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生物多様性条約および名古屋議定書の概要

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Academic year: 2024

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1.はじめに

1993 年に発効された生物多様性条約(Convention on Biological Diversity: CBD)(The Convention on Biological Diversity, 2013)において,その締約国は 自国の天然資源に対する管轄権を有することが明記さ れた(CBD 第 15 条 1 項).また,他国の遺伝資源に アクセスする場合は,利用者は当該締約国から「事前 の情報に基づく合意(Prior Informed Consent: PIC)」

を取得し(CBD 第 15 条 5 項),さらに,「相互に合意 する条件(Mutually Agreed Terms: MAT)」で遺伝 資源を利用することが述べられている(CBD 第 15 条 4 項).そして,その遺伝資源の利用から生じた利益 については当該締約国に公平に利益配分されることも 述べられている(CBD 第 15 条 7 項)(安藤,2006).

2002 年 4 月,オランダ・ハーグで開催された第 6 回 CBD 締約国会議で,遺伝資源アクセスに関する国 際ガイドライン(ボン・ガイドライン)(財団法人バ イオインダストリー協会 , 2002) が採択された.これ は法的拘束力を持たないが,遺伝資源提供国および利 用者のために遺伝資源利用における手続き上の必要事 項をより具体的に示したものである.ところが,2002 年 9 月,南アフリカ・ヨハネスブルクで開催された「持 続可能な開発に関する世界サミット(World Summit on Sustainable Development: WSSD)」において,遺 伝資源の利用から生じる利益の公正で衡平な配分を促 進・保護するための国際規定(International Regime)

について交渉することが決定された.交渉は,2003 年 12 月にカナダ・モントリオールで開催された第 2 回 ABS 作業部会を皮切りに延々と続いたのであるが,

2010 年 10 月,名古屋で開催された第 10 回 CBD 締約

国会議において名古屋議定書という形で幕を閉じた

(磯崎ら,2011;安藤,2008,2011).

本稿は,この名古屋議定書について概説するもので ある.なお,本文中で引用した名古屋議定書の和文は 外務省仮訳 (外務省,2011)による.なお,その和文 中の太字は著者によるものであり,原文のものではな い.

2.名古屋議定書の目的

名古屋議定書の正式名称は,「生物の多様性に関す る条約の遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ず る利益の公正かつ衡平な配分に関する名古屋議定書

(Nagoya Protocol on access to genetic resources and the fair and equitable sharing of benefits arising from their utilization to the Convention on Biological Diversity):以下,本議定書と称す」である.前文,

第 1 条から第 36 条と附属書から構成される.本議定 書の第 1 条の目的には,以下のように謳われている.

この議定書の目的は,遺伝資源の利用から生ずる利 益を公正かつ衡平に配分すること(遺伝資源及び関連 のある技術についての全ての権利を考慮に入れた当該 遺伝資源の取得の適当な機会の提供及び当該関連のあ る技術の適当な移転並びに適当な資金供与により配分 することを含む.)並びにこれによって生物の多様性 の保全及びその構成要素の持続可能な利用に貢献する ことである.

第 1 条は,基本規定,精神的規定としては重要であ る.この目的は,一見,利益配分を目的とした提供国 側(途上国側)の主張が強いように思われるかも知れ ないが,「遺伝資源の取得の適当な機会の提供」の文 E-mail: [email protected]

生物多様性条約および名古屋議定書の概要

安藤勝彦

独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター 〒292─0818 千葉県木更津市かずさ鎌足 2─5─8

Convention of Biological Diversity and the Nagoya Protocol

Katsuhiko Ando

Biological Resource Center, National Institute of Technology and Evaluation 2-5-8, Kazusakamatari, Kisarazu, Chiba 292-0818, Japan

(2)

言を併記しており,提供国側と利用国側(先進国側)

双方の主張が取り入れられている.また,「遺伝資源 及び関連のある技術についての全ての権利を考慮に入 れた」と述べており,ここでも遺伝資源に対する主権 的な権利を有する提供国側(途上国側)と,技術や工 業所有権などに配慮することを求める利用国側(先進 国側)双方の立場を並列している.目的の最後に,「こ れによって生物の多様性の保全及びその構成要素の持 続可能な利用に貢献する」とあるが,金銭的利益配分 を受けた提供国がその利益を生物多様性の保全や持続 可能な利用に使わなかった場合どうなるのか,という ことは突き詰めてもあまり意味がないことであろう.

