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§4 線形空間の基底のつくりかた―――授業で扱わなかった問題の 解答例

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2019

年度・線形代数学・同演義

II 2019

10

24

§4 線形空間の基底のつくりかた―――授業で扱わなかった問題の 解答例

4.2 V = R[ x ]

2において,次のベクトルの組が線形独立かどうか判定せよ.

f

1

( x ) = 1

2 x

2

− x + 1 , f

2

( x ) = 3x

2

− 1 2 x + 5

4 , f

3

( x ) = 2 3 x

2

+ 1

2 x − 1 4 .

授業では,

f

2

( x ) = 2 f

1

( x ) + 3 f

3

( x )

であることに気づけば線形従属性がただちに結論できる ことをいった.ここでは愚直に確かめる方法を説明する.

V

の基底

Σ = [ x

2

/ 6 , x / 2 , 1 / 4 ]

の定める線形同型写像

ψ

Σ

: V → R

3 を考える.(もちろん

[ x

2

, x , 1 ]

という基底を使ってもいいが,以下で分数が出現するのをなるべく避けるために

[ x

2

/ 6 , x / 2 , 1 / 4 ]

を採用した.)この

ψ

Σによって

f

i

( x )

を移したものを

a

i とおけば

a

1

= ©­

« 3

− 2 4

ª®

¬

, a

2

= ©­

« 18

− 1 5

ª®

¬

, a

3

= ©­

« 4 1

− 1 ª®

¬ .

f

1

( x )

f

2

( x )

f

3

( x )

が線形独立か否かは,

a

1

a

2

a

3が線形独立か否かと一致する.そこで後 者を調べる.まず

λ

1

a

1

+ λ

2

a

2

+ λ

3

a

3

= 0 ⇔ ©­

«

3 18 4

− 2 − 1 1 4 5 − 1

ª®

¬

©­

« λ

1

λ

2

λ

3

ª®

¬

= 0

である.右辺に現れた行列を

A

として,これを行基本変形により階段型に直すと

A −→ ©­

«

1 0 −

23

0 1

13

0 0 0

ª®

¬

(この変形後の行列を

A

とおく)

となる.行基本変形は連立一次方程式の同値変形に対応するから

A ©­

« λ

1

λ

2

λ

3

ª®

¬

= 0 ⇔ A

©­

« λ

1

λ

2

λ

3

ª®

¬

= 0

だが,ここで後者の連立一次方程式は非自明な解(

λ

1

= λ

2

= λ

3

= 0

以外の解)をもつから,

前者についてもそうで,したがって

a

1

a

2

a

3は線型従属.よって

f

1

( x )

f

2

( x )

f

3

( x )

も線 型従属である.
(2)

4.5 V = R

3において

a

1

= ©­

« 1 2 1 ª®

¬

, a

2

= ©­

« 0 2 1 ª®

¬

は線形独立である.これらのベクトルを含む

V

の基底を一つ構成せよ.

以下に例を示すが,方法は他にもいくらでもある.自由にやればよい.

e

1

= ©­

« 1 0 0 ª®

¬

, e

2

= ©­

« 0 1 0 ª®

¬

, e

3

= ©­

« 0 0 1 ª®

¬

とおけば,

a

1

a

2

e

1

e

2

e

3

V

を生成する(

e

1

e

2

e

3がすでに

V

を生成していること から明らか).これに定理

4.2

のアルゴリズムを適用して

V

の基底を構成する.すると,用い るアルゴリズムから明らかに,構成される基底には

a

1

a

2が含まれる.

準備として,行列

A = (

a

1

a

2

e

1

e

2

e

3

)

を行基本変形により階段型へと変形してお

く.すると変形後の行列

A

A

= ©­

«

1 0 1 0 0

0 1 − 1 0 1 0 0 0 1 − 2

ª®

¬

になる.

A

の各列を順に

a

1

a

2

a

3

a

4

a

5と名付ける.

さて,それでは定理

4.2

のアルゴリズムを実行する.

1.

まず

S = []

としておく.

2. a

1

0

ではないから,

a

1

S

に追加する.

S = [ a

1

]

となる.

3. a

1

a

2は線形独立(なぜなら

a

1

a

2が線形独立だから).そこで

a

2

S

に追加する.

S = [ a

1

, a

2

]

となる.

4. a

1

a

2

e

1 は線形従属(なぜなら

a

1

a

2

a

3 が線形従属だから).

e

1

S

に追加し ない.

5. a

1

a

2

e

2は線形独立(なぜなら

a

1

a

2

a

4 が線形独立だから).そこで

e

2

S

に追 加する.

S = [ a

1

, a

2

, e

2

]

となる.

6.

これで

S

のベクトルの数が

V

の次元に一致した.そのため,これ以降は操作を続けて も

S

に追加されるベクトルは現れない.操作を終了する.

こうしてできあがった

S = [ a

1

, a

2

, e

2

]

が,求める基底の一例である.

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