: (誤) f(x1) +µ(x2) (正) f(x1) +µf(x2) p.48,定理2.11: (誤)f00が連続で (正) (不要なので削除)
p.48,定理2.11 [証明]: (誤)a, b (正)ax1< x < x2bをみたすx1, x2
※p.47,定義2.6の「下に凸」の定義に注意(証明の流れはOK)
p.58, 1–2行目: (誤) Legendre (ルジャンドル) (正) Lagrange (ラグランジュ) p.59,図2.10: (誤)y= 1 +x+12x2のx <0の部分 (正)y=exより上 p.66,例2.20の下の段落の1行目: (誤) 2次, 3次 (正) 1次, 2次 p.67, 4, 5行目: (誤) = 0 +· · ·,> (正) (n11)!+· · ·,
※ 極限の計算にlimを付けた等式変形は間違いのもと; limを使わず不等式と矢印を使え
※ これ以降のlimを付けた等式変形は間違いではないが, limを使わない議論に慣れよ p.72,ロピタルのスペル: (誤) L’Hospital (正) L’Hˆospital
p.78, 2行目と5行目: (誤) (x!0) (正) (x!a)
練習問題の解答 : 第 2 章に関係するもののみ
p.280, 2.6: (誤)単調 (正)単調増加
基礎解析学1 (S3) 2011-06-10 ( 2011-07-07 改訂) 正誤表 . iv
全体 : 第 4 章も
例題: (誤)各節の最終小節に続く (正)練習問題とともに各節末に独立させるべき
※ 番号では, ‘9’が‘章’, ‘9.9’が‘節’, ‘9.9.9’が‘小節’; ‘章’>‘節’>‘小節’.
第 4 章
p.131, 8行目: (誤)二つの開集合に (正)二つの空でない開集合に p.150,練習問題4.7, 4.8: (誤)小問(1), (2)の順 (正)逆にすべき
※ 例題4.4と同様に,微分可能性を示した上でないと接平面の存在がいえない p.158, 5行目: (誤) @f@' (正) @f@✓
p.161, 6行目: (誤)t= 0およびt=✓ (正) 0および✓t p.164,下から4行目: (誤)yn k (正)ym k
p.165,例題4.8: (誤) Virial (正)人名ではないので英語ではvirialとすべき p.166,練習問題4.20: (誤)小問(1), (2)の順 (正)逆にすべき
p.171, 4–5行目: (誤) (a, b)の近傍で (正)x=aの近傍で
p.172, 6–7行目: (誤)連続 …… 存在 (正)単調増加で連続 …… 唯一つ存在
練習問題の解答 : 第 4 章に関係するもののみ
p.284, 4.1 (5): (誤)存在しない (正)1とすべき p.285, 4.11 (2): (誤) 1r@@r2g2 (正) 1rddr2g2 (とした方がよい)
基礎解析学2 (S3) 2011-10-04 ( 2011-11-16 三訂) 正誤表 . iii
正誤表 : 南和彦『微分積分講義』 ( 裳華房 , 第 1 版第 1 刷 )
※ この正誤表は完全なものではない;他の誤りに気づいたら知らせてほしい.
※ 大学以上の専門書にはミスが少なくない;訂正できる編集者が少ないから.
※ ミスを訂正しながら読むのは読者の仕事;訂正力に応じて数学力もアップ.
全体 : 第 3 章も
例題: (誤)各節の最終小節に続く (正)練習問題とともに各節末に独立させるべき
※ 番号では, ‘9’が‘章’, ‘9.9’が‘節’, ‘9.9.9’が‘小節’; ‘章’>‘節’>‘小節’.
