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いわきの「じゃんがら念仏踊り」 伝承の実態について

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いわきの「じゃんがら念仏錘穆」飯承の実態につ雛て i23

いわきのヂじゃんがら念仏踊りま伝承の実態について          アンケート調査の分析から一

平田公子暗楽野音楽礫謝

降矢美彌子(音楽秘教翻

茎 はじめに

 私たちは,民謡(わらべ歌を含みます/や罠狢芸 鰍こついてそれぞれの立場から深い縫心を持ち続 け,最近では主に篠島察の様々な罠俗芸能の調査 を行って来ました。降矢は,携めて民俗芸能の調査 に参撫してから約灘年,率譲も約欝年を越える調 査を行っています。

 私たちが,民謡や民俗芸能に関心を持ち続けて いる遅晦吾こは,次のようなことがあります。

 iっ§の選曲は,饗峯人にとってこれからの音 楽について考える上で,最も大切な音楽だと考え

るからです。礬水の音楽教育は,萌治の西洋音楽 移入以来,落洋音楽に片寄っていて,露国の伝統 音楽を教えて来ませんでした。

 音楽教育が始まってから婦警年余りの年月が経 過し瞬,今では鐸洋音楽はもう完全に饗本の音楽 になってしまったという考え方もあ琴ます。でも 実際には,茜洋音楽の愛好者は,大変少なく,多 くの人々は欝本の音楽伝統を色濃く受け継いでい る歌謡麟や演歌を愛嫁しています{2}。

 このような現状1を踏まえて,私たちは人々が暮 しの中で生み墨し,受け纒魏で来た民謡や民俗芸 能は,沼本のこれからの音楽のあ拳万を考える上 で,最も大切な音楽文化であると考えるのです。

 2つ蓑の蓮密は,畏謡や渓俗芸能は,生産様式 や生活様式の変化の中で,伝承が大変襲難になっ ていて,伝承のあ撃方について,磯究の必要を強 く感じて来たことにあります。保存会などによっ て,本来の生き生きとした蕃変的な伝承とは違っ てしまったものの,とにかく伝承が行われている 疑俗芸能に比べて,戻謡歌手による長講ブームと は異なって直接生産と結びついて歌わ蕊た長講 は,生産形態の変遷の中で壊滅的といわれていま す(3}。私たちは,このような幾状の中で,民俗芸能 の伝承がどの様にあるべきかにつ雛て,醗究する

必要を感じたのです。

 3つ目の運密は,私たちは教員養成大学で教員 をめざす学生の蓄楽教育を行っていますが,蒙本 の子ども達の音楽教育に,地域の民謡や罠俗芸能 が大切なものだと考えるからです。

 小中学校では,綾重なる夢学習指導要領凄の改 訂を経て,今暇では,特に中学校では伝統春楽1ま わずかですが教えられるようになっています崎。

しかし,私たちの行った講査でも,讐本の伝統楽 器は西洋の楽器に比べて本盗にわずかしか備えら れていませんし.先生方は,伝統音楽の教官にと ても露蔑しています〔5も

 小中学校で民謡や民俗芸能が教えられるために は,楽器や全ての先生が教えることの鐵来るマニ ュアルが必要です。私たちは誠意と熱意ある先生 であれば,ある程度の努力で,その芸能の本質を歪 めることなく,全ての先生が教えることの鐡来る マニュアル作撃の欝究の必要を実感しています。

 さて,私たちはこのような3つの運霞で民謡や 民俗芸籠の醗究に駁撃結んで来ましたが,その中 で,次の2点で, これまでの餐玉総芸能懸究垂こ,溝 たされないものを感じてきました。

 その玉つは,これまでの畏謡や民俗芸能の晒究 は,主に,夢ズムやメロディー,音酷,様式とい った音楽的な分極が中心で,動きとの関わりやそ れらが総体としてどのような意味を縛つのかとい うことや,地域の人々の暮しの中で,どの様な意瞭 を持ってきたのかなどという,総合的な観点をも つ碕究が不十分であったと考える点にあむます。

 2つには,馨本では,これまでの学問醸究が男性 にり一ドされて発展してきたので,戻俗芸能の醗 究においても,無意識的ではあるにせよう男雛の視 点で行われていて,女性の観点の入った醸究が少 なかったと考えるのです。というよりも講究に,性 による観点の違輪は考えられてきませんでした。

 懸究の観点に男性も女盛もないというのは,男

(2)

王2尋 福島大学教篤実残響究紀要第蕊号

雛の視点だと私たちは考えます。蔭本では畏謡や 民俗芸能においても,〜毅的には表舞台に立つの は,主に男性であって,女性の多くは裏方を務め ています。罠俗芸能醗究に女雛の観点が簾わるこ とは,醗究をより深めるのではな赫かと考えます。

 さて,この様な問題意識をもつ私たちが,教材 化のためのマニュアル拝撃まで含めた総合調査の 対象として最携に選んだのが,懸島装いわき禧に 伝わる「娯楽要素の濃い宗教行氣とされる鱗「じ

ゃんがら念仏騰り」です。

 「じゃんがら念仏踊む」を選んだ運由は,次の ような3つの運麹です。

i、江戸鋳代から大変盛んに行われ,瞬治に入る  とそれまでに擁の無いほど厳しい弾圧が行われ  たの1こもかかわらず,畏衆の根強碁支持の中で  継々と踊蓼継がれ傷,今欝ではその形を変え,主  に青隼のみによって行われているが,欝8§隼現  在盤鑓体{腕こよって行われているなど歩民衆の  申での伝承が今嚢も引き継がれている芸能で,

 伝承のあ撃方を麟究する意味で興陳深い。

2.かつてはヂ男女の群れが押しあ窮ながら騰り轡  と記される芸能であったが,今8では,青年男  子によって行われる芸:能とされる。罠俗芸能の  伝承と女雛の関わ撃ついての欝究に興妹深い.

