• Tidak ada hasil yang ditemukan

卒業論文 コミュニティ FM と市民参加

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2025

Membagikan "卒業論文 コミュニティ FM と市民参加"

Copied!
5
0
0

Teks penuh

(1)

卒業論文

コミュニティ FM と市民参加

平成16年度入学

文学部人文学科 人間科学コース 社会学・地域福祉社会学 専門分野

平成20年1月提出

(2)

        要約

  コミュニティ FM 局、という新しい形態の放送局の開局が増えている。放送エリアは当 該市町村に限られる放送局であるが、県域放送の放送局とは異なり、地域(市町村)に本当に 必要な情報を提供するメディアとして、行政、民間の枠を越えて注目を集めている。しか しその一方で、活動を終えてしまったり、計画段階で開局を断念するコミュニティ FM 局 も多い。事実、筆者自身が参加していた「いとしまラジオ」というミニFM局は、3年後に コミュニティ FM 局として開局することを目標としていたにも関わらず、活動開始からお よそ1年で活動を終えてしまった。開局数のように統計上は反映されないものの、「いとし まラジオ」と同様のケースが、全国各地で発生していると思われる。

本論文の目的は、こうした現在のコミュニティ FM 局の開局ブームとも呼べる現象が、

地域社会にどのような影響を与えているか考察を加えることにある。その考察を加える上 で、最も重要視される要素が「市民参加」という概念である。県域放送の放送局とは異な り、コミュニティ FM 局における番組の放送において、地域住民の番組参加や情報提供は 大きな意味を持つ。そうした、地域住民のコミュニティ FM 局への参加意識や、参加形態 について分析をすることで、コミュニティFM局の地域社会でのあり方を考えていく。

  まず第 1 章では、本論文における目的と、その目的を達成するための問題設定を記して いる。福岡県内のミニFM局、コミュニティFM局計3局を本論文における調査対象とし て、それぞれの局の特色や設定理由を記した。問題設定として、①コミュニティ FM は地 域社会の中でどのような機能を担っているのか、②コミュニティ FM への市民参加が果た す役割、の2つを挙げている。

  第2 章ではコミュニティFM が置かれている現状についてまとめた。コミュニティFM そのものの一般的な定義から、日本国内におけるコミュニティ FM の歴史、そして福岡県 内のコミュニティ FM 局の基本事項を記してある。災害時の情報のライフラインとして、

地域貢献の手段として、というコミュニティ FM の特色について言及している。コミュニ ティ FM については比較的歴史が浅いため、先行研究も少ないが、新しい地域メディアの あり方として紹介してある。

  第3 章では本論文における研究の枠組みとして「地域住民のコミュニティ FMへの参加 状況」「商圏としての放送地域」「放送地域の交通環境」「番組内容」の4つを設定し、これ ら一つ一つを検証していくことで、コミュニティ FM 局のあり方を探る手がかりにするこ とを明示している。

(3)

  また第4章では、事例研究として、「いとしまラジオ」「ドリームスエフエム」「FM KITAQ」

の 3 局の活動内容を中心に記している。各局の代表を務める人物へのインタビュー調査を 中心に、これまでの活動状況をまとめた。

  第5 章では、インタビュー調査で得られた活動内容と、第 3章で設定した枠組みをもと に、コミュニティ FM 局と地域社会の関係についての分析を行った。中でも地域住民の参 加意識については、地域情報の発信が地域住民の参加意識にも大きな影響を与えているこ とが判明した。

  第6章では、第5章までの研究・分析を踏まえた上で、コミュニティFMのこれまでの 活動と、今後のコミュニティ FM のあり方について、市民参加という観点から考察を加え ている。地域情報の発信を重要視するコミュニティFM局と、それに反応するリスナー(地 域住民)との関係から作り出される地域社会は、今後どのように変化していくのか。地域そ のものの変化の可能性も含んだコミュニティ FM 局の活動の効果と今後の課題を明らかに した。

(4)

        目次

第1章  はじめに       1

第1節  研究の目的 1

第2節  問題設定 3

第2章  コミュニティFMの概要とそれについての先行研究 6

  第1節  コミュニティFMとは 6

  第2節  コミュニティFMの歴史 7   第3節  福岡県内におけるコミュニティFM局 1 0   第4節  先行研究 1 0 第3章  研究の枠組み 1 2   第1節  地域住民のコミュニティFMへの参加状況 1 2   第2節  商圏としての放送地域 1 2   第3節  放送地域の交通環境 1 3   第4節  番組内容 1 3 第4章  事例研究 1 5   第1節  いとしまラジオ(前原市) 1 5

