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FASB US GAAP

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Academic year: 2023

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(1)

Proposal For A Principal-Based Approach to U.S. Standard Setting

その背景と論点整理

2009 年度 財務会計論 A

担当 鈴木,山下,レダ

1

SEC/ SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION

・ 連邦証券法の執行・監督 政府機関。

・ 投資家保護が目的。

FASB プロナウンスメントを承認

2

FASB

会計基準設定主体。非政府組織。

SEC がプロナウンスメント承認、

監査人 (CPA) が GAAP 監査実施

→GAAP浸透

3

US GAAP

財務諸表作成のためのルール 法律ではないが、SECは上場企業に GAAPへの準拠を求めている。

FASBが基準設定の最高権威を有する。

SECのトップ、C.COX氏は遅くても 2016年までにIFRS適用のタイムテーブ ル設定

4

GAAP Hierarchy

Level A Financial Accounting Standards Board (FASB) Statements

of Financial Standards, FASB Interpretations, APB Opinions AICPA Accounting Research Bulletins (ARBs)

Level B FASB Technical Bulletins, AICPA Industry Audit and Accounting Guides, AICPA Statements of Position

Level C Consensus positions of the FASB Emerging Issues Task Force, AICPA Practice Bulletins

Level D AICPA Accounting Interpretations, Questions and Answers

published by the FASB staff, Industry practices widely recognized and prevalent

「SFASを設定する際に準拠する概念FWはその他文献として捉えられており、そ

5

FASB と概念FW

6~70年代・・会計基準設定でロビー活動盛んに

→会計の政治化、 “APB の敗北 ” →会計規制は政 府主導でという批判→議会でも会計規制強化の 声 (Metcalf Report など)

→FASBに危機感、活動活発化

→その一環として概念FWを78-85年に公表。

概念FW:FASBが公表した

SFAC:Statement of Financial Accounting Concepts

6

(2)

概念FW

「会計フレームワークと会計基準」(安藤英義編)

・首尾一貫した基準

・会計・財表の性質、機能、限界を規定

・相互関連する目的・原理の整合的体系(会計上の憲法)

効用

①会計基準設定主体の指針

②個別基準がない場合、問題解決の準拠枠提供

③財務諸表作成時の判断・許容範囲を提供

④財務諸表利用者の理解・信頼を向上

⑤財務諸表情報の比較可能性を向上 ピースミールapではない、首尾一貫した理論

(FASB概念的フレームワーク)

SFAC 1号(78),2号(80),5号(84),6号(85)

7

1号 財務報告の目的 (意思決定有用 性)

現在および将来の投資者,債権者,その他の 情報利用者が,合理的な投資,与信および これに類似する意思決定を行うのに有用な情報 を提供することにある。

(para.34)

Stewardship

・・経営者の受託責任を査定する機能も必要と変容(企業 不正事件の動向の近年の論調)

しかし、この段階では・・

SFAC(No2)・・会計の受託責任の機能は、実質的に全てを包括する意志決定 機能の従属機能であり、一部である。(No2 第28パラグラフ)

財務報告は、報告自体が目的ではない。経営や経済的意志決定を行う ために、・・有用な情報を提供することを目的とする。

(No1 第9パラグラフ)

・・あくまで意思決定

8

2号:会計情報の質的特性

・目的適合性、信頼性(意思決定に固有)

・予測価値、フィードバック価値、適時性(目 的適合 性に固有)

・検証可能性、表現の忠実性

(信頼性に固有)

・中立性、比較可能性(副次的特性)

・重要性(識閥)

・コスト・ベネフィット(一般的制約条件)、

・理解可能性(情報利用者に固有)

9

目的適合性、表現の忠実性

目的適合性・・利用者に過去、現在および将来 の事象または成果の予測または 期待 の確認、訂

正を行わせることにより、利用者の意志決定に影 響を及ぼす情報の特質。

→「ウィンドフォール」

表現の忠実性・・ある測定値または記述と、そ れらが表現しようとする現象との間の対応また は一致。

「FASB財務会計の諸概念」平松他訳(2002)

10

6号 財務報告の構成要素

1.

資産(将来の経済的便益)

2.

負債(将来の資産の犠牲)

3.