3.かつては老若男女によって踊られ,素朴なが  ら効果的に購威された太鼓,錘,歌,踊蓼の演  奏技術は,誰にでも習熟蒋能な大素姓をもって  いて,教韓化の禰点で蕾能盤が大きい。

 さて,この譲文は,「じゃんがら念仏踊貌の総 合藩究の秘わば序章にあたるもので,いわき布教 膏委員会が「紹秘§3年度文化財基礎講査3として

「じゃんがら念仏踊鞘の講登を行った当時,こ の芸能を伝承していた93慈体を対象に,その伝承 につ鯵ての意識を講べる騒的で鯵翼隼5月に行っ た,「じゃんがら念仏蹄拳の伝承についてのアンケ ート調査3の調査報魯です。講査は次のように行 いました。       (鋒矢〉

至至調査方法

講査鋳類:珍襲隼5月

調査対象:赫わき薦のじゃんがら念仏灘り93毯      体

調査方法:鐸送による調奎濡紙の送付・灘毅 醗答総数:37(有効馨答総数題。内i覆鉢は現      在活動していないとの騒答)

玉鯵4一工2

騒答率:3§.8%

蕎効籔答率:38.7%

蟹 結果及び考察

i.会員について

 現在,「じ串んがら念仏騰畢㌔を伝承している露 体には青集会と保存会とがあ讐,今轡の躍答懇体 3§の中,青隼会は餐懇体,保存会は欝鑓体でした。

 青年会の練墨は,藩政難の転落紅綬織されてい た若者緩で,それは,村落内の警察・消防・氏神 祭典行事や各種の生産労騰の重要な役塞を果たし ていました鰍。土地で生まれた男子が数えの播歳 贋になると,成年窮を逓えるということで,栂の 青年たちが懇織する若者緩に撫わ参,村落の様々 な習縷や交際・礼儀の作法,特に,祭鞍こ演じら れる芸能を先輩から伝授されました撫}。畷治難に なると,激しい近代化6)選程で着意総はその縫会 離機能を失い,代わって各地に鷺奪会等の新しい 学習集懸が窮主的に作られていきました働。さら に,昭秘鱒年麟後からの蕎度経済成長獺に入って,

わずかながらも残って地域活動を続けていた青年 醗員も,故郷を鐡て都会へ流聾することになり,

地域の伝統芸能を行うべき隼代藩を失うことにな

りましたξ聯。

 「じゃんがら念仏踊軌の糧い手である今露の 青集会は,青隼醗のかかえる様々な問題から免れ てはいません。農業中心の職業から会祇等へ勤め に趨る人が多くな撃,生活形態も変化し,娯楽も かつてと比較にならない程多様にな滲,また,考 え方も縫人主義的になってきています{矯。その中 で,青年会に趣わりたがらない青隼が多くな滲,

かつてのような活動が露難になってきています。

〜方,録停会は,青集会として「じゃんがら念仏 騰り」を継承することが瞬難になってきて,「じゃ ん撃ら念仏踊鵜の保存を霞的で作られた毯体で す鮒.しかし.青年会も保存会も共に,大なり小 な今後継者不建の題題を掬えています。

 先ず,羅体の会員について講査しました.

 表iから競らかなように,睡体の会員数は賢人 から欝人が最も多く,腿人から購入が続いていま

した。しかし,会無数が5人という国体もありま した。会員数を青年会と保存会紅分けて見ると,

どちらも盤人から蔦人が最も多いが,青年会では 6人から欝人が続き,保存会では鶏人から箆人が 続魏ていましたα従って,青年会より保存会の方

(3)

いわきの「じゃんがら念仏踊拳」伝承の実懸菰つ雛て 工2蓉

袈i 会 員 数 %(懸体数)

会毒像 麟︵§聾︵76警く6§善麟︵§鱒魂聾︵門ズ6韓︵馨赫薙暮暮む董

︷ 一耳﹃■しβ﹃﹃55︸ ︸ ■ ■■■ ⁝  ■ = 1 一 一 会年青葺︵8蓬麟︵832緯頁83葬︵轟警i齢︵門39葺︵84碁捻窃む嚢i

■!ヒ︸ i ■一⁝宮︷一

i

一$﹃ β⁝ 一

体全館毯 難︵8貸韓︵76i溌α6墨縷鱗縫蓼72鍵叙8募︷82麟轄難癖欝

■■■モ⁝ ⁝ ■ ■r r ︸  ⁝ ■1 ■ ■    − 1 一 一    r r ︸

目項 土以人六3去春i〜6人蔦〜簸大毒2〜騰と一難人i2答凝無計合

鐵i 女縫合黄

数猿

洞門

︑生

るな羅猛

いえます。青集会の構成員の最低年齢はi8歳.最 高隼齢1ま鱒歳で,保存会の最低隼齢は建歳,最高

年齢は7{}歳でした。

2.メンバー集めについて

 「じゃんがら念仏灘拠を行う人数は,懸体毎 に異なっていますが,提灯持,太鼓,鐙{職を合わ せて約i趣5人の毯体が多く,いずれの覆鉢も,こ れらの人数を盆の2饗ないし3蒙闘確保すること は,会員のみでは癒難紅なってきています。