3.名古屋議定書の重要条項

本議定書は第 36 条までからなるが,その中でも特 に重要な条項に絞って以下に概説したい.本議定書の

「取得の機会及び利益配分(以下,ABS と称す)」に 関するユニークで非常に重要な条項が第 15 条の「取 得の機会及び利益の配分に関する国内の法令又は規則 の遵守」であり,以下のように述べられている.

1 締約国は,自国の管轄内で利用される遺伝資源に 関し,取得の機会及び利益の配分に関する他の締約国 の国内の法令又は規則に従い,事前の情報に基づく同 意により取得されており,及び相互に合意する条件が 設定されていることとなるよう,適当で効果的な,か つ,均衡のとれた注 1立法上,行政上又は政策上の措 注 2をとる.

2 締約国は,1 の規定に従ってとられた措置の不履 行の状況に対処するため,適当で効果的な,かつ, 衡のとれた注 1措置をとる.

ここで第一に重要な点は,海外の遺伝資源にアクセ スする場合は,日本の国内法ではなく提供国の国内法 または規則に従わなければならないという点である.

しかもその国内法は各国によって異なると考えられる ので,各国の国内法の調査だけでも大変なことになる.

ただ,幸いなことに議定書第 14 条の「取得の機会及 び利益の配分に関する情報交換センター及び情報の共 有」では,以下のように述べており,

1 取得の機会及び利益の配分に関する情報交換セン ターは,条約第十八条 3注 3の規定に基づく情報交換 の仕組みの一部として設置する.同センターは,取得 の機会及び利益の配分に関する情報の共有のための手 段としての役割を果たす.特に,同センターは,この 議定書の実施に関して締約国によって利用可能とされ る情報へのアクセスを提供する.

2 締約国は,秘密の情報の保護を妨げられることな く,この議定書によって必要とされている情報及びこ の議定書の締約国の会合としての役割を果たす締約国 会議による決定に従って必要とされる情報を取得の機 会及び利益の配分に関する情報交換センターに提供す る.これらの情報には,次のものを含める.

(a) 取得の機会及び利益の配分に関する立法上,

行政上及び政策上の措置

(b) 国内の中央連絡先及び権限のある当局に関す る情報

(c) 事前の情報に基づく同意を与えるとの決定及 び相互に合意する条件の設定を証明するもの として取得の機会の提供の際に発給された許 可証又はこれに相当するもの

従って,ABS 情報交換センターのホームページを 見れば,各国の ABS 関連国内法または規則がわかる ようになっている.さらに,各国内の中央連絡先にコ ンタクトすることで,その国における遺伝資源および 遺伝資源に関連する伝統的知識へのアクセスと利益配 分に関する国内措置と手続きの情報を得ることがで き,どこが権限ある当局か,許認可はどのように申請 するのか,などがわかる仕組みになっている.

本議定書第 17 条の「遺伝資源の利用の監視」も重 要な条項であり,以下のように述べられている.

注 1 本条の「均衡のとれた」の解釈については,提供国側と利用国側とで隔たりがあると思われる.提供国側は,国内法違反

の重大さの程度に応じて利用国側は釣り合いの取れた取り締まり措置をとると解釈するのに対して,利用国側は提供国側 の国内法の手続きの透明性等との間で,程度に応じて,釣り合いの取れた措置をとると解釈している.結局,どのように 対応するかは主権国家の裁量の問題であり,「立法上,行政上又は政策上の措置」という極めて選択権の幅広い書き方と なっている.

注 2 「立法上,行政上又は政策上の措置」とは,法律に限らず,省令,指導,手引き等もこれに該当する.

注 3 CBD 第十八条 技術上及び科学上の協力 3. 締約国会議は,その第一回会合において,技術上及び科学上の協力を促進し

及び円滑にするために情報の交換の仕組みを確立する方法について決定する (環境省,1993).

(3)

1 締約国は,遵守を支援するため,適当な場合には,

遺伝資源の利用について監視し,及び透明性を高める ための措置をとる.当該措置は,次のことを含む.

(a) 次のことを踏まえ,一又は二以上の確認のた めの機関を指定すること.

(i) 指定された確認のための機関は,適当な 場合には,事前の情報に基づく同意,遺 伝資源の出所,相互に合意する条件の設 定又は適当なときは遺伝資源の利用注 4に 関する関連情報を収集し,又は受領する こと.