持分または純資産

(資産から負債を控除したあとの実体資産への残余請求権)

4. 包括利益(持分の変動)

5. 収益・費用・利益・損失(包括利益の内訳要素)

→ 「意志決定会計と利害調整会計、資産負債中心観と収益 費用中心観、公正価値と歴史的原価、包括利益と純利益の 共存といういわば二項対立的な理論構成からの脱却、前者 の極への純化という方向付け」(津守

2008)の萌芽・・研究

報告書(2003/SEC)

11

5号

(営利企業の財務諸表における認識と測定)

どの情報を、いつ財務諸表に記載するか、基本的な認識規準の 提示。

コストベネフィット、重要性の制約はあるが、財務諸表の各項目の 情報が認識されるためには、定義、測定可能性、目的適合性、

信頼性の基本的認識基準を満たす必要がある。

「定義」とは6号で示された財務諸表の構成要素の定義を、「目的 適合性、信頼性」は2号で示された意思決定に固有の特質を、

「測定可能性」は「各項目が、十分な信頼性をもって測定できる 目的適合的な属性を有すること」とされ、各号で提示された概念 を集大成。

12

(3)

収益認識の矛盾の存在( 2002.5)

・基準書第6号「財務諸表の要素」:資産と負債の 変動によって収益を定義。

・同第5号「企業の財務諸表中における認識・測 定」:実現、稼得利益アプローチを採用

2002.6「収益認識プロジェクト」(IASB/FASB)

◇FASBは概念FWの改善プロジェクトに着手する ことが必要(SEC研究報告 2003)

13

小 括

・意思決定有用性アプローチに基づき、財務報告の目的・会計 情報の質的特質を提示。ついで、資産=将来の経済的便益説か ら,財務諸表の構成要素の定義を演鐸的に提示。会計情報の質 的特性・定義を総合するかたちで認識規準を提示。

・これは、70年代の会計の政治化を克服するため必要な中立的 かつ概念的な会計基準設定の実践(ピースミール・アプローチから 概念的アプローチヘの転換)とも解せる。

・概念的フレームワークという指導的会計観としての資産・負債アプ ローチに基づく会計基準の設定を通じ、記録に重点を置かない考 え方が規制思考の主流となることで、会計の情報化・空洞化をお し進めることにもつながった。(藤井1996)

14

提案書の位置づけ

・FASB&IASBのコンバージェンス

(ノーウォーク合意・・2002.9)

・SOX法対応が喫緊の課題:

FASBがHarvey Pitt(SEC Chairman)の言葉を引用

・・基準すり抜け操作、趣旨が骨抜き

→財務報告の透明性と質に疑義

→会計基準が企業活動複雑化に比例し複雑化

(overload)

2002.10・・proposition(FASB)

・2003.7・・研究報告書(SEC)

・2004.6・・Response (回答)

・2006.2・・コンバージェンス項目/MOU(Memorandum of

Understanding:共通理解に関する覚書)公表

・2006.6・・予備的見解

15

FASB/ 回答・予備的見解

1. 原則主義会計→概念FWに依拠した会計 2.財務報告目的が、経営者の受託責任の査定と

いう観点が追加

3.資産負債中心観が、収益費用観に優位 4.歴史的原価の否定と公正価値の主張

・・2をのぞき途上だが傾向は顕れている

16

提案書 導入

財務報告の質と透明性改善の必要性

→目的は投資意思決定(期待形成と修正)に資 する高品質な会計基準→公益に資する

→目的適合性、信頼性向上

→結果ありきでは資本市場機能低下

→比較可能性低下

→買手売手どちらかに有利はだめ

→資源配分意思決定は信頼と理解可能な財務情 報に依存

17

提案書 問題と解決策

◇概念フレームワークはあるが詳細、複雑

→会計基準は難解で適用コスト発生

→操作されすり抜け

→意図・精神が骨抜き

→例外多く解釈指針+実務指針多し

◇概念 概念フレームワークで フレームワークで会計基準設定(認識、測 定、報告)

→広範な適用で例外少く、解釈指針・実務指針も 少ない

→意図・精神とも矛盾しない

→専門的判断が必要

(4)

提案書 概念FW

不完全、内的矛盾、不明瞭

→第2号:質的特性のトレードオフ解決指針なし

→第5号:認識測定の問題に解決の概念的基礎な し;収益 認識の指針が他と矛盾(p14)など

→概念フレームワーク改善プロジェクト

優先措置:経済的実質を示すために必要 VS 基 準の趣旨を損なう

19

TFVOについて

(滝西2009

TFVOとは?