1旗本全露

寿

欝2 会費外4〉懲力     辞

鰭鯵全弊5年肇

  本 年

  本 年

保拝金

  本 年

%難

灘必 要 懸・嘩必要

、耳 リ鑓答

島 下q}

が会員数が多少多いといえます。

 女雛会員がいる縫体は,騒iから窮らかなよう に,5懸体(鴛、§%〉のみで,青隼会2毯体(§.5

%/,保存会3懲体(箆.馨%)でした。女難会員の 人数は,2人が3毯体で,1人と3人が董懸体ず

つでした。

 表2 平均隼齢      %(毯件数〉

会存保購叙馨霞§2難く66藁難質6聾顧6鱗叙爵麟縫暮暮欝

虻 ﹃﹃一︸ 一 k ⁝ ﹃⁝一 年睾﹃四一⁝

会隼講 麟叙32麟駿6六−魂鋤叙聾湧叙購︵§諦叙爵舞⑫§奪欝

し 一︸ し

体全体懸誹︷9欝瞬縫883㊧軽8置♂?一葺︵8畠/︼葺叙2湯︵§慧麟稔書巻鎗

一 ﹃ 一 ﹃ ⁝ ■ 一⁝ ■  ■ ﹃ 一 ■ 1一 レ ﹃︸ ︸    ■﹃E! 一 ■

§項下以歳だ32歳§3〜§ラ山歳鱈03〜壌歳暮珪〜§3上以歳軽答籔無計合

 会員外の協力を必要としたのは,騒2から聡ら かなように, 5年毒輪こは38、§%韓鍾重体〉でした が,本葬は§2.8%(欝懸体〉にふえました。青年 会は§年表にはむ.6%(韓毯体)でしたが,3隼 熱こは52.墨%(鷺霧体),本年は7§.2%(欝毯体/

とかなりふえてきています。保葎会は§年麟には

2碁.7%(蓬懸体〉, 3年藩}と本年は共に2蓼.{}96(3 懸体)で,あまり変化は見られませんでした。

麟3 会員外の協力人数

    昏       灘 %灘

鵬鉢全鯵5年蔚   本 年、

青年套  5年藻

  3箏蕪   本 年

保存会  轟年蕪

  3年嚇

灘彗趨下 籔4〜5人

劃曝書〜玉嫉

臨難讐

 各懸体の会員の平均隼齢は,表2から瞬らかな ように,2§歳から3§歳が最も多く,3i歳から35歳 が続いていました。青年会と保存会に分けて見る

と,青年会では2§歳から鋳歳が最も多く,これに 25歳以下が続くが,保存会では綴歳から35歳が簸

も多く,26歳から紛歳までが続いていました。従 って,保存会よ今春年会の方が平均隼齢が若いと

 会員外の協力人数は,籔3から窮らかなように,

5隼繭では3人以下撃,会員外の協力を必要とし た毯体の灘.毒%(7懸体/と最も多く,達人から

5人が総.7%(5毯体/と続いていました。本年 は3人以下が毅.i%(8懸体/と簸も多く,墨入 から5人までと6人から婚人までが共に2§.3%

(5懇体〉と続いていて,5年麟よ拳人数もふえ てきていました。保存会は,5年前には3人鉄下 が会員外の協力を必要とした獲体の憩、癖%(2醗

(4)

i2ε 藩島大学教育実践難究紀要第聡骨

体/ですが,本隼はすべての趨体が3入以下でし た。青集会は,5隼繭善こは3人以下が灘.む%(5 醒体/で,4人から5人までが鱒.蓼%雛醜体/

ですが,奉隼は3人以下は鍵、2%(5鑓体/,唾人 から5人までと6人からi{}人までが共垂こ3i.2%

(5鑓体〉でした。従って,青年会では,会員外 の協力人数が5隼薦よ吟ふえたといえます。

図嫁 メンバー葉め

強健全体辱年鋳

  本 年     魯

  〔}も/霧鐘数1 灘        頁鶏

い て

て 重し一︺ 一︑レ 聾潤だ  璽︼肇

  本 年

傑霧衰

  本 年

齢 7

恥、7ほ}

・蒋 7 書}

 籔塗から明らかなように, 5年前轟こは.苦労し たと籔答したのは毅.7%(欝国体〉でしたが,奉 隼は鎗.8%(鎗懇体〉で少しふえました。青年会 では,5年鹸こは38.i%(8麟体/,3年前には愛.§

%(§膨体〉,本年は6i.9%(欝羅針/と少しずつ ふえてきています。保存会では,5年前には妬.6

%(7懸体〉でしたが,本1年は鱒.暮%(6醜体/

でした。

 以上から,「じゃんがら念仏覇貌を行う1こは,

保存会よ参青年会の方が,会員外の協力を必要と する懸体の割合も,必要とする人数も多く,年々 ふえてきているということになります。そこから,

メンバー集めに苦労している羅体の割合も,青年 会の方が多く,しかも,5年藩よ陰ふえてきていま す。これは,生産形態や生活様式が変化し,都会に 墨て行く青隼も多くな拳,また,地域に残った青年 も,かつてとは考え方,野み等溺変化することに よ参,青集会による罠俗芸能の伝承が益々露難に なりつつある現状を示しているといえましょう。

そして,房総芸能に興味を示さないという青年の 音楽的讐好を{乍つた一蓉は.弱治踏代以降の西洋 音楽中心の音楽教育にもあると考えられます。

3.練習について

 蟹5から畷らかなよう1こ,三遷鷺の練習醗数は,

蓉年前も本隼も5・6蟹が最も多く,それぞれ曇、逢

%  (i6廷聾体〉, 漿i。7%  (i5嚢襲弊〉 で3・4藝璽力量33.4

%(稔灘体/,3暮.9%(k毯体〉と続雛ていました。

保存会では,§隼前にはさ・6躍が最も多く騰.馨

鯵94−i2

懸5 練習綴数

残陣全蕪5隼離

  本 隼     魯

5年蕪 本 年

取 年

繁雑捧数/

  翼翼}

︑⁝︷・雅   戯脚む ヨ ぞ   ま饗毒齪鶏糞むかトぎド ハ タき懸懸墜灘馨揺

疇 7 言

%(§獲体/で,3・尋羅が33.3%(5醜体/と 続いていましたが,本年は3・4穣と§・6麟が 共に33.3%(5懸体〉になっていました。i遷闘 舞舞練習している睡体もかなりあ吟ました。青年 会では,5年前も本隼もき・暮鐸が鍛も多く共紅 響.6%(懇懇体〉,3・尋回が33、3%(7醜体/,

