家庭科教秘書におけるく講遷実習〉に関する一考察 2茎
家庭科教科書における〈調理実習〉に関する一考察
石井克枝(食物学1
亙 はじめに
筆者は,前に「家庭科教科書における食梅領域 1こ絶する一考察」{繍について報告しているが,小 論は,それ1こ続いて家庭科教科書における〈講蓮 実習〉について検討しようとするものである。(鋤 〈講遷実習〉は家庭科教育においては次のように 位置づけられている。すなわち,小学校5年にお
いては,①野菜の生食,②癖で翻,③緑黄色聾菜 の漉いためなど,小学校6年1こおいては,①米飯,
②みそ瀞,③騨料還,㊧じゃがいも料遜,⑤サン ドイッチ,(姦飲み物などが位置づけられている。
また,中学校においては,1食物糞において① 米飯及びみそを繕いた静物,②ルーを篤いた汁麹,
③魚や肉の油焼き及び葬焼き,㊧野菜,果物など を繕いたいため物及びサラダ,〔食霧2〕において,
①すし飯と澄まし汁,②乾めんを驚いた講選,③ ひき露を篤いた講蓬,④野菜を結いた菓子及び寒 天を穰いた寄せ物,〔食物釘1こおいて,①味付け 飯とくず汁餅,②魚の煮物や直火焼き,③海藻,
魚介,野菜などを驚いた灘の物及びあえ物,④擁 を驚いた蒸し梅,⑤小麦粉,翻を難いた天火焼き が位置づけられている。
そして,高校家庭一般においては,「講運の手法」
(「食贔の種類による調遷,戴立による調理」/に 基づく〈講還実習>を中学校家庭科との関連のも
とにすすめるように位置づけられている。
以上のような位置づけのもと1こ,〈調選実習〉は 小中高家庭科教科書の中に異体化され記遽されて いるが,小論においては,以上の〈調達実習>の 佳麗づけをふまえて家庭科教科書1こおけるく講遅 実習〉記述について分損・検討する。
なお,ノ郵論においては,その検討資料として表 iのように小中高の東京書籍本以下「棄書本」
と略すも/を検討したが,{灘その分析にあたっては 次のような視点と方浸に基づいてすすめることと
する。
(碁 学習指導要鑛(以下「掌握」と酪す。/におけ る〈講遜実習〉のねらい
/21教科書における〈講選実習>配達の舞鶴 麟 〈講瑠実習〉記述の分損・検討
表i 家庭秘教科書一覧表
学校種謬彗 教 秘 書 名 畠鰍艦名 検定年月鐸
小学絞
E
テ新し畷麟 薩落籍
丁 新しい家庭6 ・/
羅穂騒年3月3蝦
@ が
車掌鮫 改訂新しい披講蝦庭一類
̀語無しい披講傑庭ド ノ
懇憩簾年3融摂
@ 厚 轟 較 載護憲庭一般 1/ 紹舞5春年3灘蝦
頁 小中高字指における〈調理実習〉
(il小学校の場合
小学校家庭科学詣における〈調遷実習〉はどの ように定められているかを表2に示した。
すなわちナ5隼においては,懸単な調遷を遷し て,ア.講蓬に必要な材料の選び方及び計量の仕 方,イ.食品の洗い方,窮警方,撫熱の鴛瓦昧 の付け方及び盛導付け方,ウ.調遷に必要な馬 具・食器の安全で衛生的な皺皺い叢びに燃料及び
こんろの安全な取振いがく調達実習〉として泣麗 づけられている。
小学校6隼においては,ア.調逡に必要な耕料 の分量及び栄養を考えた誘料の緩合せ方,イ.嚢 的に応じた講遷法と計薩を立て調蓬が能率的1こで
きること,ウ.盛挙付け及び醗臆と望ましい食事 の仕方が〈講選実習〉として位置づけられている。
以上1の{立直づけからもうかがえるように事ノシ学 校における〈講運実習〉は,5隼では耕料準備段 階,調理における予備操作,調饗手法,盛13付け
22 癌島大学教畜実践醗究紀要簗㌶弩
方,講遷馬具の取擾い方に鱒する能力を青銭する ことをねらいとし,6年では,上記に超えて,材 料の分量と栄養を基礎とした縫合せ方シ麗的に臨