財務諸表利用者の誤解を招く場合、会計基準を離脱要求。基準準拠より、経済的実態反 映優先。

この発想は細則主義においても存在した

AICPA会計士行動規程:GAAPの適用状況を全て予測することは困難、GAAP順守が財

諸表利用者の誤解を招く虞がある場合は離脱を要求。その背景には、コモン・ロー 的な法的思考(アメリカにもこのような発想があった)

英の姿勢

「概念は不明確であるがゆえ機能的に効果を発揮できる。定義が曖昧であるため に社会の変化や要求に柔軟に対応することができ、一般的原則の地位を保持し得 た。英国では、会社法、会計基準の両側面からの離脱を義務づけている。英国のTFV Oの適用範囲は、米国におけるそれよりも広い」

→この発想が浸透しなければ原則主義は難しい?

監査人の反応:原則主義には肯定的、TFVOには否定的

なぜ?:細則主義の離脱なら根拠あるからいいが、原則主義では、離脱の判断の拠 り所不明で困る。定義が必要。そうでなくても原則主義下では専門的判断に委ねら れる領域は拡大している。→背景に訴訟リスクの上昇危惧

20

提案書 その他

(理想)例外↓複雑性↓指針必要性↓

同取引同処理↑比較可能性↑

(可能性)→専門的判断のニーズ↑

指針開発ニーズ↑

(可能性)原則主義→判断・解釈の統一性↓(意図 的なら濫用)比較可能性↓訴訟↑

21

FASB 基準書第 133(1998)

先物、為替予約の指針はあったが、スワップ、オプションは領域外(1)で 多くのデリバティブがオフバランス化(4)していた。処理方法も対象やリ スクの種類によって異なり、整合性(2)を欠いていた。(例 先物、先渡(3)) (1)completeness,(2)consisitency,(3)complexity,(4)transparancy

・デリバティブは資産負債の定義を満たす権利・義務ならBS計上すべき

・金融商品の公正価値は企業の流動性、ソルベンシー評価に目的適合性を持 った測定属性

・デリバティブの利得・損失は資産・負債の特質がないのでBS上で繰延しては ならない(PLか資本直入すべき)

・ヘッジの適格要件の基準を明確にしないと経営者の恣意性混入リスクあり

(要件→ヘッジ対象・手段の同一期間内の評価またはCFの相殺が予測され ること)

◇公正価値H(確定取引)/CF・H(予定取引)/外貨・H(処理方法省略)

→ボラティリティ、競争上不利な開示、公正価値決定の問題

(古賀2003)

22

支払利息資産化

歴史的論争

1918・・会計士団体(AIA)は反対決議(*)

1970年代・・資産化濫用(操作目的)

1974年・・基準書34号(*無効の注有り)

賛成:

①資産の歴史的原価は意図した状態にするための全てのコスト を含む。発生主義により認識された費用を、実現収益に紐付 け、最終的な期間帰属を決定。

②公共ユテリティ企業は資産規模で料金決定 反対:

①利益操作(好況時↓不況時↑する操作)

②自己資本で調達した資産と異なる価格表示

③支払を終えた利息が帳簿上だけで計上

→情報コストを上回るベネフィットが情報利用者あるか疑問

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コメント1

OECD

過度な規制は良くない。アメリカの自由がアメリカの成長をもたらしてき た。だが、IASBの進める原則主義では説明、ガイダンス、詳細が足りな い。それが、あってこそ専門監査人に大きな責任を負わせることができ る。多国籍企業の多数の監査人が、ガイドラインを必要としている。それ がないと、経験のある、概念レベルで通暁している監査人ですら、その力 が生かせず、世界的な監査システムにシステミックリスクを誘発する。

WELLS FARGO BANK

公正価値は財務諸表の利用者に、意味のある情報を提供するとは思わな い。銀行の業績はある程度の期間で見てもらいたい。短期的な浮き沈みの 情報では得るものがない。公正価値は金融機関のPLに目的適合性がな い。(FASB133の影響)

Calpers

原則主義をサポートする。近年の会計不正は、経営者が、法の精神よりそ の文字面だけを適用しようとした結果だ。

24

(5)