麗.8%(§醜体/と続いていました。

 しかし,すでに述べたように,理在はシ生産形 態や生活様式の変化に律って,青年たちの考え方,

好み等が変化している中で,青年会1こ擁わ参たが らない若者がふえています。かつては,男子は青 年会に蕊わって,樗落の様々な習欝や交際・礼儀 の作薯去と共毒こ,祭む力量近づくと毎嚢,芸能の指導 を受けることを通して,一人蕩の大人になったと 認められていました断。また,茂手木潔子は,嚢 本の伝統音楽は歩伝統的な学習法を通して,その 音楽性が積み重ねられナ豊かになってきているこ とを捲摘しています鮒。このような中で,伝統的 な練習方法が野じゃんがら念仏踊滲」そのものの 性格づけをしているという考えのもと1㍉健来の 練習方法を統轄ていくか,あるいは,現在の生活 様式に合わせた練習方法を取るか,難しい穰題と なってきています。

図6 練習暗闘

購舞全{本5年鋳

  本 年

  本 年

綴喜会 5葎離   本 年一

    1}

%灘鉢数》

  剛多 醗塒縫

懲茎.,講震

雛塒讐i 羅3時異異

 籔6から瞬らかなように,練習暗闘は,青年会 も保存会も共に2蒔賜が最も多く,3年薦も本葬 も変化していません。

練習醗始塒難は,7月初旬から7月鎗響攣が多

(5)

いわきの「じゃんがら念仏騒騒鉱承の実態について i27

ルが,箪い懸体では6月劔め,遅疑毯体では8鴛 至藏でした。聡始鋳鞘も5隼羨も本年も変化して いません。

練習場所としては,集会新や公民館が最も多い が,自宅,寺錠の境内,民闘企業の広場,ビニー ルハウス等と練習場所確保にも苦心の跡が昆られ ました。かつては,「じゃんがら念仏踊病の練習 プ)音が灘こえてくることは,人々にとって,一つ の風物詩ともなっていたでしょうが,今響では騒 音とみなされることが多くなり,練習場勝の確保 が園難になってきているといえましょうσ

4.上演園数について

(i/新   盆 図7 新盆の僕養

鱒体全俸雪年購

    ll

%鹸藩数}

  翼灘

年薄も本年も2嚢聡が最も多くなっていました。

 このアンケート結果からは,新盆の僕養の題に 濾る家の割合も騒数も,この§年間程ではほとん

ど変免していないといえましょう。

 ② 大会やアトラクシ簑ン

 近年,新盆の僕養だけでなく歩「いわきぞ弩青年じゃ んがら大会藩や纏のアトラクションへ鐵濃してい る懸体が権当あります。従って,次に,大会やアト ラクシ欝ンでの上演獲数について調査しました。

銀警蛮

霞§ 大会・アトラクションヘの参撫       %(1遷弊敬重

  韓      5倉      警緯

本 雑

本 年

 ト麺動 鎌簾舞讐輔翼〜繰織

でタ のぶ き ヨ  懸馨糠羅雛

蔦碁 叙綴

「.v翼 ﹁.飢㍊ラ皿

 て全 か家どず誇ん敷わ讐てと響く鋪全ほ雛ご無羅繍籔覇盤

本 年

 新盆の僕養は,今嚢では,「じゃんがら念仏踊鯵」

の叢も重要な活動となって魏ます。醗7から明ら かなように.青年会では,5年離と奉年,地域の 新盆の全ての家を騒っていると羅吝した騒体は 28.§%(暮露体/,23.8%(5羅体/,ほとんど全 ての新盆の家を籔っているという璽答をした懸体 は共に28.§%(6繊体/でシほぼ欝じ割合でした。

保存会では,5隼羨も本年も共に,地域のほとん ど全ての新盆の家を懇っていると護答した麟体が 最も多く,鶉.6%(7鐡体)となっていました。

﹃日

麟8 供養の総数

旨聯合捧荘年蒲、

  本 年

  本 年

保葬倉  5年競

  本 年

    ll

%磯雛数}

  玉鵜

醗濃題繕2葦驚

繕囲認灘無難1答

湘  供養の頻数は,纒8から瞬らかなように,青年会 では,5隼蕩も本年も2雲懸が最も多く,3蒙問嫉 養している懇体が続いていました。保存会では,5

 麟9から響彗らかなように, 5彗三善輪こは5{}%(i8 懸体〉,3年灘こは52、7%(鎗羅体〉.本年は38、8

%(墾鑓体/が亙年構に5撰以下と麟答しました。

これは,本年上演の騒数が減ったということでは なく,未定のため無醤答が多くなっている結果と 考えられます。上演の場森は,ほとんどが市内の 祭りであり,少数のみ梁丙,あるい慧票外という 璽答でした。しかし,5隼灘こ鋳獲,3隼前に灘 謡も上演し,パサのアートフェスティヴァルやイ

ンドネシアで上演した腿体もあ管ました。

5.新盆紛家々の反応について

 次垂こ,新盆僕養をしてもらう家々の蔑応に,5 隼羨と変化があるかどうか講査しました.

図欝 新盤の家々の痩慈の変化

       %麟弊数)

9      鱒       欝導

醗ある 露ない繕無慾

L!.叙鷲

 醒憩から鵜らかなように,変化があると璽答し たのは33、3%(鴛羅体/,ないと回答したのは63.9 鬼(23懸体〉でした。具体的な変匙としては,か つては飛び込みで行っていたが,近年は予約で行

うことが多くなった,鋳縫を捲足してくる家が多 くなり,あま箏遅れ、ると懸られることもある,夜 遅くまでできなくなった, いわき以外の墨髭域から 入ってきた人から,蒔閣(深夜/についてや宗教

(6)

工28 福島大学教官実践懸究紀要第器号

感の違いから若鷺を驚くことが目立つようになっ てきた,じゃんがらを知らない人が多くなってき ていて,や参づらくなってきている等解あげられ ていました。

 いずれも,近年の人々の生活様式,麹の考え方 の変化等を授験した反応であるといえましょう。

また,アンケ一霞こは異体的に逮べられてい豪せ んでしたが,特に,地区外では,最近は,じゃん がらを演じた後,御馳建1やお灌でもてなすのでは なく,飲物等を籍詰めで手渡す新盆の家もふえて きています。

