インターンシップの実施状況とその意義
2016.5.31
高度教養教育・学生支援機構 キャリア支援センター 准教授
髙橋 修
【多元物質科学研究所 第2回キャリア支援交流会】
本日の内容
1.
インターンシップの実施状況2.
インターンシップの一般的な意義3.
インターンシップの類型4.
採用側が新規学卒者に求める能力5.
理系大学院生のアピールポイント6.
参加目的の明確化7.
インターンシップ情報の収集方法1.インターンシップの実施状況
1.定義と参加学生数
インターンシップとは、「学生が在学中に自らの専 攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」(文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップの推進に当たっての 基本的な考え方」
2014
)
参加学生数(平成26
年度)参加数 構成比 資格関係無 構成比
全国
580,365 20.7% 72,053 2.6%
東北大学
2,709 15.2% 485 2.7%
(資格関係無とは、教育実習、看護実習、臨床実習等の特定 の資格取得に関係しないインターンシップのこと)
出所:文部科学省「平成26年度 大学等におけるインターンシップ実施状況について」2016,p.7
2.実施学年
学部 1年 2年 3年 4年 その他
全国 8.0% 18.2% 61.2% 10.5% 2.1%
東北大学 1.1% 11.4% 76.1% 11.4% 0.0%
大学院 M1年 M2年 D1年 D2年 D3年 専門職1年 専門職2年 専門職3年
全国 57.6% 13.2% 2.6% 1.8% 1.1% 4.1% 13.2% 6.4%
東北大学 58.4% 26.8% 1.0% 1.0% 0.0% 3.7% 5.7% 3.4%
3.実施時期
4.実施期間
2.インターンシップの一般的な意義
1.理論と実践の融合
アカデミックな教育研究と社会での実地体験の融合
研究テーマの社会的意義を確認
新たな学習意欲の喚起2.「社会人基礎力」や「汎用的能力」の向上
就業体験を通した主体性、コミュニケーション能力、問題発見・解決力等の向上
3.職業意識の醸成
自己の職業適性や将来のキャリアを考える機会
主体的な職業選択3.インターンシップの類型
出所:経済産業省「成長する企業のためのインターンシップ活用ガイド基本編」2014,p.4
4.採用側が新規学卒者に求める能力
■社会人基礎力の能力要素
分 類 能力要素 内 容
主体性 物事に進んで取り組む力 働きかけ力 他人に働きかけ、巻き込む力 実行力 目標を設定し、確実に行動する力
課題発見力 現状を分析し、目的や課題を明らかにする力
計画力 課題の解決に向けたプロセスを明らかし、準備する力 創造力 新しい価値を生み出す力
発信力 自分の意見をわかりやすく伝える力 傾聴力 相手の意見を丁寧に聴く力
柔軟性 意見の違いや立場の違いを理解する力
状況把握力 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力 規律性 社会のルールや人との約束を守る力
ストレスコントロール力 ストレスの発生源に対応する力 出所:経済産業省,2006年
前に踏み出す力
(アクション)
考え抜く力
(シンキング)
チームで働く力
(チームワーク)