第 3 章
p.82,定理3.1: (誤) (条件なし) (正)f の定義域は区間と仮定(‘)’の成立に必要) p.83, 1行目: (誤)原始関数の全体 (正) (通常は)個々の原始関数
※「不定積分という言葉の定義は一定していない」が, 前者は初学者向けではない p.84, 5行目: (誤) Riemann和(Riemann’s sum) (正) Darboux和(Darboux sum)
※「Riemann和」は式(3.1)で上下からDarboux和にはさまれた和 p.84,定理3.2: (誤)有界で (正) (定理1.11により不要なので削除) pp.87–88: (誤) Schwartz (3箇所) (正) Schwarz (Schwartzは別人)
pp.94–95,例3.8–3.10: (誤)極限が(は)収束(3箇所) (正)積分が(は)収束
※ 数学では通常, “極限は存在する”, “極限値に収束する”,という p.95,図3.3,y-切片: (誤) 1 (正) p1
2
p.95,定義3.2: (誤)u2I (正)u2(a, b)
p.95,定義3.2: (誤)収束するなら (正)存在するなら
p.95,定義3.2の下, 2行目: (誤)極限が存在するとき (正)有限の極限が存在するとき
※ 有限でない極限が存在(±1に発散)するとき, “収束する”とは言わない p.95,定義3.2の下, 3行目: (誤)極限が存在しないとき (正)収束しないとき
※ 極限が存在して収束しない(±1に発散する)ことがある; ‘収束’の対義語が‘発散’ p.103,例3.16,下から2行目: (誤) +C (正) (不要なので削除)
p.105,例題3.7,参考: (誤) (仮定なし) (正) (a, b)でf(x)>0をみたすなら
※ 例題の‘f(⇡ x) =f(x)’の代わりに‘(a, b)でf(x)>0’と仮定すれば,ということ p.117,例3.24: (誤) +C (Cは定数) (正) (不要なので削除)
p.119,下から8行目: (誤)g(x) (2箇所) (正)g(y)
p.122,下から5–3行目: (誤) +C0 (2箇所),ここでC0は定数である. (正) (削除)
付録 : 第 3 章に関係するもののみ
p.276, 6行目: (誤)f(⇠)に収束 (正)f(x)に収束
練習問題の解答 : 第 3 章に関係するもののみ
p.282, 3.5 (3): (誤) log|tanh2x 1| (正) log (1 tanh2x) (とした方がよい) p.283, 3.15 (7): (誤) log|1 +p
1 +x| (正) log (1 +p
1 +x) (とした方がよい)
基礎解析学2 (S3) 2011-11-22 ( 2012-01-09 改訂) 正誤表 . v
全体 : 第 5 章も
例題: (誤)各節の最終小節に続く (正)練習問題とともに各節末に独立させるべき
※ 番号では, ‘9’が‘章’, ‘9.9’が‘節’, ‘9.9.9’が‘小節’; ‘章’>‘節’>‘小節’.
第 5 章
p.189,定理5.1: (誤)境界は連続 (正)境界は連続関数のグラフ
※‘連続’だけでは,境界の一部が面積を持つ場合(Peano曲線など)もあり,定義5.5に矛盾
※p.131の仮定“区分的に滑らか”のままなら問題ないが,定理5.3との整合性が取れない
p.190,定義5.6とその下の2行: (誤) (すべて) (正) (例えば, 次のように修正する) 定義5.6⇤ 有界な領域Dnは,定義5.5でf ⌘1がDn上で積分可能であるとき,面積確定 であるという. Dに収束する有界で面積確定の領域の列{Dn}が存在し,関数fはD上で 定義され任意のnに対しDn上で有界で積分可能であり, limn
R
Dn|f(x, y)|dxdyが存在す ると仮定する. このとき, 極限値limnR
Dnf(x, y)dxdyが領域の列{Dn}の取り方によら ず存在するので,その極限値をR
Df(x, y)dxdyで表し,fのD上の広義積分と呼ぶ.
※ 定義5.5以降,積分範囲Dが面積確定であると仮定しないと,積分が定義できない
※ 仮定の|f|の積分が収束するとき,結論のfの積分は絶対収束するという
※fの積分が絶対収束しないと,極限が{Dn}の取り方に依存し,広義積分が定義できない p.192,下から3–2行目: (誤) ‘つまり’ (正)下から2行目の‘演算子’の前に移動 p.224,例題5.10解答: (誤) (x, y, z)7!(r, ✓, ') (正) (r, ✓, ')7!(x, y, z)