6、上演の擦紛方法紛変化について

 「じゃんがら念仏踊鵜は,霞伝によって,先輩 が新入参の若者に伝えているので,飽の民族芸能 属様,無意識の内に少しずつ変化していっていま す。 また,近彗三では「いわき葺}青年じゃん力量ら大 会」や鐘のアトラクション等へ鐡潰した箏,飽の 懸体の上演を見る機会があることから,上演効果 を考え,上演の方法を意識的に変えることも考え られます。健って,5年羨と上演の際の方法の変 免があるのかどうかについて調査しました。

図簸 上演の際の方法の変化

5鼻

%{覇緯数)

  至総醗ある 懸ない 墜無筋警

22.2紛

?一与ム

一む i惑.7織

 騒雛から閣らかなように,変化があると躍吝し たのは22.2%(8懸体〉に遺ぎず,ないと睡吝し たのは6i、i%(22懸体〉でした。ここには,「じゃ んがら念仏鑽り」を伝統的に守ろうという意識が 窺えます。

       表3から騨らかな  表3 変化した内容    ように,あると醤答       %憾件数/  した懸体の37、5%亀一劇−幽−翻−

(3懸体〉が音楽の 変化,25.§%(2懇 体/が衣装の変化,

鴛.静6(i懸体〉が 両方の変化をあげて いました。具体的な 変化としては,太鼓 の聡き方の変化,大 会では客語こ見せるた

臆鱗一至2

め1こ本来伝承されてきたじゃんがらのワズムに較 べて婆ズム感のあるものになってきている,太鼓 の踊撃が昔のような高綾:なテクニックを{更えなく なっている,太鼓の人数を3人から§人1こふやし た,振付をプラスした,あるいは,大会等での飽 の麟体の踊撃太鼓をビデオに取って疑究している 等があげられていました。

7.保存の意義について

 ドじゃんがら念仏踊り」は,鯵癬年段繕では,

いわき竃で93懸体が伝承していて,絶の罠俗芸能 と比較すると,ある程度藪承に成功している芸能 でしょう。しかし,すでに遜べたように,鎗、8%

(欝懇体/が会員以外の協力を必要とし,メンバ ー集めに苦労しているということが墾らかになっ ています。鍵って,次に,このような状溌で「じ ゃんがら念仏踊り」を行っている懸体は,保存の 意義をどのように考えているのか講査しました。

袈4 稼存の意義 %儘棒数}

項   醤 建体全体 膏年会 保存会

難蓄馨 5塑⊥51・2(i2」一}

地域尋ことって重一      1

       27.叙講  23.8(5烈 33.3(5/

要な行事 驚集会の重要な 行事

欝年会の楽しみ1

   }i里.玉(蔀1 欝.叙遵〉i

 趨釧   叙鰍

蟹瞬 叙瞬

そ の 脚 2誤射

蟹翁… §.7(i)

爵一瞬.奪(3§/i魏.暮(鋤…騰.農(癖

 表4から響窪らかなように,伝統芸§髭は纒承され るべきと懇吝したのが簸も多く墾、3%(鍛鑓捧/,

地域にとって重要な行事であるとの懇答が2?.8%

(欝毯体/と続いていました。青年会では伝統芸 能は伝承されるべきが最も多く57.2%(鷲露体/,

地域の重要な行事であるという罎答が23.8%(さ 懸体),青集会の重要な行事であるという罎答が 鯵.9%⑭鐡鉢〉と続魏ていました。保存会では,

伝統芸能は纒承されるべきが最も多く6暮.馨%(7 麟体),地域にとって重要な行事であるとの鬱蒼が 33.3%(5琶1体)でした。

8.楽しさについて

次に,「じゃんがら念仏踊鵜を行っている鑓体 はどんなことに楽しみを.冤い離しているのかを講

(7)

いわきの「じゃんがら念仏騰参」伝承の実態について 圭2§

澄しました。

表5 楽 し さ %(毯雛数)

項    騒 i 覆体全体

毒集会1

探春会 解会での罐i 騒.叙i春〉 i 52.3{i葺 i 33.3(5〉

新盆の繰養i 3§.§縫〉 ⁝︸ 慧.3{3} 1 53、3(欝

太鼓や錘や騰りi

@      し

合わせる  i 8.3(3〉

まii 糞.3(3) i 叙緯

大会・アトラクi       …ション     i

暮.3(3/

ξ⁝

§.5(2/ 1 6.? そ  の  飽三 5.6(2〉 嘆.慕(葺 1 6.7(聾

無  睡  答i 2.き(董}

︸⁝

逢.8(董} i 蟹韓

       1

〟@    計i 至韓.艇3§〉 欝轟.頓2i〉 玉総.蟹難  表5から明らかなように,青年会での練習(諾

した磐飲んだりする等〉が最も多く麟.尋%〈欝懸 体〉,萩盆の{業養力婁3{}.6%(ii獲体〉と続雛ていま

した。青年会では,青奪会での練習が最も多く詑、3

%(銭鑓体/,新盆の僕養と太鼓や鐙や踊絵を合わ せるのi4.3%(3鑓体/が続いていました。保存 会では,新盆の僕養が最も多く53.3%(8醜体〉,

青年会での練習の33.3%(5球体/が続いていま

した。

9.古くは老若男女が踊っていたことについて  かつて,「じゃんがら念仏錘箏」は,窺在のよう に,書算男子のみが行うものではなく,老若男女 が騰っていました。そこで,次紅,そのことを知 っているかどうかを調査しました。

