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PDF 2013 年度・幾何学概論 B 演習 レポート問題の講評

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2013 年度・幾何学概論 B 演習 レポート問題の講評

担当:見村 万佐人

1 回レポート

問題 1. よくできていました.(2)と (3)で両方とも「完全である」と解答した人もいまし たが,これはおかしいですね.

問題 2. これは本当に良くできていました.これらの結果があると議論がしやすいため,問 題1より先にこちらを解いた人もいました.

問題 3. N =Z/150Z の場合に関しては良くできていました.もうひとつのN =Z/5Z Z/30Zのときに写像を作る際に苦戦をしている人が多かったです.

Z/5ZZ/30ZZ/2ZZZ/3ZZ/5ZZ/5Z

Z/10ZZ/15Z

なので,このように見ると写像の構成は一発です.このことに気づいて感銘に議論をしてい る人も数人いました.

問題 4. (i) および (ii) (1) はよくできていました.(ii) は,(2)で「L が自由加群である」

ことがどこで本質的に効いているのか,が説明できた人は10人程度でした.「全ての元を 1 次結合で表せる」ところで使う,と書いていた人が多かったですがこれは本質的ではありま せん(自由でなくても有限生成加群なら同じことが成り立ちます).本質的なのは「自由加 群では元の基底による1次結合の表示が一意なので,(安直に作った)写像 χwell-defined になる」ことです.加群が自由でないときは,(1),(2)のようにして作った“写像”χ は同 じ元の異なる表示に対し異なる像を与えてしまう可能性があり,すると χ well-defined でなくなってしまいます.(3)は単射性のみを示せた人もいましたが,ここまで辿りついて いる人の多くが全射性も示せていました.

本問は提出時に「全員必ず取り組んでほしい」と書いたので,レポートの評価の際の配分 を大きくしました.

問題 5. 本問は例を挙げるだけでよいのですが,N Z のみを挙げた人が大変多かったで す.Z/6ZZ/2ZZ/3Z に気づくとあと 2 個挙がりますが(これらで全てです),それ に気づいた人はごくわずかでした.

問題 6. 分裂していたら後者の条件を満たすことは問題 4より簡単で,ある程度の人ができ ていました.逆はまず問題4 (ii) (3)のような議論をする必要があり,それに気づいた人は できていました.

問題 7. (i) は取り組んでいる人の多くはできていました.(ii) N (Z/2Z)2Z/8Z ときを排除し,さらにN Z/2ZZ/16Zのときの例を構成することが本題ですが,これ らはそれぞれ難しかったようです.

問題 8. 本問は難しく,証明を完結させた人はいませんでした.

1

(2)

2 回レポート

問題 1. 本問は難しかったので発展問題としましたが,おのおのの分割でマイヤー・ヴィー トリス完全列を作って正しく計算している人も何人かいました.立派です.

問題 2. よくできていましたが,想定したよりは良くできてはいませんでした.誤答の全て は,「F(x, t) := (1−t)f1(x) +tf2(x)のようなホモトピーを作る」という議論でした.一般の 位相空間では線型構造は入っていないので,上式の右辺はナンセンスです.もしユークリッ ド空間に埋め込まれた位相空間のみを考えるとしても,右辺がその位相空間の点である保証 はどこにもないので(例えば,“穴の開いた”弧状連結な図形を考えて下さい),やはり上の 議論は意味をもちません.

この間違いをした人は結構多かったのですが,要注意です.

問題 3. 本問は,「円周を z 軸方向に持ち上げていって 1 点につぶす」という方針がつけば できると思います.実際,いろいろな表記でそれを議論してくれていました.ひとつ注意で すが,2 次元以上の球面の「極座標」にはいろいろな表記があるので(例えばS2 でも,ど の軸を「緯度」関係に対応させるかの選び方があります.通常はにはz 軸をそうしますが,

それが自然なわけでも数学的にcanonicalなわけでもありません),使うときにはどのよう に極座標を入れているのかを必ず明記して下さい.また,ホモトピーを作るとき,像がS2 に入っていない人もいました.このあたりも注意深く構成してください.

大変まずい“解答”をしていた人もある程度いたので注意を喚起しておきます:以下の“ 写像”

F:S1×I →S1; F(cosθ,sinθ, t) := (cos(1−t)θ,sin(1−t)θ)

に準ずるものを作っていた人がいますが,これはwell-definedではありません.例えば(1,0) はθ= 0 と見ても θ = 2π と見ても良いわけですが,上の“定義式ではどちらで見るかに よって像が変わってしまいます.そもそも上の“写像”がちゃんと定義できてしまったらS1 は可縮になってしまいますが,H1(S1;Z)Zなのでこれはおかしいですね.

もうひとつ大変まずい解答をしているタイプがありました.これは問題 2. (1)を拡大解 釈したもので,“弧状連結な位相空間の間の連続写像は定値写像とホモトピック”と勘違いし てしまうものです.弧状連結な位相空間では固定した点に対し任意の点pをその点にもって いく道を作れますが,それらの道をp を動かしたときに「連続に」とれるかどうかはわ かりません ね.例えば,S1 の各点を (1,0)にもっていこうとする時の事を考えてください.

実際,S1 の恒等写像の写像度は1,定値写像の写像度は 0なので,S1 の恒等写像は定値写 像とはホモトピックではありません.

以上二つのまずい解答をしてしまった人たちは要反省です.

問題 4. これらは,問題3ができている人は同じようにできた人が多かったです.極座標な どを使っていた人はn次元のときに苦戦していた人もいました.

問題 3 でまずい解答をしていた人は,こちらでも同じ謝った議論をしているケースもあ りました.

問題 5. 皆さんいろいろ議論して,正しく証明をしていました.配布解答のように誘導され る写像を考えて簡明に議論していた人が一人だけいました.うまいですね.

問題 6. 配布解答のように,「例のトリック」を使って議論をしていた人がそれなりにいまし た.多数派の解答は,前期の多様体の内容でもあった「立体射影」を用いて,Snから一点 を抜いた空間がRnと同相で,従って可縮であることを利用して議論していました.こちら も大変うまい解答だと思います.

問題 7. 長さで割る,ことに気づいた人はできていました.手を付けた人はほとんどできて いたと思います.

問題 8. 問題 6 ができていた人は,気づいた人は同様にしてできていました.

2

(3)

問題 9. こちらも問題1と同じく発展問題ですが,気合を入れてマイヤー・ヴィートリス完 全列を繰り返して解いていた立派な人が何人かいました.

問題 10. 9は有名問題なのでそれを除けば,本問が一番難しかったかもしれません.ご く少数の人が挑戦してくれて,2人くらい解けていました.

問題 11. 実はこちらはそんなに難しくありません.「錘」のイメージがあれば写像を作るこ とができたのではないでしょうか.写像を作った人が4人ほど,連続性までしっかりと議論 できていたのが2人ほどでした.

第2回のレポートは11 問全てをしっかり解ききった人も1 人だけいました.極めて立派 だと思います.

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