じた講理法.望ましい食事の仕方紅関する能力を 育成することをねらいとしている。
表2 小学校家庭科5年・§隼1挙捲にお毒ナる 〈講選実習〉
欝隼〕
12/野菜の生食.犠で罪.緑黄色野菜の溶いためな ど簡糞垂な講選力量できるようにする。
ア.講運に必要な樗料の選び芳及び謙量の縫方が 分かること。
イ.食贔の洗い方,窮蓼方,臓熱の仕方.昧の盤 け方及び盛り付け方が分かむ,謬藩里の手顯よく できること。
ウ.講覆に必要な罵翼及び食器の安全で衛生的な 取掃い壷びに燃料及びこんろの安全な取擾いが できること。
緯隼〕
/欝 米飯,みそ汁,簾料理,じゃがいも料樫,サン ドイッチ,飲み笏などの簡単な調理ができるよう
1こする。
ア.講運に必要な無料の分量及び栄養を考えた樗 料の綴合せ方が分かること。
イ.醤的に応じた調運法が分か鯵,謙遜を立て,
調理が能率的1こできること。
ウ.盛陰醤諺及び藪1繕を工夫し,望ましい食事の
簸;方方窒分毒}ること。
轡 中学校の場合
中学校家庭科学繕における〈講運実習〉はどの ように定められているかを表3に示した。
すなわち,1食物i繋こおいては,藏常食の講蓮 を遷して,ア.牽:簸及びみそ瀞,イ.ルーを繕い た汁梅,ウ.魚や肉の濾焼き及び露焼き,エ.野菜,
果物などを繕いたいため物及びサラダ,オ、講選 弔翼と講運罵熱源の養い方及びそれらの安全な鞍 接いがく調理実習〉として位置づけられている。
!食物2〕においては,蒙常食の調理を通して,
ア.すし飯と澄まし汁,イ、乾めんを繕いた講覆,
ウ.ひき肉を驚いた調璽,エ.野菜を繕いた煮物 及び揚げ物,オ、小麦粉を羅いた菓子及び寒天を 羅いた寄せ物が〈調達実習〉として麩置づけられ
雛7奪i携
ている。
/食梅3〕においては,醸常食の調達を還して,
ア.味付け飯とくず汁,イ.魚の煮物や藏火焼き,
ウ.海藻,魚介,野菜などを繕いた酢の勃及ぴあ え物,エ.駆を驚いた蒸し物,オ.小麦粉,罪な どを履いた天火焼きがく講覆実習〉として位置づ けられている
表3 中学校家庭秘学指における〈舞iii実習〉
喰物糞
馨! 蔭常食顕)講選蓼こついて,次の事項を指導する。
ア.米飯及びみそを欝麺た汁物を作ることができ ること。
イ、ルーを璽いた汁秘を修ることができること。
ウ.魚や肉の油焼き及び琴藝焼きめ意できること。
エ.野菜,果物などを霧いたいため物及びサラダ を{乍ることができること。
オ.調理器具と調選繕熱源の{吏嘉方及びそれらの 安全な取籔導}毒蓋できること。
ξ食物幻
(3/露常食の講遷について,次の事項を旛導する。
ア.すし飯と澄まし汁を{乍ることができること。
イ.乾めんを湧いた講理ができること。
ウ、ひき陳1を饗窪も〉た講理寿書できること。
エ.野菜を驚いた煮麺及び揚げ物を窪ることがで きること。
孝.小麦霧を繕騒た菓子及び寒天を穆秘た寄せ物 を{乍ること毒害できること。
!食轡33
!3/ 嚢常食1の調達について,次の事項を捲導する。
ア.瞭韓け簸とくず汁をで乍ること毒害できること。
イ、魚の煮彩撃や蓮{火焼き力鐘できること。
ウ、海藻,魚介,野菜などを驚いた癖の霧及びあ え梅を{挙ること善書できること。
エ.蓼奪を驚躰た蒸し梅を{乍ること力雪できること。
オ、小麦舞,邸などを驚いた天火焼きができるこ と。
以上の位置づけからもうかがえるように,食物 レ2・3において擾われている食軽科は,iで は,米,魚,肉,罪,野菜,2では,めん類,ひ き肉,小麦粉,寒天,そして,3では,米,魚,
海藻,野菜,蘂,小麦粉となっている。