簗建 老若男女が踊っていたこと        %(難蕪数1

毒      預}       欝奪

一﹂

てな答つら鰯無籍無難羅肇

 藝駐2カ》らき翼らカ》なように,…沿.(妻%(i8覆重体〉毒害

知っていたと羅答していました。

 徐々に,伝承が醗難になってきている「じゃん がら念仏踊撃」の今後のあ9方を探っていく上 で,考癒しなければならない点であると考えられ

豪す。

憩.女性の参簾について

 すで1こ達べたように,かつての「じゃんがら念 仏踊概には女性も換わっていたそうですし,最 近においても,いくつかの羅体では女性が趨わっ

ています{獅。そこで,女鑑が簾わったことがある かどうか,さらに,女盛が換わることについてど のように考えるかを講査しました。

 表6 女性メンバー      %(懸件数/

会存保齢︵§暮ラ一齢︵33一3曇霞毒フ︼

■︸  ⁝  ■一 ■= 1  一  一一 一  一  ⁝ ■ i I 一    1一 日 ︸

会年青麟︵83偽4襲韓淫圭︻−聾︵S嘆舞綬馨毒騨i

■ ■ 一 ■ ■  ⁝ ■ ■ i i I

体金棒霧 麟⑫§3§麟︵§3i紛欝磐馨舞1

⁝ ﹃ 一  一  ⁝ 1 ■    一

−か︾︺︾力身﹄

転幕臣

趨る参あ翼 三舞 蕎参な

無 合

%憾{本数/

会存繰答︵丹ズ§4麟叙33蟄︵蓼倉?﹈鑓縫辞書鱒

金葎費寿馨666繕︵§藝2葺︷8謹葺α鐸癖驚

一 I I I ⊥一 一 ■I II   I引し一5⁝r一β5﹃   ︸■

捧全偉羅葺⑫3き戸3蒼離暮警3毒賦簸購総暮矯翼

⁝顔もた

え暮毒え轟き

ヤ窪い環な

無 合

%(鑓俸数/

会存保鶴︵§毒§鱗︷331湯韓舞轡§玉

会年青訪韓一3質導︵春§工鶉︵甲3§鈴稔毒§§i

ξ  ⁝⁝ ﹃一■一 ■■■1生 し 一   一 一

体全体墜瞬諺︻ご§§緯︷ラ一22虜薮貸霧稔書巻爵董

﹃︸ ■■

目項 答藝無詩合

 表6から響1らかなように,女性メンバーがノ讃わ ったことがあるのは,22.2%(8醜体〉で,簾わった ことのない懸体の方がかな参多くなっていました。

擁わった女雛の人数はi人から尋入までで.換わ った聴難は,昭秘薔隼から昨隼まで様々でした。

 現在,濾えたいと罎答した懸体は,簾えたくな いを上騒拳,灘.3%(鍵懸体〉でした。将来,簾 えたいと暴答したのは66.7%(2姿態体〉で,換わ るべきではな秘と璽答した離合を大きく上籔って いました。青集会では,現産,超えたいと羅答し たのは弱.6%(翼懇体/,将来,換えたいと罎答し たのは,7i、5%(i5懸体〉に上っていましたむ保 蕎会では,現在,換えたいと騒答したのは嚥、7%

(7懸体/,将来,超えたいと騒答したのは総.馨%

(§懸体/でした。

 それぞれ異体的な遷磁としては,会員数をふや すため1こは女盛の協力が必要,女性が換わること

(8)

i3§ 福島大字数鳶実践醗究紀要第2§号

によって,青年会の活動が活生化する,女雛が趨 わることによって踊撃が華やかに,優しく見える,

女性を簾えることによって,保存会の評甥が良く なった,あるいは,女性の参撫することによって,

懸体行動に混乱が生じ易くなる,ことが醸答され ていました。

 ヨーロッパをはじめ,男女が一総になって踊る という,講牲が覆い手になっている民俗芸能が数 ある中で,B本の疑俗芸能は,主として男性によ って据われ,女性が表舞台に叢ることはほとんど あ箏ませんでした。私たちは,このことについて

も,醗究課題であると考えます。

盤.将来について

 すでに述べたように,特に,民俗芸能の本来の 伝承懸体である青年会1こおいて,茸じゃんがら念仏 踊引の伝承が蟹難1こなってきていましたが,次 に,「じゃんがら念仏踊引の樗来はどのように考 えられているのか調査しました。

表7 将 %鰹件数1

会存採雛︵7§尋麟︵33押3韓︵昏緯︵暮勧︵§赫縫§蓼9董

■ ■ ■ ⁝  ︺ ■ 1■ 一  ■ ■ i− ■﹃ ■I I I 一 一﹃ 一 一  一 一 ﹃⁝ ﹃■

会年青磁qラ一6﹇〜嶋爽︷9i葺︵8尋韓︵昏彰︵静酵⑫蓼青春茎

β  ﹃■﹃ ﹃r ⁝  ■﹃■ I I

体全体鑓醗⑫§36効験333難︵8n/﹄韓︵轟彰︵暮磁⑬§春韓

目項 命︾カいたいせ多さが存難保鍵持維状現なくながうだろ念だ残るは要必るす存い課な計合

 表7から聡らかなように,青年会では,保存さ せたいが躍難が多いと騒答したのは箆、2%(欝懸 体/lこも上塗,現状維持と露吝したのは欝.春%⑭ 懸鉢/と続き,残念だがなくなるだろうと露吝し た懸体もi鑓体(淫.8%〉あ{)ました。保存会で は,翼状維持と懇答した懸体が叢も多く53.3%(8 藏体/で,保存させたいが露難が多いと國答した のは鶉.7%(7国体)と続いていました。異体的 な邊霊として1ま,青隼会も保存会も,会員が減少 し後纒考が不足していることをあげていましたσ  「じゃんがら念仏蹄参」のよう毒こ,ある程淺.

