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PDF 多様体上の微分形式 (3) - Osaka U

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2019年度・幾何学1演義 2019118

§5 多様体上の微分形式 (3)

今回は一般の 𝑘次微分形式を考える.

5.1 R32次微分形式𝛼=𝑥 𝑑𝑦𝑑𝑧+𝑦 𝑑𝑧𝑑𝑥+𝑧 𝑑𝑥𝑑𝑦を考える.𝑆2R3の原点を 中心とする単位球面として,𝛼を包含写像𝜄: 𝑆2 →R3によって引き戻して得られる 𝑆2 の2次微分形式𝜎 =𝜄𝛼を,𝑆2の(標準的な)面積形式という.

𝑈 ={ (𝑥, 𝑦, 𝑧) ∈R3 |𝑥 >0}とおき,ここに 𝑟 =

q𝑥2+𝑦2+𝑧2, 𝜃 =arctan𝑦

𝑥, 𝜑 =arccos 𝑧 p𝑥2+𝑦2+𝑧2

によって座標系 (𝑟, 𝜃, 𝜑) を導入することができる.ただし 𝜃𝜑 の値はそれぞれ区間 (−𝜋/2, 𝜋/2)(0, 𝜋) にとるものと約束する.さらに,𝜃𝜑𝑈 =𝑈𝑆2に制限すれ ば,(𝜃, 𝜑)𝑆2𝑈における局所座標系を与える.

2次微分形式𝛼 (𝑈;𝑟, 𝜃, 𝜑) における局所座標表示を求めよ.また,面積形式𝜎 (𝑈;𝜃, 𝜑) における局所座標表示を求めよ.

5.2 𝑓: R3→ R𝐶級関数とし,0がその正則値であるとする.そのとき𝑆= 𝑓−1(0) = {𝑥 ∈R3 | 𝑓(𝑥) =0} とおけば,これはR3の部分多様体である.

𝑓 > 0の側を「𝑆の外側」とみなすことにして,各点 𝑝𝑆における外向きの単位法

ベクトルを𝑁𝑝とする.そのとき,𝑆の面積形式とよばれる2次微分形式𝜎 が,

𝜎𝑝(𝑋,𝑌) =(𝑑𝑥)𝑝∧ (𝑑𝑦)𝑝∧ (𝑑𝑧)𝑝(𝑁𝑝, 𝑋,𝑌), 𝑋, 𝑌𝑇𝑝𝑆 によって定義される.

さて,𝑆R3における近傍𝑈において,𝑓 の偏導関数をそれぞれ 𝑓𝑥𝑓𝑦𝑓𝑧 として 𝛼= 𝑓𝑥𝑑𝑦𝑑𝑧+ 𝑓𝑦𝑑𝑧𝑑𝑥+ 𝑓𝑧𝑑𝑥𝑑𝑦

q𝑓𝑥2+ 𝑓𝑦2+ 𝑓𝑧2

と定める.そのとき面積形式𝜎が,包含写像𝜄: 𝑆𝑈による𝛼の引き戻し𝜄𝛼に一致 することを証明せよ.

(2)

近いうちに微分形式を積分することについて考えるが,そのためには,多様体の向きの概念 が必要になる.問5.3のような状況では𝑆には「外側」「内側」があり,それによって自然に

「向き」が定まっているように思われる.だが,抽象的に与えられた多様体𝑀 に関しては,そ の「外側」,「内側」を考えることができない.そこで次のようにする.

まず,𝑛 次元 𝐶 多様体 𝑀 𝑈𝑉 ≠ ∅ をみたす二つの座標近傍 (𝑈;𝑥1, 𝑥2, . . . , 𝑥𝑛) (𝑉;𝑦1, 𝑦2, . . . , 𝑦𝑛)について,これらが同じ向きであるということを,𝑈𝑉 の各点 𝑝におい て座標変換のJacobi行列式が正であることと定める:

det 𝜕𝑦𝑖

𝜕𝑥𝑗(𝑝)

> 0.

座標近傍系S= { (𝑈𝜆;𝑥1𝜆, 𝑥𝜆2, . . . , 𝑥𝜆𝑛) }𝜆Λ向きを定めるとは,Sに属する任意の二つの座標 近傍について,それらが交わるならば同じ向きであることをいう.

多様体𝑀 に向きを定める座標近傍系Sが一つ与えられているとき,𝑀向きづけられてい (oriented)という.さらにそのとき,𝑀 の座標近傍 (𝑈;𝑥1, 𝑥2, . . . , 𝑥𝑛) は,Sに含まれる座 標近傍と同じ向きであるとき,正の座標近傍であるという言い方をする.

多様体 𝑀 に向きを定める座標近傍系が存在するとき,𝑀 向きづけ可能(orientable)であ るという.

5.4 𝜎 コンパクトな多様体 𝑀 について,𝑀 が向きづけ可能であるためには,nowhere vanishingな𝑛次微分形式𝛼(すなわち,任意の点 𝑝𝑀において 𝛼𝑝 ≠0であるよう な𝑛次微分形式𝛼)が存在することが必要十分である.これを証明せよ.

5.5 𝑀˜ =(−1,1) ×R

(𝑥, 𝑦) ∼ ((−1)𝑚𝑥, 𝑦+𝑚) (任意の𝑚 ∈Zについて)

という同値関係を導入する.商位相空間 𝑀 = 𝑀/∼˜ のことをMöbiusの帯という.

Möbiusの帯𝑀 に座標近傍系を導入したい.まず

𝑊1= (−1,1) × (0,1), 𝑊2= (−1,1) × (−1/2,1/2)

とおく.商写像𝜋: ˜𝑀𝑀 の各𝑊𝜆𝜆=1,2)への制限が,像𝑈𝜆=𝜋(𝑊𝜆)への同相 写像であることを証明せよ.そこで逆写像 (𝜋|𝑊𝜆)1: 𝑈𝜆𝑊𝜆𝜑𝜆 とおく.このと きさらにS={ (𝑈1, 𝜑1),(𝑈2, 𝜑2) }𝑀𝐶 座標近傍系であることを確かめよ.

5.6 Möbiusの帯(前問にもとづき𝐶 多様体とみなす)は向きづけ不可能である.その

ことを証明せよ.

5.7 実射影平面𝑃2が向きづけ不可能であることを証明せよ.

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