また,食物i・2・3で籔われている調蓬法は,
iでは・煮る(炊く/,焼く,炒める,生食,2で
家庭秘教稗叢1こおける〈講運実習>菩こ駕する一考察 23
は,煮る(炊⇔,ゆでる,揚げる,寄せ梅,そし て,3では,煮る(炊く〉,霞火焼き,酷の甑あ え物,蒸す,天火焼きとなってお今,食物2・3 は食物隻に比して,よ陰徳縁約部分を含んでいる。
③ 高校の場合
高較家庭科学指におけるく講廼実習〉は,項騒 が簡酪化さ蕊て内容が絹示的に示されていないの で,家庭科捲導書(文藻省発行)の項§もあわせ て参照すると,表4のとおサである。
表鳶 高校家庭科学指・捲導書におけるく講選実習〉
食生活の設計・講蓬(学旛蓼§〉
参考・調選と食牽作法(幾導書壊鋤 麟 講選の手法
野営の講運の手法の要点を遷解させ.確実な 後備が修得されるように実習を通して取静掻 う。
鱒 食轟の種類による調達
(ウ} 戴立による講美装
的 食卓作法
すなわち,高校においては,〈講理実習〉は,① 講運の手法,②食品の種類1こよる調還,⑤献 立による講運という3つの観点から位置づけられ ている。
以上においてみたような位置づけをふまえて,
小中高校学捲における〈講運実習〉は,小学校で は,鍔簿単な講蓬」,中学校では,騒常食の講蓬あ 高校では,中学校の食物で撮った手法や食轟の講 理上の性質との関連を醗彗,中学校で得た知識・
技徳を発展させることをねらいとしている。
蟹 教程書における〈講理実習〉の記述 の概観
.ゆで郷一→・ゆで翻
・緑黄色野菜の濾一・ほうれん草の漉いため レ,ため \虜菜いため(たまねぎ,
にんじん,ピーマン〉
拳(簿単な闘食/一→。せん茶 表5 小学校教科書における〈講邊実習〉
学 奪 〈講 建 実 習〉
5馴i欝欝ラダ
t 2.傘でたまご
…3.ほうれん草の漉いため t4、野菜騨ため
ト、せん茶
蓉 年、i.ごはん 擾.みそしる
13.臓き
き
ド麟たまご
1 [ こふきいも
t翫
1轟、じゃがいものにもの 7、サンドイッチ
i8.オープンサン解ッチ
…
嶋擦ッ蕾レモン
}
小学校慕隼
・米 飯一一
・みそ汁一一→
難理てて
●じゃがいも料遷→
\
がイツチ
●飲み物てて
・ごはん
・みそ汁
・露玉焼き
。い瞬鐸
・こふきいも
・じゃがいものにもの
・サンドイッチ
Oオープンサンドイッチ
・紅 茶
●ホットレモン
(藁)小学校の場合
小学校教科書においては,表§のような〈調理 実習〉が位置づけられている。すなわち,5隼で
は,5種類のく講蓮実習〉,6年では,欝種類のく講 遜実習〉が記述され,小学校字指に婦応させてみ ると,以下のような賭銭になっている。
小学校5隼
・野菜の生食一・野菜サラダ
⑦ 中学校¢場合
中学校教科書においては,表6のような〈講理 実習〉が位置づけられている。すなわち,〔食物麟 では,3種類(8項鋤の〈調選実習〉,!食霧2〕
では,縷種類(§項鋤の〈講還実習〉,〔食梅3〕
では,3種類(8環熱の〈調理実習〉が記遠さ れ,中学校学指に蝿藩させてみると,以下のよう
24 薦島大学教簿実践醗究紀要簗鴛号
な購蔽iとなっている。
/食梅碧
・米飯及びみそを羅→鋸来簸,さつま汁 いた汁勃
◎ノレーを欝いた汁物→●カレーライス
・魚や肉の濾焼き及一・ムニエル
び糠き \燦燧
・野菜,果窃を鰐い、一・野菜のソテー(さやえ
璽め獺びサ\んどう/
ラタ ・フルーツサラダ
.その健一→・霧ふきいも
菱5 中学校教孝轄にお妙る〈講珪美嚢〉
〈講 理 実 習〉
食鞠i [i謙飯さつま流蓼醜き
12.ム二王ノレ,野菜のソト,紛ふきい
@ 彫.