(ii) 締約国は,適当な場合には,指定された 確認のための機関の性格に応じて,遺伝 資源の利用者に対し,当該関連情報を指 定された確認のための機関に提供するこ とを要求すること.締約国は,不履行の 状況に対処するため,適当で効果的な,

かつ,均衡のとれた措置をとること.

(iii) 当該関連情報(利用可能な場合には,国 際的に認められた遵守の証明書から得ら れる情報を含む.)は,秘密の情報の保護 を妨げられることなく,関連する国内当 局,事前の情報に基づく同意を与える締 約国及び適当な場合には取得の機会及び 利益の配分に関する情報交換センターに 提供すること.

(iv) 確認のための機関は,効果的なものでな ければならず,及びこの(a)の規定の実 施に関連する機能を有すべきであり,並 びに遺伝資源の利用注 4又は関連情報(特 に,研究,開発,イノベーション,商業 化前又は商業化の全ての段階に関連する

もの)の収集と関連を有しているべきで あること.

この第 1 項(a)(ii)の不履行(不遵守)とは,例 えば,もし指定された確認のための機関(チェックポ イント)が国内の利用者に情報提供を定めた場合に,

そのルールに利用者が応じなかった場合のことをい う.不履行に対して,政府は適切で釣り合いのとれた な措置を講じなければならないとしている.

さらに第 17 条では,

2 第六条 3(e)注 5の規定に従って発給され,取得の 機会及び利益の配分に関する情報交換センターに提供 された許可証又はこれに相当するものは,国際的に認 められた遵守の証明書とする.

3 国際的に認められた遵守の証明書は,当該証明書 が対象とする遺伝資源について,事前の情報に基づく 同意を与えた締約国の国内の法令又は規則であって取 得の機会及び利益の配分に関するものに従い,事前の 情報に基づく同意により取得されており,及び相互に 合意する条件が設定されていることを証明する役割を 果たす.

4 国際的に認められた遵守の証明書は,次の情報が 秘密のものではない場合には,少なくとも当該情報を 含む.

(a) 発給した当局

(b) 発給日

(c) 提供者

(d) 当該証明書の固有の識別記号

(e)  事前の情報に基づく同意が与えられた個人又 は団体

(f)  当該証明書が対象とする事項又は遺伝資源

注 4 第 1 項(a)(i)および(iv)には「utilization(利用)」という文言が含まれている.議定書の交渉段階では,途上国側か

ら本条により遺伝資源の利用段階も監視(モニタリング)の対象となるという主張もあった.この点について,今後,国 際的な動向に注意する必要があろう.

注 5 第六条 遺伝資源の取得の機会の提供

  1 遺伝資源の利用のための取得の機会が与えられるためには,天然資源に対する主権的権利の行使として,かつ,取得 の機会及び利益の配分に関する国内の法令又は規則に従い,当該遺伝資源を提供する締約国(当該遺伝資源の原産国で あるもの又は条約の規定に従って当該遺伝資源を獲得した締約国であるものに限る.)が事前の情報に基づいて同意する ことを必要とする.ただし,当該締約国が別段の決定を行う場合を除く.

  3 事前の情報に基づく同意を得ることを要求する締約国は,1 の規定に従い,次のことを行うために適宜,必要な立法 上,行政上又は政策上の措置をとる.

    (e)  事前の情報に基づく同意を与えるとの決定及び相互に合意する条件の設定を証明するものとして,取得の機会 の提供の際に許可証又はこれに相当するものを発給することについて定め,及び取得の機会及び利益の配分に 関する情報交換センターに通報すること.

(4)

(g) 相互に合意する条件が設定されたことの確認

(h)  事前の情報に基づく同意が得られたことの確 認

(i) 商業的又は非商業的な利用

ここで注意しなければならないのは,第 4 項「(i)

商業的又は非商業的な利用」に関してである.まず非 商業的な利用で PIC を取得して,後になって非商業 的利用から商業的利用へ用途を変える場合,提供国に 再度 PIC を申請することになる.実務的な観点から いえば,用途の切り替えをする場合に,迅速に対応で きるスキームを提供者と利用者の間で事前に決めてお くことが望ましいであろう.ところで,特許申請とは 通常,商業的利用をするための前段階であり,また,

特許権自体を売買することができるため,特許を申請 するということは商業的行為と見なされる.従って,

特許申請をする可能性が出て来た段階で,すぐに商業 的利用に用途を切り替えるための手続きをするべきで あろう.

