6
統計でみる 世界の現実
環境(都道府県,地図記号,世界の国旗,歴史人物) 科学(身近な生き物,星座,実験器具,科学記号)
8
38
6
データでせまる 歴史の変化 5 24
22
量の単位 8 8 文字を使って広がる数学 5
16
44
15
6
44
3学期
2学期
終業式
持久走 遠行会
記録会
走ろう会
あらつフェスタ
小中合同
防災訓練 教育研究発表会 お別れ集会 卒業証書授与式 修了式
詩を朗読して紹介しよう
防災訓練③
言 葉
数 学
科 学
社 会
テー
マ
・
リ
レー
ショ
ン
人 間
5
9 46
ドローンのプログラミング開発
生きるために必要な水を確保できるのか 8
運動会
4 8
76
思いや考えを英語でかいてみよう
My best Memory 私の6年間
3
7
自分の思いや考えを英語で書こう
What do you want to do?
将来の夢
を書こう
を動かすプレゼンテーション
始業式
6
6
12才の哲学 7
歴史の変化の中にいるわたしたち
5
哲学を考えよう
304
日本文化を発信 9 狂言「柿山伏」
2学期のまとめをしよう
6
センサープログラムで実現しよう 私たちのIoT
10
チ
ャ
レ
ン
ジ
つくろう!ぼくたちわたしたちの
合唱・合奏Ⅱ 4
和のものを使って絵や工作に表そう
1 1
43
アウトナンバーバスケットボールを楽しもう
35
5 15
表す音や音楽
仮名の由来 2 漢字を正しく使う 2
幸せとは何だろう2 自分の自由とは 2
今,私はぼくは 6
7
3
積み上げよう
生活と学び
2
13 32
4
6 3
3 7
6 10
4
23
11
10
しょうとつのエネルギーってどれくらい?
12
24
0
12
7
9
5 21
47
6
31
9
数学
自由研究
(6年生)
小学校の
まとめ
4
5
3
さらなる
数学の世界へ 5 15 57
5 7 21
26
12
9
0
5
9
31
8
14 14
7
5 つくろう!ぼくたちわたしたちの
合唱・合奏Ⅱ 5
236
登場人物の関係をとらえ
人物の生き方を書こう 7 筆者の考えを読み取り社会と生き方を書こう 8 言葉でのおもてなし
翻訳にチャレンジ~生き方を伝える言葉の力とは~ Let's make a speech.
卒業を前に今思うこと
5
つくろう!ぼくたちわたしたちの
マイミュージック
思い出のあの場所に
みんなで難しい跳び方に挑戦しよう
22
これからのわたしの健康をつくろう 7
(哲学的な問いについての討論)
卒業する自分たち
well being民族・国境を超えたよりよい生き方
12才のデザイナー
7 リズムダンス 4
日本と関係の深い国との関わり
7
なりたい自分 2
20
11
酒や飲酒について調べよう 4
22
9 3 12
7
時数計
105
87
105
840
10 10
支え合うわたしたちの命
6年間の思いを形に
6年間の学び 2 8
31
3 6
7
芸 術
健 康
た
ん
れ
ん
時数計
193
158
87
105
震え方を利用して
電話をつくろう
0
コロナ禍における政治,経済,文化,外国との関
わりはどうなるの?
5
グローバル化する世界における日本の役割 12
5
提案しよう!私の考える 9
ソーシャルビジネス
6 12
長い戦争と平和な日本へ 6
日本の経済の在り方は?
スタートアップAI企業に学ぶ
国の財政を考えよう
(財政教育プログラム)
世界の宗教について知ろう
soaiety5.0の社会でできること 5
テーマ
「歴史の変化の中にいるわたしたち」
テーマ
「
well being 民族・国境を超えたよりよい生き方とは
」
学年年間指導計画
先生 ご指導よろしくお願いいたします。 平成 27 年 10 月 14 日(水)
芸
芸術 術科 科実 実践 践事 事例 例 第 第1 1学 学年 年 テ テー ーマ マ学 学習 習「「プ プレ レイ イパ パー ーク クを をつ つく くろ ろう う~ ~マ マラ ラカ カス ス せ せい いさ さく くじ じょ ょ~ ~」」
指
指導 導者 者 倉 倉橋 橋 慎 慎二 二
1 目標
◎ 手作りマラカスの音色の違いに気付き,音には様 々な音色が存在していることを捉え,特徴を生かし た音遊びをつくることができる。 (創造性)
○ 他者と音を合わせるよさや面白さの感じ方を共有 し一緒に音遊びする楽しさを味わう。 (協働性)
○ 思いを明確にし,音色や仕組み(反復,呼びかけと こたえ)の面白さや楽しさに気付き,自然物の音に対 する価値の変容を自覚することができる。(省察性)
2 本単元における子供の文脈
本テーマでは,1年生がみんなで仲良く遊ぶためにプ レイパークをつくる活動を通して,楽しさについて考え たり,友達を増やしたり,友達と進んで関わろうとした りする資質・能力を養うことをねらいとしている。その ために本テーマでは,人間科,社会科を中心に,みんな が楽しいプレイパークをつくるためには,何が必要かを 追究していく過程で,数学科や科学科,芸術科において,
仲良く楽しく遊ぶために数量を分けたり,遊びを楽しむ ための仕組みや音などについて考えたりするという子 供の文脈で教科横断的に探究することができるように する(図
1
)。
【図 1 第1学年のテーマ学習の概要】
特に芸術科では,内容「A発想・構想,B分析」に関 わり,プレイパークをつくる活動の中で,手作りマラカ スを使った音遊びを通して,様々な音色を見つけること や演奏することの価値(楽しさや面白さ)に気付くこと をねらいとした 【たくましい追究】。楽しい音遊びにす るために,音楽の構造に着目して表現をつくることは,