伝承に成功しているように見える芸能において も,生産形態や生活様式の変化と,それに伴う人々 の動露,考え方,好み等の変化によって,将来,

ig鱗一工2

伝承し続けていくことには大きな睡難さがあると いえましょう。

鶯.学校教育の場で取鞍上げることについて  講査段贈において,「じゃんがら念仏錘翫は,

学校教鷺の場では,いわき青立小玉小学校の郷土 芸能クラブ,好闘第一ノ罫学校のじゃんがらクラブ,

董ぴに,票立平商業高等学校のじゃんがら保存会 で行われていました。

 私たちは,8本の音楽教畜の内容の嚢からも,

また,民俗芸能の伝承の観点の悪からも,「じゃん がら念仏踊街のような隻俗芸能が学校教育の場 で取り上げられていくべきであると考えています が,学校教育の場で「じゃんがら念仏踊鵜を取

除.とげることについて,最後に調査しました。

袈8 学校で取鞍上げること %(雛体数/

露i懇体全体i青年会1保存食

 1     !        キ

よいことであ列8巷鶴2/!縣・2(欝 8鱒傭

よいことではな篭ユー  8.3(3〉   護.8(董〉… 玉3.3(2}

無 昼 圏 2.8{玉ラ 獣韓   §.7(i〉

合 爵1購,艇錨i購.(1(2il 騰、雛5/

%鰯件数)

項 羅 遜体全鯵1青年会 課存会

もっとぞテ走)津亀る一      …

       7§.蟹27/1

べき      1 韓.垂(猫  き3,墓8〉

行練る濃ま』.総・

ない    1

{}(§〉   圭3.3(2〉

無  響  答i 鯵.駅7〉i §.6{2〉 33.3{§/

合 計1購.摂36〉i購.叙2副鵬.籔51

%(羅針数)

項   目i

離婁!

青年会 !!﹂ 保存会

協力したいi 懸.6(2§訓 s5.7盤〉 i 73.駅i難

協力したくないi     !奄堰Di(尊〉1    ; §.5(2〉 i︸

i3.3(2〉

無 睡 答i    !W.3(3)… 4.8(1〉 i 亙3,3(2〉

      …

〟@   計i 購.蟹36)i 圭{}毒.蟹2葺

⁝⁝

玉総.叙至5}

 衰8から霧らかなように,よいことであると回 答したのは88.§%(32懇体/にも上っていました 力量歩 よも玉ことではないと遽答したのも3懸体(8.3

%/あ箏ました。また,もっと蒼われるべきであ ると瞬答したのは75.巷%(27毯体/,協力したいと

(9)

いわきの「じゃんがら念仏露勇」伝承の実態について 玉3董

醗答したのは縫.6%(29懸体/でした。しかし,

行われる必要はないと躍答した騒体も2鐡体(3.6

%/,協力したくないと騒答した懸体も婆談体

(鑓、i%/ありました。青年会は,よいことであ ると鰻答したのは舗.2%(2§懇体),もっと行われ るべきと凝饗したのは鱒.蓬%(欝藏体/,協力した いと睡答したのは85、7%(盤憑依/にも上ってい ました。異体的な蓬露としては,学校教育の場で,

興味を持ってもらって,樗来,後継者となるべき 人材を育戯してもらいたい,あるいは,地区ごと に異なるので難しいことが懸答されていました。

 このような繕果から,学校教育の場で,ドじゃん がら念仏踊集に興味を持つよう,子どもたちを 動機づけることが望まれているといえましょう。

三購治雄は,民俗芸能の後継者不定の現代におい て,後継者養戒が,学校教育の場1こ求められてい ることを指摘しています〔鋤。

 また,文藻省は本葬8月2尋霞,子どもたちが郷 土文化に触れる機会をつくるため,伝統的な芸能 や工芸を学校の授業に積極的に取り入れる方舞を 決め,欝弱年謹月からモデル地域を指定し,その 地域の学校は郷土文化の伝承者に講麟を依頼し,

一箪を通してじつく馨授業をしてもらうことがで きることを打ち墨して雛ます鋤。このような文部 省の方針,そして,「じゃんがら念仏踊参」の伝承 腿体の8轡%が協力したいと駆1吝していることは,

音楽教育の今響的課題である,学校教育の場での 日本の伝統音楽への取拳緩みの一つの形が欝能と なることであ雛,喜ばしいことであると考えます、

(平霞)

欝 おわ琴に

 アンケート調査を終え,蔑俗芸能の伝承につい て,次の様なことを考えています。

 第王点は,今彗の民俗芸能の掩える伝承の露難 性の問題です。いわきの「じゃんがら念仏騰り」は かっては老若男女で,尊閣の行事の折々に踊られ たものが,今譲では青年会の青年を主体に,主に 新盆に踊られるというように芸能の形を変えなが

らも,鯵8§年まで93羅体によって継承されてきた ことが示すように,伝承が成功している芸能です。

にもかかわらず,それぞれの懸体は,メンバー隻 めに苦労し,上演には会員外の協力を必要として いて,それが5隼麟よ警確実にふえています。

 この芸能の樗来についての質縫では,保存する

必要はないという織答は無かったものの,発展す ると思うという蟹答がゼロで,保存させたいが露 難が多いという園答が全体で総.魯%でありまし た。特に,伝承の主体であった青年会では,76.2

%夢保存させた魏が懇難が多いという露答であっ たことは,愛俗芸能の伝承がかかえる問題の深刻 さを象籔して雛るといえましょう。

 しかし第2点として浅嚢されることは,学校教 育の場で取り圭1げられることについて,よいこと

であるが88.§%,もっと行われるべきが器.奪%,

協力したいが齢.6%で,次の盛代への伝承に大変 積極的な意欲が見られることでした。特に青集会 に,それぞれ95.2%,鱒.4%,85.7%であったこ

とに,青年達のこの芸能に対する愛養と伝承への 意欲が読み取れます。文部省も,今獲窮めて,経 済的な保証も伴った形で,地域とのつながりをも った異俗芸能の学校教育への取讐入れを積極的に 蕎ち虚しました鋤。条件が整った今,房総芸能が 本当に意味のある形で学校教育の場紅取り入れら れて行くために,学校灘の意識改革が求められま

