エネルギー に学ぶ
物質やエネルギーなど の対象の特徴や変化に伴 う現象や働きを,何度も 人為的に再現して調べる ことができる
○ビー玉コースター
〇ペットボトルロケット
〇てこの原理
〇風の力を利用した車,パ ラシュートなど
B 生命・
地球に 学ぶ
子供が生活者として主 体 的 に 生 活 環 境 に 関 わ り,生活環境とよりよい 関係をもつことができる
〇生物の飼育・栽培・観察
〇身近な自然の実態調査
(川,森,空気など)
〇環境問題
〇自然災害,防災・減災
C
テクノロジー・
エンジニア リングに学ぶ
プ ロ グ ラ ミ ン グ な ど を 使 っ た も の づくりができる
最 新 技 術 の 仕 組 みがわかる
〇ブロック遊び
〇ロボット作り
〇プログラミングを 用いた車,ドローン
○AI のアプリ,AI を 活用した最新機器 (3) 各学年の内容構成と系統
上記の内容構成と学習対象や活動条件を生かした学年 の系統性について,次のように考えている(表2)。
【表2 各学年の内容構成】
低学年 中学年 高学年 A
物質・エ ネ ル ギ ー に学ぶ
自 然 や 物 を使う
・光遊び
・音遊び
・風遊び
内容構成としては,現行の理 科の内容「物質・エネルギー」
に準じる。内容精選については,
削減・削除を中心に移行や統合,
追加を図る。
B 生命・
自然
・飼育
内容構成としては,現行の理 科の内容「生命・地球」に準じ
― 63 ―
学習指導要領
地球に 学ぶ
・栽培
・観察
る。内容精選については,削減・
削除を中心に統合を図るととも に,自然災害の原因,防災・減 災の視点で再構成,追加を図る。
C
テ ク ノ ロ ジ ー・エンジニア リングに学ぶ
具体操作 順 次 処 理 の基礎
具体的操作
→ 抽 象 的 操 作へ 分岐処理 反復処理
・プログラムの 開発や提案
・実際の社会問 題の解決
4 各学年の内容
〔第1学年〕
【A 物質・エネルギーに学ぶ】
ア よく飛ぶ工作物を作って遊びたいという思い をもち,材質や作り方を工夫しながら,何度も 飛ばして遊ぶ活動を通して風エネルギーについ て理解する。
イ 影踏みをしたり,光を反射させたりして遊ぶ 活動を通して,日光と光の共通点や差違点につ いて理解する。
ウ 水で遊びたいという思いをもち,押し方や水 の出口を工夫しながら,水がでるおもちゃで遊 ぶことを通して,強く押すと水が遠くに飛ぶこ とから,作用・反作用について理解する。
エ 材質や形状を作り変え,その違いや共通点を 調べる活動を通して,音が生まれる仕組みやそ の伝わり方によって,聞こえる音が変わること を理解する。
【B 生命・地球に学ぶ】
オ 学校の近くにある自然公園を探検して遊びた いという思いをもち,不思議なものや面白い自 然のものを探して遊ぶことを通して,季節によ って,生育する植物が違うことや自然の様子が 変わることについて理解する。
カ 生物を飼育したり,様子の変化を観察したり することを通して,生物には命があることや生 物の成長について理解する。
【C テクノロジー・エンジニアリングに学ぶ】
キ 立体物を組み合わせていろいろなものを組み 合わせて遊びたいという思いをもち,何度も組 み合わせて遊ぶことを通して,物と物を組み合 わせると,違う形になることについて理解する。
〔第2学年〕
【A 物質・エネルギーに学ぶ】
ア 舞い落ちる対象をねらいに沿った動きにする ために,材料を変えて作ったり,様子を比較し たりすることを通して,風エネルギーの存在や
滞空時間と風の力の関係について理解する。
イ 光の進み方の変化を調べることを通して,光 の直進性や光の屈折という光の性質について理 解する。
ウ 回路の途中に対象を入れることで,豆電球が 点灯したり,しなかったりすることに問いをも ち,様々なものを回路の中に入れ,豆電球の光 り方を比べることを通して,物には電気を通す 物と通さない物があることを理解する。
エ 透明な色水とそうでない水の違いに問いをも ち,いろいろなものを水にものを溶かし,色や 溶け方など様子の違いを観察することを通して,
色を混ぜる楽しさに気付き,溶かすものによっ て混ざり方が違うことを理解する。
【B 生命・地球に学ぶ】
オ 季節の動植物を調査することを通して,季節 に応じた生き物の過ごし方や,種類によって違 いがあることについて理解する。
カ 複数の生物と比較しながら飼育したり,様子 の変化を観察したりすることを通して,生物に は同じような生長の仕方や独自の生長の仕方が あることについて理解する。
【C テクノロジー・エンジニアリングに学ぶ】
キ ねらいに沿う動きになるように,コマンドを 組み合わせたり,組み合わせを何度も変えたり することを通して,プログラムの繰り返しや順 番などの手順について理解する。
〔第3学年〕
【A 物質・エネルギーに学ぶ】
ア より速く動かすことをねらい,風力で動く対 象の帆の形を改良し時間を計測したり,動きや 速さを比較したりすることを通して,風エネル ギーが物を動かす,エネルギーの変換について 理解する。
イ 磁石で引き付けるものとそうでないものを比 べたり,その力について調べることを通して,
鉄製の物を引き付けるエネルギーの捉え方につ いて理解する。