R.カレーライス,フルーツサラダ
食物2 至.スパゲッティーミートソース,果汁 かん
2、五暴ずし,すまし汁
3.ハンバーグステーキラ フライドポテ ト,にんじんのバター煮
淫.ホットケーキ,フノレーツジュース
食物3 i、たきこみ飯,かき騨汁,わかめとき 融う参の馨の霧
2.茶わん蒸し,煮魚,膏菜のごまあえ 3.カップケーキ,ミルクティー
〔食物23
号すし飯と澄まし汁→・五目ずし,すまし汁
・乾めんを繕いた講鋪・スパゲッティミートソ 麗 一ス
事ひき肉を欝いた講→・ハンバーグステーキ 運
ゆ野菜を篤いた煮物→肇にんじんのバター煮,
及び揚げ麹 フライド羨テト 毎小麦粉を繕いた菓→・ホットケーキ
子
◎寒天を驚いた寄せ→ 曝果汁かん 物
毒その飽 →.フルーツジュース
欝欝鋸盤舜
!食物3〕
・味付け飯とくず汁一→・たきこみ飯,かき雛汁
.魚の煮物や直火焼→O煮 魚 き
・海藻,魚介,野菜一・わかめときゅう参の酢 などを驚麺た酢の の物,青菜のごまあえ 物,あえ物
・郵を繕いた蒸し物→●茶わん蒸し
・小麦粉,舞を繕い一→・カップケーキ た天火焼き
◎その飽一・ミルクティー
③ 高校の場合
高校の教科書1こおいては,表7のような〈i講蓬 実習〉が位置づけられている。
表7 高校教科書にお縁る〈認建実習〉
家
庭
毅
〈講 運 実 欝〉
霧子どんぶ馨,すまし汁,麟緯鐘費 コーンスープ芋コ欝ツケ 魚の照彗焼,煮梅,あえ物 濠搾歓魚.未耳砂蟹,灘羅笑
カレーピラフ,トマトカップ,3一グル トゼ!ター
濡燕魚,鍋難絞子,濃婬黄震 古老肉,黄花湯,娩豆腐
ミート蓑一フ,野菜スープ〔懇舎嵐),カ スタードプディング
§.ちらしずし,うしおじる
欝、オードブル,マカ窪ニグラタン,紫キャ ベツと弓んごのマ婆ネ
昼、とり舜のソテー,レタスのサラダ,パイ ナップルケーキ
エ2.盛酵合わせ
く彗きんとん,桑公かさだんご,季毎覆霧藝,
菊花かぶ,松葉ぎんなん (置月料運への慰謝
亙.
2.
3.
蓬.
5.
6.