しょう。

 第3点は,この芸能の最も大きな楽しさについ て,新盆の僕養の鎗.§%を上墜って,青年会での 練習(話したり飲んだりする等/が翼.尋%であげ られていたこと,また,女雛の参撫について,現 姦まで,63.9%が換わっていませんが,現在,加

えたいが58.3%,将来的に換えたいが総、7%とこ の芸能に女盛の参癬を求める瀦答が半数を越えて あったことでした。特に青年会では,楽しさにつ いて.青集会での練習が§2.3%と,新盆の供養の 騒.3%を大きく上露穆,また女性の参擁壁こついて は,現在が§6.6%,将来については警.5%の綴答 が換えたいとしています。これらの國答に,民俗 芸能の保存ではなく,伝承のキーワードを読み取

ることが鐵来るのではないかと考えます。

 また.奪鍔的な講練を必要としない,誰でも演ず ることのできる素朴な戻俗芸能「じゃんがら念仏 踊拳」を,ノ磐ナやインドネシアのバサ島でのアー

ト・フェスティヴァルで上演したことがあるとい う蟹答もあ参,改めて民衆が伝承してきた良俗芸 能がもつ芸徳性の蕩さが立証されたと考えます。

 鯵§4年度の一と演に潮けて,練習の始まる奪亡しい 購…窮に,アンケート講査にご協力くださった青年 会・保存会の皆様にお礼申し.とげますとともに,

地域と共にある「じゃんがら念仏踊墾の更なる

(10)

i32 福島大学教畜実践暴発紀要第器暑

発展をお祈りします。

 なお,この欝究は.文藻省科学藩究費の勧戒を 受診て行われています.論文の執筆にあたって講 議を重ね.調査紙の作成とはじめにと終わりにを 降矢が,講査の集計と籔表伜戒,給桑及び考察を 平瞬が撞当しました。各項の最後に執筆音名を添

えます。      (鋒矢〉

      1注)

鑓 欝鴛年学麟舗建,下等小学校「唱歌(当分之ヲ  欠ク),下等中学校「奏楽(之ヲ欠ク),鰺簿年春  楽取調掛設置,鰺総隼畷数数畜縫姪。曝敦教鷺麗  嬉からi{擁年が題…遍しました。

(21 「蜂きな音楽ゴ翼琶K数送婁t輪講萱所編夢現代  と音楽選嚢本数送離叛鶴会 羅秘鍵隼 登.68 麟 小島美子匿N暮狂人購大学音楽からみた嚢本  入善露本数送欝蔽協会 平繍暮年

繊 学習指導要領鐸召秘麟年酸欝で,中学校の歌曝共  通教耕に各学隼i藏の饗本疑講が,また,鑑賞共  選教耕に各学奪2藤の伝統音楽が取管入れられ  ましたが,これは我が露の{云統音楽の教官史一藍,

 露難的なことでした.曙報52年改善1では,串学校  のi款曝共選i教材の聲…謡はなくなむ,藪統音楽もi  年・3年li麟. 2奪2麟と若干後退しました。平  成元年の改灘では.鑑賞共選教舞の学年捲定が入  れ替わっていますが,§2年酸講の鰹容を縁ぼ踏襲  しています。

嬉} 降矢・平露共著「磁高察のノ罫学校における嚢本  の伝統音楽の取鯵擾雛について一アンケート講  嚢i{霧結果からゴ「懸島渠の中学絞垂こおける嚢本の  伝統音楽の取参掻いについてゴ篠島大学教育学部  密教畜実践粥究紀要凄第欝・騰磐 欝齢年

織 建藤孝徳ヂじゃんがら念仏麟参一娯楽的要素の  濃い家教行事詳密全璽の伝承 涯春蒔代人づく今  騰土記開き書きによる知恵シリーズ(警福島講社懸  法人農繕漁韓文髭協会 姫鱒年 費.2鍛

/7/蕪揚書織 夢.237

麟 いわき毒教官委員会〈贈秘63隼度文化財基礎  調査>匿いわきのじゃんがら念仏調査報告書毒  ig齢年。講書には,i鱈§年調査縛の伝承羅体とし  て薄6毯体が載っていますがうそのうち廃絶,又  は,中懸と記さ蕊ているものを除いた数が93欝体  です。本譜蓋鋳の欝鱗年毒こは,車懸や復活による  若干の変麟があ参ます。

麟繭撮書翰夢.238

欝鱗一圭2

㈱  「青隼縫」蓼百科事典1エボカユ欝盤 薩文社  亙露3隼 §.3韓

鱒 三鶴治雄俣聡警能の有効な保存然承方法の確  立に絶する講査馨署甕(第二藻〉一後継者養成と学  校教官一束奈蟹立文髭財疑究辮菩能部纒  「芸能  の科学亙侮  贈秘§3年 脚.鎗§畦3§

麟 麟掲書1欝 夢.3§蓼

麟 蔚掲書鱗 登.i鎗

鱒 いわき溝平菅波地麩の膏年会の懸き取りによ  っていますゆ

騰 今嚢,アンケート講奮に露答した課存会の中で  は,2窪捧が野じゃんがら念仏鏡拳」以外4)芸能  も転承していますゆ

㈱ その魑に笛の擁わる懸体もいくつかあ吟豪す。

繍 繭揚書繍 欝.i論

㈱ 茂手木潔子「義太夫籔の学習法一諺本伝統音楽  にお遷ナる{本験的学習法の意義と今後の課題一ユ  ζ小泉文乗先生遽緯講文集 諸罠簾の音書 音楽  之友娃 耀報63年 登.鵠7

麟 夏芽芳徳匿じゃんがらの夏謹 神谷漣文庫  欝劔年 麹、蟹走5

翻 欝欝翻欝

鱗 i§鰻年8簿2讃轡轄蒙新懸 麟 表掲新纏縫

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