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(甲種) - 自治医科大学機関リポジトリ

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Academic year: 2024

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(甲種)

論 文 要 旨

学 位 論 文(要約)

表 題 1,3-ブタンジオールによるレプチン抵抗性改善効果とその作用メカニズム

申 請 者 氏 名 礒田 雅代

担当指導教員氏名 石橋 俊 教授

所 属 自治医科大学大学院医学研究科

専攻 地域医療学系 専攻分野 内分泌代謝疾患学 専攻科 代謝疾患学

使用文字数 1475

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論 文 要 旨

氏名 礒田 雅代

表題

1,3-ブタンジオールによるレプチン抵抗性改善効果とその作用メカニズム

1 研究目的

レプチンは主に視床下部を介してエネルギー恒常性を調節する脂肪由来ホルモンである。血中レ プチンは視床下部の弓状核で高濃度に発現するレプチン受容体に結合し、摂食量と体重を低下させ る。血中レプチンレベルは体脂肪量に比例して増加するため肥満者では血中レプチン濃度が高い が、レプチンの増加は肥満の進行を抑制することはできない。このような状態はレプチン抵抗性と 呼ばれる。視床下部の小胞体(ER)ストレスがレプチン抵抗性の病因に重要な役割を果たしている ことが報告されている。ERストレス下では、誤って折り畳まれたタンパク質の蓄積により、小胞 体ストレス応答が促進され、相当量のATPが消費される。したがって、視床下部ATP濃度を上昇 させることによりERストレスとレプチン抵抗性に対して保護効果が期待できる。今回、中枢神経 系におけるATP 濃度を上昇させることが実証されている外因性ケトン体生成物である 1,3-ブタン ジオール(BD)を用いて、視床下部ATP濃度の上昇が視床下部におけるERストレスとレプチン抵 抗性に対する改善効果を持つかどうかを検討した。

2 研究方法

血中ケトン体濃度を上昇させるために、BDを外因性ケトン体生成物として使用した。具体的に は食餌誘発性肥満(DIO)に対するケトン体の予防効果を調べるために、マウスに通常食(SD)もしく は高脂肪食(HFD)を自由摂食させ、高脂肪食を摂食させるのと同時にBDを5g/kg の用量でgavage 法にて経口投与した。またDIOに対するケトン体の治療効果を調べるために、HFDを8週間かけ た DIO マウスに BD を投与した。レプチン感受性を調べるために、マウスに生理食塩水または 150µg/kg の用量のレプチンを腹腔内注射し、24時間の食餌摂取量を測定した。視床下部における STAT3のリン酸化をウエスタンブロット解析にて評価した。またERストレスに対するBDの効果 を評価するため、視床下部におけるCHOPの発現およびPERKのリン酸化をウエスタンブロット 解析した。その際の視床下部ATP濃度を測定した。

3 研究成果

BD投与により、血中β-ヒドロキシ酪酸濃度および視床下部ATP濃度は効果的に上昇した。BD 投与は、視床下部のERストレスマーカーであるCHOPの発現およびPERKのリン酸化を抑制し、

レプチンによる摂食抑制作用および視床下部STAT3 のリン酸化を著明に増強させた。その結果、

BD投与は C57BL/6J マウスにおける食餌誘発性肥満(DIO)に対する予防効果と治療効果の両方を 発揮した。

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2 4 考察

本研究では体重と摂食量に対するケトン体の効果を調べるために、血中ケトン体濃度を上昇させ る外因性ケトン体生成物として、BDを使用した。さらに、食餌組成の変化を避けるために混餌で はなくgavage法にてマウスに経口投与した。BD投与は血中β-ヒドロキシ酪酸濃度と視床下部ATP 濃度を上昇させると同時に、ERストレスマーカーを抑制し、レプチンの視床下部に対する感受性 を改善させた。これらの結果はBDによるレプチン感受性改善効果が視床下部ATP濃度の上昇を 介して生じることを示唆している。また、体重に対するBDの効果の違いはレプチン抵抗性の強度 の違いによる可能性が考えられた。

5 結論

本研究は視床下部におけるERストレスとレプチン抵抗性に対するBDの改善効果を明らかにし た初めての報告である。BD投与により血中ケトン体濃度および視床下部ATP濃度は効果的に上昇 し、ERストレスとレプチン抵抗の改善が認められた。BDによるERストレスとレプチン抵抗性の 改善は視床下部ATP濃度の上昇を介した作用であると考えられた。視床下部ATPは、肥満とその 合併症の治療標的として有望であると考えられた。

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