7、
彗、
高校家庭一般においては,i2種類の献立で36項 霧の〈講遷実習〉がある。高校の〈調選実習〉は 中学校での基礎的な〈講蓬実習〉に少し肉づけし たような形で考えられている。すなわち,中学校 学指に対応させてみると以下のようになる。
◎米飯及びみそを霧いた→・親子どんぶ吟 汁窃
家庭科教科書におけるく講運実習〉に麗する一考察 25
.ルーを驚いた汁物一一→.コーンスープ
.魚や海の濾 焼き及び響馨→ .と肇肉のソテー一 焼き
・野菜,果物なドを驚雛→・トマトカップ
た一翻ラ xO散鎧ネ
審レタスのサラダ
すし ま曝ミ:篠し
・すまし汁
.乾めんを驚いた講還一・マカ欝ニグラタン
◎ひき瞬を繕いた講選一・ミートローフ
曙菜を豚騰鰍ぴて コ恥ヶ
揚げ物 ・煮 梅
・小麦粉を懸いた菓子一→・弱舞笑
・寒天を醜いた寄せ物一→婿蔓腐
尋疎髯け飯とくず瀞 一→・カレーピラフ
・魚の煮梅や直火焼き一→・魚の照9焼き
・海藻,魚介,野菜など一 ・あえ物 を羅いた酷の物,あえ物
◎駆を購いた蒸し梅一→・カスタードプディ ング
■小変粉,露を篤いた天一→■パイナッアルケー 火焼き キ
というように中学校学嶽の〈調達実習〉のねらい について具体的に対r癒し,さらにその難に,郷籍 漬,涼搾妙蛋,ヨーグルトゼリー,清蒸魚,鍋鮎 飯子,冶婬薫風,野菜スープ,オードブノ紘 く瞬
きんとん,松かさだんご,籍花騨,菊菟かぶ,松 葉ぎんなんが悪罵として位鐙づけられている。
以上の機観をふまえて,以下に〈調蓬実習〉鑓 逮の分析・稜討を行う。
W 小中高教科書における〈調理実習〉
記述の分析・検討
表8 小中蕎教科書の〈調達実習〉σ〉全体構成
小 学 較 申 学 校 騰 模
5 年 食梅i 諜 遷
野菜サラダ ワ野菜の貴べ方
講理実習 カ.讃 璽
②講遷法K 講運暑こよる食鑛成分の変化
轡講選の華繋と罵翼 2.準 騰 ③禽秘の稼
/31野菜サラダの俸彗方 3.講 運 謂運実習の手覆と蜜意事項 鱒醍ぜんと食べ方 善.試 食 玉.計薩を立てる
麟 あとかたづ瞳 5.あとかたづ謬 2.準 薦
塗でたまご 6.反 省 3.霧 業
鱗 たまご 翼翼i 凄.盛り館け,醍ぜん
⑦嚢でたまごの葎撃方 馨 雲霧の準購 5.誠 食
緑黄色畢菜の漉いた勇 ② 轡 料 巻.あとかたづけ
緯濾でいた誇る講運 ⑨講蓮の要点 ?.反 省
12/緑黄色響菜 ⑧ 履 異 調珪実習 i2鰹
{3}緑黄色野菜の漉いための鐸 {21講理法
撃方 /3/講理の季顯
韓 あとかたづ1ラ 実翼2
§ 隼 1玉/実響の準霧
ごはんとみそしる 窪)韓 料
繕 ごはん ⑫ 講運の要無
Oごはんたきむとくちょう ⑧ 羅 異
○ごはんのたき方 /21講遷法
轡 みそしる 実習3蟻蜂実醤2と庭じ食
Oみそしる鍔とくちょう 梅2,禽霧3にお謬る講建実 Gみそしるの葬弩秀 翼も実誓2と講糠
繕 はいぜんと食べ方 講運のいろいろ た求ごとじゃがいも 轡 たまごの講璽 鱗 じ孕がいもの講還 講運のくふう
以下の分籍・験討を3つの幌点一①全体構成
②食材料,③講蓬法一から行う・
緯 小中高〈講理実習〉の全体構成
小中高の各〈講遷実 習〉の全体嬉成は表8 のとおりである。
表8からもうかがえ るように,各〈講遅実 習>は次のように記遠 されている。小学校に おいては,ゼ野菜サラ ダ,融で騨,緑黄色野 菜の漉いため3(5年/,
「ごはんとみそしる,
たまごとじゃがいも」
(§隼/がく調遅実習>
として鐙置づけられて いるが,欝頭の「野菜 サラダの全体構成は,