  (ⅰ)団体概要・歴史

  (ⅱ)放送内容

  (ⅲ)活動理念

  (ⅳ)活動の終了

第2節  ドリームスエフエム(久留米市) 2 0

  (ⅰ)会社概要

  (ⅱ)目的と経緯

  (ⅲ)筑後地区におけるコミュニティFM

  (ⅳ)代表取締役総務部長・大中氏のインタビュー

第3節  FM KITAQ (北九州市) 2 7

  (ⅰ)会社概要

  (ⅱ)目的

  (ⅲ)FM KITAQにおける「地域密着」と「まちづくり」

  (ⅳ)北九州地区におけるコミュニティFM

(5)

  (ⅴ)資金面

第5章  分析 3 3   第1節  地域住民のコミュニティFMへの参加状況 3 3   第2節  参加の3段階説におけるコミュニティFMへの市民参加 3 4   第3節  商圏としての放送地域 3 7 第4節  放送地域の交通環境 4 1   第5節  番組内容 4 2 第6章  考察 5 0   第1節  コミュニティFMへの市民参加が地域社会にもたらす役割 5 0   第2節  今後のコミュニティFMと地域社会の関係性  5 1 おわりに 5 2 参考文献・参考U R L 5 3

Referensi

Dokumen terkait

1 社会学部学生のための 卒業論文執筆の手引き この「手引き」は、社会学部の皆さんが学生として最もその本領を 発揮すべき「卒業論文」の作成を援助するためのものです。したがっ て、卒業論文を執筆しようとする 人は、この「手引き」をはじめによ く読んでください。 ただし、ここに示してあるのは、あくまでも論文の標準的な書き方

1.レポート・論文作成時の盗作厳禁 2.自分の文章中で、文献や資料を参考にした箇所は明示すべし 3.参考にした文献や資料は明記すべし 三大原則 社会学部生のための文献引用の手引き レポート・論文作成の際には、この三大原則に基づいた文献引用のルールを守ら ねばならない。守らない場合には、単位を落とす・評価が下がるなどの不利益を被 っても文句は言えない。

1 社会学部学生のための 卒業論文執筆の手引き この「手引き」は、社会学部の皆さんが学生として最もその本領を 発揮すべき「卒業論文」の作成を援助するためのものです。したがっ て、卒業論文を執筆しようとする人は、この「手引き」をはじめによ く読んでください。 ただし、ここに示してあるのは、あくまでも論文の標準的な書き方

1 社会学部学生のための 卒業論文執筆の手引き この「手引き」は、社会学部の皆さんが学生として最もその本領を 発揮すべき「卒業論文」の作成を援助するためのものです。したがっ て、卒業論文を執筆しようとする人は、この「手引き」をはじめによ く読んでください。 ただし、ここに示してあるのは、あくまでも論文の標準的な書き方

1 社会学部学生のための 卒業論文執筆の手引き この「手引き」は、社会学部の皆さんが学生として最もその本領を 発揮すべき「卒業論文」の作成を援助するためのものです。したがっ て、卒業論文を執筆しようとする人は、この「手引き」をはじめによ く読んでください。 ただし、ここに示してあるのは、あくまでも論文の標準的な書き方

はじめに 普通の平日の夜、特に変わらない繁華街の中まっかっかな看板の下に多くの 人が群がっていた。そこは、居食屋「和民」。他にも飲むところなどいくらで もあるにもかかわらず、そこには30 分〜1 時間待って入ろうとする若者があふ れている。まさに異常な活気である。外食業界というと差別化が難しい。特に

要 約 本論文は、化粧をめぐる社会の規範意識と、女性にとっての化粧がどのような役割を果 たしているかを見出すことを目的としている。現代日本社会における女性の化粧は、マナ ー、たしなみ、そして楽しみとして、一種の文化を形成している。女性たちは化粧を肯定 的な自己表現の手段・技法として用い、周囲との関係性をとりもつために用いていると言

要約 本論文では,広く大きな概念である男女共同参画社会のなかでも,その「推進」過程に注目した.本 論文の目的は,文献調査とインタビュー調査を交えながら,男女共同参画社会の「推進」過程について 再考察をおこなうことである.同時に,筆者ら大学生のような若い世代にとっての,男女共同参画社会 の「推進」への参画のしかたや可能性を模索している.