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4つの収量構成要素とその測定

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2016/12/9

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食用作物学 II

(イネについて)

第八回 収量構成要素

作物学研究室 柏木純一

4 つの収量構成要素とその測定

玄米収量(単位面積当たり)=

× × ×

穂数(単位面積当たり):代表株の平均穂数×単位面積当たり株 数(=栽植密度)

登熟歩合 穂数(単位面積当たり) 一穂籾数 粒重

粒重:イネでは千粒重として示すことが一般的。玄米の水分量に よって重さが変わるので、水分計で水分を測定して、玄米の水分含 量が15%の時の重さとして示す

登熟歩合:籾のうち完全に稔って商品価値のある籾(完全米)と なったものの割合

•一穂籾数算出で用いた籾を比重1.06の塩水に浸して、沈んだ籾を 正常に胚乳の発達した登熟籾(完全米)、浮いた籾を屑籾(不完全 米)とする

•籾摺りして得た玄米を、網目1.9mmの篩にかけて、網上に残った 玄米を完全米、篩を通過したものを不完全米とする

=登熟籾数/全籾数

一穂籾数(一穂当たりの籾数):代表株の籾数/穂数

収量

★植物体数(栽植密度):18株/m2

× 分げつ数:30茎/株

= 総茎数:540茎/m2

× 有効茎歩合:80%

★= 有効茎数(穂数):430茎/m2

一穂当たり総籾(頴花)数:80

× 登熟歩合:85%

★= 一穂当たり稔実籾数:68

★1000粒重:22g

玄米収量(g/m2kg/10a)=430×80×0.85×0.022=643.28

登熟

登熟歩合(中身の生産)

炭水化物 の生産大

出穂前(=穂が形成されていない状態=栄養生長期)の光合成により、稈や葉鞘に同 化産物が蓄積される

•出穂前3週間頃~出穂期:炭水化物が蓄積され始め、出穂期に最大となる(葉も光も豊 富なので、同化産物を穂の分化に使っても余剰が生じる(←窒素施肥をすると過繁茂に つながる)

出穂後(生殖生長期)の光合成により合成された炭水化物が、穂に転流する

•出穂後は植物体が老化し始め、基肥が切れ始めるため葉面積の減少と光合成能力の 低下が進む(この過程においても同化産物は,穂へと転流する).

「高い光合成能力を有する葉」と「大きな葉面積」と「効率的な受光体制」

出穂後の葉の枯れ上がりを抑え、光合成能力を高いままで維持することが重要 追肥による窒素の補給や間断灌水による土壌環境の改善が効果的

•開花・受精・登熟期:急激に炭水化物を消費する。蓄積炭水化物が少ないと、籾相互に 炭水化物の奪い合いが生じ、弱勢頴花(開花順位が遅いもの)は発育停止を起こしやす くなる

日本における収量増加戦略

穂数(単位面積)×一穂籾数

登熟歩合 1000粒重

×

籾数(単位面積) × ×1000粒重

栽培管理による変動小

◎登熟歩合

◎籾数(単位面積)

☆2つの注目形質

籾数の確保

頴花分化後期までの窒素吸収量で ほぼ制御される

•窒素施肥量で必要頴花数を確保

•主として穂数(=有効茎)による

•一穂粒数は小さい

◎登熟歩合

◎籾数(単位面積)

負の相関

(2)

2016/12/9

2 充分籾数での登熟歩合改善

•頴花分化期間中の時期別窒素施 肥量での登熟歩合は?

•出穂前33日での施肥で登熟歩合 が最低

V字理論稲作)

•出穂前33日:穂首分化期

(→下位節間伸長開始→一次・二次 枝梗分化開始→頴花分化期≒幼穂 形成期)

この時期の追肥:止め葉+上位第2 葉を不必要に伸長→受光体制の悪 化

•登熟歩合→収量に大きく影響

日本の収量増加戦略 (まとめ)

穂首分化期頃(出穂前33日頃)から頴花分化後期頃(出穂前20日頃)に窒素を吸 収させない→草型の改善→受光体制の改善→登熟歩合の改善

• 頴花分化後期までの追肥:葉面積,茎数の拡大期→追肥により貯蔵炭水化 物がタンパク質材料として消費→登熟歩合に悪影響

• 頴花分化後期後の追肥:必要茎数,葉面積は確保され,拡大期にない→追 肥により葉緑体が充実し,炭水化物生産に貢献

生育前期(出穂前43日頃)までに,必要な穂数(有効茎≒分げつ)を確保(少なくと も数枚の葉を有する)→籾数(単位面積)の確保

生育期間を通じた十分な日射量が重要

収量増加の育種戦略

茎数の増加 穂数の増加

穂重の増加 窒素肥料の適切な施用

過繁茂

直立葉を持つ草型への改変 一穂籾数の増加

×

受光体制の劣化

登熟歩合の改善 × × 粒重の増加

倒伏害の増加

半矮性(短稈)の 草型を導入

これまでとこれからの研究方針

これまで

収量の改善

耕作地域の拡大

http://ineweb.narcc.affrc.go.jp/index.html

これから

食味の改善

超多収米の開発

付加価値米の開発

温暖化対策

MASによる効率的な育種

Referensi

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