繊野菜の食べ方,(2溺 運の準騰と網具,(3}野 菜サラダの作り方,(毒 はいぜんと食べ方,鱗 あと力湿たづ鵠ナというよ うに〈講運実習〉の墓 本に基づいて記違さ
2§ 藩島大学教育実践藩究紀要第至2号 鰺塞7隼董i月
れ,以下の〈講蓬実習〉はそれをふまえて,簡酪 化して記述されている。
中学校においては,まず,〈講躍実習〉の基本購 成が6つに分けて鍵示され,それをふまえて以下 のく講理実習〉が記述されるが,実碧においては その中の「準欝,講理藩に重点をおいて記述され ている。
高校においては,その全体権威は「調達法」.講
運による食品成分の変髭」,ヂ黄梅の昧盛と「調達 実習の手顯と霧意事項3が講述され,それをふま えて〈講蓮実響>がそれぞれ記達されている。
(2/〈講幾実習〉の盆材料
小中高教科書における〈謁蓮実警〉の食馨料を 食品群{麟に分類すると表§のとお鱗こなる。
小学校においては,穀類として,米,いも及び 表9 小中高教科書の〈調理実習〉の食韓料
食晶群
∫蚕・学 絞 中 学 按 薦 絞 小 学 絞
1中学較
高 絞食品名縷理響数 食鳥名凄霧里数 禽鳥名繊現籔数1 養蕪雑
食贔名鐵霧饗数
食贔名爵獲麟数︸
食贔名爵理醤数 穀 類 米 豊 米 4 豪 3 野菜顛 罎う説んそう i 舞菜 i にんじん 5
小麦粉 誉 小麦粉 き (隷黄蓮 睾こんじん i にんじん δ パセワ 茎 スパゲッティ i マカヨニ 野菜1 ピーマン 豊 パセ毛ヌ エ 本の芽 2 食パン 墨
昇
1さやいんぜん エ︸ 毒しその葉 iパン粉 董
播やえんどう i⁝
さやえんどう 3
生パン総 董 みつば i
とうもろこし i
1
とうがらし 工クラッカー 工i き
いも授 じゃがいも 2 じゃがいも i 蓼やがいも 3 野菜類 トマト i レタス 玉 レタス 玉 びでん さといも 玉 さつまいも 圭 談義聾 レタス i }1レモン i
レモン 2 ぶん類 でんぷん 董 こん誕やく 至 菊 き融う1) 玉 き融う琴 亙 き晦う含タ 5
かたく吟舞 6 たまねぎ i たまねぎ 3 たまねぎ § 種異類 ぎんなん 歪 ぎんなん 工 ねぎ 至 ねぎ 墨 ねぎ 4 ご蒙 至 白ごま 圭 しょうが 2 しょうが §
く彗 i かんぴょう 王 かんぴょう 工
豆類 濾あげ 玉 懸あげ 茎 がんもどき 玉 ご窪う 2 ごぼう 圭 みそ 董 みそ i グ亨ンピース 里 だいこん 2 だいこん 重
とうふ i にんにく 玉 にんにく !
グリンピース i 縫しょうが 至
魚食類 魚 2 魚 2 霧しょうが 董
しらす干し 里 衰勢魚 愛 トマト 2
かまぼこ 董 いか 互 サラダ菜 茎
干しむきえび里 セロ1ヲー 茎
慧まぐ酵 i たけのこ 2
キャビア 玉 れんこん 至
たらこ 至 キャベツ 2
獣鶏欝 ぶた肉 玉 ぶた晦 至 紫キャベツ i
類 と箏麹 墨 と吟鱒 3 芽キャベツ エ
跨 i ぶたひき癒 玉 かぶ 2
ひき肉 茎 と聾ひき肉 i、 ダサーンアスバラ i
隼ひき磨 董 栗実類 辱んご 2 導んご 茎
合ひき湊 董 みかん 2 パイナップル 2
ハム 2
︷
パイナップル 至 チェヲー 至
ゼラチン 至 栗搾 i 果梅の憲誌 至
籔 類 翻 3 纐 7 鞭 至3 きのこ 生しいた1ラ 2 坐しいたけ 2
葬黄 i 類 干ししいたけ i 干ししいたけ尋
甦 類 隼災 4 集乳 謹 重重 きくらげ i
ヨーグ/レト i 童ク亨一ム
vレーンヨーグー鋳
̀ーズ
毒撃兼蝸゙
驍
生わかめ 墨 盗わか誇 王フ辱 亙 ヲ天 !