美と豊かに関わる子供を育成する上で価値がある。
本学級の子供たちに対して,6月に行った研究開発ア ンケートの結果,学級全体として創造性に関わる項目が 低かった。特にA児は,「より正しい考え,自分にしか 思いつかないこと」の項目が課題であった。そこで,人 間科や社会科の学習を通して,芸術科の表現欲求を高め たり,音遊びの楽しさや様々な音色についての課題を解 決させたりしていく。ここでは,社会と芸術のつながり を中心に述べていく。
3 授業の実際と考察
導入段階(社会科)
導入段階では,社会科の学習の中で,マラカスの音に 興味・関心をもったり,音の違いについての課題を設定 したりすることをねらいとした。そこで,社会科の「プ レイパークをつくろう」の導入で,遊びの例示として,
秘密基地づくりや手づくり楽器などの自然物や人工物 を使った遊びの紹介を行った。実際の活動の中で,自然 物を使った手づくり楽器を製作した複数の児童がいた。
そこで,楽器をつくり,音を鳴らす活動を行い,芸術科 へとつなげた。A児は「同じマラカスをつくったけれど,
音が少し違う気がする。」と発言し,芸術科での音色の 違いを聴き合う活動への課題をもつことができた。
【資料1 音色の違いを確認した後のA児の発言】
考察1
社会科の学習で,遊びの例を提示したり,製作したマ ラカスの音を鳴らす活動を設定したことは音が違うこ とを捉えたり,他にもどのような音があるのか課題をも ったりする上で有効であった。その根拠は,資料1のA 児の発言である。A児は,聞き比べをすることで,音の 違いを捉え,他にもどのような音が鳴るのか追究したい という思いをもつことができたといえる。
展開段階(芸術科)
展開段階では,芸術科の時間に社会科でつくったマラ カスを聴き合い,どのような音が鳴っているのか,中身 の材質や音色と関連させながら,同じ材質でも音色が違 うことや,音色によって感じ方の違いがあることを捉え ることができることをねらいとした。
まず,社会科でつくったマラカスの音を全体で聴き合 い,どのような音がするのか,言葉で表す活動を行った。
A児は,どんぐりや貝殻の音を,「パカパカ」や「カラ カラ」と表現し,音色の違いを捉えていた(資料2)。
【資料2 音色の違いを捉えるための言語化】
また,優しい音色やきれいな音色,軽い音などを材質と 関連させながら音に着目する活動を行い,これからもっ と,いろいろなマラカスをつくり,演奏してみたいとい う表現欲求をもつことができていた。
次に,もっと他にも色々な音の鳴るマラカスを作れな いか考え,自分だけのマラカスづくりを行う活動を設定 した。ここでは,モデルとなるマラカスを聴いて,感じ たことを交流した後に,実際に自分だけのマラカスを製 作する活動を設定した(資料3)。
【資料3 マラカスの音づくりの試行錯誤】
実際に教室横のクローバー畑に素材となるものを探 しに行き,マラカスの中に入れて音を鳴らしながら試す 活動を行った。資料4に示すように,実際にどのような ものを入れるとよいのか,絵や図をかいて説明を行っ た。また,製作したマラカスの音を,仲間分けし,音に は多様な音色があることと,その中でも似たような音が あることを捉えていった(資料4)。
【資料4 音の設計図と仲間分けの板書】
この仲間分けを基に,同じような音がする仲間で同 時に音を鳴らしたり,違う音同士で交互に音を鳴らし たりする音遊びの活動を設定した。
考察2
自分だけのマラカスをつくり,音を鳴らしながら音色 の違いを捉え,同じような音色同士で仲間分けをして,
その仲間で音遊びをする活動を設定したことは,創造性 の伸長に有効であった。その根拠は,A児の「同じどん ぐりでも大きさや数を変えると音に違いがある」「優し い音色や静かな音色がするマラカスがある」という発言 からである。さらに,振り返りには,「音色の違いをつ かって,みんなで舞台にのって演奏して,プレイパーク の開演の演奏をしたい」という,さらなる表現欲求にも つながったと考える。
終末段階(社会科)
終末段階では,社会科のプレイパークで遊ぶ活動の開 演のときに演奏して,その演奏を振り返る場を設定し た。するとA児は,「みんなのマラカスは,音が違って いて面白い。いろいろな音色があることが分かった。」 と発言した(資料5)。
【資料5 演奏の様子&発言】 考察3
社会科でのプレイパークに演奏会を位置付け,音を聴 き合いながら演奏し,演奏の価値を振り返ったことは, 創造性の伸長に有効であった。その根拠は,資料5の子 供の発言と学習ノートの記述からである。
全体考察
【資料6 A児の創造性に関する変容】
本単元は,特に,「より正しい考え,自分にしか思い つかないこと」という創造性の伸長に有効であったと判 断できる。その根拠は,6月と 12 月に行った,創造性 に関するアンケートを比較した,子供の変容からである
(資料6)。「より正しい考え,自分にしか思いつかな いこと」の項目は,特に芸術科では,「発想力・構想力」 を育む内容であると考える。自分だけのオリジナルのマ ラカスを製作し,聴き合い活動や音遊び活動を設定した ことで,音そのものに着目することができたと言える。
【資料7 人間科でのA児の発言】
さらに,人間科でプレイパークの学習から「遊びの楽
しさとは何か」という問いに対して交流した際には,資
料7のような発言が見られた。これは,音には様々な音
色が存在していること,音色の違いを生かした音遊びの
面白さや楽しさを捉えることができている。これは,芸
術科で大切にしている「芸術要素と感じ方との関わり」
を捉えることができており,芸術科の見方・考え方を養
うことができたと考える。