ウ 身近な材料やものを使ったものづくりを通し て,身近なものをつなぎ合わせれば,電流が流 れることでものが動く仕組みや生活における便 利性について理解する。
エ いろいろな物の重さを比べたり,材質・大き さなどに着目して比べたりすることを通して,
粒子の存在や材質による違いについて理解する。
【B 生命・地球に学ぶ】
オ 身の回りの生物やその周辺の環境について調 査することを通して,身の回りの生物と環境と の関わり自然環境を守る活動について理解する。
技能面を中心に
カ 学校の生物や植物の生育の実態について調査 したり,よりよくするための活動をしたりする ことを通して,学校の自然環境のよさや問題,
その改善計画について理解する。
キ 地球と月,太陽の位置や動きについて継続し て調査し,共通点や差違点を明らかにすること を通して,3つの関係性について理解する。
【C テクノロジー・エンジニアリングに学ぶ】
ク ねらいに沿う動きになるように,コマンドを 試行錯誤しながら複数組み合わせることを通し て, 手続きや順序, コマンドの組合わせにより,
動きをデータ記録しながら動かす方法を理解す る。
ケ ねらった動きになるように,回路の仕組みを 利用し,試行錯誤しながら,自分の思い通りの 道具を作成することができる。
〔第4学年〕
【A 物質・エネルギーに学ぶ】
ア 乾電池の数やつなぎ方を変えることで,プロ ペラの様子を比較したり,その要因を調べたり することを通して,エネルギーの変換と保存に 気付き,電流の大きさや向きなどの電気の性質 について理解する。
イ 巻数や乾電池の数を変えながら,電磁石の力 について様々な方法で調べることを通して,エ ネルギーの変換と保存に気付き,電流がつくる 磁力などの電気の性質について理解する。
ウ 空気,水,金属の温度変化と体積の関係を比 べながら調べることを通して,粒子のもつエネ ルギーに気付き,温度変化させたときの体積変 化について理解する。
エ 自分なりの方法で,虹を再現する活動を通し て,光の反射や屈折という性質を理解する。
オ 2つのレンズの焦点距離や度数を基に,もの がより大きく見える仕組みを調べる中で,レン ズの特徴やレンズを通したものの見え方を理解 する。
【B 生命・地球に学ぶ】
カ 植物の神秘さや不思議について調査したり,
仮説をもって環境保全に取り組んだりすること を通して,生物の連続性や自分にできる環境保 全について考え,その価値について理解する。
キ 植物の葉の形状や色の変化を調べる中で,季 節の変化における植物の形態の変化やその理由 を理解する。
ク 空の事象を観察する中で,季節や時刻におけ る見え方の変化やその理由を理解する。
【C テクノロジー・エンジニアリングに学ぶ】
ケ ねらいに沿う動きになるように,コマンドを
試行錯誤しながら複数組み合わせることを通し て, 手続きや順序, コマンドの組合わせにより, 動きをデータ記録しながら動かす方法を理解す る。
〔第5学年〕
【A 物質・エネルギーに学ぶ】
ア てこの原理がどのように利用されているの, 仮説をもち,様々道具の条件を制御しながら, 手応えや動かす距離の変化を調べることを通し て,一方が大きくなると,もう一方が小さくな るという仕事の原理について理解する。 イ 転がる対象の重さや転がす高さを変え,条件
を制御しながら,仮説の基動きや距離などを調 べることを通して,ものが動く仕みや動くもの にはエネルギーがあるという性質,そのエネル ギーを使って他のものを動かすという働きにつ いて理解する。
ウ より遠くへ飛ばすことをねらい,仮説の基, 打ち上がる対象の飛び方や水・空気の量のデー タを集めたり,分析したりすることを通して, ものが飛ぶ仕組み,水と空気のエネルギーの違 いやその関係について理解する。
エ 複数の対象を水に溶かし,様子を観察したり, 仮説の基,水溶液を調べたりすることを通して, 溶けた後の水中の粒子の結合,粒子の保存性に ついて理解する。
オ より多くの鉄を持ち上げるために,回路のつ なぎ方を変えたり,回路を流れる電流の大きさ を調べたりすることを通して,電流の流れが磁 力に変わることについて理解する。
【B 生命・地球に学ぶ】
カ 植物の発芽から結実までの過程,生物と環境 について仮説の基条件を制御して検証すること を通して,生命の連続の神秘に気付き,自分に できる環境保全について理解する。
キ 生命の循環について調査したり,仮説の基環 境を再現したりすることを通して,生物の共存 の大切さに気付き,自分との関わりについて考 え,その価値を理解する。
ク 台風が起こる原因や台風がもたらす被害につ いて調査することを通して,雨や風と流れる水 の働きが引き起こす自然災害の原因や防災につ いて考え,その価値を理解する。
【C テクノロジー・エンジニアリングに学ぶ】 ケ 目的に合ったシステムになるように,AIや
プログラミングを試行錯誤しながら,組み合わ せることを通して,日常生活や社会で実用化さ れつつあるテクノロジーの仕組みを理解する。
〔第6学年〕
― 64 ―
Dalam dokumen
未来社会を創造する主体を育成する カリキュラム・マネジメントⅢ
(Halaman 67-82)