わかめ 至 フ静 墨
ヲ天 2
骨§飲 舞 せん茶 i 農繁 圭 紅茶 童
家癒科教科婁における〈講選実習〉1こ黙する一考察 27
でんぶん類として,じゃがいも,豆類として,濾 あげ,みそ,騨類として,葬,野菜(緑黄色野菜)
として,ほうれん葦,にんじん,ピーマン,野菜
(談藪野菜)として,トマト,レタス,きゅう甑 たまねぎ,海草類として,生わかめ,飲料として,
せん茶が記遽されておむ,種実類,魚介類,肉類,
敦類,果実,きのこ類縁まだ登場していない。
中学校・高校においては,すべての食品欝の食 品が養穆され.高校は中学校に箆して種類が多く なっている。
小中轟を還して言えることは,小学校で慧機い やすい蕎単な調理を位置づけているので限定され た食品群のみ記述されているが,中学校・蕩校に おいては全食贔群が一応網羅さ轟ている。
(3} 〈羅実習〉紅おける講選法
小中高教科書におけるく講蓬実習>の内容を講 蓬法騨鵡に分析すると表欝のとお撃である。
小学校においては,なま物,幽で物,煮物(炊 く〉,焼き物,炒め物の5つの調理法が記達されて お彗,あえ物・酷の物・ひたし物,蒸し笏,揚げ 物,寄せ物ラ漬け鞍1はまだ登場していない。
この5っの講還法は本教科書においては,学捲 の線に沿って中傷の講運法の基礎として位置づけ
られているのであろう。
中学校においては,漬け物を除くすべての調達 法が登場し,高校では,中学校に比し種漿が多く なっている。
小中蕩通して言えることは,小学校で1よ調遅 法を学ばせる〈調理実習〉という食生活経験の諸 活動を示す教樗醗爽が示されているだけであ甑
その教材を還して,いかなる講選法を学ばせるか という齪点は必ずしも明確でない。しかしなが叡 教樗醗講を小中高それぞれ比較してみるならば,
先に遠べたように,小学校においてはなま物,融 で物,煮物,焼き物,炒め物という5つの調理去 が基礎的部分として位置づけられ.,それをふまえ て,中高の調達法に発展している。
なお,漬け麹については,高校のみに鎧置づけ られているが,小中に位置づけるか否か紅ついて は聡場の実践をふまえて検討すべきことであろ
う。
表至§ 小中高教科書紛〈講瑳実習〉の 調理淡麗内容
講讐法i …ャ 学 校 申 学 授 ! 嵩 楼 …
ネま麺響菜サラダ
@ ヒ ≡ 罫
…
Pフルーツサラダ レタスのサラダ gマト寿ップ
献擁麹廟i
︸
壬 墲ゥ磨とき寧う彗の P醇の物
あえ霧 兜聡b魚
ぴた 膏薬のごまあえ 冷欝黄綬
…ィ …
@ … 菊菱かぶ
麟1 }
幽で囎
アオ、きいも 1 ミ
iスパゲッティ皿 海燕弾 ュ瞬きんとん
煮 物 ごはん 来 飯 霧子どんぶ参
みそしる 葦
カ顧輔の陣謎飯
五鐸ずし カレーピラフ
ソらしずし
⁝ 煮梅 1カレーライス ウつま港
す家し汁
、しお渉 1すまし汁 肇菜スープ
かきたま汁 コーンスープ
煮 無 鷺 物
にんじんのパター煮
蒸し梅 茶わん蒸し カスター罫プディング
溝薫魚
焼き麹 露玉焼き 1ムニエル 魚の黙西)焼き !
