発行:山梨学院大学 学習・教育開発(LED)センター
(1) 大学教育研究フォーラムでの発表
2017年3月19日・20日に京都大学で開催された「大学教育研究 フォーラム」にて、本学の基礎演習Ⅰにおける学生の目標到達に影響 を与える要因について発表を行うとともに、大学教育の動向や知見に 関する情報交換を行いました。発表の詳しい内容についてご関心のあ る方は、石川勝彦・児島功和・青山貴子「初年次ゼミの学習到達度を 左右する要因の探求―決定木分析を用いた試み―」(『大学改革と生涯 学習』山梨学院生涯学習センター紀要第 21 号、2017 年 3 月)を ご覧ください。
(2) FDに関わる学外研修先・学会のご紹介
①大学教育学会第39回大会(統一テーマ:教養教育の再考)
2017年6月10日(土)・11日(日)(@広島大学総合科学部)
http://daigakukyoiku-gakkai.org/site/conference/conferenceinfo/
Switch!
Vol.2017.05.3106 教育力の山梨学院
「変われないを変える」ために 学習・教育開発センター長 丸山 正次
ハース兄弟の『スイッチ!』(早川書房、2013年)には、個人や組織を変えていくための多様なノウハウが 紹介されています。かれらは理性を「象使い」、感情を「象」、環境を「道筋」にたとえて、象使いには「ブラ イト・スポット(成功事例)を示す」「具体的な行動を示す」「目的地を示す」、象には「感情に訴える」「変化を 細かくする」「人を育てる」、そして道筋では「環境を整える」「習慣を生み出す」「仲間を集める」、をその要約 として提示しています。
これらはまさしく学習・教育開発センターが心がけている事柄です。大学は今、教育に関して大きな転換点に 立っています。変化することは労力のいることですが、変化することで得られることも多々あります。学習・
教育開発センターは、そうしたプロセスを少しでもスムーズに進められるように、諸種の事業を今年度も展開 していきます。先生方のご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
教育支援部門
発行:山梨学院大学 学習・教育開発(LED)センター
②株式会社リアセック「アクティブラーニングメソッド体験ワークショップ」
2017年6月24日(土)10:00~13:00(@リアセック:東京都港区浜松町)
http://www.riasec.co.jp/takunaru/event
※ FD 情報および申請書式は、「教員ページ」(https://www.ygu.ac.jp/category/teacher_login.php)
から閲覧・ダウンロードできます。
※ 教員の学外FD研修に関わる費用に関しては、年間一人2万円まで支給されます。研修会への参加申請 を行う場合は、事前に教務課「学生総合支援室」(担当:小池 [email protected])までお願いい たします。なお、予算支出のための申請期限は、2018年2月末となります。
学習支援部門(初年次教育)
学習支援部門(ピア・補完・入学前教育)
今年度は、総勢32名のメンターが基礎演習Ⅰに参加し、4月から1年生と共に頑張っております。
ここで、メンターと関わっている1年生の感想をいくつか紹介いたします。
・ メンターがいると適度に気持ちが引き締まり、とても良いと思いました。話しやすく、とても面白 いので助かります。【A男子学生】
・ メンターがいるだけで、質問がしやすいです。常に前か後ろにいてくれるから、先生が忙しそうに していても気軽に話しかけられることができて良いです。【B男子学生】
・ 大学の講義で疑問に思ったことや基礎演習Ⅰの中で分からないことをメンターの先輩に聞くことで 解決することができてとても良いです。先生よりも距離が近いので質問しやすいです。【C女子学生】
この基礎演習Ⅰの授業を通して、1年生とメンターの両者の成長を期待しております。
初年次教育の FD 活動の一環として、基礎演習Ⅰに関する先生方のノウハウを広く学内に共有する事を 目的とした事例集を作成し、4 月冒頭にメーリングリストで配布させて頂きました。同じく 4 月冒頭に、
基礎演習Ⅰの新任+久しぶりに担当される先生方を対象とした、基礎演習 FD 研修会を開催しました。
ここでは『小論文のレッスン』の基本的構成や使い方についての説明や、上記事例集に基づいた基礎演習Ⅰ の運営に関する情報交換、また、LMS「manaba」の有効活用などについて、教員相互の学び合いの場と なりました。
そして、後期の基礎演習Ⅱに関しては、昨年度の実態を把握し、次年度の内容改善に向けたアンケート調査 を法学部と現代ビジネス学部の担当者向けに実施しています。
今年度は、本学における初年次教育の更なる改善策および将来像を検討します。一定のたたき台が出来た 段階で、実現可能で本学に必要不可欠な初年次教育とは何か、を教員の皆さんと議論できればと願っています。