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ファンクラブにおける選択的誘因の構造

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Academic year: 2025

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卒業論文

ファンクラブにおける選択的誘因の構造

―東方神起公式ファンクラブ「Bigeast」から探る―

社会学・地域福祉社会学専攻

平成 25 年 1 月提出

(2)

要約

本論文は、アイドルの公式ファンクラブにおける選択的誘因の構造について、

インタビュー調査を元に分析したものである。

筆者自身のファン活動、ファンクラブ入会・退会経験から、序章では人々は ファンクラブに何を求めて入会するのかという問いを掲げている。

第1章では現在のアイドルの代表として、ジャニーズ事務所所属の男性グル

ープとAKB48を挙げ、本論の分析対象となる東方神起についての説明をする。

また、アイドルと熱狂の仕組みを説明している。東方神起は韓国のアイドルグ ループという特徴を持つので、「冬のソナタ」から端を発した韓流ブームにも触 れ、現在のK-POPの流行を新韓流ブームと名付けて東方神起の位置付けをした。

さらに日韓におけるアイドルのファン文化の基本的な解説を加え、ファン文化 の変容をファンが「観察化」しているという視点から論じている。

第2章においては、東方神起の公式ファンクラブ「Bigeast」を中心に韓国の 公式ファンクラブの内容についても詳しく説明し、東方神起以外の日本アイド ルの公式ファンクラブとの比較も行った。

第3章では、東方神起の公式ファンクラブの会員とファンクラブには入会し ていないがファンである人を対象に調査をし、「何を求めてファンクラブに加入 するか」の「何」の部分を物理的利益と非物理的利益の2種類に分け、分析を した。その際にAKB48の公式ファンクラブ年会費の大幅な値引きにも触れてい る。

第4章は、公式ファンクラブの対となるものとして、私設ファンクラブの先 行研究を追っている。宝塚ファンとスポーツファンが私設ファンクラブに求め る利益を探り、第3章の結果と比較した。

さらに第5章では、私設ファンクラブで確固たる存在意義を示しているコミ ュニティについて、公式ファンクラブにも存在しうるかの考察をしている。

(3)

目次

序章—はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

第1章 アイドルファンについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第1節 現在のアイドルファン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第2節 流行としてのアイドル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

2.1 流行とは 2.2 新韓流ブーム

2.3 韓流と新韓流の狭間

第3節 日韓のファン文化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 3.1 観察化するファン

3.2 ジャニーズ系アイドルのファン文化

3.3 K-POPアイドルのファン文化

3.4 やおい系創作のファン文化

第2章 東方神起ファンクラブ「Bigeast」・・・・・・・・・・・・・・13 第1節 日韓ファンクラブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

1.1 東方神起とは

1.2 韓国公式ファンクラブ 1.3 日本公式ファンクラブ

第2節 日本公式ファンクラブ同士の比較・・・・・・・・・・・・・・15

第3章 ファンクラブの選択的誘因・・・・・・・・・・・・・・・・・17 第1節 調査の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

1.1 調査の目的 1.2 調査の対象 1.3 調査方法

第2節 選択的誘因の二分類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 2.1 物質的利益と非物質的利益

2.2 ファンクラブ加入要因の重要度 2.3 物質的利益

(4)

第3節 選択的誘因の構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22

第4章 先行研究との比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 第1節 宝塚ファン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 第2節 スポーツファン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 第3節 公式ファンクラブと私設ファンクラブ・・・・・・・・・・・・30

第5章 共同体としての公式ファンクラブ・・・・・・・・・・・・・・31 第1節 SNS上のコミュニケーション・・・・・・・・・・・・・・・・31 第2節 ビギタオルからみるコミュニティ・・・・・・・・・・・・・・31 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38

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