「鰺畢 罪焼き ミートローフ
ハンバーグステーキ マカ置ニグラタン 車ツトケーキ 鑛魅餃子 カップケーキ パイナワプ疹ケーキ
いため 肇菜いため 賢菜のソテー とウ肉のソテー
物 ほうれんそう 吉老鶏
の趣いため 松葉ぎんなん
揚げ梅 フライドポテト コロッケ
翼口実
︸
轍かさだんご
寄せ犠 異汗かん ヨーグルトゼリー
︸ 鱒豆礎
灘テ物 垂 離籍灘ナ
V ま と め
小譲においては,東書の小中高家庭科教科書を 資料として,そこにおける〈調理実習〉鶏遠につ いて分析・検討をすすめてきた.
本縫討によって以下のことが墾らかになった。
① 小中蕩学指における〈調理実習〉1よ小学校 においては,「簡単な講理」,中学校では「馨鴬 食の調理盛,高校では中学校の食物で撮った手法
2言 徳島大学教官実践襲究紀要第鷲響 藁987隼ii鍔
や食品の調理上の性質との閣連を麟参,準学校 で得た知識・技i衛を発展させることをねらいと している。
②小中高の〈講遷実習〉の全体構成は,小学校 1こおいては冒頭の「野菜サラ外のみが①野菜 のたべ方,⑦調達の準簿と紹翼,緯野菜サラダ の作り方,紛は雑ぜんとたべ方,緯あとかたづ け,というように〈講理実習〉の基本に基づい て記述され,以下簡酪化した記遮となっている。
また,中学校においてはく講遷実習〉の基本購 成を6つに分けて提示し.詫遮されているが,
実鰹の実習の中では,「準簾・講遷ゴに重点をお いて記1述されている。そして,高校においては,
翻遅法」,「講還による食品成分の変化」,「食 物の昧涯と「講蓬実習の手纈と留意事項」が詳 述され,それをふまえて懸々の〈調達実習〉が それぞれ配達されている。
として験離する。
3 小中蕎一貫した家庭科教群書作成は蒙京書籍株式 会後発膏の表iに示した教科書のみである。
嵯 食轟群の分類慧,鱈蕩馨本食醸標準繊分表に準じ た。また,野菜については,さらに緑黄色野菜と淡 畿野菜に分轄た。愛縁料のうち砂糖及び誉蕪類,濾 罐類,講殊料及び香辛群類は除いた。
講瑳法の分類は,訟禿文子縫罫新版講理学諜兇生 露(鱒83/を参考にし,なま物……揚げ霧の8種の i鐸遷方法に食品琴毒翼選1としての寄せ物と漬け鞠を撫 えた。
③小中轟の〈講遷実習〉の食樗料は,小学校に おいては.罎定された食鑛群のみ記遠されてい るが,中務においては,金食贔群が一応網羅さ れている。
⑧ 小中高の〈調理実習〉における調達法は,小 学校においては,なま物,塗で物,煮物,焼き 梅.炒め麹という5つの調理法が基礎的謡分と して位置づけられ,それをふまえて中蕎の諜1運 法に発展している。
以上の達意からもうかがえるように,小論にお いては小中高の〈講遷実習〉配達の全体構成や全 体購成における餐1々の位置づけ等に重点をおいて すすめてきたが,今後の課題として,縫々の〈講 遷実習〉へのより立ち入った分極と,講じ講遜で
も小中高においてどのようなちがいがあるのかな どについても分新・検討する必要があろう。
ξ注)
至 石井克枝「家庭科教科書における食梅領域紅関す る一考察ゴ碧福爵大学教育実践懸究紀要ま第欝尋脚.
63−73 (i§86>
2 小論においてはッ小学校・高絞「家麩科」に薄し て,中学校は「披講・家庭科」という教科名ではあ
る毒害, 挙ξこ「家庭科3 と省略し, ノま、中高「家庭零導」