コメント2

AICPA

監査人の訴訟リスク軽減はFASBには関係ないだろうが、訴訟を多発 させるような基準が、財務諸表の質を落としている。だから、会計 基準は理解可能で、権威ある文章には矛盾があってはならない。

原則主義では、たとえ適切な専門家の判断に依ったとしても、財務 諸表の作成者が違えば、同じ取引でも違う処理になる。FASBはその ことをはっきり言うべきだ。

原則主義の普及には、他の規制当局の賛同も必要だ。そうでない と、元の細則主義に戻るか、個人的な勘に頼るか、意思決定者では ない人間に強制するようなもので終わるだろう。それでは公益に も、FASBの目的にも適わないだろう。

25

コメント3

KPMG(1)

原則主義が、アメリカの財務諸表の質と透明性を高めるというの は、作成者、監査人にとって、原則主義の原則の意味が明確で、直 観的に意味がわかり、すぐにその原則が適用できるような場合に限 られる。

原則主義なら手間がかからないというのだろうか。ブライトライン が少ないというのだろうか。形式より実態になるということだろう か。提案書にはそうした疑問のヒントは山ほどある。しかし、それ が何か、境目がどこにあるのか、という疑問に、手短な回答しかし ないというのはやめてもらいたい。

概念FWについては、基準設定者のためだけではなく、作成者、監 査人、利用者に指針となるようにしてもらいたい。概念FWはGAAP の一部で、GAAPヒエラルキーのカテゴリーAに属する、とはっきり 言うべきだ。

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コメント4

KPMG(2)

FASBが原則主義で個々の基準を設定するなら、元の原則がどこまで カバーするか明らかにすべきだ。たとえば、負債と資本の両方の 性格を持つ商品があるが、この区分をどうするかという原則部分の 問題解決する前に、基準書133号が出てしまった。

IASのような別の報告体系を作るべきかどうかわからない。われわ れはUS.GAAPの方がIASより進化したものと認識している。

原則主義の意味が、形式より経済実態を優先というものなら、わざ わざTFVOを持ち出すことはリダンダントだ。

適用指針を作れば、それが例外を生む。結果的に、それは原則主義 と矛盾するようになる。

提案書はアメリカのような訴訟社会と、そうでない国の環境差異を 過小に見ている。そのままIASBのように成功すると思ってるが、こ の差を見過ごせば、作成者や監査人は、原則主義からまた離れるこ とになる。

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コメント5

マイクロソフト

・われわれは多国籍企業だから、外貨のヘッジを行ってボラティリティを出 さないようにしている。にもかかわらず、会計のルールが公正価値で評 価を要求するというなら、何のためにやってるかわからなくなる。

・原則主義をやるなら、会計基準の設定に際して、(最初から財務諸表の 作成者を)良からぬ者とみなす雰囲気を変えて欲しい。会計報告書を作 成している者が、まるで、会計システムをゲーム感覚でもてあそぶように とらえている、という認識に基づいた会計基準を、作ろうとしているが、こ の財務報告危機の状況にあってすら、財務諸表作成者の多くは、正しい ことをやろうとしていることは明白だ。

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コメント6

IBM

われわれは資本関係や技術のライセンスなど非常に複雑な取引 を多数行っている。おそらく、ひとつの取引でも、10人いれ ば、10通りの処理になるだろう。従って、原則主義の下で は、細かい指針がなければ、財務報告の質は落ちてしまう。

多くの人の確信と違って、原則主義の方が詳細主義よりコスト はかかると思う。細かい規則を綿密に調べる方が、原則の解釈 をいろいろと議論するより、時間はかからないだろう。

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E.Ketz(Penn State) 見解

・現行制度は、例外が多すぎ、例外が新たな基準 になり、外の投資家には、適用の実体がわからな くなっている。原則主義になっても、作成者が多く の疑問をかかえ、指針やガイドラインが増えざる を得ない。だから、原則主義で複雑性が減るかど うか疑問。

・原則主義では監査人の権限強化とSECの処罰 機能の強化なしにはうまく機能しない。

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Referensi

Dokumen terkait

(1) 短期的要因:分割政府とティーパーティー運動 第112議会での法案審議は、なぜ進まないのであろうか。それには、短期的な理由と長期 的な理由が考えられる。まず、短期的な理由としては、第112議会が「分割政府(divided government)」である点が大きい。分割政府とは、連邦議会の上下両院のいずれかの多数派政