以上述べてきたように,名古屋議定書の最大のポイ ントは,提供国の法律に基づいて(第 15 条)(限定的 ではあるが)国境を越えた違反追及が可能になった点

である(第 17 条). この点は,従来のボン・ガイド ラインでは不十分であり,例えば,不正アクセスによ り遺伝資源が国外に持ち出されてしまった場合,ガイ ドラインでは決して提供国の国内法違反を利用国にお いて法的に追及することができなかったのである.

なお,海外の遺伝資源を本議定書に基づいて入手す る場合のスキームを図 1 に示したので参考にしてほし い.

4.おわりに

名古屋議定書に関して主に概説してきたが,本議定 書の各条文には「as appropriate(適切な場合には)」

という文言が多数用いられている.この「適切な場合 には」の意味は,①現行の法体系の中で実行が可能か どうか,②コストと便益のバランスがとれているか,

等を考慮して適切なのかどうかが判断されることを意 味している.また,本議定書には解釈が曖昧な(グレー の)部分があるが,これらのグレー部分については各 国の国内法または規則によってクリアになるはずであ る.

現在,日本を含め 92 カ国が本議定書に署名してい るが,批准した国は,ガボン,ヨルダン,ルワンダ,

A 国

B 国

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研究機関

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CHECKPOINT

CBD ��� ������� ���

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遺伝資源���

PIC ���

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�����PICMAT情報

情報提供

遺伝資源

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図1 名古屋議定書の下でB国の利用者がA国の遺伝資源を利用したい場合の流れ

(5)

セイシェル,メキシコ,ラオス,インド,フィジー,

エチオピア,パナマ,モーリシャス,南アフリカ,ア ルバニア,ミクロネシア,ボツアナ,シリア,モンゴ ル,コモロ,ホンジュラス,タジキスタン,コートジ ボワール,ギニアビサウ,インドネシア,ブータン,

ノルウェーの 25 カ国である (The Convention on Biological Diversity, 2013).本議定書によれば,その 効力の発生は,「条約の締約国である国又は地域的な 経済統合のための機関による五十番目の批准書,受諾 書,承認書又は加入書の寄託の日の後九十日目の日に 効力を生ずる.(第 33 条)」となっているので,そう 遠くない将来に本議定書は批准されるものと思われ る.その場合,多くの国は本議定書に対応した国内法 または規則を整備するであろうと推測される.海外の 遺伝資源にアクセスする場合はその国の関連国内法ま たは規則を理解し,それに従うことになる.本議定書 および各国の関連国内法または規則の今後の動向に注 意する必要がある.

文 献

安藤勝彦 2006.生物多様性条約におけるアクセスと 利益配分の国際ルール.日本医真菌学会雑誌 47

53─56.

安藤勝彦 2008.第 3 回生物多様性条約第 9 回締約国 会議─アクセスと利益配分(ABS)に関する議論

を中心として─.日本微生物資源学会誌 24:117─

124.

安藤勝彦 2011.生物多様性条約第 10 回締約国会議

(COP10)─ ABS(Access and Benefit-Sharing)名 古屋議定書の採択.化学と生物 49:66─70.

外務省 2011.生物の多様性に関する条約の遺伝資源 へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正か つ衡平な配分に関する名古屋議定書(外務省仮訳),

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/

shomei_72.pdf,最終訪問日 2013 年 10 月 2 日.

磯崎博司,炭田精造,渡辺順子,田上麻衣子,安藤勝 彦(編)2011.生物遺伝資源へのアクセスと利益配 分─生物多様性条約の課題,p. 289,信山社,東京.

環境省 1993.生物多様性条約全文,

 http://www.biodic.go.jp/biolaw/jo_hon.html,最終 訪問日 2013 年 10 月 2 日.

The Convention on Biological Diversity 2013.

http://www.cbd.int/convention/,最終訪問日 2013 年 10 月 2 日.

財団法人バイオインダストリー協会 2002.遺伝資源 へのアクセスとその利用から生じる利益の公正・衡 平な配分に関するボン・ガイドライン(JBA 訳),

http://www.biodic.go.jp/cbd/pdf/6_resolution/

guideline.pdf,最終訪問日 2013 年 10 月 2 日.

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